【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • ネズミサシ Juniperus rigida

    ヒノキ科ビャクシン属
    漢字:鼠刺
    別名:ネズ
    名前の由来:ネズミの穴にこの葉を詰めておくと痛いのでネズミの害を防ぐ。
    樹形:常緑小高木
    花:雌雄異株
    花期:4月頃
    種子:球果、液果状で緑色→黒紫色で表面に白い蝋質あり
    種期:翌年または翌々年の10月頃
    備考:
    鋭く尖った硬質の葉はさわると痛い。
    球果を乾燥させたものは生薬の「杜松子(としょうし)/杜松実(としょうじつ)」と呼び、利尿、尿道炎、リュウマチ、神経痛などに用いる。

    ネズミサシ
    20231016_県立森林公園
    ネズミサシ
    20231016_県立森林公園
    ネズミサシ
    20231016_県立森林公園
  • ネジバナ Spiranthes sinensis var. amoena

    ラン科ネジバナ属
    漢字:捩花
    別名:モジズリ(捩摺)
    名前の由来:
    花序が螺旋状にねじれている。
    「モジズリ(捩摺)」は、捩(もじ)れ模様に染めた絹織物の一種で、ねじれた花序をこれにたとえた。
    葉:根生
    花:穂状花序、淡紅色ときに白色
    花期:5~8月
    習性:多年草
    備考:
    花序は左巻き、右巻きの両方あり。
    花粉を運ぶハチが横から花にもぐり込む習性に合わせ、花は横向きに咲く。
    視覚で花を探すハチを呼ぶには、小さな花が集まった方が効果的なため、小さな花を螺旋につけることで重心を安定させ、細い茎を直立させた。
    <花粉塊(かふんかい)>
    ラン科の花は、花粉を塊ごと虫の体にくっつける仕掛けを備えている。花粉の塊は、粘着体につながっており、ハチなどが花から出る時に頭などに粘着体が貼りつき、粘着体につながっている花粉塊も引きずり出される。花粉塊が運び去られた花では、粘液のある雌しべが露出して、花粉塊をつけたハチが訪れると受粉する。長期花粉塊が運び去られないと、花粉塊が柱頭に接合して自家受粉する。
    <ラン菌>
    ラン科植物の微細な種子は、栄養を貯蔵していないため自力では発芽できない。地面に種子が落ちると、ランの共生菌(ラン菌)の菌糸が集まってきて種子を包む。種子は菌糸から栄養を吸収して発芽し、根の中に菌糸を取り込んで菌根をつくって成長する。光合成で栄養をまかなうことができるようになると、菌糸を分解して自分の栄養にする。共生ではなく、ランがラン菌に「寄生」して一方的に栄養を搾取している。
    ラン菌は、ふだんは土中の有機物(枯葉や枯れ枝)を分解することで生きていけるのに対して、ランは、ラン菌を利用しなければ生きられない。

    20240616_遊木の森
    20240616_遊木の森
    20240616_遊木の森
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  • ネジキ Lyonia ovalifolia var. elliptica

    ツツジ科ネジキ属
    漢字:捩木
    名前の由来:生長するにしたがって幹が捩じれる。幹の縦筋が捩じれていることでわかる。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~7月
    果実:蒴果
    果期:9~10月
    備考:
    日本固有種。
    乾燥地に多く生える。
    葉縁は波打つ。
    葉裏の脈上に白い毛があり、若枝は紅色で艶あり。
    下垂する壺形の花を咲かせるが、花が散ると花柄は上向きに反転し、果実は上向きに熟す。
    材は堅く、櫛や傘の柄、製糸用鼓車(こしゃ)などに用いた。
    枝葉は有毒で、蛆(うじ)殺しなどに用いた。

    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20231001_高山・市民の森
    ネジキ
    20231001_高山・市民の森
    ネジキ
    20231001_高山・市民の森
    ネジキ
    20231115_遊木の森
    ネジキ
    20231115_遊木の森
    ネジキ
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    ネジキ
    20240427_遊木の森
    ネジキ
    20240427_遊木の森
    ネジキ
    20240427_遊木の森
    ネジキ
    20240511_遊木の森
    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
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    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
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    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
    20250309_高山・市民の森
    ネジキ
    20250309_高山・市民の森
    ネジキ
    20250309_高山・市民の森
    ネジキ
    20250309_高山・市民の森
    ネジキ
    20250412_高山・市民の森
    ネジキ
    20250412_高山・市民の森
  • ヌルデ Rhus javanica var. roxburghii

    ウルシ科ウルシ属
    漢字:白膠木
    名前の由来:幹を傷つけると出る白い漆のような樹液を器に塗った「塗る手」が転訛した。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、円錐花序、白色
    花期:8~9月
    果実:核果、黄赤色、核は黄褐色
    果期:10~11月
    備考:
    先駆樹種(パイオニアツリー)。陽樹。
    <先駆樹種(パイオニアツリー)><シードバンク(埋土種子)>については、アカメガシワの備考参照。
    小葉の間の葉軸に翼がある。
    ウルシ属のなかでは、ほとんどかぶれない。
    枝を切ると白い樹液がにじみ出るウルシ溝が、形成層の外側に並んでいる。
    果実の表面に白い結晶(リンゴ酸カルシウム)が浮き出ていて、舐めると塩辛い味がし塩の代用品にした。
    日干しにして乾燥させた果実は、生薬の「塩麩子(えんふし)」として、下痢、たん、咳などに用いた。
    材は比較的軽い割には耐腐朽性が高く、水を吸いにくいため、杭や農器具、浮き、箱物、シイタケ原木に用い、樹皮は染料に、実から蝋を採り、春の若芽は山菜とした。
    <五倍子(ごばいし、ふし)>
    葉にヌルデオオミミフシアブラムシ、ヌルデシロアブラムシなどのアブラムシが「虫えい形成物質」を注入して虫えいを作る。この虫えいを採取して乾燥させたものを「五倍子」と呼ぶ。タンニンが多く、染料や写真現像液、インキ、白髪染め、お歯黒の媒染剤に用いた。

    ヌルデ
    20220619_遊木の森
    ヌルデ
    20220619_遊木の森
    ヌルデ
    20220619_遊木の森
    ヌルデ
    20250407_朝霧高原
    ヌルデ
    20250407_朝霧高原
  • ヌスビトハギ Desmodium podocarpum ssp. oxyphyllum var. japonicum

    マメ科ヌスビトハギ属
    漢字:盗人萩
    名前の由来:
    「ヌスビト(盗人)」は、半円形の果実の形が、盗みをする人が足の裏の縁だけを地面につけて忍び足で歩く足跡に似ている説、
    盗みに入ったが、知らぬうちに衣類に果実を貼りつけて帰る説あり。
    「ハギ(萩)」は、ヤマハギの名前の由来参照。
    葉:互生、3出羽状複葉
    花:総状花序、蝶形花、淡紅色
    花期:7~9月
    果実:節果、半円形の小節果が2個並ぶ
    果期:10~12月
    習性:多年草
    備考:節果の表面にはかぎ状の毛があり、衣服などにくっついて種子を散布する。

    ヌスビトハギ
    20231119_朝鮮岩
    ヌスビトハギ
    20231119_朝鮮岩
    ヌスビトハギ
    20240608_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240608_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240608_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240904_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240904_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240904_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240911_箱根湿生花園
  • ニワトコ Sambucus racemosa

    ガマズミ科ニワトコ属
    漢字:接骨木
    別名:セッコツボク(接骨木)
    名前の由来:
    薬用木として庭に常に植えられたから「庭常(にわとこ)」説、
    造木(みやつこぎ:宮仕う木の意味で、小正月に神前などに供した木幣(アイヌの祭具のひとつ)の材料)と呼ばれたものが転訛、
    ニワツコギ(庭に植えるウコギ)やニワツウツギ(庭に植えるウツギ)が転訛などあり。
    「セッコツボク(接骨木)」は、骨折や打撲の患部への湿布薬の材料として用いた(湿布薬:枝葉や幹を煎じて水あめ状にしたものや黒焼きにしたニワトコとうどん粉、そして酢をまぜたもの)。
    樹形:落葉低木
    葉:対生、奇数羽状複葉
    花:両性花、円錐花序、黄白色
    花期:3~5月
    果実:液果状の核果、暗赤色
    果期:6~8月
    備考:
    髄が太く発達。枝の中心から押し出せる白い髄は発砲スチロール状で、顕微鏡観察の標本用に薄い切片をカミソリで切り出すときの支持材(ピス)に用いた。
    蜜腺は花にはなく、複葉の基部に対になって出るツメのような突起(茎蜜腺)、不規則に見られる小葉基部の突起(小葉蜜腺)、まれに見られる葉軸の突起(葉軸蜜腺)があるが、葉が成長する頃には無くなる。
    熟した果実は果実酒の材料に用いる。

    ニワトコ
    20230717_八島湿原
    ニワトコ
    20230717_八島湿原
    ニワトコ
    20231101_清里自然歩道
    ニワトコ
    20231101_清里自然歩道
    ニワトコ
    20231101_清里自然歩道
    ニワトコ
    20240517_竜爪山
    ニワトコ
    20240517_竜爪山
    ニワトコ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ニワトコ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ニワトコ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ニワトコ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ニワトコ
    20250407_朝霧高原
    ニワトコ
    20250407_朝霧高原
  • ニワゼキショウ Sisyrinchium rosulatum

    アヤメ科ニワゼキショウ属
    漢字:庭石菖
    名前の由来:
    「セキショウ」に似て、庭に生える。
    「セキショウ(石菖)」は、岩場に生え、ショウブ(菖蒲)に似る。
    葉:根生
    花:紫色または白紫色で濃い色のすじあり
    花期:5~6月
    果実:蒴果、褐紫色
    習性:多年草
    備考:
    北アメリカ原産。
    花は一日でしぼむ。

    ニワゼキショウ
    20240504_高山・市民の森
    ニワゼキショウ
    20240504_高山・市民の森
    ニワゼキショウ
    20240504_高山・市民の森
  • ニワウルシ Ailanthus altissima

    ニガキ科ニワウルシ属
    漢字:庭漆
    別名:シンジュ(神樹)
    名前の由来:
    葉が羽状複葉で「ウルシ」に似ており、かぶれないために庭に植えられる。
    「シンジュ(神樹)」は、ドイツ語の名前”Gotterbaum(神の樹)”を直訳したもの。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、円錐花序、緑白色
    花期:5~6月
    果実:翼果、赤色→褐色、回転しながら飛ぶ
    果期:9~10月
    備考:
    中国北中部原産。
    成長が早い。
    葉を揉むと独特の匂いあり。
    葉縁は波打ち、小葉の基部に1~2対の大きな鋸歯があり、その先端に腺点あり。

    ニワウルシ
    20231031_山梨・健康の森
    ニワウルシ
    20231031_山梨・健康の森
    ニワウルシ
    20231031_山梨・健康の森
  • ニシキギ Euonymus alatus

    ニシキギ科ニシキギ属
    漢字:錦木
    名前の由来:秋の紅葉が錦のように美しい。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、淡緑色
    花期:5~6月
    果実:蒴果、仮種皮は橙赤色
    果期:10~11月
    備考:
    一年枝は緑色で四稜があり、この稜にコルクで硬い茶褐色の翼がある。翼の補強があるため、枝を水平、斜め上に伸ばせる説あり。
    翼の発達しないものは「コマユミ」という。
    種子は有毒で、昔は毛ジラミを殺すのに用いた。

    ニシキギ
    20220508_高山・市民の森
    ニシキギ
    20220508_高山・市民の森
    ニシキギ
    20221127_朝鮮岩
    ニシキギ
    20221127_朝鮮岩
    ニシキギ
    20221127_朝鮮岩
    ニシキギ
    20221127_朝鮮岩
    ニシキギ
    20230502_高山・市民の森
    ニシキギ
    20230502_高山・市民の森
    ニシキギ
    20230502_高山・市民の森
    ニシキギ
    20230502_高山・市民の森
    ニシキギ
    20230502_高山・市民の森
    ニシキギ
    20230619_富士山こどもの国
    ニシキギ
    20230619_富士山こどもの国
    ニシキギ
    20231101_清里自然歩道
    ニシキギ
    20231101_清里自然歩道
    ニシキギ
    20231101_清里自然歩道
    ニシキギ
    20240303_高山・市民の森
    ニシキギ
    20250309_高山・市民の森
    ニシキギ
    20250309_高山・市民の森
    ニシキギ
    20240504_高山・市民の森
    ニシキギ
    20240504_高山・市民の森
    ニシキギ
    20240614_高山・市民の森
    ニシキギ
    20240614_高山・市民の森
    ニシキギ
    20250412_高山・市民の森
    ニシキギ
    20250412_高山・市民の森
  • ニガイチゴ Rubus microphyllus

    バラ科キイチゴ属
    漢字:苦苺
    名前の由来:果実は赤く熟すと甘味があるが、種子を噛むと苦味がある。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:4~5月
    果実:核果が集まった集合果、赤色
    果期:6~7月
    備考:
    葉や枝に白いロウ質の粉がつき、細いとげが多い。
    葉裏の脈上に細いとげが散生する。

    ニガイチゴ
    20220619_遊木の森
    ニガイチゴ
    20220619_遊木の森