【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • ハマヒサカキ Eurya emarginata

    サカキ科ヒサカキ属
    漢字:浜姫榊
    名前の由来:
    浜に生える海岸性の「ヒカサキ」。
    ヒサカキはヒサカキの名前の由来参照。
    樹形:常緑低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、緑白色
    花期:11~12月
    果実:液果、紫黒色
    果期:11~12月
    備考:
    花や果実はヒサカキに似ていて、花にはヒサカキと同様に強い臭気あり。
    <海岸植物>
    トベラの備考参照。

    ハマヒサカキ
    20240407_駿府城公園
    ハマヒサカキ
    20240407_駿府城公園
    ハマヒサカキ
    20240407_駿府城公園
    ハマヒサカキ
    20241129_県立美術館
    ハマヒサカキ
    20241129_県立美術館
    ハマヒサカキ
    20241129_県立美術館
  • ハマナス Rosa rugosa

    バラ科バラ属
    漢字:浜梨
    別名:ハマナシ
    名前の由来:果実をナシにたとえた「浜梨」が転訛(東北訛り)した説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、紅色または紅紫色(まれに白色)、強い芳香あり
    花期:6~8月
    果実:バラ状果(集合果)、赤色、先端に萼片が残る
    果期:8~9月
    備考:
    本州の太平洋側で茨城県、日本海側で島根県から北の海岸地帯に自生する。
    枝には毛が多く、太く大きいとげと細く小さなとげが密生する。
    地下に伸びる匍匐枝によって繁殖する。
    花は香水の原料になる。
    根の皮は染料になる。
    果実はビタミンCが多く食べられる。

    ハマナス
    20240918_箱根湿生花園
    ハマナス
    20240918_箱根湿生花園
  • ハバヤマボクチ Synurus excelsus

    キク科ヤマボクチ属
    漢字:葉場山火口
    名前の由来:
    「ハバヤマ(葉場山)」は、葉場山(草刈り場のある山)に生える。
    「ボクチ(火口)」は、葉裏の綿毛を集めて火口(ほくち:火打ち石でだした火花を移しとるもの)とした。
    葉:茎葉は互生
    花:筒状花の集まった頭状花序、黒紫色
    花期:10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    根生葉の裏面には白い綿毛が密生する。
    <オヤマボクチとの違い>
    本種は根生葉の基部が横にはり出してとがる。

    ハバヤマボクチ
    20230724_八島湿原
    ハバヤマボクチ
    20230724_八島湿原
  • ハハコグサ Gnaphalium affine

    キク科ハハコグサ属
    漢字:母子草
    別名:ホオコグサ、オギョウ
    名前の由来:
    葉や茎が白い綿毛に覆われている様子を、母親が子を包み込んでいるように見立てた説、
    葉を餅に入れて草団子にして食べた「葉っこ草」が転訛した説など諸説あり。
    「ホオコグサ」は、茎の白毛、頭花の冠毛がほおけ立っている。
    葉:互生
    花:頭状花序、筒状花(中心の両性花の周りに雌花)、黄色
    花期:4~6月
    果実:瘦果、黄白色の冠毛あり
    習性:2年草
    備考:
    春の七草のオギョウ(御行)はロゼット。
    全草を細かく刻んで乾燥させたものは生薬「鼠麹草(そきくそう)」と呼び、咳止め、痰切りに用いた。
    かつてはハハコグサを摘んで蒸してついて「母子餅(ほうこもち)」を食べる習慣があったが、「母と子を臼と杵でつくのは縁起がよくない」として、ヨモギが草餅に使われるようになった。

    ハハコグサ
    20240504_高山・市民の森
    ハハコグサ
    20240504_高山・市民の森
  • ハナヒリノキ Leucothoe grayana

    ツツジ科イワナンテン属
    漢字:嚏の木
    名前の由来:葉の粉が鼻に入るとクシャミ(ハナヒリ)がでる。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、淡緑色
    花期:6~7月
    果実:蒴果
    果期:8~10月
    備考:
    つぼ形の花は下向きだが、蒴果は上向きにつく。
    有毒植物で、昔は毒のある葉を粉にしてウジ殺しや家畜の駆虫剤に用いた。

    ハナヒリノキ
    20230817_宝永遊歩道
    ハナヒリノキ
    20230817_宝永遊歩道
    ハナヒリノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ハナヒリノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ハナヒリノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ハナチダケサシ Astilbe formosa

    ユキノシタ科チダケサシ属
    漢字:花乳茸刺
    名前の由来:
    花が多い「チダケサシ」?
    「チダケサシ(乳茸刺)」は、食用のチチタケ(チダケ)をチダケサシの茎に刺して持ち帰ることに由来。
    葉:3回3出羽状複葉
    花:円錐花序、白色
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草

    ハナチダケサシ
    20230724_八島湿原
    ハナチダケサシ
    20230724_八島湿原
  • ハナイカダ Helwingia japonica

    ハナイカダ科ハナイカダ属
    漢字:花筏
    名前の由来:葉を筏、その上に乗る花や実を船頭に見立てた。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、淡緑色
    花期:4~6月
    果実:核果、紫黒色
    果期:8~10月
    備考:
    葉腋から出た花柄が葉の主脈と合着している。
    新芽(若葉)は軟らかく、菜飯(なめし)や汁の実、おひたし、炒め物、天ぷら、炊き込みご飯にする。
    葉や果実は民間薬として下痢止めに、根は咳止めに用いた。
    熟した果実は甘くて食べれるようだが、渋くてまずい記述もあり。

    ハナイカダ
    20220410_朝鮮岩・満観峰
    ハナイカダ
    20220410_朝鮮岩・満観峰
    ハナイカダ
    20220410_朝鮮岩・満観峰
    ハナイカダ
    20220410_朝鮮岩・満観峰
    ハナイカダ
    20220410_朝鮮岩・満観峰
    ハナイカダ
    20220508_高山・市民の森
    ハナイカダ
    20230423_朝鮮岩
    ハナイカダ
    20230423_朝鮮岩
    ハナイカダ
    20230423_朝鮮岩
    ハナイカダ
    20240428_高山・市民の森
    ハナイカダ
    20240428_高山・市民の森
    ハナイカダ
    20240428_高山・市民の森
  • バッコヤナギ Salix bakko

    ヤナギ科ヤナギ属
    漢字:跋扈柳
    別名:ヤマネコヤナギ(山猫柳)
    名前の由来:
    「バッコ」は、「婆っこ(お婆さん)」のことで、灰白色の雌花序を老女の白髪に見立てた説など諸説あり。
    「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:3~5月
    果実:蒴果、柄があり開出した短い毛が密生し先は尖り柱頭が4つに分かれる
    果期:5月
    備考:
    日本固有種。
    枝を剥皮すると、縦長に隆起した筋が多数あり。
    葉裏面は白綿毛を密生。

    バッコヤナギ
    20231101_清里自然歩道
    バッコヤナギ
    20231101_清里自然歩道
    バッコヤナギ
    20231101_清里自然歩道
    バッコヤナギ
    20231101_清里自然歩道
    バッコヤナギ
    20231101_清里自然歩道
    バッコヤナギ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    バッコヤナギ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • ハゼノキ Rhus succedanea

    ウルシ科ウルシ属
    漢字:櫨/黄櫨
    名前の由来:
    「埴締(ハニシメ):蝋を採ること」の略→ハニシ→ハジ→ハゼ。と転訛した説、
    紅葉の色が、埴土(ハニツチ:埴輪を作る粘土)の色に似ている。ハニシ(埴師:埴輪をつくる工人)→ハジ→ハゼ。と転訛した説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、円錐花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:核果、淡褐色
    果期:9~10月
    備考:
    中国原産。
    樹液に触れるとかぶれることがある。
    果実の中果皮にあるロウ(脂肪分)を木蝋として採取し、和蝋燭の原料にした他、整髪料・口紅などの化粧品やクレヨン・色鉛筆などに用いた。
    材は寄木(よせぎ)、木像嵌(もくぞうがん)などに用いる。
    <ヤマウルシやヤマハゼとの違い>
    ヤマウルシやヤマハゼは、葉に毛があるが、ハゼノキの葉は無毛
    葉の先端は長く尖る。ヤマウルシの備考参照。

    ハゼノキ
    20211212_森林公園
    ハゼノキ
    20211212_森林公園
    ハゼノキ
    20211212_森林公園
    ハゼノキ
    20211212_森林公園
    ハゼノキ
    20220619_遊木の森
    ハゼノキ
    20220619_遊木の森
    ハゼノキ
    20220619_遊木の森
    ハゼノキ
    20240428_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20240428_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20240614_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20240614_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20240614_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20241006_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20241015_遊木の森
    ハゼノキ
    20240303_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20250309_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20250309_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20250309_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20250427_高山・市民の森
    ハゼノキ
    20250427_高山・市民の森
  • ハコベ Stellaria neglecta

    ナデシコ科ハコベ属
    漢字:繁縷
    別名:ミドリハコベ
    名前の由来:
    茎の中にある白い維管束を、絹糸の帛(はく)に見立て、帛糸を引き、群がり繁る草を意味する「帛繁(はくべら)」説、
    帛は同じ意味で、五つの花弁が箆(へら)を意味する「帛箆(はくへら)」説、
    平安時代の本草書「本草和名(ほんぞうわみょう)」に記された「波久倍良(はくべら)」説など諸説あり。
    漢字名「繁縷(はんろう)」は漢名。
    葉:対生
    花:集散花序、白色
    花期:3~11月
    果実:蒴果、熟すと6裂する
    習性:2年草
    備考:
    春の七草の一つ。
    小鳥の餌にする。
    ハコベの仲間は花弁が基部近くまで2列し、花弁が10個あるように見える(実際は5個)。
    花柄は花が終わるとだんだん下に向くが、果実が裂開する頃に再び上を向く。
    生薬で「繁縷(はんろう)」と呼び、利尿や浄血、催乳などに用いる。
    昔は、ハコベを炒って粉にし、塩を混ぜて歯磨き粉に使った。現在も「はこべ塩歯磨」として販売されている。
    <アリ散布>
    種子にエライオソームと呼ばれる脂肪や糖類に富む付属物が付いていてアリが好んで運搬する。アリは「エライオソーム」をかじりとると、残りの部分(種の本体)を巣の近くの地面に捨てるため、種子を散布させることができ相利共生関係が成立している。
    <コハコベ(子繁縷)、ウシハコベ(牛繁縷)との違い>
    ※コハコベもハコベと呼ぶ場合あり

    茎の色花柱と雄しべの数サイズ
    ハコベ(ミドリハコべ)緑色花柱:3
    雄しべ:5~10
    コハコベ白緑色~暗紫色花柱:3
    雄しべ:1~7
    ハコベより小さい
    ウシハコベ同上花柱:5他より茎葉が大きい

    コハコベ

    ハコベ
    20240410_吉田川
    ハコベ
    20240410_吉田川
    ハコベ
    20240410_吉田川
    ハコベ
    20240421_遊木の森
    ハコベ
    20240421_遊木の森
    ハコベ
    20240421_遊木の森