バラ科トキワサンザシ属
漢字:常盤山査子
名前の由来:
トキワ(常磐)は一年中という意味で、この木が常緑の木であること、サンザシ(山査子)は実がサンザシの実に似ている。
樹形:常緑低木
葉:互生
花:両性花、白色
花期:5~6月
果実:ナシ状果、赤色
果期:10~1月
備考:
西アジア原産。
トキワサンザシ属を総称して「ピラカンサ」と呼ぶ。
果実は一度にたくさん熟すが、果肉に青酸配糖体を含み美味しくない。鳥は少しずつ食べて何度も来ることになり、種子は時間的にも空間的にも広くばらまかれることになる。
投稿者: kona
-
トウヒ Picea jezoensis
マツ科トウヒ属
漢字:唐檜
名前の由来:漢字「唐檜」は、見た目が唐の国(中国)の木のようであり、材がヒノキの代用になる。
樹形:常緑高木
花:雌雄同株
花期:5~6月
種子:球果
種期:秋
備考:
日本固有種。
亜高山帯で、シラビソ、オオシラビソ、コメツガなどと混生。
エゾマツ(北海道のみに生える)の変種。
葉の裏面に2本の気孔帯があり、内側に曲がり気孔帯に日があたらないようにしている。
葉の断面は扁平。
葉の先端は尖り、老木では鈍頭になる。
トウヒ属は、葉の付け根の葉枕が隆起している。
トウヒ属の球果は、下垂し種子だけ飛び散る、種鱗は脱落せずに球果は丸ごと落ちる。
カサアブラムシが虫えいを作る。
材は音響効果がよく、バイオリンの甲板やピアノの響盤に用いる。 -
ドウダンツツジ Enkianthus perulatus
ツツジ科ドウダンツツジ属
漢字:灯台躑躅/満天星躑躅
名前の由来:
「ドウダン(灯台)」は、花の枝分かれの様子が昔の灯火を支えた結び灯台(3本の棒を結び、上に油皿を置いて灯火をともす道具)の形に似ている。
「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
樹形:落葉低木
葉:互生、枝先に集まる
花:両性花、下垂する散形花序、白色
花期:4~5月
果実:蒴果
果期:8~10月
備考:果穂は下垂するが、果実は上を向く。 -
トウカエデ Acer buergerianum
ムクロジ科カエデ属
漢字:唐楓
名前の由来:
「トウ(唐)」は、中国(唐)原産。
「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
樹形:落葉高木
葉:対生
花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、散房花序、淡黄色
花期:4~5月
果実:翼果、翼は幅が広くあまり開かない
果期:7~9月
備考:
剪定や大気汚染に強く、紅葉が美しいため街路樹に用いる。
幼木の葉には葉縁に細かい鋸歯があるが、成木ではなくなる。 -
テイカカズラ Trachelospermum asiaticum
キョウチクトウ科テイカカズラ属
漢字:定家葛
名前の由来:
「定家」は、平安朝の歌人、藤原定家に因む。
藤原定家が式子(しょくし)内親王(後白河天皇の娘)に思いを寄せつづけ、内親王の没後もその墓に葛(かずら)となって絡みついたという伝説による。
樹形:蔓性常緑木本
葉:対生
花:両性花、集散花序、白色→黄色、芳香あり
花期:5~6月
果実:袋果、鞘状で熟すと赤くなり裂けて冠毛をもつ種子を出す
果期:10~11月
備考:蔓は最初は地面をはうが、木の幹を見つけると高みによじ登る。その際、茎の途中から粘液を分泌する気根(付着根)を出してへばりつき、木の幹をはい上がって側面をおおう。