ツバキ科ツバキ属
漢字:茶の木
名前の由来:漢名の「茶」を音読みした。
樹形:常緑低木
葉:互生
花:両性花、白色
花期:10~11月
果実:蒴果、褐色~帯赤褐色、種子は褐色
果期:翌年の9~11月
備考:
中国西南部、ベトナムからインド周辺の原産。
展開する新葉を摘んで緑茶などにする。
投稿者: kona
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チドリノキ Acer carpinifolium
ムクロジ科カエデ属
漢字:千鳥の木
別名:ヤマシバカエデ(山柴楓)
名前の由来:翼果の形を千鳥が飛ぶ姿に見立てた。
樹形:落葉高木
葉:対生
花:雌雄異株、総状花序、淡黄色
花期:4~5月
果実:翼果
果期:8~10月
備考:
日本固有種。
黄葉した葉は落葉しにくく、春まで着いているものが多い。 -
チゴユリ Disporum smilacinum
イヌサフラン科チゴユリ属
漢字:稚児百合
名前の由来:
「チゴ(稚児)」は、可憐な小型の花を稚児に見立てた。
「ユリ(百合)」は、ササユリの名前の由来参照。
葉:互生
花:白色
花期:4~6月
果実:液果、黒色
習性:多年草 -
ダンコウバイ Lindera obtusiloba
クスノキ科クロモジ属
漢字:檀香梅
名前の由来:
「檀香梅」は、中国原産のロウバイの品種の漢名で、これを和名に転用した説あり。檀香は、白檀(ビャクダン)など香木の総称。材が白檀のような香りがあり、花がウメ(梅)に似ているため転用したらしい。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:雌雄異株、散形花序、黄色、芳香あり
花期:2~4月
果実:液果、赤色→黒紫色
果期:9~10月
備考:
葉は、3浅裂の有無の異形葉性を示す。
花、枝を折ったり、葉を揉むと芳香あり。
<アブラチャンとの違い>
アブラチャンの備考参照。 -
タラヨウ Ilex latifolia
モチノキ科モチノキ属
漢字:多羅葉
名前の由来:葉裏面を傷つけると黒変して字が書ける(備考の記事参照)ことを、昔、インドで葉に経文(きょうもん)を書いたバイタラヨウ(貝多羅葉)の葉にたとえた。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:雌雄異株、黄緑色
花期:5~6月
果実:核果、赤色
果期:10~12月
備考:
この葉の裏を棒などで引っ掻くと、黒く変色して文字を書くことができる。傷口を黒い物質で固めることで、病原菌の侵入を防ぐ。黒く文字が浮き出るのは、傷つけられた細胞内の酸化酵素が水溶性のタンニンを酸化させ、不溶性のタンニンが生じて黒褐色になるからといわれる。
ネズミモチ、トウネズミモチ、アオキ、ヤツデなどの葉も同様。
「葉書の樹」とも呼ばれ、郵便局のシンボルツリーとなっている。
葉はお茶の代用となり、材は轆轤(ろくろ)細工に用いられる。
モチノキ、ヤマグルマ、クロガネモチ、ナナミノキ、ソヨゴ同様に樹皮から「鳥モチ」が採れる。 -
タラノキ Aralia elata
ウコギ科タラノキ属
漢字:楤木
名前の由来:朝鮮語に由来する説あり。
樹形:落葉低木
葉:互生、2回奇数羽状複葉
花:雌雄同株(枝の上部の花序に両性花、下方の花序に雄花が多い)、複散形花序、淡緑白色
花期:8~9月
果実:液果、黒紫色
果期:9~10月
備考:
とげのある真っ直ぐな幹に、直接葉がついた樹形で、とげが多い(葉柄、葉軸、小葉軸、小葉の表裏にとげあり)。
新芽(タラノメ)は「山菜の王様」や「山のバター」と呼ばれ、脂質とタンパク質が多く栄養価が高い。
最初に出る芽を採っても枯れることはないが、二番目あるいは三番目に出る芽を採ると枯れることがある(三番目採取で6~7割が枯死)。
葉軸基部に接する所の小葉は1枚しかない。
樹皮や根皮は、糖尿や腎臓、胃腸病に用いる。また、根を煎じたものは糖尿病の民間薬、茎にあるトゲは煎じて高血圧、葉は健胃整腸薬として用いた。