アジサイ科アジサイ属
漢字:蔓紫陽花
別名:ツルデマリ(蔓手鞠)、ゴトウヅル(梧桐蔓)
名前の由来:
「ツル(蔓)」は、蔓性。
「アジサイ(紫陽花)」は、コアジサイの名前の由来参照。
樹形:蔓性落葉木本
葉:対生
花:両性花、散房状の集散花序、白色
花期:6~7月
果実:蒴果
果期:9~10月
備考:
気根(付着根)を出して岩や木に這い上がる。
イワガラミの備考参照。
投稿者: kona
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ツリフネソウ Impatiens textorii
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
漢字:釣舟草
名前の由来:
花柄の先につるされた花の形を「帆掛け船」に見立てた説、
細い柄の先にぶら下がるようにして咲く花が茶席で使う花器の「釣り船」似ている説あり。
葉:互生
花:紅紫色
花期:7~9月
果実:蒴果
習性:1年草
備考:
有毒植物。
山麓の水辺や湿地に生える。
蒴果は熟すと少しの刺激ではじけて種子を飛ばす。
<雄性先熟>
花の後ろに伸びた管のような距があり、ここに蜜が溜まっている。マルハナバチがもぐり込むことにより、上部の雄しべの花粉がハチの背中に付着する。雄しべが擦り減り花粉がなくなると雌しべが出てくる。
<閉鎖花>
「閉鎖花」をつける。特にキツリフネ。 -
ツリバナ Euonymus oxyphyllus
ニシキギ科ニシキギ属
漢字:吊花
名前の由来:花や実が垂れ下がっている。
樹形:落葉小高木
葉:対生
花:両性花、集散花序、緑白色または淡紫色
花期:4~6月
果実:蒴果、紅色に熟すと5裂し赤い種子を5個覗かせて目立つ
果期:9~10月
備考:
マユミの備考参照。 -
ツユクサ Commelina communis
ツユクサ科ツユクサ属
漢字:露草
別名:ボウシバナ(帽子花)
名前の由来:
朝露が残るうちにだけ咲く説、
露を帯びて咲く説など諸説あり。
葉:互生
花:総序花序、青色
花期:6~9月
果実:蒴果
習性:1年草
備考:
<飾り雄しべ>
青色の反対色で目立つ3本の黄色の「飾り雄しべ」を用意し、たんまり花粉があると見せかけて虫を誘う。飾り雄しべには花粉はない。騙された虫が中間の1本と2本の長い雄しべの花粉に触れて花粉を運ぶ。花は数時間で咲き終わり、受粉できなかったときは「同花受粉」する。
<同花受粉>
花は、しぼみながら長い雄しべと雌しべを巻き上げ、絡み合わせて自ら受粉する。確実に実を結ぶことができるが、極端な近親交配となり、変異の幅を狭めると同時に、遺伝的に劣った弱い子孫が生まれる危険をはらむ。冬は枯れる1年草のツユクサとしては、子孫を絶やさないようにするため。
<朝露について>
夜間に気温が下がり、空中の水蒸気が冷えてできる結露。
植物の葉は、昼の間は裏面の気孔から根が吸い上げた水分を蒸散させている(そうすることで、水を葉の隅々までいきわたらせる)。夜になると気孔が閉じて蒸散作用は弱まるが、根は水を吸い上げるため、葉の内部に水が溜まる。この余分な水は葉脈の末端にある水孔から外に押し出され、水滴となって滴り落ちる。 -
ツノハシバミ Corylus sieboldiana
カバノキ科ハシバミ属
漢字:角榛
名前の由来:
「ツノ(角)」は、4つの堅果を包んでいる長い苞を角に見立てた。
「ハシバミ(榛)」は、葉に皺が多いことからの「葉皺(はしわ)」が転化した説、
実を「榛紫実(はりしばみ)」と呼んだ説などあり。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:雌雄同株(枝の途中に雄花序、枝の先端に雌花序)
花期:3~5月
果実:総苞に包まれた堅果が集まった複合果
果期:9~10月
備考:
堅果はクリのような味がしておいしい。渋みがほとんど無く生でも食べられるが、炒ると香ばしくなる。ただし、総苞にガラス質の刺毛(しもう)があるので素手で触れる時は注意が必要。
<叢生型低木>
数本の細い株を株立ちさせ、数十年で世代交代する。一度定着すると、幹や枝だけを若返らせる。 -
ツチアケビ Galeola septentrionalis
ラン科ツチアケビ属
漢字:土木通
別名:ヤマノカミノシャクジョウ(山の神の錫杖)
名前の由来:
全体が土の色に似ており、果実の色や形がアケビに似ている(果実が裂開することはない)。
「ヤマノカミノシャクジョウ(山の神の錫杖)」は、果実のついた状態が修験僧の持つ錫杖に似ている。
葉:
花:総状花序、淡黄色
花期:6~7月
果実:紅色
習性:多年草
備考:
光合成をしないため、葉緑素をもたない。
菌類に寄生して栄養を奪うため、「菌従属栄養植物」と呼ばれる。
ツチアケビの場合、ナラタケ(腐生菌)が獲得した栄養分を奪う。
果実を乾燥させたものは生薬の「土通草(どつうそう)」と呼び、強壮・強精剤に用いる。 -
ツタウルシ Rhus ambigua
ウルシ科ウルシ属
漢字:蔦漆
名前の由来:ツタに似た「ウルシ」。
樹形:蔓性落葉木本
葉:互生、3出複葉
花:雌雄異株、総状花序、黄緑色
花期:5~6月
果実:核果、黄褐色、無毛
果期:8~9月
備考:
気根(付着根)を出して、木や岩にはい登る。
葉に触れると非常にかぶれやすい(ウルシオールという物質による接触性皮膚炎)。紅葉時はウルシ成分が少なく、かぶれることは少ない。
かぶれると炎症を起こし、猛烈に痒くなる。痒くてかくと傷が付き、熱が出て腫れてひどくなる。
かぶれの危険度は、
「ツタウルシ > ウルシ > ヤマハゼ > ハゼノキ > ヤマウルシ > ヌルデ」。
若い茎の小葉は粗い鋸歯があるが、古い茎の小葉は全縁。
<ツタとの違い>葉 巻き髭 毛 ツタウルシ 3出複葉のみ なし 葉裏側脈や若枝に褐色毛あり ツタ 3出複葉以外に単葉もあり変化が多い 枝別れした巻き髭あり なし -
ツタ Parthenocissus tricuspidata
ブドウ科ツタ属
漢字:蔦
別名:ナツヅタ(夏蔦)
名前の由来:
蔓をもって他物に伝う。
「ナツヅタ(夏蔦)」は、夏緑性で冬は落葉する。
樹形:蔓性落葉木本
葉:互生
花:両性花、集散花序、黄緑色
花期:6~7月
果実:液果、藍黒色
果期:秋
備考:
茎には側芽や巻き髭の着き方に規則性あり。節間が長い2節と節間が短い1節があり、3つの節間が1セット。葉はすべての節に着くが、側芽は短い節の基部のみに着き、巻き髭は長い節の基部のみに着く。
巻き髭は、5、6本に枝分かれし、その先端が吸盤になって張り付く。1年で枯れるが、その頃には茎から気根(付着根)を出して張り付く。
葉は、切れ込みのある単葉から3出複葉まで変化がある。