セリ科シシウド属
漢字:白根川芎
名前の由来:
「シラネ(白根)」は、日光白根山で発見された。
「センキュウ(川芎)」は、センキュウに似る。
葉:茎葉は互生、3~4回3出羽状複葉
花:複散形花序、白色
花期:9~11月
果実:偏平な楕円体で分果の縁は翼状
習性:多年草
投稿者: kona
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シラカンバ(シラカバ) Betula platyphylla
カバノキ科カバノキ属
漢字:白樺
名前の由来:
「シラ(白)」は、樹肌が白い。
「カンバ(樺)」は、カバノキ属の植物の総称カバノキの古名カニハが転訛した。
樹形:落葉高木
葉:互生(長枝)、一対(短枝)
花:雌雄同株
花期:4~5月
果実:堅果が集まった複合果を下垂、堅果は左右に膜質の広い翼あり
果期:9~10月
備考:
本州では、標高500~1000m地帯に生える。
陽樹。山火事跡や崩壊地などの裸地に最も早く侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)。
白い樹皮は、雨でもすぐに着火できる燃材。他、煙草入れや小刀の鞘、火縄、合わせ箱の縫合(ほうごう)、屋根葺などに用いた。
樹液は「森の雫」などの飲料になる。
4月頃咲く花は風媒花で、北海道では花粉症の原因になる。
<ダケカンバとの違い>幹 葉の側脈の数 シラカンバ 山形の黒い線の枝痕が入る 5~8本 ダケカンバ ‐ 7~12本 -
シラカシ Quercus myrsinaefolia
ブナ科コナラ属
漢字:白樫
名前の由来:
「シラ(白)」は、材色が灰白色に近い。
「カシ(樫)」は、アラカシの名前の由来参照。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:雌雄同株
花期:4~5月
果実:堅果
果期:秋 -
ショウジョウバカマ Helonias orientalis
シュロソウ科ショウジョウバカマ属
漢字:猩猩袴
名前の由来:
淡紅色~紫色の花を猩猩(体はサル、顔が人間に似た酒好きな中国の伝説上の動物)の赤い顔に、地面に広がった根生葉を袴に見立てた説あり。
葉:ロゼット状
花:総状花序、淡紅色~濃紅紫色
花期:4~5月
果実:蒴果、3つの突起状になり、裂開すると糸くずのような種子が出る
習性:多年草
備考:
山地の湿地に生える。
自家受粉もできる自家和合性。早く咲く個体はハエ類による自家受粉が多く、遅く咲く個体はハチ類による他家受粉が多い。
しばしば枯死直前の葉先に栄養繁殖による小植物体(クローン)を形成する。 -
シャリンバイ Rhaphiolepis indica var. umbellata
バラ科シャリンバイ属
漢字:車輪梅
名前の由来:
「シャリン(車輪)」は、枝葉が輪生(車輪)状に出る。
「バイ(梅)」は、花が梅に似ている。
樹形:常緑低木~小高木
葉:互生、枝先に輪生状につく
花:両性花、円錐花序、白色
花期:5~6月
果実:ナシ状果、黒紫色、頂端に萼片の落ちた痕が輪状に残る
果期:10~11月
備考:
樹皮から得られる染料が大島紬に用いられる。
<海岸植物>
トベラの備考参照。 -
シャシャンボ Vaccinium bracteatum
ツツジ科スノキ属
漢字:小小坊
名前の由来:丸い小さな果実を多数つける様子を「小さい坊や」の意味で「小小ん坊(ささんぼ)」と呼んだものが転訛した。
樹形:常緑低木
葉:互生
花:両性花、総状花序、白色
花期:5~7月
果実:液果、紫黒色
果期:9~10月
備考:
葉裏の主脈に数個の小さい突起があり、他と区別できる。
花柄の基部に葉状の苞葉があり、花後も残存して大きくなり、果実が熟してもついている。
果実は、甘酸っぱくて食べられる。
材は堅く重く、床柱、くり物細工、家具に用いた。 -
シャガ Iris japonica
アヤメ科アヤメ属
漢字:射干
名前の由来:シャガと同じように葉を扇形につけるヒオウギの漢名「射干(しゃっかん)」を誤って漢字につけて音読みした。
葉:
花:淡白紫色
花期:4~5月
習性:多年草
備考:
朝咲いて夕方しぼむ一日花。
花は橙色と青紫色に彩られた外花被片(萼片)があり、中央の黄色い部分が「鶏冠状」の突起になっている。
3組の染色体をもつ「3倍体」(多くの植物は2倍体)で結実しない。鱗茎(球根)や地下茎で栄養繁殖(無性繁殖)することによってクローンを増やす。他、ヒガンバナやニホンスイセンも同様。
(参考)
鱗茎(りんけい):短い茎に厚い鱗葉が重なり合ったもの。球根。
塊茎(かいけい):地下茎の先がふくらんだいも。
<単面葉>
葉は表も裏も同じように見えるが、植物学上はすべて「裏」(1枚の葉の表同士が折り紙を折るように内側に折られてくっついて、外側はどちらも「裏」状態)。