【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • シラネセンキュウ Angelica polymorpha

    セリ科シシウド属
    漢字:白根川芎
    名前の由来:
    「シラネ(白根)」は、日光白根山で発見された。
    「センキュウ(川芎)」は、センキュウに似る。
    葉:茎葉は互生、3~4回3出羽状複葉
    花:複散形花序、白色
    花期:9~11月
    果実:偏平な楕円体で分果の縁は翼状
    習性:多年草

    シラネセンキュウ
    20221012_しらびそ高原
    シラネセンキュウ
    20221012_しらびそ高原
    シラネセンキュウ
    20221012_しらびそ高原
  • シラタマホシクサ Eriocaulon nudicuspe

    ホシクサ科ホシクサ属
    漢字:白玉星草
    名前の由来:
    「シラタマ(白玉)」は、花に白い毛が多く、白い球のような見える。
    「ホシクサ(星草)」は、ホシクサに似る。
    葉:根生葉
    花:雄花と雌花が混生、頭状花序、白色
    花期:8~10月
    果実:蒴果
    習性:1年草
    備考:伊勢湾沿岸近辺の湿地だけに生える。

    シラタマホシクサ
    20231016_県立森林公園
    シラタマホシクサ
    20231016_県立森林公園
  • シラカンバ(シラカバ) Betula platyphylla

    カバノキ科カバノキ属
    漢字:白樺
    名前の由来:
    「シラ(白)」は、樹肌が白い。
    「カンバ(樺)」は、カバノキ属の植物の総称カバノキの古名カニハが転訛した。
    樹形:落葉高木
    葉:互生(長枝)、一対(短枝)
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果が集まった複合果を下垂、堅果は左右に膜質の広い翼あり
    果期:9~10月
    備考:
    本州では、標高500~1000m地帯に生える。
    陽樹。山火事跡や崩壊地などの裸地に最も早く侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)。
    白い樹皮は、雨でもすぐに着火できる燃材。他、煙草入れや小刀の鞘、火縄、合わせ箱の縫合(ほうごう)、屋根葺などに用いた。
    樹液は「森の雫」などの飲料になる。
    4月頃咲く花は風媒花で、北海道では花粉症の原因になる。
    ダケカンバとの違い>

    葉の側脈の数
    シラカンバ山形の黒い線の枝痕が入る5~8本
    ダケカンバ7~12本
    シラカンバ
    20221012_しらびそ高原
    シラカンバ
    20230717_八島湿原
    シラカンバ
    20230717_八島湿原
  • シラカシ Quercus myrsinaefolia

    ブナ科コナラ属
    漢字:白樫
    名前の由来:
    「シラ(白)」は、材色が灰白色に近い。
    「カシ(樫)」は、アラカシの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果
    果期:秋

    シラカシ
    20211018_城北公園
    シラカシ
    20211018_城北公園
    シラカシ
    20211026_駿府城公園
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20231202_高山・市民の森
  • ショウジョウバカマ Helonias orientalis

    シュロソウ科ショウジョウバカマ属
    漢字:猩猩袴
    名前の由来:
    淡紅色~紫色の花を猩猩(体はサル、顔が人間に似た酒好きな中国の伝説上の動物)の赤い顔に、地面に広がった根生葉を袴に見立てた説あり。
    葉:ロゼット状
    花:総状花序、淡紅色~濃紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果、3つの突起状になり、裂開すると糸くずのような種子が出る
    習性:多年草
    備考:
    山地の湿地に生える。
    自家受粉もできる自家和合性。早く咲く個体はハエ類による自家受粉が多く、遅く咲く個体はハチ類による他家受粉が多い。
    しばしば枯死直前の葉先に栄養繁殖による小植物体(クローン)を形成する。

    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
  • シュロソウ Veratrum maackii Regel var. reymondianum

    シュロソウ科シュロソウ属
    漢字:棕櫚草
    名前の由来:根茎と茎の基部の枯れた葉鞘(葉の基部が茎を取り巻き鞘状になるもの)をシュロの毛に見立てた。
    葉:互生
    花:複総状花序、暗紫色、下部に雄花 上部に両性花
    花期:6~8月
    果実:蒴果、先端に柱頭が3本水平に向いて残る
    習性:多年草
    備考:
    山地の林内や湿地に生える。
    有毒植物。

    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
  • シャリンバイ Rhaphiolepis indica var. umbellata

    バラ科シャリンバイ属
    漢字:車輪梅
    名前の由来:
    「シャリン(車輪)」は、枝葉が輪生(車輪)状に出る。
    「バイ(梅)」は、花が梅に似ている。
    樹形:常緑低木~小高木
    葉:互生、枝先に輪生状につく
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:5~6月
    果実:ナシ状果、黒紫色、頂端に萼片の落ちた痕が輪状に残る
    果期:10~11月
    備考:
    樹皮から得られる染料が大島紬に用いられる。
    <海岸植物>
    トベラの備考参照。

    シャリンバイ
    20221104_その他
    シャリンバイ
    20221104_その他
    シャリンバイ
    20221104_その他
    シャリンバイ
    20230304_その他
    シャリンバイ
    20230304_その他
    シャリンバイ
    20230304_その他
    シャリンバイ
    20230804_県立美術館
    シャリンバイ
    20230804_県立美術館
    シャリンバイ
    20230804_県立美術館
    シャリンバイ
    20231016_県立森林公園
    シャリンバイ
    20231016_県立森林公園
    シャリンバイ
    20231016_県立森林公園
    シャリンバイ
    20241028_県立美術館
    シャリンバイ
    20241129_県立美術館
    シャリンバイ
    20241207_県立美術館
    シャリンバイ
    20241207_県立美術館
  • シャシャンボ Vaccinium bracteatum

    ツツジ科スノキ属
    漢字:小小坊
    名前の由来:丸い小さな果実を多数つける様子を「小さい坊や」の意味で「小小ん坊(ささんぼ)」と呼んだものが転訛した。
    樹形:常緑低木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果、紫黒色
    果期:9~10月
    備考:
    葉裏の主脈に数個の小さい突起があり、他と区別できる。
    花柄の基部に葉状の苞葉があり、花後も残存して大きくなり、果実が熟してもついている。
    果実は、甘酸っぱくて食べられる。
    材は堅く重く、床柱、くり物細工、家具に用いた。

    シャシャンボ
    20220801_県立美術館
    シャシャンボ
    20220801_県立美術館
    シャシャンボ
    20230804_県立美術館
    シャシャンボ
    20230804_県立美術館
    シャシャンボ
    20230804_県立美術館
    シャシャンボ
    20231016_県立森林公園
    シャシャンボ
    20231016_県立森林公園
    シャシャンボ
    20231016_県立森林公園
  • ジャコウソウ Chelonopsis moschata

    シソ科ジャコウソウ属
    漢字:麝香草
    名前の由来:茎葉をゆすると麝香のようなよい香りがする(それほど香りはない)。
    葉:対生
    花:唇形化、淡紅紫色
    花期:8~9月
    果実:4個の分果、宿存性の萼に包まれる
    習性:多年草
    備考:山地の木陰や谷間の湿地に生える。

    ジャコウソウ
    20240911_箱根湿生花園
    ジャコウソウ
    20240911_箱根湿生花園
    ジャコウソウ
    20240911_箱根湿生花園
  • シャガ Iris japonica

    アヤメ科アヤメ属
    漢字:射干
    名前の由来:シャガと同じように葉を扇形につけるヒオウギの漢名「射干(しゃっかん)」を誤って漢字につけて音読みした。
    葉:
    花:淡白紫色
    花期:4~5月
    習性:多年草
    備考:
    朝咲いて夕方しぼむ一日花。
    花は橙色と青紫色に彩られた外花被片(萼片)があり、中央の黄色い部分が「鶏冠状」の突起になっている。
    3組の染色体をもつ「3倍体」(多くの植物は2倍体)で結実しない。鱗茎(球根)や地下茎で栄養繁殖(無性繁殖)することによってクローンを増やす。他、ヒガンバナやニホンスイセンも同様。
    (参考)
    鱗茎(りんけい):短い茎に厚い鱗葉が重なり合ったもの。球根。
    塊茎(かいけい):地下茎の先がふくらんだいも。
    <単面葉>
    葉は表も裏も同じように見えるが、植物学上はすべて「裏」(1枚の葉の表同士が折り紙を折るように内側に折られてくっついて、外側はどちらも「裏」状態)。

    シャガ
    20240517_竜爪山
    シャガ
    20240517_竜爪山