ツツジ科ツツジ属
漢字:白八入/白八汐
別名:ゴヨウツツジ(五葉躑躅)
名前の由来:
「白」は、花の色。
「八入(やしお)」は、布を幾度も染汁(そめしる)に浸して濃く染めること。八は多いことを意味し、純白の花の色が布を幾度も染めるほど鮮やかに見える。
「ゴヨウツツジ(五葉躑躅)」は、葉が5個輪生するツツジ。
樹形:落葉小高木
葉:互生
花:両性花、白色
花期:5月下旬~6月
果実:蒴果
果期:9~10月
備考:ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。
投稿者: kona
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シロヤシオ(ゴヨウツツジ) Rhododendron quinquefolium
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シロバナノヘビイチゴ Fragaria nipponica
バラ科オランダイチゴ属
漢字:白花の蛇苺
別名:モリイチゴ(森苺)
名前の由来:
花の色が白で「ヘビイチゴ」に似る。
「ヘビイチゴ(蛇苺)」は、ヘビイチゴの名前の由来参照。
葉:束生、3出複葉
花:白色
花期:5~7月
果実:イチゴ状果(花床がふくらんだ表面に瘦果の集まった集合果)
習性:多年草
備考:
匍匐枝を出して繁殖する。
熟した赤色の果実は甘味があり食べられる。 -
シロツメクサ Trifolium repens
マメ科シャジクソウ属
漢字:白詰草
別名:クローバー
名前の由来:
「シロ(白)」は、花の色。
「ツメクサ(詰草)」は、江戸時代にオランダからガラス器を送ってきたとき、壊れないように乾燥した本種を詰め物にした。
葉:互生、3出複葉
花:蝶形花、白色
花期:5~8月
果実:豆果
習性:多年草
備考:
ヨーロッパ原産。
牧草や緑肥に用いる。
<マメ科植物と共生する根粒菌>
根を引き抜くと、ところどころに丸い粒「根粒」がついている。根に「根粒菌」が寄生して生じたもの。根粒菌は、土に住む細菌の一種。
マメ科植物に寄生すると根粒をつくり、大気中の窒素ガスからアンモニアをつくる(窒素固定)ようになる。
根粒菌は、マメ科植物から炭水化物やビタミンをもらう。
植物は、根粒菌からアンモニアをもらってアミノ酸やタンパク質の原料にする。
マメ科植物は、根粒菌と「共生」することで、窒素不足から開放された結果、痩せた土地にも進出が可能になった。
マメ科と根粒菌の関係は、互いに利益を受ける「相利共生」。 -
シロダモ Neolitsea sericea
クスノキ科シロダモ属
漢字:白だも/白梻?
名前の由来:
「シロ」は、葉裏が白い。
「ダモ」は、諸説あるが、タブノキに似るため「タブ」をあてたとする説が有力。
樹形:常緑高木
葉:互生、枝先では束生状
花:雌雄異株、黄色
花期:10~11月
果実:液果、赤色
果期:翌年の10~11月
備考:
葉裏は蝋で覆われ灰白色。
秋には今年咲いた花と前の年に咲いた花の赤熟した果実の両方が見られる。
種子から採った油を蝋燭材料や灯明油に用いた。
新葉は表裏に黄褐色の絹毛が密生して白っぽく、展葉するにしたがって赤褐色になる。
<新葉が垂れ下がっている理由>
直射日光による葉の温度上昇や水分蒸散を避けるためと、強い紫外線に細胞組織を破壊されないようにするためと考えられている。新葉は組織が柔らかく柔軟で、これらに対応するためのロウ物質を主成分とするクチクラ層がまだ未成熟。
<新葉が赤褐色になる理由>
強い紫外線は細胞組織内に活性酸素を発生させ、細胞を破壊してしまう。葉の中に含まれる色素のカロチノイド(黄色)やアントシアニン(赤色)は、紫外線を吸収し、抗酸化物質として働くためと考えられている。 -
シラビソ Abies veitchii
マツ科モミ属
漢字:白檜曽
名前の由来:
白ヒノキ。
「シラ(白)」は、材や樹皮が白い、あるいは葉の裏が白い。
「ビソ(檜曽)」は、ヒノキの細材を意味する古語ヒソ(檜楚)に由来している説あり。
樹形:常緑高木
花:雌雄同株
花期:5~6月
種子:球果、黒っぽい青紫色
種期:10月頃
備考:
亜高山帯に生える。
材は建築材、器具材、土木用材、パルプなどに用いる。
<モミ属>
モミの備考参照。
<トウヒ属との違い>
モミの備考参照。
<オオシラビソとの違い>若枝 葉の着き方 シラビソ 灰色の細毛あり 上から見ると枝が見える。
枝の上の葉が立ち上がっているためオオシラビソ 赤褐色の軟毛あり 上から見ると枝が見えない。
枝の上の葉が張りつくように着くため -
シラカンバ(シラカバ) Betula platyphylla
カバノキ科カバノキ属
漢字:白樺
名前の由来:
「シラ(白)」は、樹肌が白い。
「カンバ(樺)」は、カバノキ属の植物の総称カバノキの古名カニハが転訛した。
樹形:落葉高木
葉:互生(長枝)、一対(短枝)
花:雌雄同株
花期:4~5月
果実:堅果が集まった複合果を下垂、堅果は左右に膜質の広い翼あり
果期:9~10月
備考:
北海道では低地に生えるが、本州では標高500~1000m地帯に生える。
「高原の白い貴公子」とよばれる。
風媒花で、北海道では花粉症の原因になる。
陽樹。山火事跡や崩壊地などの裸地に最も早く侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)。
材は腐りやすく、あまり有用ではない。
白い樹皮は、雨でもすぐに着火できる燃材。他、煙草入れや小刀の鞘、火縄、合わせ箱の縫合(ほうごう)、屋根葺などに用いた。
樹液は「森の雫」などの飲料になる。
<ダケカンバとの違い>幹 葉の側脈の数 シラカンバ 山形の黒い線の枝痕が入る 5~8本 ダケカンバ ‐ 7~12本 -
シラカシ Quercus myrsinaefolia
ブナ科コナラ属
漢字:白樫
名前の由来:
「シラ(白)」は、材色が灰白色に近い。
「カシ(樫)」は、アラカシの名前の由来参照。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:雌雄同株
花期:4~5月
果実:堅果
果期:秋