【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • スダジイ Castanopsis sieboldii

    ブナ科シイ属
    漢字:すだ椎
    名前の由来:
    「スダ」は、実が巻貝の一種の「シタダミ」に似ている説、
    シイタケの原木に使い、これをスダギと呼ぶ説あり。
    「シイ(椎)」は、実は自然落下して木の下にあることから「下(シ)」と「実(ヒ)」から「シヒ」となった説、
    刑具の用材となっていたことから、強制する意味の「シヒ(強)」に由来する説あり。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5~6月
    果実:総苞に包まれた堅果、熟すと3裂する
    果期:翌年の秋
    備考:
    虫媒花で強い香りあり。
    果実は、「椎の実」といって食べられる。生でもおいしいが、炒ると香ばしくなる。
    材は建築材や器具材、シイタケ原木などに用いた。
    <ツブラジイとの違い>

    老木の樹皮果実
    スダジイ縦に割れ目ができるツブラジイより大きい(長楕円形辺材:灰白色、心材:灰褐~黄褐色の散孔材
    ツブラジイ縦にわれず滑らか
    横の縞あり
    円形(球形
    最大でも長さ12mm程度
    淡黄褐~黄褐色で辺・心材の区別が不明瞭な放射孔材

    (参考)
    <芽を上から見た場合のシイ類、カシ類、クスノキ類の違い>
    シイ類:楕円形
    カシ類:五角形
    クスノキ類:円形

    スダジイ
    20211030_遊木の森
    スダジイ
    20220619_遊木の森
    スダジイ
    20220619_遊木の森
    スダジイ
    20220801_県立美術館
    スダジイ
    20220801_県立美術館
    スダジイ
    20220801_県立美術館
    スダジイ
    20240414_県立美術館
    スダジイ
    20240414_県立美術館
    スダジイ
    20240809_県立美術館
    スダジイ
    20240809_県立美術館
    スダジイ
    20250404_県立美術館
    スダジイ
    20250430_県立美術館
    スダジイ
    20250430_県立美術館
    スダジイ
    20250430_県立美術館
    スダジイ
    20250430_県立美術館
  • スズメノエンドウ Vicia hirsuta

    マメ科ソラマメ属
    漢字:雀野豌豆
    名前の由来:カラスノエンドウに似ていて小型。
    葉:互生、偶数羽状複葉
    花:蝶形花、白紫色
    花期:4~6月
    果実:豆果
    習性:蔓性の越年草
    備考:
    全草を茶として飲み、牧草に用いる。
    カラスノエンドウとの違い>
    カラスノエンドウの備考参照。

    スズメノエンドウ
    20240421_遊木の森
    スズメノエンドウ
    20240421_遊木の森
    スズメノエンドウ
    20240421_遊木の森
  • スズムシバナ Strobilanthes oligantha

    キツネノマゴ科イセハナビ属
    漢字:鈴虫花
    名前の由来:
    スズムシが鳴くころに咲く説、
    花姿がスズムシの羽根のように見える説あり。
    葉:対生
    花:唇形花、淡紫色、朝開いて午後散る
    花期:9~10月
    果実:蒴果、熟すと2裂して4個の種子を散らす
    習性:多年草
    備考:山地の樹陰に生える。

    スズムシバナ
    20240911_箱根湿生花園
    スズムシバナ
    20240911_箱根湿生花園
    スズムシバナ
    20240911_箱根湿生花園
    スズムシバナ
    20240911_箱根湿生花園
  • スギ Cryptomeria japonica

    ヒノキ科スギ属
    漢字:杉
    名前の由来:
    真っ直ぐの木「直ぐ木(すぐき)」から変化した説が有力、
    他、上へ進み上がる木「進木(すすぎ)」説あり。
    樹形:常緑高木
    花:雌雄同株、雄花は淡黄色 雌花は緑色
    花期:2~4月
    種子:球果
    種期:10~11月
    備考:
    11の日本固有種
    日本で最も樹高が高くなり、寿命も長く大木になる。
    葉は冬になると緑が薄くなり、黄褐~赤褐色になる。光合成機能が低下する低温条件下で太陽光による光阻害(強すぎる光によって光合成が阻害されること)を防ぐための適応。
    成長が早く、単位面積当たりの収穫材積が大きく、昔から植林された。
    材は軽くて柔らかく、曲げやすく加工しやすいため、主に建築用材とされるが、建具、箱、下駄、箸など用途が広い。桶や樽などにも用いた。
    樹皮は、ヒノキ同様、昔は屋根や壁を葺くのに用いた。
    造り酒屋が新酒を仕込んだ目印に、枝葉を丸い玉に束ねた「杉玉(すぎだま)」を軒先に掲げた。
    葉は線香の原料になる。
    春先、枝先に着いたの雄花から風によって大量の花粉を撒き散らし、花粉症の原因になる。

    スギ
    20240303_高山・市民の森
    スギ
    20240303_高山・市民の森
    スギ
    20240303_高山・市民の森
  • スイバ Rumex acetosa

    タデ科ギシギシ属
    漢字:酸葉/蓚
    別名:スカンポ(酢模)
    名前の由来:茎や葉にシュウ酸を含み酸味がある。
    葉:互生
    花:雌雄異株、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡緑色または緑紫色
    花期:5~8月
    果実:瘦果、3個の萼片が翼形に成長して3稜形
    習性:多年草
    備考:
    本種を含め水溶性シュウ酸を含む植物(タデ科、カタバミ科、アカザ科)は、茎や葉で酸化した十円玉表面を擦るとピカピカになる。
    根を乾燥したものは生薬「酸摸根(さんもこん)」と呼び、便秘薬に用いる。

    スイバ
    20240421_遊木の森
    スイバ
    20240421_遊木の森
    スイバ
    20240421_遊木の森
    スイバ
    20250430_県立美術館
    スイバ
    20250430_県立美術館
  • スイカズラ Lonicera japonica

    スイカズラ科スカイズラ属
    漢字:吸葛
    別名:忍冬(にんどう)、金銀花(きんぎんか)
    名前の由来:
    「スイ(吸)」は、花筒の奥にある甘い蜜を味わうために花冠を引き抜いて「吸う」行為とする説や、
    花弁の形が人がものを吸い込むときの唇の形に似ている説あり。
    「カズラ(葛)」は、つるを表す。
    「忍冬(にんどう)」は、暖地では冬に落葉せず、葉を内側に丸めて耐え忍んでいるように見える。生薬名でもあり、葉茎を乾燥したもので、痔や腰痛、腫物の薬とした。
    「金銀花(きんぎんか)」は、花色が白色から黄色へ変わり、それらが混ざって咲く様子による。生薬名でもあり、花を乾燥したもので、関節痛や解熱の薬とした。
    樹形:蔓性半落葉(半常緑)木本、左巻き(ネジと同一方向として)
    葉:対生
    花:両性花、白色→黄色
    花期:5~7月
    果実:液果、黒色
    果期:9~12月
    備考:
    白い花は甘い芳香あり。白は闇に浮き立つ色で夜咲く。芳香は昼間より夜のほうが強くなる。花粉を媒介するスズメガを誘うためとされる。
    株元に近いところ(”若い茎”の記述もあり)の葉は羽状に切れ込むことがある。

    スイカズラ
    20230619_富士山こどもの国
    スイカズラ
    20230619_富士山こどもの国
    スイカズラ
    20250430_県立美術館
    スイカズラ
    20250430_県立美術館
  • シロヤシオ(ゴヨウツツジ) Rhododendron quinquefolium

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:白八入/白八汐
    別名:ゴヨウツツジ(五葉躑躅)
    名前の由来:
    「白」は、花の色。
    「八入(やしお)」は、布を幾度も染汁(そめしる)に浸して濃く染めること。八は多いことを意味し、純白の花の色が布を幾度も染めるほど鮮やかに見える。
    「ゴヨウツツジ(五葉躑躅)」は、葉が5個輪生するツツジ。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:5月下旬~6月
    果実:蒴果
    果期:9~10月
    備考:ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。

    シロヤシオ
    20230527_岩岳
    シロヤシオ
    20230527_岩岳
    シロヤシオ
    20230527_岩岳
    シロヤシオ
    20230527_岩岳
    シロヤシオ
    20230527_岩岳
  • シロバナノヘビイチゴ Fragaria nipponica

    バラ科オランダイチゴ属
    漢字:白花の蛇苺
    別名:モリイチゴ(森苺)
    名前の由来:
    花の色が白で「ヘビイチゴ」に似る。
    「ヘビイチゴ(蛇苺)」は、ヘビイチゴの名前の由来参照。
    葉:束生、3出複葉
    花:白色
    花期:5~7月
    果実:イチゴ状果(花床がふくらんだ表面に瘦果の集まった集合果)
    習性:多年草
    備考:
    匍匐枝を出して繁殖する。
    熟した赤色の果実は甘味があり食べられる。

    シロバナノヘビイチゴ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    シロバナノヘビイチゴ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • シロバナサクラタデ Persicaria japonica

    タデ科イヌタデ属
    漢字:白花桜蓼
    名前の由来:
    花が白色の「サクラタデ」。
    「サクラタデ(桜蓼)」は、サクラタデに似る。サクラタデの名前の由来参照。
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、白色
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    サクラタデの備考参照。
    サクラタデと比べると、花は白色小形で平開しない。

    シロバナサクラタデ
    20231023_県立森林公園
    シロバナサクラタデ
    20231023_県立森林公園
  • シロツメクサ Trifolium repens

    マメ科シャジクソウ属
    漢字:白詰草
    別名:クローバー
    名前の由来:
    「シロ(白)」は、花の色。
    「ツメクサ(詰草)」は、江戸時代にオランダからガラス器を送ってきたとき、壊れないように乾燥した本種を詰め物にした。
    葉:互生、3出複葉
    花:蝶形花、白色
    花期:5~8月
    果実:豆果
    習性:多年草
    備考:
    ヨーロッパ原産。
    牧草や緑肥に用いる。
    <マメ科植物と共生する根粒菌>
    根を引き抜くと、ところどころに丸い粒「根粒」がついている。根に「根粒菌」が寄生して生じたもの。根粒菌は、土に住む細菌の一種。
    マメ科植物に寄生すると根粒をつくり、大気中の窒素ガスからアンモニアをつくる(窒素固定)ようになる。
    根粒菌は、マメ科植物から炭水化物やビタミンをもらう。
    植物は、根粒菌からアンモニアをもらってアミノ酸やタンパク質の原料にする。
    マメ科植物は、根粒菌と「共生」することで、窒素不足から開放された結果、痩せた土地にも進出が可能になった。
    マメ科と根粒菌の関係は、互いに利益を受ける「相利共生」。

    シロツメクサ
    20240410_吉田川
    シロツメクサ
    20240410_吉田川