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投稿者: kona

  • ユキノシタ Saxifraga stolonifera

    ユキノシタ科ユキノシタ属
    漢字:雪の下
    名前の由来:
    雪が降り積もっても葉が枯れずに残る説、
    白い花を雪に見立て、その下に緑の葉が見える様説など諸説あり。
    葉:根生
    花:円錐花序、白色
    花期:5~7月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    葉は民間薬として、葉のしぼり汁は虫さされ、耳だれ、中耳炎、あぶった葉は腫れ物や火傷などに用いた。
    葉の裏側だけに衣をつけて天ぷらにした「白雪揚げ」、塩ゆでした葉を水にさらして酢味噌和えやゴマ和え、汁の実など食用になる。

    ユキノシタ
    20240515_その他
    ユキノシタ
    20240515_その他
  • ユキザサ Maianthemum japonicum

    キジカクシ科マイヅルソウ属
    漢字:雪笹
    名前の由来:白色の花と笹に似た葉に基づく。
    葉:2裂互生
    花:円錐花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果、緑色紫斑→赤色
    習性:多年草

    ユキザサ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ユキザサ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ユウゲショウ Oenothera rosea

    アカバナ科マツヨイグサ属
    漢字:夕化粧
    別名:アカバナユウゲショウ
    名前の由来:夕方から咲き始めることに由来するが、実際には昼間でも開花している。
    葉:互生
    花:淡紫色
    花期:5~9月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    南アメリカ原産。
    果実は熟すと、乾いている時は閉じているが、雨などで濡れると果皮が開き、雨粒の衝撃で種子が散布される。

    ユウゲショウ
    20240504_高山・市民の森
    ユウゲショウ
    20240504_高山・市民の森
  • ヤマルリソウ Omphalodes japonica

    ムラサキ科ルリソウ属
    漢字:山瑠璃草
    名前の由来:山に生え、瑠璃色の花が咲く。
    葉:茎葉は互生
    花:サソリ型花序、淡紅色→瑠璃色
    花期:4~5月
    果実:4個の分果
    習性:多年草

    ヤマルリソウ
    20240414_有度山
  • ヤマモモ Myrica rubra

    ヤマモモ科ヤマモモ属
    漢字:山桃
    漢名:楊梅(ようばい/ヤンメイ)
    名前の由来:
    山に生える「モモ」。
    「モモ(桃)」は、「桃」のことではなく、「丸い実」を意味する説、
    数が多い「百(もも)」を意味し実がたくさん説、
    漢名の「楊梅(ヤンメイ)」に丸い実を意味する「モモ」を付けて「ヤンメイモモ」が転訛した説など諸説あり。
    樹形:常緑高木
    葉:互生、枝先に集まる
    花:雌雄異株、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:3~4月
    果実:核果、緑→紅→赤褐色
    果期:6~7月
    備考:
    赤く熟した果肉の部分は、外果皮が液質に肥大したもの?甘酸っぱくて食べられ、ジャムなどに用いた。
    樹皮にはタンニンを多く含み、黄~褐色の染料に用いた。
    根に根粒菌が共生し、空中窒素を固定するため、痩せた土地でもよく生育する。
    枝が伸びすぎず、樹形が自然に整うので街路樹や公園に植えられる。

    ヤマモモ
    20211018_城北公園
    ヤマモモ
    20211018_城北公園
    ヤマモモ
    20211026_駿府城公園
    ヤマモモ
    20211026_駿府城公園
    ヤマモモ
    20220801_県立美術館
    ヤマモモ
    20220801_県立美術館
    ヤマモモ
    20220801_県立美術館
  • ヤマホタルブクロ Campanula punctata var. hondoensis

    キキョウ科ホタルブクロ属
    漢字:山蛍袋
    名前の由来:
    「ヤマ(山)」は、ホタルブクロより高地に生える。
    「ホタルブクロ(蛍袋)」は、花の形を提灯(古語の「火垂る(ホタル)」)に見立てた説、
    子どもが花にホタルを入れて鑑賞した説あり。
    葉:茎葉は互生
    花:鐘形、濃赤紫色~白色
    花期:6~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    ホタルブクロの変種。
    <雄性先熟>
    蕾の段階で雄しべが熟し、葯が雌しべを包み込んでおり、この花粉は、受粉できない未熟な雌しべにくっつき開花する。訪花昆虫にこの花粉を託し、花粉がなくなった頃、雌しべが熟し受粉体制になる。
    <ホタルブクロとの違い>
    ホタルブクロは、萼片の間に副萼片が発達して上に反りかえる。ヤマホタルブクロは、萼片の間に副萼片はなく、萼片の間がコブのように盛り上がる。

    ヤマホタルブクロ
    20230817_宝永火口付近
    ヤマホタルブクロ
    20230817_宝永火口付近
    ヤマホタルブクロ
    20230817_宝永火口付近
    ヤマホタルブクロ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヤマホタルブクロ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ヤマボウシ Cornus kousa

    ミズキ科ミズキ属
    漢字:山法師
    名前の由来:複合果を(比叡山の)僧兵の頭、白い総苞片を白頭巾に見立てた。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:両性花、頭状花、淡黄緑色
    花期:5~7月
    果実:核果が集まった複合果、紅色
    果期:9~10月
    備考:
    4枚の大きな白色の総苞片(つぼみのとき花序を保護するために囲んでいた苞葉)。中心部に20~30個の小さな花が球状に集まっている。
    葉の4~5対ある側脈の走り方はミズキと同じように、わん曲して先端に向かい、葉縁に届かない。
    葉裏の脈液に褐色の毛叢あり。
    果実は秋に果肉が紅色に熟して甘くなり食べられる。山ではサルなどのフルーツ好きの動物が食べて種子を散布する(鳥には大きすぎる)。
    材は重硬で割れにくく、槌や農機具の柄、かんな台、撞木(しゅもく)、水車の歯車、餅つきの杵(きね)材に用いた。
    <ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)との違い>

    総苞片の先端果実
    ヤマボウシ尖る核果が集まった複合果
    ハナミズキ窪む核果(単果)

    <総苞片の先端が異なる理由>
    ヤマボウシ:
    総苞に包まれた蕾は、早春につくられるので、蕾の先端は寒さの影響がなく、そのまま尖っている。
    ハナミズキ:
    総苞に包まれた蕾は、前年の秋につくられて冬を越す。冬の寒さで蕾の先端の細胞が壊れてしまい、春に総苞片が開くと、その先に茶色の傷が残って、先がくびれる。

    ヤマボウシ
    20230502_高山・市民の森
    ヤマボウシ
    20230502_高山・市民の森
    ヤマボウシ
    20230502_高山・市民の森
    ヤマボウシ
    20230619_富士山こどもの国
    ヤマボウシ
    20230619_富士山こどもの国
    ヤマボウシ
    20230619_富士山こどもの国
    ヤマボウシ
    20240303_高山・市民の森
    ヤマボウシ
    20240303_高山・市民の森
    ヤマボウシ
    20240517_竜爪山
    ヤマボウシ
    20240517_竜爪山
    ヤマボウシ
    20240517_竜爪山
    ヤマボウシ
    20240614_高山・市民の森
    ヤマボウシ
    20240614_高山・市民の森
    ヤマボウシ
    20240614_高山・市民の森
  • ヤマブドウ Vitis coignetiae

    ブドウ科ブドウ属
    漢字:山葡萄
    名前の由来:山に生える「ブドウ」。
    樹形:蔓性落葉木本
    葉:互生
    花:雌雄異株、円錐花序、黄緑色
    花期:6~7月
    果実:液果、緑→黒紫色
    果期:10月頃
    備考:
    葉は、五角形で長さ、幅とも10~30cmと大きく、基部は深く切れ込み、裏側は赤褐色のフェルトのような毛で覆われている。
    果実は、霜が降りる頃には甘くなっておいしい。ジャムやジュース、ワインにする。
    蔓の内部繊維は強靭で、綱の代用になる。また、表皮は細く剥いで履き物や編み袋、カバンなど生活用具を作るのに用いた。
    <ブドウ属>
    葉に対生する巻髭は、2節出て1節出ず(葉のみ)、先は2,3本に分かれる。花序の基部にも巻髭あり。
    5個の花弁は先端で互いにくっついているが、下部では花床から離れて落ちる。

    ヤマブドウ
    20230724_八島湿原
    ヤマブドウ
    20230724_八島湿原
    ヤマブドウ
    20231101_清里自然歩道
    ヤマブドウ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヤマブドウ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ヤマブキ Kerria japonica

    バラ科ヤマブキ属
    漢字:山吹
    名前の由来:
    しなやかな枝が風に揺れる様子の「山振り」が転訛した説、
    春に咲く花が山を黄金色に染める「山春黄」が「山吹」に変化した説、
    花の色がフキノトウに似て美しい説など諸説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、黄色
    花期:4~5月
    果実:瘦果、暗褐色、種子は淡褐色
    果期:9月頃
    備考:
    茎は根本から株立ちし、直立しないでしだれる。
    白くて太い髄は「山吹髄」と呼び、釣りの浮きや目印、灯心の代用、玩具の竹鉄砲の弾、顕微鏡用の切片を切り取るピスなどに用いた。
    一重咲きのものは結実するが、八重咲きのものは園芸品種で、雄しべが花弁に変化して八重になったもので、雌しべも退化しており結実しない。

    ヤマブキ
    20220410_朝鮮岩
    ヤマブキ
    20220410_朝鮮岩
    ヤマブキ
    20220410_朝鮮岩
  • ヤマハンノキ Alnus hirsuta var. sibirica

    カバノキ科ハンノキ属
    漢字:山榛の木
    名前の由来:
    山に生える「ハンノキ」。
    「ハンノキ(榛の木)」は、ハンノキの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10~11月?
    備考:
    枝葉や冬芽などの毛が多い「ケヤマハンノキ(毛山榛の木)」の変種。
    <ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定>
    ハンノキの備考参照。

    ケヤマハンノキ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ケヤマハンノキ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ケヤマハンノキ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ヤマハンノキ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ヤマハンノキ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ヤマハンノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヤマハンノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヤマハンノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヤマハンノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺