【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • シロダモ Neolitsea sericea

    クスノキ科シロダモ属
    漢字:白だも/白梻?
    名前の由来:
    「シロ」は、葉裏が白い。
    「ダモ」は、諸説あるが、タブノキに似るため「タブ」をあてたとする説が有力。
    樹形:常緑高木
    葉:互生、枝先では束生状
    花:雌雄異株、黄色
    花期:10~11月
    果実:液果、赤色
    果期:翌年の10~11月
    備考:
    葉裏は蝋で覆われ灰白色。
    秋には今年咲いた花と前の年に咲いた花の赤熟した果実の両方が見られる。
    種子から採った油を蝋燭材料や灯明油に用いた。
    新葉は表裏に黄褐色の絹毛が密生して白っぽく、展葉するにしたがって赤褐色になる。
    <新葉が垂れ下がっている理由>
    直射日光による葉の温度上昇や水分蒸散を避けるためと、強い紫外線に細胞組織を破壊されないようにするためと考えられている。新葉は組織が柔らかく柔軟で、これらに対応するためのロウ物質を主成分とするクチクラ層がまだ未成熟。
    <新葉が赤褐色になる理由>
    強い紫外線は細胞組織内に活性酸素を発生させ、細胞を破壊してしまう。葉の中に含まれる色素のカロチノイド(黄色)やアントシアニン(赤色)は、紫外線を吸収し、抗酸化物質として働くためと考えられている。

    シロダモ
    20220221_朝鮮岩
    シロダモ
    20220221_朝鮮岩
    シロダモ
    20220221_朝鮮岩
    シロダモ
    20220223_朝鮮岩
    シロダモ
    20220223_朝鮮岩
    シロダモ
    20220306_朝鮮岩
    シロダモ
    20220312_花沢山
    シロダモ
    20220312_花沢山
    シロダモ
    20220312_花沢山
    シロダモ
    20230409_花沢山
    シロダモ
    20240517_竜爪山
    シロダモ
    20241129_県立美術館
    シロダモ
    20241129_県立美術館
    シロダモ
    20241202_佐鳴湖
    シロダモ
    20241202_佐鳴湖
  • シラビソ Abies veitchii

    マツ科モミ属
    漢字:白檜曽
    名前の由来:
    白ヒノキ。
    「シラ(白)」は、材や樹皮が白い、あるいは葉の裏が白い。
    「ビソ(檜曽)」は、ヒノキの細材を意味する古語ヒソ(檜楚)に由来している説あり。
    樹形:常緑高木
    花:雌雄同株
    花期:5~6月
    種子:球果、黒っぽい青紫色
    種期:10月頃
    備考:
    亜高山帯に生える。
    材は建築材、器具材、土木用材、パルプなどに用いる。
    <モミ属>
    モミの備考参照。
    <トウヒ属との違い>
    モミの備考参照。
    <オオシラビソとの違い>

    若枝葉の着き方
    シラビソ灰色の細毛あり上から見ると枝が見える。
    枝の上の葉が立ち上がっているため
    オオシラビソ赤褐色の軟毛あり上から見ると枝が見えない。
    枝の上の葉が張りつくように着くため
    シラビソ
    20221013_しらびそ高原
    シラビソ
    20221013_しらびそ高原
    シラビソ
    20230817_宝永遊歩道
    シラビソ
    20230817_宝永遊歩道
    シラビソ
    20230817_宝永遊歩道
  • シラネセンキュウ Angelica polymorpha

    セリ科シシウド属
    漢字:白根川芎
    名前の由来:
    「シラネ(白根)」は、日光白根山で発見された。
    「センキュウ(川芎)」は、センキュウに似る。
    葉:茎葉は互生、3~4回3出羽状複葉
    花:複散形花序、白色
    花期:9~11月
    果実:偏平な楕円体で分果の縁は翼状
    習性:多年草

    シラネセンキュウ
    20221012_しらびそ高原
    シラネセンキュウ
    20221012_しらびそ高原
    シラネセンキュウ
    20221012_しらびそ高原
  • シラタマホシクサ Eriocaulon nudicuspe

    ホシクサ科ホシクサ属
    漢字:白玉星草
    名前の由来:
    「シラタマ(白玉)」は、花に白い毛が多く、白い球のような見える。
    「ホシクサ(星草)」は、ホシクサに似る。
    葉:根生葉
    花:雄花と雌花が混生、頭状花序、白色
    花期:8~10月
    果実:蒴果
    習性:1年草
    備考:伊勢湾沿岸近辺の湿地だけに生える。

    シラタマホシクサ
    20231016_県立森林公園
    シラタマホシクサ
    20231016_県立森林公園
  • シラカンバ(シラカバ) Betula platyphylla

    カバノキ科カバノキ属
    漢字:白樺
    名前の由来:
    「シラ(白)」は、樹肌が白い。
    「カンバ(樺)」は、カバノキ属の植物の総称カバノキの古名カニハが転訛した。
    樹形:落葉高木
    葉:互生(長枝)、一対(短枝)
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果が集まった複合果を下垂、堅果は左右に膜質の広い翼あり
    果期:9~10月
    備考:
    北海道では低地に生えるが、本州では標高500~1000m地帯に生える。
    「高原の白い貴公子」とよばれる。
    風媒花で、北海道では花粉症の原因になる。
    陽樹。山火事跡や崩壊地などの裸地に最も早く侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)。
    材は腐りやすく、あまり有用ではない。
    白い樹皮は、雨でもすぐに着火できる燃材。他、煙草入れや小刀の鞘、火縄、合わせ箱の縫合(ほうごう)、屋根葺などに用いた。
    樹液は「森の雫」などの飲料になる。
    ダケカンバとの違い>

    葉の側脈の数
    シラカンバ山形の黒い線の枝痕が入る5~8本
    ダケカンバ7~12本
    シラカンバ
    20221012_しらびそ高原
    シラカンバ
    20230717_八島湿原
    シラカンバ
    20230717_八島湿原
  • シラカシ Quercus myrsinaefolia

    ブナ科コナラ属
    漢字:白樫
    名前の由来:
    「シラ(白)」は、材色が灰白色に近い。
    「カシ(樫)」は、アラカシの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果
    果期:秋

    シラカシ
    20211018_城北公園
    シラカシ
    20211018_城北公園
    シラカシ
    20211026_駿府城公園
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20231202_高山・市民の森
    シラカシ
    20250309_高山・市民の森
    シラカシ
    20250309_高山・市民の森
  • ショウジョウバカマ Helonias orientalis

    シュロソウ科ショウジョウバカマ属
    漢字:猩猩袴
    名前の由来:
    淡紅色~紫色の花を猩猩(体はサル、顔が人間に似た酒好きな中国の伝説上の動物)の赤い顔に、地面に広がった根生葉を袴に見立てた説あり。
    葉:ロゼット状
    花:総状花序、淡紅色~濃紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果、3つの突起状になり、裂開すると糸くずのような種子が出る
    習性:多年草
    備考:
    山地の湿地に生える。
    自家受粉もできる自家和合性。早く咲く個体はハエ類による自家受粉が多く、遅く咲く個体はハチ類による他家受粉が多い。
    しばしば枯死直前の葉先に栄養繁殖による小植物体(クローン)を形成する。

    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
  • シュロソウ Veratrum maackii Regel var. reymondianum

    シュロソウ科シュロソウ属
    漢字:棕櫚草
    名前の由来:根茎と茎の基部の枯れた葉鞘(葉の基部が茎を取り巻き鞘状になるもの)をシュロの毛に見立てた。
    葉:互生
    花:複総状花序、暗紫色、下部に雄花 上部に両性花
    花期:6~8月
    果実:蒴果、先端に柱頭が3本水平に向いて残る
    習性:多年草
    備考:
    山地の林内や湿地に生える。
    有毒植物。

    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
  • シャリンバイ Rhaphiolepis indica var. umbellata

    バラ科シャリンバイ属
    漢字:車輪梅
    名前の由来:
    「シャリン(車輪)」は、枝葉が輪生(車輪)状に出る。
    「バイ(梅)」は、花が梅に似ている。
    樹形:常緑低木~小高木
    葉:互生、枝先に輪生状につく
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:5~6月
    果実:ナシ状果、黒紫色、頂端に萼片の落ちた痕が輪状に残る
    果期:10~11月
    備考:
    樹皮から得られる染料が大島紬に用いられる。
    <海岸植物>
    トベラの備考参照。

    シャリンバイ
    20230304_その他
    シャリンバイ
    20230304_その他
    シャリンバイ
    20230304_その他
    シャリンバイ
    20230804_県立美術館
    シャリンバイ
    20230804_県立美術館
    シャリンバイ
    20230804_県立美術館
    シャリンバイ
    20231016_県立森林公園
    シャリンバイ
    20231016_県立森林公園
    シャリンバイ
    20231016_県立森林公園
    シャリンバイ
    20241028_県立美術館
    シャリンバイ
    20241129_県立美術館
    シャリンバイ
    20250430_県立美術館
    シャリンバイ
    20250430_県立美術館
  • シャシャンボ Vaccinium bracteatum

    ツツジ科スノキ属
    漢字:小小坊
    名前の由来:丸い小さな果実を多数つける様子を「小さい坊や」の意味で「小小ん坊(ささんぼ)」と呼んだものが転訛した。
    樹形:常緑低木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果、紫黒色
    果期:9~10月
    備考:
    葉裏の主脈に数個の小さい突起があり、他と区別できる。
    花柄の基部に葉状の苞葉があり、花後も残存して大きくなり、果実が熟してもついている。
    果実は、甘酸っぱくて食べられる。
    材は堅く重く、床柱、くり物細工、家具に用いた。

    シャシャンボ
    20220801_県立美術館
    シャシャンボ
    20220801_県立美術館
    シャシャンボ
    20230804_県立美術館
    シャシャンボ
    20230804_県立美術館
    シャシャンボ
    20230804_県立美術館
    シャシャンボ
    20231016_県立森林公園
    シャシャンボ
    20231016_県立森林公園
    シャシャンボ
    20231016_県立森林公園