【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • ササバギンラン Cephalanthera longibracteata

    ラン科キンラン属
    漢字:笹葉銀蘭
    名前の由来:
    「ササバ(笹葉)」は、笹の葉に似ている。
    「ギンラン(銀蘭)」は、花が黄色のキンランに対し、花が白色による。
    葉:互生
    花:穂状花序、白色
    花期:5~6月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    ずい柱は立ってその先端には直立した約を有し、2個の花粉塊がある。
    <ギンランとの違い>
    葉の裏側やふち、花序、子房に白い短毛状の突起あり。ギンランは無毛。
    下部の苞は葉状で長く、花序と同長またはやや長い。

    ササバギンラン
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ササバギンラン
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • サクラタデ Persicaria macrantha ssp. conspicua

    タデ科イヌタデ属
    漢字:桜蓼
    名前の由来:
    「サクラ(桜)」は、花色が淡紅色で大きく開きサクラに似る。
    「タデ(蓼)」は、イヌタデの名前の由来参照。
    葉:互生
    花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡紅色
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    水辺や湿地に生える。
    鞘状の托葉の縁には長い毛が並んで生えている。
    <異型花柱性>
    短花柱花と長花柱花の2型の花がある。
    本種は、花柱3個、雄しべ8個。
    自分を含む同形の花から受粉しても結実しない(自家不和合性)。
    短花柱花:雌しべの長さが雄しべより短く、雄しべは花被から突き出る。
    長花柱花:短花柱花の逆で雌しべは花被から突き出る。

    サクラタデ
    20240911_箱根湿生花園
    サクラタデ
    20240911_箱根湿生花園
  • サギゴケ Mazus miquelii

    ハエドクソウ科サギゴケ属
    漢字:鷺苔
    別名:ムラサキサギゴケ
    名前の由来:
    「サギ(鷺)」は、白花(白花をサギゴケ、紫花をムラサキサギゴケとして区別する考えあり)の花の様子をサギに見立てた。
    「ゴケ(苔)」は、地面を這うよう広がる。
    葉:対生
    花:淡紫色~紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    <柱頭運動>
    花柱の先は上下に広がって2裂し、その内側が柱頭になっている。柱頭に触れると分かれていた花柱の先が閉じ、しばらくするとまた開く。花粉を着けた虫が触れると、その刺激で閉じて虫の体に着いた花粉をつかみ取る仕組み。トキワハゼなどにも見られる。

    サギゴケ
    20240504_高山・市民の森
    サギゴケ
    20240504_高山・市民の森
    サギゴケ
    20240504_高山・市民の森
    サギゴケ
    20250427_高山・市民の森
    サギゴケ
    20250427_高山・市民の森
    サギゴケ
    20250427_高山・市民の森
  • サカキ Cleyera japonica

    サカキ科サカキ属
    漢字:榊
    名前の由来:
    常緑なので栄える意味の「栄木(さかえき)」説、
    神と人間の境界を示す「境木(さかき)」説など諸説あり。
    漢字名「榊」は、枝葉を神事に使うため「神に捧げる木」を表した。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:両性花、白色→黄色味を帯びる
    花期:6~7月
    果実:液果、黒紫色、先端に長い柱頭が残る
    果期:11~12月
    備考:
    枝先端の芽(冬芽)が細長く尖り、湾曲しているのが他との区別点。
    神事に使われ、神社によく植えられている。
    <神事に用いられた理由>
    当時日本文化の中心であった関西地方に多く生えていた。
    枝葉が水平に出ており全体が三角形をなすように広がっているため、形が神が降臨する依代にふさわしく、玉串として使いやすい形状。
    先端の芽が細長く、鎌状に湾曲しており、形が勾玉(まがたま)に似ている。
    枝葉を燃やすとパチパチ音を出し、音が邪気を祓うと考えた。
    材は強靭、堅硬で農機具や杵、天秤棒、舟の竿に用いたほか、昔は床柱や桁材などにも用いた。

    サカキ
    20211030_遊木の森
    サカキ
    20220504_その他
    サカキ
    20220504_その他
    サカキ
    20220801_県立美術館
    サカキ
    20220801_県立美術館
    サカキ
    20230604_その他
    サカキ
    20230604_その他
    サカキ
    20231016_県立森林公園
    サカキ
    20231016_県立森林公園
  • ゴンズイ Euscaphis japonica

    ミツバウツギ科ゴンズイ属
    漢字:権萃
    名前の由来:
    材に利用価値がないため、役に立たない魚のゴンズイの名が付けられた説、
    樹皮に入る縦筋がゴンズイの模様に似ている説など諸説あり。
    漢字「権萃」は当て字。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生、奇数羽状複葉
    花:両性花、円錐花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:袋果/蒴果、果皮は赤色、種子は光沢のある黒色(二色効果)
    果期:9~11月
    備考:
    枝葉に臭気がある。
    新芽は食べられる。
    コストのかからないアントシアニンで染めた赤い果皮で鳥を誘い、栄養のない種子を食べさせる。

    ゴンズイ
    20220925_朝鮮岩
    ゴンズイ
    20220925_朝鮮岩
    ゴンズイ
    20221016_朝鮮岩
    ゴンズイ
    20221023_朝鮮岩
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230920_遊木の森
    ゴンズイ
    20230920_遊木の森
    ゴンズイ
    20250420_遊木の森
  • ゴヨウマツ Pinus parvifloa

    マツ科マツ属
    漢字:五葉松
    別名:ヒメコマツ(姫小松)
    名前の由来:葉が短枝上に5個束生している。
    樹形:落葉高木
    花:雌雄同株(雄花は新枝の下部、雌花は新枝の頂上)
    花期:5~6月
    種子:球果
    種期:翌年の10月頃
    備考:
    葉はややよじれ、アカマツやクロマツに比べて短く、柔らかい。
    五葉松類は樹脂が多く、マツクイムシの被害が少ない。
    材は木目がねじれておらず通直で、肌目も均質で緻密かつ狂いが少ないため、ピアノの鍵盤下地やバイオリンなどの弦楽器の腹板(ふくばん)に柾目材を用いた。また、軽軟で切削加工性に優れているため、鋳造用木型(ちゅうぞうようきがた)に用いた。

    ゴヨウマツ
    20240407_駿府城公園
    ゴヨウマツ
    20240407_駿府城公園
    ゴヨウマツ
    20240407_駿府城公園
  • コモチマンネングサ Sedum bulbiferum

    ベンケイソウ科マンネングサ属
    漢字:子持ち万年草
    名前の由来:葉腋にむかご(珠芽)をつくり、地に落ちて繁殖する。
    葉:下部で対生、上部で互生
    花:集散花序、黄色
    花期:5~6月
    果実:袋果、放射状に並列する
    習性:多年草

    コモチマンネングサ
    20240608_遊木の森
    コモチマンネングサ
    20240608_遊木の森
  • コメツブツメクサ Trifolium dubium

    マメ科シャジクソウ属
    漢字:米粒詰草
    名前の由来:
    「コメツブ(米粒)」は、花や葉が小さいことによる説あり。
    「ツメクサ(詰草)」は、シロツメクサの名前の由来参照。
    葉:3出複葉
    花:黄色
    花期:5~7月
    習性:1年草
    備考:ヨーロッパ~西アジア原産

    コメツブツメクサ
    20240410_吉田川
    コメツブツメクサ
    20240410_吉田川
    コメツブツメクサ
    20240410_吉田川
  • コメツガ Tsuga diversifolia

    マツ科ツガ属
    漢字:米栂
    名前の由来:
    「コメ(米)」は、「ツガ」より葉、球果が全体的に小振り。
    「ツガ(栂)」は、ツガの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    花:雌雄同株
    花期:6月頃
    種子:球果
    種期:秋
    備考:
    亜高山帯に生える。
    ツガの備考参照。

    コメツガ
    20221012_しらびそ高原
    コメツガ
    20221012_しらびそ高原
    コメツガ
    20221012_しらびそ高原
    コメツガ
    20230821_宝永遊歩道
    コメツガ
    20230821_宝永遊歩道
  • コムラサキ Callicarpa dichotoma

    シソ科ムラサキシキブ属
    漢字:小紫
    別名:コシキブ(小式部)
    名前の由来:「ムラサキシキブ」に似てムラサキシキブより小さい。実際はほぼ差なし。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、淡紅紫色
    花期:7~8月
    果実:液果状の核果、紫色
    果期:10~11月
    備考:
    ムラサキシキブとの違い>
    ムラサキシキブの備考参照。

    コムラサキ
    20240911_箱根湿生花園
    コムラサキ
    20240911_箱根湿生花園
    コムラサキ
    20240918_箱根湿生花園
    コムラサキ
    20240918_箱根湿生花園
    コムラサキ
    20240918_箱根湿生花園