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投稿者: kona

  • コバイケイソウ Veratrum stamineum

    シュロソウ科シュロソウ属
    漢字:小梅蕙草
    名前の由来:
    小さい「バイケイソウ」。
    「バイケイソウ(梅蕙草)」は、花が梅に似て、葉がケイラン(蕙蘭)に似ている。
    葉:互生
    花:雄花と両性花、複総状花序、白色
    花期:6~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    亜高山帯の湿地に群生する。
    有毒植物。

    コバイケイソウ
    20230717_八島湿原
  • コナラ Quercus serrata

    ブナ科コナラ属
    漢字:小楢
    名前の由来:
    ミズナラの別名「オオナラ」に対して「小さい葉の楢」。
    「ナラ(楢)」は、奈良の都の周囲にこの木の林ができたので、「奈良の木」と言われたとする説、
    風が吹くとカサカサと乾いた葉擦れの音が「鳴る」が転訛した説など諸説ありはっきりしない。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、雄花序は新枝の下部に下垂、雌花序は新枝の先の葉腋につく
    花期:4~5月
    果実:堅果
    果期:秋
    備考:
    クヌギとともに、シイタケ栽培の原木(ほだ木)や薪炭材に用いた。
    ミズナラの仲間は、アカシジミなどシジミチョウ類の食餌木。また、樹液はクヌギに次いで昆虫類が好む。
    <ラマスシュート(土用芽)>
    頂芽が休眠芽となって越冬せずに、同じ年のうちに再び伸びはじめる枝の二度伸び現象。コナラやクヌギなどのコナラ属で顕著。
    ミズナラとの違い>
    ミズナラは葉柄がほとんどなし、コナラは1cm程度あり。
    ミズナラの樹皮は割れ目の縁が薄くめくれたようになる、コナラは固く密着している。

    コナラ
    20211018_城北公園
    コナラ
    20211030_遊木の森
    コナラ
    20220619_遊木の森
    コナラ
    20220619_遊木の森
    コナラ
    20231011_遊木の森
    コナラ
    20231011_遊木の森
    コナラ
    20240410_有度山
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240809_静岡県立美術館
    コナラ
    20250404_県立美術館
    コナラ
    20250404_県立美術館
    コナラ
    20250430_県立美術館
    コナラ
    20250430_県立美術館
  • コデマリ Spiraea cantoniensis

    バラ科シモツケ属
    漢字:小手鞠
    名前の由来:球形の花序を小さな手鞠に見立てた。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:4~5月
    果実:袋果
    果期:6~8月
    備考:
    中国原産。
    枝は細く束生し、先が下垂する。

    コデマリ
    20240414_県立美術館
    コデマリ
    20240414_県立美術館
    コデマリ
    20240414_県立美術館
    コデマリ
    20250430_県立美術館
    コデマリ
    20250430_県立美術館
    コデマリ
    20250430_県立美術館
  • コタヌキラン Carex doenitzii

    カヤツリグサ科スゲ属
    漢字:小狸蘭
    名前の由来:
    「タヌキラン」より小さい。
    「タヌキラン(狸蘭)」は、雌小穂を狸の尾に見立てた。
    葉:叢生
    花:頂小穂は雄性、側小穂は雌性、濃紫褐色
    花期:6~7月
    習性:多年草
    備考:亜高山帯に生える。

    コタヌキラン
    20230817_宝永火口付近
  • コセンダングサ Bidens pilosa var. pilosa

    キク科センダングサ属
    漢字:小栴檀草
    名前の由来:
    「センダングサ」に比べて小さい。
    「センダングサ(栴檀草)」は、樹木のセンダンに葉の形が似ている。
    葉:下部で対生 上部で互生、羽状複葉
    花:筒状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:9~11月
    果実:瘦果、黒色
    習性:1年草
    備考:
    瘦果は先端に2~4本のノギ(トゲ状突起)があり、ノギには刺さりやすく、抜けにくい返しとなる小さなトゲが生えている。また、種子本体には、刺さり過ぎを阻止するようにノギのトゲと逆向きのトゲあり。
    <センダングサの違い>

    花弁瘦果
    センダングサ周りに黄色の舌状花あり偏平でない
    コセンダングサ筒状花のみ同上
    コシロノセンダングサ(シロバナセンダングサ)周りに白色の舌状花あり同上
    アメリカセンダングサ筒状花のみ偏平
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森

    コシロノセンダングサ/シロバナセンダングサ

    コシロノセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コシロノセンダングサ
    20241015_遊木の森
  • コシアブラ Acanthopanax sciadophylloides

    ウコギ科ウコギ属
    漢字:漉油/金漆
    名前の由来:樹脂を漉(こ)したものを「金漆(こんうるし/ごんぜつ)」と呼んで槍や刀の錆止め用の漆として用いた。(脂を漉す→コシアブラ)
    樹形:落葉高木
    葉:互生、5出の掌状複葉
    花:両性花、散形花序、黄緑色
    花期:8~9月
    果実:液果、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:新芽(若芽)は栄養価が高く、血圧降下などに役立つといわれる。

    コシアブラ
    20221012_しらびそ高原
    コシアブラ
    20221013_しらびそ高原
    コシアブラ
    20221013_しらびそ高原
    コシアブラ
    20221013_しらびそ高原
    コシアブラ
    20221013_しらびそ高原
    コシアブラ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    コシアブラ
    20241121_環境省生物多様性センター
  • コゴメウツギ Stephanandra incisa

    バラ科コゴメウツギ属
    漢字:小米空木
    名前の由来:
    「コゴメ(小米)」は、白い小さな花を小米(米粒を砕いたもの)に見立てた。
    「ウツギ(空木)」は、花がウツギの花に似ている。髄は充実しており、葉形も葉序もウツギとは異なる。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:5~6月
    果実:袋果、球形で永存性の萼があり有毛
    果期:9~10月
    備考:
    枝は1年で先端の成長が止まり、次の年には側芽が伸びて新しい枝が出る。側芽は枝の下にあり、毎年枝が出るので枝は縦一列に並び、下の枝ほど若い枝で太くなっている。また、この枝は一年毎に出る方向が右と左にずれている。

    コゴメウツギ
    20220504_朝鮮岩
    コゴメウツギ
    20220504_朝鮮岩
    コゴメウツギ
    20220504_朝鮮岩
    コゴメウツギ
    20220504_朝鮮岩
    コゴメウツギ
    20220504_朝鮮岩
    コゴメウツギ
    20230423_朝鮮岩
    コゴメウツギ
    20230423_朝鮮岩
    コゴメウツギ
    20230423_朝鮮岩
  • コクサギ Orixa japonica

    ミカン科コクサギ属
    漢字:小臭木
    名前の由来:全体に臭気があり、葉の大きいクサギに対して葉が小さい。
    樹形:落葉低木
    葉:コクサギ型葉序(枝の片側に2枚づつ交互につく)
    花:雌雄異株、雄花は総状花序、淡黄緑色
    花期:4~5月
    果実:蒴果(3~4個の分果、自発散布)、種子は光沢のある黒褐色
    果期:7~10月
    備考:
    葉を日に透かすと全面に細かい油点が白く透けて見える。
    花は2枚1組ずつの葉のうちの、必ず根本側の葉腋に咲き、先のほうの葉腋からは花をつけないシュートが伸びる。
    枝葉に殺虫力のある成分があり、昔は便所に入れて蛆を殺した。

    20220410_朝鮮岩
    20220410_朝鮮岩
    20220410_朝鮮岩
    20220410_朝鮮岩
    20220410_朝鮮岩
    コクサギ
    20220504_朝鮮岩
    コクサギ
    20220504_朝鮮岩
    コクサギ
    20231001_高山・市民の森
    コクサギ
    20231001_高山・市民の森
    コクサギ
    20240310_朝鮮岩
    コクサギ
    20240310_朝鮮岩
    コクサギ
    20250323_朝鮮岩
    コクサギ
    20250105_朝鮮岩
    コクサギ
    20250105_朝鮮岩
    コクサギ
    20250105_朝鮮岩
    コクサギ
    20250407_朝霧高原
    コクサギ
    20250407_朝霧高原
  • コオニユリ Lilium leichtlinii

    ユリ科ユリ属
    漢字:小鬼百合
    名前の由来:
    「オニユリ」より小さい。
    「オニユリ(鬼百合)」は、大きな花を咲かせるユリ説、
    橙色の花びらを赤鬼の顔に見立てたユリ説あり。
    「ユリ(百合)」は、ササユリの名前の由来参照。
    葉:互生
    花:総状花序、橙赤色(内面に紫黒色の小点あり)
    花期:7~9月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    鱗茎は白色で苦味が少なく、食用として栽培される。
    <オニユリとの違い>
    ・葉が狭い
    ・茎に紫点がない
    ・新しい鱗茎は茎の地下部に前年の鱗茎と離れてつく
    ・茎の上にはむかごがない

    コオニユリ
    20230724_八島湿原
  • コオニタビラコ Lapsanastrum apogonoides

    キク科ヤブタビラコ属
    漢字:小鬼田平子
    別名:タビラコ
    名前の由来:
    「コオニ(小鬼)」は、オニタビラコに比べて小さい。
    「タビラコ(田平子)」は、田面(たづら)に張りつくようにロゼット状の根生葉を広げる様子を表現。
    葉:羽状複葉
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:3~5月
    習性:越年草
    備考:
    春の七草のホトケノザは本種で、若葉は食べられる。
    <ヤブタビラコとの違い>
    本種の高さは4~10cm、ヤブラビラコは20~40cmで高い。
    ヤブタビラコは若い葉に毛が多い。
    ヤブタビラコはロゼット葉がやや立ち上がる。

    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
    コオニタビラコ
    20240410_吉田川