【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • クヌギ Quercus acutissima

    ブナ科コナラ属
    漢字:橡、椚など
    名前の由来:
    日本書紀の伝承説話からきた「国木(くにき)」説、
    ドングリが食べられることから「食之木(くのき)」説、
    葉の形がクリによく似ていることから「栗似木(くりにぎ)」説など諸説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果、褐色、殻斗は大型の椀形で線形の長い鱗片が密生
    果期:翌年の秋
    備考:
    シイタケの原木栽培のほだ木や薪炭材として用いられる。萌芽力があるため、適当な太さになる15~20年生で伐採して、その後の更新は萌芽で行う。
    クワガタやカブトムシは、この木の樹液を最も好む。
    クリとの違い>
    クリの備考参照。

    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20240303_高山・市民の森
    クヌギ
    20250309_高山・市民の森
    クヌギ
    20241125_佐鳴湖
    クヌギ
    20241125_佐鳴湖
    クヌギハケツボタマフシ(椚葉毛壺玉五倍子)
    20241125_佐鳴湖 クヌギハケツボタマフシ(椚葉毛壺玉五倍子)
    クヌギ
    20241129_県立美術館
    クヌギ
    20241129_県立美術館
  • クチナシ Gardenia jasminoides

    アカネ科アリドオシ属
    漢字:梔子
    名前の由来:
    果実が熟しても裂開しないので「口無し」説、
    宿存するくちばし状の萼をクチ、細かい種子のある果実をナシに見立てた説など諸説あり。
    漢字名「梔子」は、中国の酒器徳利「巵(し)」の形に似ているため、これに木偏をつけた。
    樹形:常緑低木
    葉:対生
    花:両性花、白色
    花期:6~7月
    果実:液果、橙色/紅黄色、先端に6個の萼片が残る
    果期:11~12月
    備考:
    花の香りがジャスミンに似ている。芳香は真夜中が一番強くなり、夜行性昆虫を引き寄せるためと考えられている。
    花は刺身のツマや、酢の物として食用にできる。花弁は僅かに甘味があり、生でも火を通しても食べられる。
    果実は黄色染料として布地の染色に用いられた。
    無毒なため、近年は食品(栗、きんとん、たくあんなど)の天然着色料に用いられる。
    また、生薬の山梔子(さんしし)として、消炎、利尿、止血などに用いる。
    碁盤の脚はクチナシの実を象(かたど)ってある。勝負に横から口を挟むのを戒めているという意味。

    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20231115_遊木の森
    クチナシ
    20231115_遊木の森
    クチナシ
    20231115_遊木の森
  • クスノキ Cinnamomum camphora

    クスノキ科クスノキ属
    漢字:樟
    名前の由来:
    霊妙、神秘的な木「奇(くす)し木」が語源など諸説あり。
    他「臭い木」、「くすぼる木」、「薬の木」、「久須(くす)は朽ちず」の略など。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:両性花、円錐花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:液果、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    葉を揉んで嗅ぐと「樟脳」の香りがする。病害虫を防ぐため。
    材や枝葉を蒸留して樟脳を生産し、防虫、防臭剤などに用いた。
    アオスジアゲハの幼虫は解毒でき、クスノキなどクスノキ科の植物の葉を食べる。
    大半の葉は、新芽が伸びる初夏前後に紅葉して1年ほどで落葉する。他の常緑樹の葉のように厚く丈夫にする必要がなく薄いため、光の透過性がよく、光合成の効率がよくなり成長が早い。
    材は緻密で軽く加工しやすい。強い芳香があり、建築構造材には使われないが、建築内装、家具、玩具、彫刻材、木魚などに用いられる。
    <ダニ部屋/室(ドマティア)>
    葉の三行脈の起点付近に小さな一対のふくらみがあり、ここに草食性のフシダニが潜んでいる。共生か寄生かはわかっていない。フシダニはクスノキにとっては害が少ないため、ダニ部屋にフシダニを住まわせることにより、肉食性のダニをおびき寄せて、他の草食性のダニも含めて食べてもらっている説あり。

    クスノキ
    20211026_駿府城公園
    クスノキ
    20211026_駿府城公園
    クスノキ
    20220801_県立美術館
    クスノキ
    20220801_県立美術館
    クスノキ
    20230804_県立美術館
    クスノキ
    20230804_県立美術館
    クスノキ
    20240310_朝鮮岩
    クスノキ
    20240310_朝鮮岩
    クスノキ
    20240414_県立美術館
    クスノキ
    20240809_県立美術館
    クスノキ
    20241125_佐鳴湖
    クスノキ
    20241125_佐鳴湖
  • クサレダマ Lysimachia vulgaris var. davurica

    サクラソウ科オカトラノオ属
    漢字:草蓮玉
    名前の由来:花がマメ科の低木のレダマに似ている草。
    葉:対生または3~4枚輪生
    花:円錐花序、黄色
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:湿地に生える。

    クサレダマ
    20230619_富士山こどもの国
  • ボケ Chaenomeles speciosa

    バラ科ボケ属
    漢字:木瓜
    名前の由来:本種を中国産の中国名「木瓜」と思い、その読み「もっか」が転訛した。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄同株、両性花と雄花がまじる、紅色
    花期:3~4月
    果実:ナシ状果、黄色
    果期:7~8月
    備考:
    中国原産。
    観賞用に庭などに植栽されている。
    とげ刺状の小枝がある。
    果実は、砂糖漬や果実酒にして食べられ、疲労回復の生薬になる。

    クサボケ
    20220321_その他
    クサボケ
    20220321_その他
    クサボケ
    20220321_その他
    クサボケ
    20240524_その他
    クサボケ
    20240524_その他
  • クサフジ Vicia cracca

    マメ科ソラマメ属
    漢字:草藤
    名前の由来:花と全体がフジ(藤)に似ている。
    葉:互生、偶数羽状複葉
    花:総状花序、蝶形花、青紫色
    花期:5~9月
    果実:豆果、狭い長楕円形
    習性:多年草
    備考:葉の先端は長くのびて分枝する巻きひげとなる。

    クサフジ
    20230717_八島湿原
    クサフジ
    20230717_八島湿原
  • クサギ Clerodendrum trichotomum

    シソ科クサギ属
    漢字:臭木
    名前の由来:葉や枝をちぎると強い臭気がある。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、花冠 白色 萼 紅紫色、甘い芳香あり
    花期:7~9月
    果実:核果、藍色
    果期:10~11月
    備考:
    若葉(新芽)は天ぷらなどの山菜になる。
    若い枝や葉の脈に軟毛が生えている。
    垂直方向につく葉の葉柄は、上側の葉は短く、下側の葉は長くせり上がり平面に並んでいる。1枚1枚の葉が重ならないように配置され、光合成を効率よく行う仕組み。
    果実が藍色、開いた萼の内側が紅色で、鳥に目立つ「二色効果」あり。
    夏の葉は小枝ごと刈り取って乾燥させ、煎液をつくってリウマチや高血圧症、腫れ物、痔に用いた。
    根皮は利尿、健胃剤に用いた。
    果実は青色の染料として用いた。
    <雄性先熟>
    自家受粉を避ける仕組み。
    雄性期:最初に4本の雄しべが伸びて、1本の長い雌しべは下にうなだれている。
    雌性期:雄しべがしおれると、雌しべが起き上がって伸び始める。

    クサギ
    20211030_遊木の森
    クサギ
    20211030_遊木の森
    クサギ
    20211123_その他
    クサギ
    20220619_遊木の森
    クサギ
    20220619_遊木の森
    クサギ
    20220903_朝鮮岩
    クサギ
    20220903_朝鮮岩
    クサギ
    20221105_満観峰
    クサギ
    20230827_朝鮮岩
    クサギ
    20230827_朝鮮岩
    クサギ
    20231011_遊木の森
    クサギ
    20231011_遊木の森
  • クサイチゴ Rubus hirsutus

    バラ科キイチゴ属
    漢字:草苺
    名前の由来:丈が低く草のように見えるイチゴ。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、小葉が1~2対の奇数羽状複葉
    花:両性花、白色
    花期:4~5月
    果実:核果が集まった集合果、赤色
    果期:5~6月
    備考:
    枝、葉柄、葉表に軟毛と腺毛が多い。枝に疎らにとげあり。
    果実は食べられる。

    クサイチゴ
    20240410_有度山
  • ギンレイカ Lysimachia acroadenia

    サクラソウ科オカトラノオ属
    漢字:銀鈴花
    別名:ミヤマタゴボウ(深山田牛蒡)
    名前の由来:
    白い花を銀の鈴に見立てた説、
    丸い果実を錆びた銀の鈴に見立てた説あり。
    葉:互生
    花:総状花序、白色
    花期:6~7月
    果実:蒴果、熟すと5裂して小さな種子を出す
    習性:多年草
    備考:茎や葉裏一面に細かな紫色の点を散生する。

    ギンレイカ
    20240614_高山・市民の森
    ギンレイカ
    20240614_高山・市民の森
    ギンレイカ
    20240614_高山・市民の森
    ギンレイカ
    20240614_高山・市民の森
  • ギンリョウソウ Monotropastrum humile

    ツツジ科ギンリョウソウ属
    漢字:銀竜草
    別名:ユウレイタケ(幽霊茸)
    名前の由来:
    下向きにつく花と鱗片葉を銀色の竜に見立てた。
    「ユウレイタケ(幽霊茸)」は、薄暗い森林内で、白くひっそりと咲くのを幽霊に見立てた。
    葉:互生、葉の退化した鱗片葉
    花:白色
    花期:5~8月
    果実:液果、熟すと種子を落とす
    習性:多年草
    備考:
    光合成をしないため、葉緑素をもたない。
    <菌従属栄養植物>
    菌類に寄生して栄養を奪うため、「菌従属栄養植物」と呼ばれる。
    ギンリョウソウの場合、外生菌根菌(ベニタケ科(ベニタケ属・チチタケ属)のキノコ)を根に誘導して養分吸収器官を作らせ、外生菌根菌が樹木から獲得した栄養分を奪う。
    <ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)との違い>
    花期が8~9月(本種より遅い)。
    果実は蒴果で、果実は直立して上向きにつく。
    本種は黒く腐ったように枯れるのに対して、褐色のかさかさした感じに枯れる。

    ギンリョウソウ
    20240414_有度山
    ギンリョウソウ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道