スミレ科スミレ属
漢字:円葉菫
名前の由来:
葉が円みを帯びるスミレ。
「スミレ(菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
葉:根生葉を束生
花:白色
花期:4~5月
果実:蒴果
習性:多年草
備考:
花弁はまるく、側弁に少し毛あり。
距には紫色の斑点があり、後部は上方に膨らむ。
萼の付属体に決刻あり。
全体に毛があるものを「ケマルバスミレ」、無毛のものを変種「マルバスミレ」とする説あり。
投稿者: kona
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マルバスミレ Viola keiskei
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ニオイタチツボスミレ Viola obtusa
スミレ科スミレ属
漢字:匂立坪菫
名前の由来:
花にかすかな芳香があり「タチツボスミレ」に似る。
「タチツボスミレ(立坪菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
葉:根生葉は束生、地上茎は互生
花:濃紅紫色
花期:4~5月
果実:蒴果
習性:多年草
備考:
花弁の基部の1/3ぐらいが白いので花の中心が白く抜けて見える。
全体に白い短毛あり。 -
エイザンスミレ Viola eizanensis
スミレ科スミレ属
漢字:叡山菫
名前の由来:
比叡山に生えるスミレ。
「スミレ(菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
葉:根生葉を束生
花:淡紅色~白色
花期:3~5月
果実:蒴果
習性:多年草
備考:
花は芳香がある場合あり。
葉は3裂しさらに両外側が深く2裂する。
側弁の内側に突起毛あり。
距は先がやや膨らむ円柱形
花後に出る葉は長大になる。 -
オガタマノキ Magnolia compressa
モクレン科オガタマノキ属
漢字:招霊の木
名前の由来:招霊(おきたま)の転化、枝を神前に供えて招禱(おき)たてまつるのに基づく。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:両性花、白色(基部は紅紫色を帯びる)
花期:2~4月
果実:袋果が集まった集合果、種子は赤色
果期:9~10月
備考:
枝を一周する托葉痕あり。
花は強い芳香あり。
神社に多く植えられる。
材はやや軽軟で緻密、剥皮した磨き丸太を床柱にしたり、家具に用いる。
<カラタネオガタマ(トウオガタマ)との違い>
小高木(5m以下)で、花はバナナに似た強い香りがあり、若枝や葉柄に褐色毛が多い。
<オガタマ属とモクレン属の違い>
オガタマ属は花床につく雄しべと雌しべの着く位置に隙間あり。モクレン属は枝の先端に花芽がつくがオガタマ属は葉腋につく。
<モクレン科の花>
コブシの備考参照。 -
イブキ(ビャクシン) Juniperus chinensis
ヒノキ科ビャクシン属
漢字:伊吹
別名:ビャクシン(柏槇)
名前の由来:
「イブキ(伊吹)」は、滋賀、岐阜県境の伊吹山に生えていた説あり。
「ビャクシン(柏槇)」は、「柏子」が転訛した説あり。
樹形:常緑高木
葉:十字対生(小さな鱗のように見えるのが1個の葉)
花:雌雄異株
花期:4月頃
種子:球果、青白色→黒紫色(表面に白い蝋分をかぶる)
種期:翌年の10月頃
備考:
ビャクシン属の球果は、肉質で開裂しない。
材はやわらかく光沢があり、彫刻材、床柱に用いる。
公園や生け垣によく植えられている「カイヅカイブキ(貝塚伊吹)」は園芸種で、幹がねじれて、枝が巻き上がるようにつく。
<先祖返り、隔世遺伝>
葉の多くはヒノキのように細かい鱗片葉(普通形)、下部の枝や枝を切るとスギのような針葉(原始形)が出る場合あり。