【注意】備忘録。誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • カワヤナギ

    基本情報

    • 学名:Salix gilgiana
    • 科名・属名:ヤナギ科ヤナギ属
    • 漢字名:川柳
    • 別名:ナガバカワヤナギ(長葉川柳)

    名前の由来

    • 「カワ(川)は、川沿いに多く生える
    • 「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギ名前の由来参照

    生育地

    • 河原

    樹形

    • 落葉小高木

    樹皮

    • 灰褐色で縦に割れる

    • 葉序:互生
    • 葉形:線形、葉身長6~15cm
    • 葉縁:浅い鋸歯。若葉は裏側に巻く
    • 葉質:裏面は緑白色で無毛
    • 葉柄:5~10mm
    • その他押し葉など乾かすと黒くなる

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:穂状花序、円柱形。苞は倒卵状へら形、上部は黒色、中部はときに紅色、下部は淡黄緑色、両面に白色の長い軟毛あり
      • 雄花序:長さ4~6cmで無柄。雄しべ2個。花糸は合着。腺体1個。葯は黄色で2個
      • 雌花序:長さ3.5~5.5cm。子房柄があり、白い毛密生。花柱は短い。柱頭2浅裂。腺体1個
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:3月、葉の展開前
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果
    • 成熟期:4月、熟すと裂開

    種子

    • :多数、白い綿毛(柳絮(りゅうじょ))に包まれる
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 花芽は褐色で、長さ7~10mmの卵形。先端はまるい
    • 芽鱗1個で光沢あり、切れ目がなく帽子のよう

    葉痕

    • :細く浅いV字形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2146]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[91]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-62P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[435P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上113]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[95P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
  • シナアブラギリ

    基本情報

    • 学名:Vernicia fordii
    • 科名・属名:トウダイグサ科アブラギリ属
    • 漢字名:支那油桐
    • 別名:オオアブラギリ(大油桐)

    名前の由来

    • 「シナ(支那)」は、中国原産
    • 「アブラギリ(油桐)」は、葉がキリに似ていて、種子から油(桐油:とうゆ)を採った
    • 「オオアブラギリ(大油桐)」は、花や果実がアブラギリより少し大きい

    生育地

    • 中国原産。大正時代に渡来
    • 果実が大きく、アブラギリより桐油がたくさん採れることから、油を採る目的で中国から移入され、野生化している

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰褐色でなめらか。小さな皮目あり

    • 葉序:互生
    • 葉形:卵形、不分裂または3浅裂もあり、葉身長12~22cm
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:裏面全体に褐色の細毛あり
    • 葉柄:6~25cm
    • 葉身基部表側にいぼ状の蜜腺が1対あり。アブラギリのような柄はない

    • 花性: 雌雄同種/異花
    • 花序:枝先に円錐花序をだし、白い花をつける
      • 雄花序:雄花が多数、まれに雌花がまじる
      • 雌花序:単生または少数
    • 花被:花弁は5~10個、基部に褐紫色の筋あり、萼2裂
      • 雄花:雄しべは内外2列に並び、内側が長い
      • 雌花:子房は楕円形。花柱は3~5個で、先は2裂
    • 開花期:5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :直径3~4.5cmの球形で溝なし、先端が急にとがる
    • 成熟期:10~11月、裂開しない

    種子

    • :4~5個
    • :長さ約2.5cm
    • 散布方法:重力散布?

    冬芽

    • 鱗芽
    • 頂芽は大きく発達し、側芽は小さい。頂芽は卵形で長さ8~12mm、芽鱗4~6個

    葉痕

    • :半円~楕円形
    • 維管束痕:多数、環状に並ぶ

    用途

    • 種子:乾燥して温庄搾(おんあっさく)して得られる桐油は、和紙に染み込ませて油紙とし、和傘や提灯、雨合羽などに用いたり、印刷用インク、ニスなどにも用いた。毒性あり
    • 樹皮:材は床板や下駄材、樹皮はタンニンを多く含むため、革のなめし剤や染色剤に用いた

    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2091] ※アブラギリ
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1464] ※アブラギリ
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-202P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[427P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上117]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[208P] ※アブラギリ
    • 「読む」植物図鑑:[5-34P]

    写真

    シナアブラギリ
    20240331_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240331_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240428_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240428_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240428_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240428_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240428_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240428_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240428_高山・市民の森
    シナアブラギリ
    20240614_高山・市民の森
  • ナンキンハゼ

    基本情報

    • 学名:Triadica sebifera
    • 科名・属名:トウダイグサ科ナンキンハゼ属
    • 漢字名:南京櫨

    名前の由来

    • 中国原産で、種子にロウ分が多く、ハゼノキと同様に木蝋を採取した

    生育地

    • 中国原産。江戸時代に渡来。各地に植栽されている

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰褐色。不規則に縦に裂ける

    • 葉序:互生
    • 葉形:菱状卵形、葉身長4~10cm、先は尾状に伸びてとがる
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:両面無毛
    • 葉柄:2~8cm
    • 葉身基部にいぼ状の蜜腺が1対あり

    • 花性: 雌雄同種/異花
    • 花序:枝先に長さ6~18cmの総状花序をだし、黄色の小さな花をつける。上部に雄花多数と下部に雌花0~数個。花柄の基部に卵形の苞があり、左右に大きな腺体がつく
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:長さ2~3mmの柄あり。萼は皿状で3浅裂。雄しべ2個
      • 雌花:長さ3mmほどの柄あり。萼3裂。子房は3室で長さ約2mm。花柱3個
    • 開花期:7月
    • 送粉方法:主に風媒、虫媒もあり?
    • 雌雄異熟雄花と雌花の開花の順序が木によって異なる

    果実

    • 種類:蒴果
    • :直径約1.5cmの3稜のある扁球形
    • 成熟期:10~11月、褐色に熟すと裂開し、3個の種子を出す。果皮は落ちるが、種子は中軸についたまま残ることが多い

    種子

    • :3個
    • :直径約7mmの広卵形、黒い斑紋あり
    • :白。白いロウ質の仮種皮に包まれる
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • まるみのある三角形で、外側の2個の芽鱗が目立つ

    葉痕

    • :半円形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • 種子:ロウ質の仮種皮からハゼノキと同様に木蝋を採取し、和ろうそくの原料にした他、整髪料・口紅などの化粧品やクレヨン・色鉛筆などに用いた

    特記事項

    • 若枝や葉を傷つけると白い乳液が出る(トウダイグサ科)

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2093]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1466]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-196P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[423P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上116]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[181P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ナンキンハゼ
    20211018_城北公園
    ナンキンハゼ
    20211018_城北公園
    ナンキンハゼ
    20211026_駿府城公園
    ナンキンハゼ
    20211026_駿府城公園
    ナンキンハゼ
    20211026_駿府城公園
    ナンキンハゼ
    20241125_佐鳴湖
    ナンキンハゼ
    20241125_佐鳴湖
    ナンキンハゼ
    20241125_佐鳴湖
  • シラキ

    基本情報

    • 学名:Neoshirakia japonica
    • 科名・属名:トウダイグサ科シラキ属
    • 漢字名:白木

    名前の由来

    • 材が白い

    生育地

    • 山地の落葉広葉樹林内。渓谷沿いに多い

    樹形

    • 落葉小高木/高木

    樹皮

    • 灰褐色または灰白色でなめらか。縦に浅い裂け目がある

    • 葉序:互生
    • 葉形:卵形、葉身長7~17cm、先はとがる
    • 葉縁:全縁、細かく波打つものもあり
    • 葉脈:平行に並び、ふちの手前で繋がる
    • 葉質:両面無毛
    • 葉柄:1~3cm
    • :葉身基部に1対の腺点あり

    • 花性: 雌雄同種/異花
    • 花序:枝先に長さ6~8cmの総状花序をだし、黄色の花をつける。上部に小さな雄花多数と下部に大きな雌花0~数個。花柄の基部に先が長くとがった狭卵形の苞があり、左右に黄色の腺体がつく
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:長さ2~3mmの柄あり。萼は皿状で3裂。雄しべ2~3個
      • 雌花:長さ7mmほどの柄あり。萼は3裂し、裂片は三角形。子房は3室、卵形で長さ約2mm。花柱3個
    • 開花期:5~7月
    • 送粉方法:主に風媒、虫媒もあり?

    果実

    • 種類:蒴果
    • :直径1.8cmほどの三角状扁球形、花柱が残る
    • 成熟期:10~11月、黒褐色に熟すと3裂し、3個?の種子を出す

    種子

    • :3個?
    • :直径約7mmの球形、黒い斑紋あり
    • :黒色
    • 散布方法:動物(鳥)散布、または自発散布?

    冬芽

    • 鱗芽
    • 仮頂芽は長さ3~5mmの長三角形。芽鱗2個、無毛

    葉痕

    • :半円形
    • 維管束痕:3個
    • 仮頂芽と葉痕は、とんがり帽子をかぶった妖精の顔のように見える

    用途

    • 種子:油分が多く、かつては絞って、食用油や灯油に用いた

    特記事項

    • 若枝や葉を傷つけると白い乳液が出る(トウダイグサ科)

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2094]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1467]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-194P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[422P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上115]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    シラキ
    20230902_高山・市民の森
    シラキ
    20230902_高山・市民の森
    シラキ
    20250926_高山・市民の森
    シラキ
    20250926_高山・市民の森
    シラキ
    20250926_高山・市民の森
    シラキ
    20251029_寸又峡
    シラキ
    20251029_寸又峡
    シラキ
    20251029_寸又峡
    シラキ
    20251029_寸又峡
  • ツノハシバミ

    基本情報

    • 学名:Corylus sieboldiana
    • 科名・属名:カバノキ科ハシバミ属
    • 漢字名:角榛
    • 別名:ナガハシバミ

    名前の由来

    • 「ツノ(角)」は、4つの堅果を包んでいる長い苞を角に見立てた
    • 「ハシバミ(榛)」は、葉に皺が多いことからの「葉皺(はしわ)」が転化した説、
    • 実を「榛紫実(はりしばみ)」と呼んだ説などあり

    生育地

    • 山地

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 淡灰褐色でなめらか。円形または横長の皮目あり

    • 葉序:互生
    • 葉形:広卵形、葉身長6~12cm
    • 葉縁:不ぞろいの鋭重鋸歯、側脈の先の鋸歯がやや突き出る
    • 葉脈:8~10対。裏面にいちじるしく突出。基部よりの側脈はふちに向かってよく分枝する
    • 葉質:裏面は脈上に斜上毛あり
    • 葉柄:0.7~2cm、有毛
    • 若葉:赤紫色の斑が中央に現れることがある

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:枝先近くの葉腋に1~2個垂れ下がる、長さ3~13cm
      • 雌花序:枝先に数個ずつ頭状につく
    • 花被:無花被花(萼と花冠なし)
      • 雄花:苞の内側に1個ずつつく、雄しべ8個
      • 雌花:芽鱗に包まれたまま開花し、赤い柱頭だけが芽鱗から現れる
    • 開花期:3~5月、葉の展開前
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:果苞(総苞)に包まれた堅果が1~4個集まった複合果。花の後、雌花の小苞が筒状になって堅果を包み込む
    • :果苞は長さ3~7cmで、先がくちばし状に細くなり、全体に刺毛(しもう)が密生
    • 成熟期:9~10月

    種子

    • :堅果は1個
    • :堅果は長さ1~1.5cmの円錐形
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布
    • 食用可。ヘーゼルナッツ(セイヨウハシバミ)の近縁種。堅果はクリのような味がしておいしい。渋みがほとんど無く生でも食べられるが、炒ると香ばしくなる。ただし、果苞にガラス質の刺毛があるので素手で触れる時は注意が必要

    冬芽

    • 雄花序の冬芽は芽鱗がなく、裸出したまま冬を越す(ハシバミ属)。長さ1.5~3cm
    • 長さ4~8mmの卵状球形。鈍頭。芽鱗は紫赤色で4~5個

    葉痕

    • :小さい三角形~半円形
    • 維管束痕:3個?

    用途


    特記事項

    • 叢生型低木
      • 数本の細い株を株立ちさせ、数十年で世代交代する。一度定着すると、幹や枝だけを若返らせる

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1983]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[116]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-206P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[404P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下199]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ツノハシバミ
    20221012_しらびそ高原
    ツノハシバミ
    20221012_しらびそ高原
    ツノハシバミ
    20230817_西臼塚
    ツノハシバミ
    20230817_西臼塚
    ツノハシバミ
    20230817_西臼塚
    ツノハシバミ
    20230817_西臼塚
    ツノハシバミ
    20231101_清里自然歩道
    ツノハシバミ
    20231101_清里自然歩道
    ツノハシバミ
    20231101_清里自然歩道
    ツノハシバミ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ツノハシバミ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ツノハシバミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ツノハシバミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ツノハシバミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ツノハシバミ
    20240918_箱根湿生花園
    ツノハシバミ
    20240918_箱根湿生花園
    ツノハシバミ
    20241121_環境省生物多様性センター
    ツノハシバミ
    20241121_環境省生物多様性センター
    ツノハシバミ
    20241121_環境省生物多様性センター
  • ミズメ

    基本情報

    • 学名:Betula grossa
    • 科名・属名:カバノキ科カバノキ属
    • 漢字名:水芽
    • 別名:アズサ/ヨグソミネバリ

    名前の由来

    • 樹皮や太い枝が傷つくと水のような樹液がしみ出る

    生育地

    • 日本固有種
    • 丘陵~山地

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰褐色または暗褐色でなめらか。横長の皮目あり。サクラの樹皮に似ている。老木は裂けてはがれる

    • 葉序:今年のびた長枝で互生、2年枝から短枝で1対つく(カバノキ属)
    • 葉形:卵形、葉身長6~13cm
    • 葉縁:鋭重鋸歯
    • 葉脈:8~14対、表面で凹み、裏面に隆起
    • 葉質:裏面は脈上に毛あり
    • 葉柄:1~3.5cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:枝先に垂れ下がる、長さ5~7cm
      • 雌花序:円柱形の短枝の先に直立、松かさ状
    • 花被:単花被花(花冠なし萼は雄花にあり)
      • 雄花:苞のわきに3ずつつく、花糸2裂
      • 雌花:苞のわきに3個ずつつく、苞のふちに白毛あり、花柱は紅色で2裂
    • 開花期:4月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果が集まった複合果
    • :果穂は長さ2~4cm、幅1.5cmほどの楕円形で上向き
    • 果鱗:長さ7~8mm、ふちに微細な毛あり、上部は3裂
    • 成熟期:10月

    種子

    • :堅果は3個、果鱗の内側につく
    • :堅果は長さ3mmほどの扁平な広倒卵形で、頂部に花柱が残り、両側に翼あり、翼の幅は本体の1/2以上
    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 雄花序の冬芽は芽鱗がなく、裸出したまま冬を越す(カバノキ属)
    • 長さ6~8mmの卵形。先はとがる。芽鱗4個

    葉痕

    • :三角形~半円形
    • 維管束痕:3個?

    用途

    • :重硬で肌目が緻密で美しく、弾力性に富んで割れにくく、狂いが少なく、加工性がよいため、家具材など多方面に用いられる。昔は弓材にも用いた

    特記事項

    • 樹皮を傷つけるとサロメチール(サルチル酸メチル)のにおいあり

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1990]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[123]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-148P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[386P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下197]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[5-48P]

    写真

    ミズメ
    20221112_高山・市民の森
    ミズメ
    20221112_高山・市民の森
    ミズメ
    20221112_高山・市民の森
    ミズメ
    20230502_高山・市民の森
    ミズメ
    20230502_高山・市民の森
    ミズメ
    20230502_高山・市民の森
    ミズメ
    20251029_寸又峡
    ミズメ
    20251029_寸又峡
    ミズメ
    20251029_寸又峡
    ミズメ
    20251029_寸又峡
  • ヤエガワカンバ

    基本情報

    • 学名:Betula davurica
    • 科名・属名:カバノキ科カバノキ属
    • 漢字名:八重皮樺
    • 別名:コオノオレ

    名前の由来

    • 「ヤエガワ(八重皮)」は、樹皮が幾重にもはがれる
    • 「カンバ(樺)」は、シラカンバ名前の由来参照

    生育地

    • 冷温帯/山地の日当たりのよりところ

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰色を帯びた褐色または灰色。鱗片状に幾重にもはがれる

    • 葉序:今年のびた長枝で互生、2年枝から短枝で1対つく(カバノキ属)
    • 葉形:卵形~菱形状卵形、葉身長4~8cm
    • 葉縁:重鋸歯
    • 葉脈:6~8対
    • 葉質:裏面の脈沿いに毛、脈液に毛叢あり
    • 葉柄:0.5~2cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:長枝の先に2~3個ずつ垂れ下がる
      • 雌花序:短枝の先に1個ずつ直立、松かさ状
    • 花被:単花被花(花冠なし萼は雄花にあり)
      • 雄花:苞のわきに3~6個?ずつつく、雄しべ2個、花糸は短く2裂
      • 雌花:苞のわきに3個ずつつく、花柱は紅色で2裂
    • 開花期:4~5月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果が集まった複合果
    • :果穂は長さ1.5~2.5cmの長楕円形
    • 果柄:長さ5~10mm、向きは一定しない
    • 果鱗:長さ6~7mm、上部は3裂
    • 成熟期:9~10月

    種子

    • :堅果は3個、果鱗の内側につく
    • :堅果は長さ約3mmの扁平な倒卵形で、頂部に花柱が残り、両側に膜質の翼あり、翼の幅は本体の1/2以上
    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 雄花序の冬芽は芽鱗がなく、裸出したまま冬を越す(カバノキ属)
    • 長さ3~6mmの卵形。先はとがる。芽鱗3~4個

    葉痕

    • :半円形~三角形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1988]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[121]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-138P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[391P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[‐]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ヤエガワカンバ
    20231101_清里自然歩道
    ヤエガワカンバ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ヤエガワカンバ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ヤエガカンバ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ヤエガカンバ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ヤエガカンバ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • ダケカンバ

    基本情報

    • 学名:Betula ermanii
    • 科名・属名:カバノキ科カバノキ属
    • 漢字名:岳樺
    • 別名:ソウシカンバ(草紙樺)

    名前の由来

    • 「ダケ(岳)」は、標高の高いところに生える
    • 「カンバ(樺)」は、シラカンバ名前の由来参照

    生育地

    • 本州では標高1000~3000mの高い山地(シラカンバは500~1000m)

    樹形

    • 落葉高木(森林限界付近では低木)

    樹皮

    • 赤褐色または灰白褐色。薄くはがれる

    • 葉序:今年のびた長枝で互生、2年枝から短枝で1対つく(カバノキ属)
    • 葉形:三角状広卵形、葉身長5~8cm、基部は心形
    • 葉縁:重鋸歯
    • 葉脈:7~15対
    • 葉柄:1~3cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:長枝の先に1~数個ずつ垂れ下がる、長さ5~7cm、幅約8mm、黄褐色
      • 雌花序:短枝の先に1個ずつ直立、松かさ状
    • 花被:単花被花(花冠なし萼は雄花にあり)
      • 雄花:苞のわきに3個ずつつく、花被は3全裂、雄しべ3個、花糸2裂
      • 雌花:苞のわきに3個ずつつく、花柱は紅色で2裂
    • 開花期:5~6月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果が集まった複合果
    • :果穂は長さ2~4cm、幅約1cm、短い柄で上向きにつく
    • 果鱗:長さ6~8mm、上部は3裂
    • 成熟期:9~10月

    種子

    • :堅果は3個、果鱗の内側につく
    • :堅果は長さ2~3mm、幅2~3mmの扁平な広倒卵形で、頂部に花柱が残り、両側に膜質の翼あり、翼の幅は本体の1/2ほど
    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 雄花序の冬芽は芽鱗がなく、裸出したまま冬を越す(カバノキ属)
    • 長さ7~12mmの長楕円形~紡錘形。先はとがる。芽鱗は紫褐色で4個

    葉痕

    • :半円形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • :光沢がありかたく、家具、フローリング材、合板などに用いられる
    • 樹皮:カンバ類のはげる樹皮は、油が多く濡れていても燃えるため、焚き付け材料になる

    特記事項

    • 葉を維持できる期間が短い亜高山帯で生育できる理由
      • 葉が薄い→多くの光を吸収することができる
      • 葉の窒素濃度が高い→吸収した光を効率的に有機物に変換することができる
      • 根が細い→細い根は同じ重さなら太い根よりも表面積が多くなるため、窒素などの栄養吸収能力も高くなる
    • シラカンバとの違い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1985]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[118]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-134P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[389P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下197]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[103P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ダケカンバ
    20221013_しらびそ高原
    ダケカンバ
    20230717_八島湿原
    ダケカンバ
    20230717_八島湿原
    ダケカンバ
    20230817_宝永遊歩道
    ダケカンバ
    20230817_宝永遊歩道
    ダケカンバ
    20230817_宝永遊歩道
    ダケカンバ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ダケカンバ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ダケカンバ
    20240719_富士山太郎坊周辺

  • シラカンバ(シラカバ)

    基本情報

    • 学名:Betula platyphylla var. japonica
    • 科名・属名:カバノキ科カバノキ属
    • 漢字名:白樺

    名前の由来

    • 「シラ(白)」は、樹肌が白い
    • 「カンバ(樺)」は、カバノキ属の植物の総称カバノキの古名カニハが転訛した

    生育地

    • 日当たりのよい山地
    • 北海道では低地、本州では標高500~1000m地帯
    • 陽樹。山火事跡や崩壊地などの裸地に最も早く侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 白色。薄くはがれる

    • 葉序:今年のびた長枝で互生、2年枝から短枝で1対つく(カバノキ属)
    • 葉形:三角状広卵形、葉身長6~9cm、基部は切形
    • 葉縁:重鋸歯
    • 葉脈:5~8対
    • 葉柄:1~3.5cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:長枝の先に1~2個ずつ垂れ下がる、長さ3~5cm、幅4~7mm、暗紅黄色
      • 雌花序:短枝の先に1個ずつ直立、松かさ状
    • 花被:単花被花(花冠なし萼は雄花にあり)
      • 雄花:苞のわきに3個ずつつく、花被片は倒卵形で1個、花糸2裂
      • 雌花:苞のわきに3個ずつつく、花柱は紅色で2裂
    • 開花期:4月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒。北海道では花粉症の原因

    果実

    • 種類:堅果が集まった複合果
    • :果穂は長さ3~4.5cm、幅8~10mm、柄の長さ1~3cmで垂れ下がる
    • 果鱗:長さ4~5mm、上部は3裂
    • 成熟期:9~10月?

    種子

    • :堅果は3個、果鱗の内側につく
    • :堅果は長さ2~3mm、幅4~5mmの扁平な長楕円形で、頂部に花柱が残り、両側に半透明の翼あり、翼の幅は本体の1.5~2倍
    • 散布方法:果鱗と一緒に翼による風散布

    冬芽

    • 雄花序の冬芽は芽鱗がなく、裸出したまま冬を越す(カバノキ属)
    • 長さ5~10mmの長楕円形。先はとがる。芽鱗4~6個、樹脂を少しかぶる

    葉痕

    • :三角形~半円形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • :白い樹皮には抗菌効果のある物質が含まれており、腐りにくいが、木部は腐りやすい
      • 樹皮:雨でもすぐに着火できる燃材。他、煙草入れや小刀の鞘、火縄、合わせ箱の縫合(ほうごう)、屋根葺などに用いられた
      • 木部:割箸、楊子など、低質材として用いられたが、最近は、合板用材として用いられる
    • 樹液:「森の雫」などの飲料になる

    特記事項

    • 「高原の白い貴公子」とよばれる
    • ダケカンバとの違い
    葉の側脈
    シラカンバ山形の黒い線の枝痕が入る5~8対
    ダケカンバ7~15対

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1984]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[117]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-128P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[388P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下197]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[103P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    シラカンバ
    20221012_しらびそ高原
    シラカンバ
    20230717_八島湿原
    シラカンバ
    20230717_八島湿原
  • ヤハズハンノキ

    基本情報

    • 学名:Alnus matsumurae
    • 科名・属名:カバノキ科ハンノキ属
    • 漢字名:矢筈榛の木

    名前の由来

    • 「ヤハズ(矢筈)」は、葉の先端のちぎったように凹んだ形を矢筈に見立てた
    • 「ハンノキ(榛の木)」は、ハンノキ名前の由来参照

    生育地

    • 日本固有種
    • 山地の上部から亜高山帯。多雪地帯の崩壊地や沢沿いに多い

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰黒色。なめらかで、横長の皮目が多い

    • 葉序:互生
    • 葉形:広卵形、葉身長5~10cm。先は深く凹む
    • 葉縁:不ぞろいの浅い重鋸歯
    • 葉脈:側脈6~9対、裏面で隆起
    • 葉柄:1.5~3cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:枝先に1~2個垂れ下がる、有柄
      • 雌花序:雄花序の下方に2~5個総状に集まってつく
    • 花被:単花被花(花冠なし雄花に萼のみ)
      • 雄花:苞のわきに3個つく
      • 雌花:苞のわきに2個つく。花柱は紅色で2裂
    • 開花期:4~5月、葉の展開前
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果が集まった複合果
    • :果穂は長さ1.5~2cmの楕円形
    • 果鱗:長さ4~5mmの扇形
    • 成熟期:10月?

    種子

    • :堅果は2個、果鱗の内側につく
    • :堅果は長さ3mmほどの扁平な広楕円形、頂部に花柱が残り、両側に幅約0.5mmの翼あり
    • 散布方法:翼による風散布、堅果は風に飛ばされるが、果鱗は果軸に残る

    冬芽

    • 鱗芽
    • 広卵形~楕円状卵形で先はややまるい。比較的太くて短い柄あり、柄も含めて長さ1.2~1.5cm
    • ヤシャブシ類との違い

    葉痕

    • :三角形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項

    • ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1997]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[130]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-174P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[397P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下196]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ヤハズハンノキ
    20230817_富士山七曲り駐車場付近
    ヤハズハンノキ
    20230817_富士山七曲り駐車場付近
    ヤハズハンノキ
    20230817_富士山七曲り駐車場付近