ユリ科ユリ属
漢字:小鬼百合
名前の由来:
「オニユリ」より小さい。
「オニユリ(鬼百合)」は、大きな花を咲かせるユリ説、
橙色の花びらを赤鬼の顔に見立てたユリ説あり。
「ユリ(百合)」は、ササユリの名前の由来参照。
葉:互生
花:総状花序、橙赤色(内面に紫黒色の小点あり)
花期:7~9月
果実:蒴果
習性:多年草
備考:
鱗茎は白色で苦味が少なく、食用として栽培される。
<オニユリとの違い>
・葉が狭い
・茎に紫点がない
・新しい鱗茎は茎の地下部に前年の鱗茎と離れてつく
・茎の上にはむかごがない
投稿者: kona
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コオニユリ Lilium leichtlinii
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コオニタビラコ Lapsanastrum apogonoides
キク科ヤブタビラコ属
漢字:小鬼田平子
別名:タビラコ
名前の由来:
「コオニ(小鬼)」は、オニタビラコに比べて小さい。
「タビラコ(田平子)」は、田面(たづら)に張りつくようにロゼット状の根生葉を広げる様子を表現。
葉:羽状複葉
花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
花期:3~5月
習性:越年草
備考:
春の七草のホトケノザは本種で、若葉は食べられる。
<ヤブタビラコとの違い>
本種の高さは4~10cm、ヤブラビラコは20~40cmで高い。
ヤブタビラコは若い葉に毛が多い。
ヤブタビラコはロゼット葉がやや立ち上がる。 -
コウヤボウキ Pertya scandens
キク科コウヤボウキ属
漢字:高野箒
名前の由来:高野山では、ほうきにこの枝を使った。
樹形:落葉低木
葉:1年枝は互生で卵形、2年枝は節毎に束生で楕円形、まばらに小さい突起状鋸歯、3行脈が目立つ
花:両性花、筒状花の集まった頭状花序、1年枝の先端、白色、虫媒花
花期:9~10月
果実:瘦果、長さ6mm、先端に赤褐色の冠毛あり、風散布
果期:11~12月
備考:[2-3754][2945][3-488P][723P][下336]
日本固有種。
春になると新しい枝が根元から伸び、互生で葉をつけ、秋には落葉する(1年枝)。2年目の春には新しい1年枝が伸び、昨年の1年枝の互生の葉がついていた所が短枝化して3~5枚の細長い葉が束生し、秋には枯れる(2年枝)。
枝には短毛が密生してざらつき、側芽には白毛が密生。 -
コアジサイ Hydrangea hirta
アジサイ科アジサイ属
漢字:小紫陽花
名前の由来:
小さい「アジサイ」。
「アジサイ(紫陽花)」は、真の藍(青)色の花が集まって咲く様子「集真藍(アヅサアイ)」が転訛した。
漢字名「紫陽花」は、白楽天(中国,唐代の詩人の一人)の詩に紫陽花が詠まれ、日本で最初の漢和辞典にアジサイとして記載されたことによるが誤用とされる。
樹形:落葉低木
葉:対生
花:両性花、散房花序、淡青色
花期:6~7月
果実:蒴果、褐色になり裂ける
果期:9~10月
備考:
アジサイ属では唯一装飾花(大きくなった萼片)がなく、すべて両性花。
花が咲く前の若葉は、茹でた後に水でさらすことにより、天ぷら、酢みそ和え、ゴマ和え、油炒めにして食べられる。 -
ケンポナシ Hovenia dulcis
クロウメモドキ科ケンポナシ属
漢字:玄圃梨
名前の由来:肥大して曲がりくねった果柄の形が、人の手の腫れぼったい、曲がった指のように見えることから、「手棒(てんぽ)」と呼ばれ、梨のような味がすることから「手棒梨(てんぽなし)」が転訛した説あり。
樹形:落葉高木
葉:互生(「コクサギ型葉序」になる場合あり)、不ぞろいなやや粗い鋸歯、葉の基部から3つに分かれる葉脈があり両側脈が縁に出ている、葉柄上端(葉脚基部)に見立たない腺体あり
花:両性花、集散花序、緑白色、虫媒花
花期:6~7月
果実:核果、球形(7~10mm)、紫褐色、動物(鳥や哺乳類)散布
果期:9~10月
備考:[1-1877][1694][2-508P][330P][上172][2-133P, 136P]
果実は食べられないが、肥大した果柄(果軸)は梨に似た甘味があり食べられる。落下したばかりの果柄は少し渋味があるが、何回か霜にあたると水溶性タンニンが不溶性に変化するため渋味がなくなる。
葉に舌の甘味の鍵穴を塞ぐ甘未阻害物質の配糖体(ホタロシド)があり、一度口にすると約30分間甘味を感じなくなる。
材は色合いや木理の感じからヤマグワやセンダンの模擬材として、建築、洋家具、器具、楽器、彫刻などに用いた。
果柄を生薬名「枳具子(きぐし)」と呼び、解毒や止嘔、通便や二日酔いに用いた。樹液は「枳具子汁(きぐしじゅう)」と呼ばれ煎じてワキガの治療に用いた。
大手メーカーから市販されているフラボノガムには、息をスッキリさせる目的で「ケンポナシ抽出物」が配合されている。















































