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投稿者: kona

  • カンボク Viburnum opulus var. calvescens

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:肝木
    名前の由来:枝葉を煎じて止血剤にしたり、果実の絞り汁を目薬にしたりしたことから人体によい「肝要な木」説あり。
    樹形:落葉低木~小高木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果状の核果、赤色
    果期:9~10月
    備考:
    葉柄の上部に一対の腺体(ねばねばした液を出す蜜腺)あり。
    装飾花は花冠が変化したもので、アジサイ属のように萼の変化したものではない。
    果実は熟しても苦味が強くまずい。
    材が白色で軟らかく香気があるので楊枝に用いた。

    カンボク
    20240911_箱根湿生花園
    カンボク
    20240911_箱根湿生花園
    カンボク
    20240918_箱根湿生花園
    カンボク
    20240911_箱根湿生花園
  • ガンピ Wikstroemia sikokiana

    ジンチョウゲ科ガンピ属
    漢字:雁皮
    別名:カミノキ(紙の木)
    名前の由来:
    カニヒ(伽尼斐)という植物の古名から転訛した説、
    カミヒ(紙斐)が転訛した説など諸説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、頭状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡黄色
    花期:5~6月
    果実:瘦果状の核果?、核は黒色
    果期:10~11月
    備考:
    昔は雁皮紙(がんぴし)として和紙の原料に用いた。
    ガンピ、ミツマタ、コウゾは、和紙の三大原料とされ、これらの靭皮繊維を用いた。
    冬芽は葉痕の下に隠れて見えず(隠芽)、毛だけが見えている。

    ガンピ
    20231023_県立森林公園
    ガンピ
    20231023_県立森林公園
    ガンピ
    20231023_県立森林公園
  • カンガレイ Schoenoplectiella triangulatus

    カヤツリグサ科フトイ属
    漢字:寒枯蘭
    名前の由来:枯れた茎が冬になっても残っている。
    葉:鞘状で茎の基部を包む
    花:小穂
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    湿地に生える。
    小穂は、雌性先熟で、雌性期から雄性期に成熟時期をずらす。

    カンガレイ
    20230619_富士山こどもの国
  • カワラマツバ Galium verum var. asiaticum f. nikkoense

    アカネ科ヤエムグラ属
    漢字:河原松葉
    名前の由来:河原に多く、葉が松葉に似ている。
    葉:8~10個輪生(2個以外は托葉が大きくなった)
    花:円錐花序、白色
    花期:7~8月
    習性:多年草
    備考:黄色花は「キバナカワラマツバ」。

    カワラマツバ
    20230724_八島湿原
    カワラマツバ
    20230724_八島湿原
  • カワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus

    ナデシコ科ナデシコ属
    漢字:河原撫子
    別名:ナデシコ
    名前の由来:
    「カワラ(河原)」は、日当たりのよい草地や河原に生える。
    「ナデシコ(撫子)」は、花が幼子を可愛くて撫でるのと同じくらい愛らしい。
    葉:対生
    花:淡紅紫色
    花期:6~10月
    果実:蒴果、円柱形で先端4裂
    習性:多年草
    備考:
    秋の七草の一つ。
    開花前の茎や葉は生薬で瞿麦(くばく)、種子は瞿麦子(くばくし)といい、消炎や利尿、月経不順に用いた。

    カワラナデシコ
    20221012_しらびそ高原
    カワラナデシコ
    20221012_しらびそ高原
  • カワヤナギ Salix gilgiana

    ヤナギ科ヤナギ属
    漢字:川柳
    別名:ナガバカワヤナギ(長葉川柳)
    名前の由来:
    「カワ(川)は、川沿いに多く生える。
    「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:3月、葉の展開前
    果実:蒴果、ねた毛あり互いにくっつき合って並ぶ
    果期:4月

    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
  • カラムシ Boehmeria nivea

    イラクサ科カラムシ属
    漢字:茎蒸
    漢名:苧麻(チョマ)
    別名:クサマオ(草真麻)
    名前の由来:
    茎(幹(から))を蒸して皮をはぎ、繊維をとる説、
    蒸してから乾燥させる(乾蒸(からむし))など諸説あり。
    葉:互生
    花:雌雄同株(茎の上部 雌花序、下部 雄花序)
    花期:7~9月
    習性:多年草
    備考:皮のある茎を蒸して皮をはぎ取り、その繊維で上質の織物(上布(じょうふ))を作った。

    カラムシ
    20221218_朝鮮岩
    カラムシ
    20221218_朝鮮岩
  • カラマツソウ Thalictrum aquilegifolium var. intermedium

    キンポウゲ科カラマツソウ属
    漢字:唐松草
    名前の由来:細く糸状の花がカラマツの葉に似ている。
    葉:互生、3~4回3出複葉
    花:複散房花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、白~淡紅色
    花期:7~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:萼片はつぼみの時に紫色で、花時に落ちる早落性。

    カラマツソウ
    20230724_八島湿原
    カラマツソウ
    20230724_八島湿原
  • カラマツ Larix kaempferi

    マツ科カラマツ属
    漢字:唐松/落葉松
    名前の由来:葉の様子が唐絵(からえ)に描かれた松に似ている。
    樹形:落葉高木(森林限界付近では低木)
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    種子:球果
    種期:9~10月
    備考:
    日本固有種。
    日本に自生する唯一の落葉する針葉樹。主に高地の寒さの厳しい環境に生育しており、雪の少ない場所では落葉することが、乾燥と低温対策に有効。このため、葉にはコストをかけず、常緑針葉樹に比べてやわらかい葉を付ける。
    陽性で、山火事跡や崩壊地などの裸地に最も早く侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)。<先駆樹種(パイオニアツリー)>については、アカメガシワの備考参照。
    樹皮には褐色で細長い厚膜細胞があり、素手で触るとこれがとげのように刺さることがある。
    100年生以上の天然カラマツといわれる材は狂いが少なく、光沢があり、建築材、家具材として珍重される。

    カラマツ
    20221013_しらびそ高原
    カラマツ
    20221013_しらびそ高原
    カラマツ
    20221013_しらびそ高原
    カラマツ
    20230817_宝永遊歩道
    カラマツ
    20230817_宝永遊歩道
  • カラスムギ Avena fatua

    イネ科カラスムギ属
    漢字:烏麦
    名前の由来:カラスが食べる麦の意味。
    葉:互生
    花:円錐花序
    花期:5~7月
    果実:頴果
    習性:1~2年草
    備考:ヨーロッパ、西アジア原産。

    カラスムギ
    20240410_吉田川
    カラスムギ
    20240410_吉田川