【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • コオニユリ Lilium leichtlinii

    ユリ科ユリ属
    漢字:小鬼百合
    名前の由来:
    「オニユリ」より小さい。
    「オニユリ(鬼百合)」は、大きな花を咲かせるユリ説、
    橙色の花びらを赤鬼の顔に見立てたユリ説あり。
    「ユリ(百合)」は、ササユリの名前の由来参照。
    葉:互生
    花:総状花序、橙赤色(内面に紫黒色の小点あり)
    花期:7~9月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    鱗茎は白色で苦味が少なく、食用として栽培される。
    <オニユリとの違い>
    ・葉が狭い
    ・茎に紫点がない
    ・新しい鱗茎は茎の地下部に前年の鱗茎と離れてつく
    ・茎の上にはむかごがない

    コオニユリ
    20230724_八島湿原
  • コオニタビラコ Lapsanastrum apogonoides

    キク科ヤブタビラコ属
    漢字:小鬼田平子
    別名:タビラコ
    名前の由来:
    「コオニ(小鬼)」は、オニタビラコに比べて小さい。
    「タビラコ(田平子)」は、田面(たづら)に張りつくようにロゼット状の根生葉を広げる様子を表現。
    葉:羽状複葉
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:3~5月
    習性:越年草
    備考:
    春の七草のホトケノザは本種で、若葉は食べられる。
    <ヤブタビラコとの違い>
    本種の高さは4~10cm、ヤブラビラコは20~40cmで高い。
    ヤブタビラコは若い葉に毛が多い。
    ヤブタビラコはロゼット葉がやや立ち上がる。

    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
  • コウリンカ Tephroseris flammea subsp. glabrifolia

    キク科オカグルマ属
    漢字:紅輪花
    名前の由来:花が紅色で車輪状の舌状花。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、濃橙赤色
    花期:7~9月
    果実:瘦果、毛が密生し冠毛は灰白色
    習性:多年草

    コウリンカ
    20230717_八島湿原
    コウリンカ
    20230717_八島湿原
  • コウヨウザン Cunninghamia lanceolata

    ヒノキ科コウヨウザン属
    漢字:広葉杉
    名前の由来:スギに比べて葉の幅が広い。
    樹形:常緑高木
    花:雌雄同株
    花期:4月
    種子:球果、褐色で光沢あり
    種期:10~11月
    備考:
    中国・台湾原産。
    葉は、偏平な披針形でやや鎌状に曲がり、硬く、先は鋭く尖っており、葉先に触れると痛い。

    コウヨウザン
    20240315_駿府城公園
    コウヨウザン
    20240315_駿府城公園
    コウヨウザン
    20240315_駿府城公園
    コウヨウザン
    20240315_駿府城公園
  • コウヤボウキ Pertya scandens

    キク科コウヤボウキ属
    漢字:高野箒
    名前の由来:高野山では、ほうきにこの枝を使った。
    樹形:落葉低木
    葉:1年枝は互生で卵形、2年枝は節毎に束生で楕円形、まばらに小さい突起状鋸歯、3行脈が目立つ
    花:両性花、筒状花の集まった頭状花序、1年枝の先端、白色、虫媒花
    花期:9~10月
    果実:瘦果、長さ6mm、先端に赤褐色の冠毛あり、風散布
    果期:11~12月
    備考:[2-3754][2945][3-488P][723P][下336]
    日本固有種。
    春になると新しい枝が根元から伸び、互生で葉をつけ、秋には落葉する(1年枝)。2年目の春には新しい1年枝が伸び、昨年の1年枝の互生の葉がついていた所が短枝化して3~5枚の細長い葉が束生し、秋には枯れる(2年枝)。
    枝には短毛が密生してざらつき、側芽には白毛が密生。

    コウヤボウキ
    20231028_朝鮮岩
    コウヤボウキ
    20231028_朝鮮岩
    コウヤボウキ
    20231028_朝鮮岩
    コウヤボウキ
    20231115_遊木の森
    コウヤボウキ
    20231115_遊木の森
    コウヤボウキ
    20231115_遊木の森
    コウヤボウキ
    20251029_寸又峡
    コウヤボウキ
    20251029_寸又峡
  • コウホネ Nuphar japonica

    スイレン科コウホネ属
    漢字:河骨
    名前の由来:川に生え、横にはう太くて白い地下茎が白骨のように見える。
    葉:互生
    花:黄色
    花期:6~9月
    果実:液果(水中)、緑色、熟すとくずれて開き多数の種子を放出する
    習性:多年草
    備考:
    小川、溝、池沼に生える。
    萼片は5枚の花弁状、花弁は長方形で小さく外側に曲がる。

    コウホネ
    20240918_箱根湿生花園
    コウホネ
    20240918_箱根湿生花園
  • コウゾリナ Picris hieracioides subsp. japonica

    キク科コウゾリナ属
    漢字:髪剃菜
    名前の由来:茎や葉に剛毛があり、さわるとざらついて、手が切れそうなのを髪剃(コウゾリ = カミソリ)にたとえた。
    葉:根生葉は束生、茎葉は互生
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:5~10月
    果実:瘦果、冠毛は羽毛状
    習性:2年草
    備考:若芽は食用。

    コウゾリナ
    20230724_八島湿原
    コウゾリナ
    20230724_八島湿原
    コウゾリナ
    20250430_県立美術館
    コウゾリナ
    20250430_県立美術館
  • コアジサイ Hydrangea hirta

    アジサイ科アジサイ属
    漢字:小紫陽花
    名前の由来:
    小さい「アジサイ」。
    「アジサイ(紫陽花)」は、真の藍(青)色の花が集まって咲く様子「集真藍(アヅサアイ)」が転訛した。
    漢字名「紫陽花」は、白楽天(中国,唐代の詩人の一人)の詩に紫陽花が詠まれ、日本で最初の漢和辞典にアジサイとして記載されたことによるが誤用とされる。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、淡青色
    花期:6~7月
    果実:蒴果、褐色になり裂ける
    果期:9~10月
    備考:
    アジサイ属では唯一装飾花(大きくなった萼片)がなく、すべて両性花。
    花が咲く前の若葉は、茹でた後に水でさらすことにより、天ぷら、酢みそ和え、ゴマ和え、油炒めにして食べられる。

    コアジサイ
    20220515_朝鮮岩
    コアジサイ
    20220515_朝鮮岩
    コアジサイ
    20220515_朝鮮岩
    コアジサイ
    20220613_高山・市民の森
    コアジサイ
    20220613_高山・市民の森
    コアジサイ
    20240517_竜爪山
    コアジサイ
    20240517_竜爪山
    コアジサイ
    20240614_高山・市民の森
    コアジサイ
    20240614_高山・市民の森_
    コアジサイ
    20240614_高山・市民の森
    コアジサイ
    20250323_朝鮮岩
    コアジサイ
    20250323_朝鮮岩
    コアジサイ
    20250323_朝鮮岩
  • コアカソ Boehmeria spicata

    イラクサ科カラムシ属
    漢字:小赤麻
    名前の由来:
    小さい「アカソ」。草本の「アカソ」に比べて全体が小さい。
    「アカソ(赤麻)」は、茎や葉柄が赤い。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:雌雄同株(上部 雌花序 下部 雄花序)、穂状花序
    花期:7~10月
    果実:瘦果
    果期:11~12月
    備考:
    草本のアカソは、葉の先端が3裂することで区別できる。
    普通に見られるのは3倍体の無融合生殖で、雄花序をつけず、雌花は受精せずに果実を結ぶ。
    葉は、サカハチョウ、アカタテハ、シータテハの食草、シカの好物。

    コアカソ
    20221016_朝鮮岩
    コアカソ
    20221016_朝鮮岩
    コアカソ
    20221016_朝鮮岩
    コアカソ
    20240517_竜爪山
    コアカソ
    20240517_竜爪山
  • ケンポナシ Hovenia dulcis

    クロウメモドキ科ケンポナシ属
    漢字:玄圃梨
    名前の由来:肥大して曲がりくねった果柄の形が、人の手の腫れぼったい、曲がった指のように見えることから、「手棒(てんぽ)」と呼ばれ、梨のような味がすることから「手棒梨(てんぽなし)」が転訛した説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生(「コクサギ型葉序」になる場合あり)、不ぞろいなやや粗い鋸歯、葉の基部から3つに分かれる葉脈があり両側脈が縁に出ている、葉柄上端(葉脚基部)に見立たない腺体あり
    花:両性花、集散花序、緑白色、虫媒花
    花期:6~7月
    果実:核果、球形(7~10mm)、紫褐色、動物(鳥や哺乳類)散布
    果期:9~10月
    備考:[1-1877][1694][2-508P][330P][上172][2-133P, 136P]
    果実は食べられないが、肥大した果柄(果軸)は梨に似た甘味があり食べられる。落下したばかりの果柄は少し渋味があるが、何回か霜にあたると水溶性タンニンが不溶性に変化するため渋味がなくなる。
    葉に舌の甘味の鍵穴を塞ぐ甘未阻害物質の配糖体(ホタロシド)があり、一度口にすると約30分間甘味を感じなくなる。
    材は色合いや木理の感じからヤマグワやセンダンの模擬材として、建築、洋家具、器具、楽器、彫刻などに用いた。
    果柄を生薬名「枳具子(きぐし)」と呼び、解毒や止嘔、通便や二日酔いに用いた。樹液は「枳具子汁(きぐしじゅう)」と呼ばれ煎じてワキガの治療に用いた。
    大手メーカーから市販されているフラボノガムには、息をスッキリさせる目的で「ケンポナシ抽出物」が配合されている。

    ケンポナシ
    20230702_高山・市民の森
    ケンポナシ
    20230702_高山・市民の森
    ケンポナシ
    20230702_高山・市民の森
    ケンポナシ
    20251029_寸又峡
    ケンポナシ
    20251029_寸又峡
    ケンポナシ
    20251112_寸又峡