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投稿者: kona

  • キジョラン Marsdenia tomentosa

    キョウチクトウ科キジョラン属
    漢字:鬼女蘭
    名前の由来:種子につく長く白い冠毛を、髪をふり見出した鬼女にたとえた。
    葉:対生
    花:散形花序、淡黄白色
    花期:8~9月
    果実:袋果、緑色、種子には白色の冠毛あり
    習性:蔓性多年草
    備考:
    <毒を利用するアサギマダラ>
    幼虫は食草のキジョランやイケマの葉に丸い食痕を残す。
    尻を中心として、頭でコンパスのように円を描きながら、葉の表面を噛んでは傷つけて乳液を流れ出させる(トレンチング行動)。
    乳液が白く乾いて固まるのを待って円の内側を食べる。
    若齢幼虫は食草の毒を軽減しながら少しずつ食べて体を慣らしていく。
    二度脱皮する頃には体も毒に慣れ、葉を端から食べるようになり蓄積量も増す。
    毒を体に蓄えて成虫に持ち越す。
    幼虫・蛹・成虫とどれも鮮やかな体色をしているが、これは毒を持っていることを敵に知らせる「警告色」と考えられている。

    キジョラン
    20240517_竜爪山
    キジョラン
    20240517_竜爪山
    キジョラン
    20240517_竜爪山
    キジョラン
    20250105_朝鮮岩
    キジョラン
    20250105_朝鮮岩
    キジョラン
    20250105_朝鮮岩
  • キオン Senecio nemorensis

    キク科オキオン属
    漢字:黄苑
    名前の由来:
    シオン(紫苑)に対して花が黄色。
    「シオン(紫苑)」は、漢名「紫苑」の音読説あり。
    葉:互生
    花:まわりの舌状花(5個)と中心部の筒状花(10個程度)の集まった頭状花序、黄色
    花期:8~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草

    キオン
    20230821_宝永遊歩道
    キオン
    20230817_宝永遊歩道
  • カンボク Viburnum opulus var. calvescens

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:肝木
    名前の由来:枝葉を煎じて止血剤にしたり、果実の絞り汁を目薬にしたりしたことから人体によい「肝要な木」説あり。
    樹形:落葉低木~小高木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果状の核果、赤色
    果期:9~10月
    備考:
    葉柄の上部に一対の腺体(ねばねばした液を出す蜜腺)あり。
    装飾花は花冠が変化したもので、アジサイ属のように萼の変化したものではない。
    果実は熟しても苦味が強くまずい。
    材が白色で軟らかく香気があるので楊枝に用いた。

    カンボク
    20240911_箱根湿生花園
    カンボク
    20240911_箱根湿生花園
    カンボク
    20240918_箱根湿生花園
    カンボク
    20240911_箱根湿生花園
  • ガンピ Wikstroemia sikokiana

    ジンチョウゲ科ガンピ属
    漢字:雁皮
    別名:カミノキ(紙の木)
    名前の由来:
    カニヒ(伽尼斐)という植物の古名から転訛した説、
    カミヒ(紙斐)が転訛した説など諸説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、頭状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡黄色
    花期:5~6月
    果実:瘦果状の核果?、核は黒色
    果期:10~11月
    備考:
    昔は雁皮紙(がんぴし)として和紙の原料に用いた。
    ガンピ、ミツマタ、コウゾは、和紙の三大原料とされ、これらの靭皮繊維を用いた。
    冬芽は葉痕の下に隠れて見えず(隠芽)、毛だけが見えている。

    ガンピ
    20231023_県立森林公園
    ガンピ
    20231023_県立森林公園
    ガンピ
    20231023_県立森林公園
  • カンガレイ Schoenoplectiella triangulatus

    カヤツリグサ科フトイ属
    漢字:寒枯蘭
    名前の由来:枯れた茎が冬になっても残っている。
    葉:鞘状で茎の基部を包む
    花:小穂
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    湿地に生える。
    小穂は、雌性先熟で、雌性期から雄性期に成熟時期をずらす。

    カンガレイ
    20230619_富士山こどもの国
  • カワラマツバ Galium verum var. asiaticum f. nikkoense

    アカネ科ヤエムグラ属
    漢字:河原松葉
    名前の由来:河原に多く、葉が松葉に似ている。
    葉:8~10個輪生(2個以外は托葉が大きくなった)
    花:円錐花序、白色
    花期:7~8月
    習性:多年草
    備考:黄色花は「キバナカワラマツバ」。

    カワラマツバ
    20230724_八島湿原
    カワラマツバ
    20230724_八島湿原
  • カワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus

    ナデシコ科ナデシコ属
    漢字:河原撫子
    別名:ナデシコ
    名前の由来:
    「カワラ(河原)」は、日当たりのよい草地や河原に生える。
    「ナデシコ(撫子)」は、花が幼子を可愛くて撫でるのと同じくらい愛らしい。
    葉:対生
    花:淡紅紫色
    花期:6~10月
    果実:蒴果、円柱形で先端4裂
    習性:多年草
    備考:
    秋の七草の一つ。
    開花前の茎や葉は生薬で瞿麦(くばく)、種子は瞿麦子(くばくし)といい、消炎や利尿、月経不順に用いた。

    カワラナデシコ
    20221012_しらびそ高原
    カワラナデシコ
    20221012_しらびそ高原
  • カワヤナギ Salix gilgiana

    ヤナギ科ヤナギ属
    漢字:川柳
    別名:ナガバカワヤナギ(長葉川柳)
    名前の由来:
    「カワ(川)は、川沿いに多く生える。
    「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:3月、葉の展開前
    果実:蒴果、ねた毛あり互いにくっつき合って並ぶ
    果期:4月

    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
    カワヤナギ
    20240918_箱根湿生花園
  • カラムシ Boehmeria nivea

    イラクサ科カラムシ属
    漢字:茎蒸
    漢名:苧麻(チョマ)
    別名:クサマオ(草真麻)
    名前の由来:
    茎(幹(から))を蒸して皮をはぎ、繊維をとる説、
    蒸してから乾燥させる(乾蒸(からむし))など諸説あり。
    葉:互生
    花:雌雄同株(茎の上部 雌花序、下部 雄花序)
    花期:7~9月
    習性:多年草
    備考:皮のある茎を蒸して皮をはぎ取り、その繊維で上質の織物(上布(じょうふ))を作った。

    カラムシ
    20221218_朝鮮岩
    カラムシ
    20221218_朝鮮岩
  • カラマツソウ Thalictrum aquilegifolium var. intermedium

    キンポウゲ科カラマツソウ属
    漢字:唐松草
    名前の由来:細く糸状の花がカラマツの葉に似ている。
    葉:互生、3~4回3出複葉
    花:複散房花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、白~淡紅色
    花期:7~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:萼片はつぼみの時に紫色で、花時に落ちる早落性。

    カラマツソウ
    20230724_八島湿原
    カラマツソウ
    20230724_八島湿原