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投稿者: kona

  • オランダミミナグサ Cerastium glomeratum

    ナデシコ科ミミナグサ属
    漢字:和蘭耳菜草
    名前の由来:
    「オランダ(和蘭)」は、ヨーロッパ原産。
    「ミミナグサ(耳菜草)」は、葉をネズミの耳にたとえた。
    葉:対生
    花:2出集散花序、白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果、円柱形で先端が開孔し歯状に10裂する
    習性:越年草または一年草
    備考:
    <ミミナグサ(耳菜草)との違い>
    緑色が淡く、あまり紫がからない。果柄が萼より長くならず、全体に毛が多く、花序が密。

    オランダミミナグサ
    20240410_吉田川
    オランダミミナグサ
    20240410_吉田川
  • オヤブジラミ Torilis scabra

    セリ科ヤブジラミ属
    漢字:雄藪虱
    名前の由来:
    「オ(雄)」は、果実がヤブジラミよりも粗大。
    「ヤブジラミ(藪虱)」は、藪に生え、刺毛のある果実が衣類につくのをシラミにたとえた。
    葉:互生、2~3回3出羽状複葉
    花:複散形花序、白または帯紫色
    花期:4~6月
    果実:2個の分果、カギ状に曲がった刺毛が密生し動物などにくっつく。
    習性:越年草
    備考:
    <ヤブジラミとの違い>
    花弁の先が少し赤くなり、果実のカギ状に曲がった刺毛の先端も少し赤みを帯び、茎や葉が紫色を帯びる。

    オヤブジラミ
    20240421_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240421_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240427_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240427_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240427_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240511_遊木の森
  • オミナエシ Patrinia scabiosifolia

    スイカズラ科オミナエシ属
    漢字:女郎花
    名前の由来:
    オミナは「美しい女」、エシが古語の「へし(圧)」を意味し、美女を圧倒する美しさから説、
    こんもりと咲く花を優しい味の粟(あわ)ごはんに見立て、「女飯(おんなめし)」が転訛した説など諸説あり。
    「女郎花」は、オミナエシよりも日陰に強くて全体に毛が多く、花が白い「オトコエシ(男郎花)」に対比して弱々しい説あり。
    葉:対生
    花:集散花序、黄色
    花期:7~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    秋の七草の一つ。
    全草から独特の香りを放つ。特に「敗醤根(はいしょうこん)」と呼ばれる根は、乾燥時に腐った醤油の臭いを放ち、生薬として、解熱や消炎、浄血、排膿などに用いる。

    オミナエシ
    20230724_八島湿原
    オミナエシ
    20230724_八島湿原
    オミナエシ
    20240911_箱根湿生花園
    オミナエシ
    20240911_箱根湿生花園
  • オヘビイチゴ Potentilla anemonifolia

    バラ科キジムシロ属
    漢字:雄蛇苺
    名前の由来:ヘビイチゴより大型。
    葉:根生葉 5出の掌状複葉、茎葉 3出複葉
    花:集散花序、黄色
    花期:5~6月
    果実:瘦果の集まった集合果
    習性:多年草
    備考:花のあと花床がふくらまない点でヘビイチゴ類と違う。

    オヘビイチゴ
    20240504_高山・市民の森
    オヘビイチゴ
    20240504_高山・市民の森
  • オニノヤガラ Gastrodia elata

    ラン科オニノヤガラ属
    漢字:鬼の矢柄
    名前の由来:まっすぐにのびた花茎を鬼の矢柄に見立てた。
    葉:
    花:総状花序、黄褐色
    花期:6~7月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    光合成をしないため、葉緑素をもたない。
    菌類に寄生して栄養を奪うため、「菌従属栄養植物」と呼ばれる。
    オニノヤガラの場合、ナラタケ(腐生菌)が獲得した栄養分を奪う。

    オニノヤガラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オニノヤガラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • オニドコロ Dioscorea tokoro

    ヤマノイモ科ヤマノイモ属
    漢字:鬼野老
    別名:トコロ(野老)
    名前の由来:
    「オニ(鬼)」は、大きな葉を持つ。
    「ドコロ(野老)」は、野の老人の意味で、山に生え根茎のひげ根(ね)が多い様子を老人に見立てた。
    葉:互生
    花:雌雄異株、淡緑色、雄花序は立ち雌花序は垂れ下がる
    花期:7~8月
    果実:蒴果、3個の翼あり
    習性:蔓性多年草、左巻き(ネジと同一方向として)
    備考:根茎を食用する所もあるが味は苦い。

    オニドコロ
    20240904_遊木の森
    オニドコロ
    20240904_遊木の森
    オニドコロ
    20240904_遊木の森
    オニドコロ
    20240904_遊木の森
    オニドコロ
    20241129_県立美術館
    オニドコロ
    20241129_県立美術館
    オニドコロ
    20241129_県立美術館
  • オニツルウメモドキ Celastrus orbiculatus var. strigillosus

    ニシキギ科ツルウメモドキ属
    漢字:鬼蔓梅擬
    名前の由来:
    「オニ(鬼)」は、ツルウメモドキより葉が大きい。
    「ツルウメモドキ(蔓梅擬)」は、ツルウメモドキの名前の由来参照。
    樹形:蔓性落葉木本、右巻き(ネジと同一方向として)
    葉:互生
    花:雌雄異株、集散花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:蒴果、黄色に熟すと3裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出す
    果期:10~12月
    備考:
    ツルウメモドキの変種。

    オニツルウメモドキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オニツルウメモドキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オニツルウメモドキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • オニタビラコ Youngia japonica

    キク科オニタビラコ属
    漢字:鬼田平子
    名前の由来:
    「オニ(鬼)」は、コオニタビラコに比べて大きい。
    「タビラコ(田平子)」は、コオニタビラコの名前の由来参照。
    葉:
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:5~10月
    果実:瘦果
    習性:1~2年草

    オニタビラコ
    20220504_朝鮮岩・満観峰
    オニタビラコ
    20220504_朝鮮岩・満観峰
    オニタビラコ
    20240410_吉田川
    オニタビラコ
    20240410_吉田川
    オニタビラコ
    20240410_吉田川
  • オニシバリ Daphne pseudomezereum

    ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
    漢字:鬼縛り
    別名:ナツボウズ(夏坊主)
    名前の由来:
    樹皮の繊維が強靭で鬼をも縛ることができる。
    「ナツボウズ(夏坊主)」は、冬に葉をつけて夏に落葉する。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄緑色
    花期:2~4月
    果実:液質の核果、赤色
    果期:5~7月
    備考:
    果実は有毒で辛味がある。
    樹皮は和紙の原料になる。
    落葉樹の林の中で育つオニシバリは低木のため、夏の間、葉の繁った高木に太陽の光を奪われる。そのため、夏の期間は葉を落として休眠し、秋、落葉樹の葉が落ち始めて林が明るくなるころ芽を吹く。

    オニシバリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オニシバリ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オニシバリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オニシバリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • オニグルミ Juglans mandshurica

    クルミ科クルミ属
    漢字:鬼胡桃
    名前の由来:
    「オニ」は、核果の表面が凸凹で、これを鬼面に見立てた説、
    殻が厚く堅い説あり。
    「クルミ」は、中国を意味する「呉(ご)」の国の「呉実(クレミ)」が転訛した説、
    くるくると転がる丸い実の意味とする説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄同株
    花期:5~6月
    果実:核果状の堅果、黄緑色
    果期:9~10月
    備考:
    種子は食用。栽培されるクルミのほとんどは、カシグルミとシナノグルミ。
    種子を食べられるのは、歯の鋭いネズミやリスぐらい。ネズミは殻に穴を開けて中の種子を食べるが、リスは殻の継ぎ目に歯を入れて割って中の種子を食べる。また、貯食を行う。
    サワグルミとの違い>
    果実が、オニグルミは、径4cmぐらいの球形で、果皮を取り除くと堅い凸凹のある3cm前後に核が現れる、サワグルミは、2cmぐらいの広い翼のような苞に1cmほどの小さい堅い実が着く。
    サワグルミは、側芽に1~5cmほどの柄がある。

    オニグルミ
    20220613_高山・市民の森
    オニグルミ
    20220613_高山・市民の森
    オニグルミ
    20220613_高山・市民の森
    オニグルミ
    20230702_高山・市民の森
    オニグルミ
    20230702_高山・市民の森
    オニグルミ
    20230702_高山・市民の森
    オニグルミ
    20230702_高山・市民の森
    オニグルミ
    20231202_高山・市民の森
    オニグルミ
    20240303_高山・市民の森
    オニグルミ
    20240428_高山・市民の森 雄花序
    オニグルミ
    20240428_高山・市民の森 雄花序
    オニグルミ
    20240504_高山・市民の森 雌花序
    オニグルミ
    20240504_高山・市民の森 雌花序