【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • カクレミノ Dendropanax trifidus

    ウコギ科カクレミノ属
    漢字:隠れ蓑
    名前の由来:3裂した葉を天狗の宝物(ほうもつ)の隠れ蓑(着ると姿を消すことができる)に見立てた。蓑は稲藁などで編んで作られた雨具のこと。
    樹形:常緑小高木~高木
    葉:互生
    花:雌雄同株(両性花のみと雄花と両性花が混じる花序)、散形花序、淡黄緑色
    花期:7~8月
    果実:液果、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    若木の葉は3中裂し、成木では裂けず楕円形。
    陰樹で、葉は効率よく光を受けるために、葉柄の長さを変えている。
    葉は1~2年ほどの寿命で、黄色になって落ちる。
    樹液にウルシと一緒の成分を含み、かぶれることもある。ウルシの代用品でもあった。

    カクレミノ
    20211030_遊木の森
    カクレミノ
    20211030_遊木の森
    カクレミノ
    20220312_朝鮮岩
    カクレミノ
    20220312_朝鮮岩
    カクレミノ
    20220619_遊木の森
    カクレミノ
    20220619_遊木の森
    カクレミノ
    20231011_遊木の森
    カクレミノ
    20231011_遊木の森
  • ガクウツギ Hydrangea scandens

    アジサイ科アジサイ属
    漢字:額空木
    名前の由来:
    「ガク(萼)」は、両性花を囲む装飾花を額縁に見立てた。
    「ウツギ(空木)」は、樹形がウツギに似ていることに由来。枝の中は空洞ではなく白い髄あり。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色(装飾花の3枚の萼)、淡黄緑色(両性花)
    花期:5~6月
    果実:蒴果
    果期:
    備考:葉裏脈液に白い小さな毛叢あり。

    ガクウツギ
    20220613_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20220613_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20220613_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20240428_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20240428_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20240428_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20240428_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20240517_竜爪山
    ガクウツギ
    20240517_竜爪山
    ガクウツギ
    20240517_竜爪山
    ガクウツギ
    20250309_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20250309_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20250412_高山・市民の森
    ガクウツギ
    20250412_高山・市民の森
  • ガクアジサイ Hydrangea macrophylla

    アジサイ科アジサイ属
    漢字:額紫陽花
    名前の由来:
    「ガク」は、両性花を囲む装飾花を額縁に見立てた。
    「アジサイ」は、コアジサイの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、青紫色 
    花期:6~7月
    果実:蒴果、花柱が残る
    果期:11~12月
    備考:ガクアジサイを改良してすべての花が装飾花になったものがアジサイ。

    ガクアジサイ
    20250404_県立美術館
    ガクアジサイ
    20250404_県立美術館
    ガクアジサイ
    20250404_県立美術館
  • カキノキ Diospyros kaki

    カキノキ科カキノキ属
    漢字:柿の木
    名前の由来:
    赤い実がなる「赤木(アカキ)」が「カキ」に転訛した説が有力、
    秋に紅葉する「赤」い葉と、「黄」色い実から「赤黄」が転訛した説などもあり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、淡黄色
    花期:5~6月
    果実:液果、黄赤色
    果期:10~11月
    備考:
    ヤマガキ(var. sylvestris)は、葉がやや小型で毛が多く、子房にも毛がある。
    柿の渋味はタンニンによるもの。実が熟す前に食べられないようにするため。干し柿等にすると、タンニンが固まって不溶性になるため渋味がなくなる。糖が増加するものではない。
    昔は渋柿から「柿渋」をとり防腐、防水、補強材として紙や糸、布、革、木材に塗布し、漁家では床下の瓶に1年分の柿渋を蓄えて漁網(ぎょもう)の防水や防腐に用いたり、和傘の防水剤にしたり、火傷や虫刺され等に民間薬としても用いた。

    カキノキ
    20220801_県立美術館
    カキノキ
    20220801_県立美術館
    カキノキ
    20220801_県立美術館
    カキノキ
    20220801_県立美術館
  • カキドオシ Glechoma hederacea ssp. grandis

    シソ科カキドオシ属
    漢字:垣通し
    別名:カントリソウ(癇取草)
    名前の由来:
    花のあと茎がつる状になり、垣根の下を通り抜ける。
    「カントリソウ(癇取草)」は、子供の癇をとる薬にする。
    葉:対生
    花:唇形花、淡紫色
    花期:4~5月
    果実:4個の分果
    習性:多年草
    備考:
    茎や葉をもむと香気あり。食用になる。
    はじめ直立し、後に倒れて地上を長くはい、節から根を出して繁殖する。

    カキドオシ
    20240331_高山・市民の森
    カキドオシ
    20240331_高山・市民の森
    カキドオシ
    20240410_吉田川
    カキドオシ
    20240410_吉田川
    カキドオシ
    20240410_吉田川
    カキドオシ
    20240421_遊木の森
    カキドオシ
    20240421_遊木の森
    カキドオシ
    20240608_遊木の森
  • オンタデ Aconogonon weyrichii

    タデ科オンタデ属
    漢字:御蓼
    名前の由来:御嶽山に生える、あるいは御嶽山で発見されたタデ。
    葉:互生
    花:雌雄異株、総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄白色(雌花は紅色を帯びる)
    花期:7~8月
    果実:瘦果、3翼あり
    習性:多年草
    備考:
    ウラジロタデの変種。
    高山帯の砂礫地に生える。
    地下茎が深く地中に入っている。

    オンタデ
    20230817_富士山五合目付近
    オンタデ
    20230817_富士山五合目付近
  • オリーブ Olea europaea

    モクセイ科オリーブ属
    漢字:阿列布
    名前の由来:古代ギリシャやローマの神話
    樹形:常緑高木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、黄白色、芳香あり
    花期:5~7月
    果実:核果、緑色→黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    未熟果を塩漬けにしてピクルスにし、完熟した果肉からはオリーブ油を採取し、食用、薬用とする。
    地中海沿岸で栽培され、江戸時代末期に日本に渡来、香川県の小豆島(しょうどしま)が最大産地。

    オリーブ
    20241125_佐鳴湖
    オリーブ
    20241125_佐鳴湖
  • オランダミミナグサ Cerastium glomeratum

    ナデシコ科ミミナグサ属
    漢字:和蘭耳菜草
    名前の由来:
    「オランダ(和蘭)」は、ヨーロッパ原産。
    「ミミナグサ(耳菜草)」は、葉をネズミの耳にたとえた。
    葉:対生
    花:2出集散花序、白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果、円柱形で先端が開孔し歯状に10裂する
    習性:越年草または一年草
    備考:
    <ミミナグサ(耳菜草)との違い>
    緑色が淡く、あまり紫がからない。果柄が萼より長くならず、全体に毛が多く、花序が密。

    オランダミミナグサ
    20240410_吉田川
    オランダミミナグサ
    20240410_吉田川
  • オヤブジラミ Torilis scabra

    セリ科ヤブジラミ属
    漢字:雄藪虱
    名前の由来:
    「オ(雄)」は、果実がヤブジラミよりも粗大。
    「ヤブジラミ(藪虱)」は、藪に生え、刺毛のある果実が衣類につくのをシラミにたとえた。
    葉:互生、2~3回3出羽状複葉
    花:複散形花序、白または帯紫色
    花期:4~6月
    果実:2個の分果、カギ状に曲がった刺毛が密生し動物などにくっつく。
    習性:越年草
    備考:
    <ヤブジラミとの違い>
    花弁の先が少し赤くなり、果実のカギ状に曲がった刺毛の先端も少し赤みを帯び、茎や葉が紫色を帯びる。

    オヤブジラミ
    20240421_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240421_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240427_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240427_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240427_遊木の森
    オヤブジラミ
    20240511_遊木の森
  • オミナエシ Patrinia scabiosifolia

    スイカズラ科オミナエシ属
    漢字:女郎花
    名前の由来:
    オミナは「美しい女」、エシが古語の「へし(圧)」を意味し、美女を圧倒する美しさから説、
    こんもりと咲く花を優しい味の粟(あわ)ごはんに見立て、「女飯(おんなめし)」が転訛した説など諸説あり。
    「女郎花」は、オミナエシよりも日陰に強くて全体に毛が多く、花が白い「オトコエシ(男郎花)」に対比して弱々しい説あり。
    葉:対生
    花:集散花序、黄色
    花期:7~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    秋の七草の一つ。
    全草から独特の香りを放つ。特に「敗醤根(はいしょうこん)」と呼ばれる根は、乾燥時に腐った醤油の臭いを放ち、生薬として、解熱や消炎、浄血、排膿などに用いる。

    オミナエシ
    20230724_八島湿原
    オミナエシ
    20230724_八島湿原
    オミナエシ
    20240911_箱根湿生花園
    オミナエシ
    20240911_箱根湿生花園