【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • オオバアサガラ Pterostyrax hispida

    エゴノキ科アサガラ属
    漢字:大葉麻殻
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、アサガラより葉が大きい。
    「アサガラ(麻殻)」は、材が軟らかく、折れやすい麻の茎にたとえた。麻殻はオガラからきたもので、皮をはいだ麻の茎のこと。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色、下向き
    花期:6月頃
    果実:核果、下垂、先端は宿存する花柱が残る
    果期:9~10月
    備考:
    <アサガラとの違い>
    オオバアサガラは葉裏の網状の脈が隆起するが、アサガラはあまり隆起しない。

    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
  • オオカサモチ Pleurospermum uralense

    セリ科オオカサモチ属
    漢字:大傘持
    名前の由来:
    「オオ(大)」は、カサモチ属のカサモチに比べて大きい。
    「カサモチ(傘持ち)」は、花の形が昔、傘を持って貴人にお供をしていた「傘持ち」に似ている。
    葉:2~3回羽状複葉
    花:複散形花序、白色
    花期:7~8月
    果実:2個の分果
    習性:多年草
    備考:茎は中空。

    オオカサモチ
    20230717_八島湿原
    オオカサモチ
    20230724_八島湿原
    オオカサモチ
    20230724_八島湿原
  • オオウラジロノキ Malus tschonoskii

    バラ科リンゴ属
    漢字:大裏白の木
    別名:オオズミ
    名前の由来:
    ナナカマド属の「ウラジロノキ」に葉や果実が似ており、果実が大きい。
    「ウラジロノキ(裏白の木)」は、ウラジロノキの名前の由来参照。
    「オオズミ」は、果実がリンゴ属のズミの果実と似ており、ズミより果実が大きい。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、散形花序、白色
    花期:5月
    果実:ナシ状果、黄緑色→淡紅色
    果期:10月頃
    備考:
    果実は淡紅色に熟すとリンゴのような酸味があり食べられる。熟した果実を冬まで家の軒下に置くと、表面が黒く変色し、渋味がなくなって甘くなる。
    材は重硬で割れにくいため、大型の木槌や、斧・鍬の柄、器具材などに用いた。炭焼きでは良質の原木。
    樹皮は水で煮出すと黄色染料が採れる。

    オオウラジロノキ
    20231016_県立森林公園
    オオウラジロノキ
    20231016_県立森林公園
  • オオイヌノフグリ Veronica persica

    オオバコ科クワガタソウ属
    漢字:大犬の陰嚢
    名前の由来:
    「オオ(大)」は、イヌノフグリより大きい。
    「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」は、果実の形を犬の陰嚢(ふぐり)にたとえた。
    葉:対生(下部)、互生(上部)
    花:ルリ色
    花期:3~5月
    習性:2年草
    備考:
    ユーラシア、アフリカ原産。
    <同花受粉>
    花は朝開き夕方閉じる一日花。
    虫媒花で他家受粉できなかった場合、散る前に雄しべが動いて雌しべにくっつき自家受粉を行う。

    オオイヌノフグリ
    20240410_吉田川
    オオイヌノフグリ
    20240410_吉田川
    オオイヌノフグリ
    20240410_吉田川
  • オオイタヤメイゲツ Acer shiraswanum

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:大板屋名月
    名前の由来:
    「オオ(大)」は、コハウチワカエデの別名イタヤメイゲツより葉が大きい。
    「イタヤ(板屋)」は、大きな葉が水平によく茂り、板で葺いた屋根「板屋」に見える。
    「メイゲツ(名月)」は、秋の名月の光で紅葉を見られる。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:雌雄同株(雄花と両性花が混じる花序と雄花だけの花序)、散房花序、花弁は黄白色、萼片は紅紫色
    花期:5~6月
    果実:翼果
    果期:7~9月
    備考:
    ハウチワカエデとの葉柄の違い>
    オオイタヤメイゲツは、葉身10cmほどに対して6~7cmと長く無毛
    ハウチワカエデは、葉身の1/2以下と短く有毛

    オオイタヤメイゲツ
    20221013_しらびそ高原
    オオイタヤメイゲツ
    20221013_しらびそ高原
    オオイタヤメイゲツ
    20221013_しらびそ高原
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
  • エンレイソウ Trillium apetalon

    シュロソウ科エンレイソウ属
    漢字:延齢草
    名前の由来:
    薬草として命をながらえた人がいたことから「延齢草」説、
    アイヌ語の「エマウリ」が転訛した説あり。
    葉:茎頂に3個輪生
    花:外花被片(萼片)は緑色または紫褐色、内花被片(花弁)は退化している
    花期:4~6月
    果実:液果、緑色 紫黒色 緑紫色など
    習性:多年草
    備考:有毒植物

    エンレイソウ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • エビネ Calanthe discolor

    ラン科エビネ属
    漢字:海老根
    名前の由来:
    地中に球状の偽鱗茎があり、これが横に連なっている形をエビに見立てた。
    葉:
    花:総状花序、萼片と側花弁 暗褐色、唇弁 淡紅白~白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草

    エビネ
    20220508_高山・市民の森
  • エビヅル Vitis ficifolia

    ブドウ科ブドウ属
    漢字:蝦蔓/葡萄蔓
    名前の由来:
    若い葉の裏面に白色~淡紅褐色の毛が密生しているのをエビの色に見立てた説、
    うす紫色の果実の汁の色をえび色といった説あり。
    樹形:蔓性落葉木本
    葉:互生、巻きひげと対生
    花:雌雄異株、円錐花序、黄緑色
    花期:6~8月
    果実:液果、黒色
    果期:10~11月
    備考:
    黒く熟した果実はヤマブドウより甘味がある。
    葉の裏面が淡褐色と白色のクモ毛に被われるため、艾(もぐさ)が手に入らない地域ではこれを代用とした。
    ヤマブドウとの違い>
    葉身は長さ10cmほどと小さく、3~5裂する切れ込みはやや深い点で異なる。
    <ブドウ属>
    ヤマブドウの備考参照。

    エビヅル
    20240811_県立美術館
    エビヅル
    20240811_県立美術館
    エビヅル
    20240811_県立美術館
    エビヅル
    20240811_県立美術館
  • エノキ Celtis sinensis

    アサ科エノキ属
    漢字:榎
    名前の由来:
    実を野鳥などが好んで食べる「餌(え)の木」説、
    農機具などの柄に使われた「柄(え)の木」説など諸説あり。
    「榎」は、「夏に木陰を作る」ことを意味する和製漢字が当てられた。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、基部は左右不相称
    花:雌雄同株(雄花は新枝の下部、両性花は新枝の上部)、淡黄色
    花期:4~5月
    果実:核果、黄色→赤褐色
    果期:9月
    備考:
    赤褐色に熟した実は甘味があって食べられる。
    葉は国蝶のオオムラサキの幼虫の餌になる。
    タマムシが多い。
    昔は一里塚の目印として植えられた。

    エノキ
    20211018_城北公園
    エノキ
    20211018_城北公園
    エノキ
    20220619_遊木の森
    エノキ
    20220619_遊木の森
    エノキ
    20220619_遊木の森
    エノキ
    20230607_遊木の森
  • エゾリンドウ Gentiana triflora var. japonica

    リンドウ科リンドウ属
    漢字:蝦夷竜胆
    名前の由来:
    「エゾ(蝦夷)」は、北海道と本州中部以北の山地に生える。
    「リンドウ(竜胆)」は、中国で呼ばれていた名前「りゅうたん」が転訛した説あり。
    漢字「竜胆」は、根をかむと非常に苦いため、「竜の胆のように苦い」説あり。
    葉:対生
    花:青紫色
    花期:9~10月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    山地の湿地に生える。
    リンドウ属の根は苦く、生薬で「竜胆(りゅうたん)」と呼ばれ胃薬に用いた。

    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園
    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園
    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園