クスノキ科ハマビワ属
漢字:鹿子の木
別名:コガノキ(小鹿子の木)
名前の由来:樹皮の模様が鹿(か)の子模様になる。
樹形:常緑高木
葉:互生
花:雌雄異株、淡黄色
花期:8~9月
果実:液果、赤色
果期:翌年の秋
備考:
樹皮は暗褐色で、鱗状にはげ落ち、跡が灰白色のまだらな模様ができる。
若枝や葉柄に褐色の毛がある。
投稿者: kona
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カクレミノ Dendropanax trifidus
ウコギ科カクレミノ属
漢字:隠れ蓑
名前の由来:3裂した葉を天狗の宝物(ほうもつ)の隠れ蓑(着ると姿を消すことができる)に見立てた。蓑は稲藁などで編んで作られた雨具のこと。
樹形:常緑小高木~高木
葉:互生
花:雌雄同株(両性花のみと雄花と両性花が混じる花序)、散形花序、淡黄緑色
花期:7~8月
果実:液果、黒紫色
果期:10~11月
備考:
若木の葉は3中裂し、成木では裂けず楕円形。
陰樹で、葉は効率よく光を受けるために、葉柄の長さを変えている。
葉は1~2年ほどの寿命で、黄色になって落ちる。
樹液にウルシと一緒の成分を含み、かぶれることもある。ウルシの代用品でもあった。 -
ガクウツギ Hydrangea scandens
アジサイ科アジサイ属
漢字:額空木
名前の由来:
「ガク(萼)」は、両性花を囲む装飾花を額縁に見立てた。
「ウツギ(空木)」は、樹形がウツギに似ていることに由来。枝の中は空洞ではなく白い髄あり。
樹形:落葉低木
葉:対生
花:両性花、散房花序、白色(装飾花の3枚の萼)、淡黄緑色(両性花)
花期:5~6月
果実:蒴果
果期:8~10月
備考:葉裏脈液に白い小さな毛叢あり。 -
ガクアジサイ Hydrangea macrophylla
アジサイ科アジサイ属
漢字:額紫陽花
名前の由来:
「ガク」は、両性花を囲む装飾花を額縁に見立てた。
「アジサイ」は、コアジサイの名前の由来参照。
樹形:落葉低木
葉:対生
花:両性花、集散花序、青紫色
花期:6~7月
果実:蒴果、花柱が残る
果期:11~12月
備考:ガクアジサイを改良してすべての花が装飾花になったものがアジサイ。 -
カキノキ Diospyros kaki
カキノキ科カキノキ属
漢字:柿の木
名前の由来:
赤い実がなる「赤木(アカキ)」が「カキ」に転訛した説が有力、
秋に紅葉する「赤」い葉と、「黄」色い実から「赤黄」が転訛した説などもあり。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:雌雄同株、淡黄色
花期:5~6月
果実:液果、黄赤色
果期:10~11月
備考:
ヤマガキ(var. sylvestris)は、葉がやや小型で毛が多く、子房にも毛がある。
柿の渋味はタンニンによるもの。実が熟す前に食べられないようにするため。干し柿等にすると、タンニンが固まって不溶性になるため渋味がなくなる。糖が増加するものではない。
昔は渋柿から「柿渋」をとり防腐、防水、補強材として紙や糸、布、革、木材に塗布し、漁家では床下の瓶に1年分の柿渋を蓄えて漁網(ぎょもう)の防水や防腐に用いたり、和傘の防水剤にしたり、火傷や虫刺され等に民間薬としても用いた。 -
オヤブジラミ Torilis scabra
セリ科ヤブジラミ属
漢字:雄藪虱
名前の由来:
「オ(雄)」は、果実がヤブジラミよりも粗大。
「ヤブジラミ(藪虱)」は、藪に生え、刺毛のある果実が衣類につくのをシラミにたとえた。
葉:互生、2~3回3出羽状複葉
花:複散形花序、白または帯紫色
花期:4~6月
果実:2個の分果、カギ状に曲がった刺毛が密生し動物などにくっつく。
習性:越年草
備考:
<ヤブジラミとの違い>
花弁の先が少し赤くなり、果実のカギ状に曲がった刺毛の先端も少し赤みを帯び、茎や葉が紫色を帯びる。