【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • オカトラノオ Lysimachia clethroides

    サクラソウ科オカトラノオ属
    漢字:岡虎の尾
    名前の由来:丘陵などの日当たりのよい草地に生え、花穂を虎の尾に見立てた。
    葉:互生
    花:総状花序、白色
    花期:6~7月
    果実:蒴果、宿存性の萼に包まれている
    習性:多年草

    オカトラノオ
    20230626_富士山こどもの国
    オカトラノオ
    20230626_富士山こどもの国
    オカトラノオ
    20240616_遊木の森
    オカトラノオ
    20240616_遊木の森
    オカトラノオ
    20240616_遊木の森
  • オオルリソウ Cynoglossum furcatum var. villosulum

    ムラサキ科オオルリソウ属
    漢字:大瑠璃草
    名前の由来:
    「オオ(大)」は、ルリソウより大きい。
    「ルリソウ(瑠璃草)」は、瑠璃色の花が咲く。
    葉:互生
    花:サソリ型花序、淡青紫色
    花期:7~9月
    果実:4個の分果、平たく全面にかぎ状に曲がったとげを密生
    習性:2年草

    オオルリソウ
    20240614_高山・市民の森
    オオルリソウ
    20240614_高山・市民の森
    オオルリソウ
    20240614_高山・市民の森
  • オオモミジ Acer amoenum

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:大紅葉
    名前の由来:「イロハカエデ(イロハモミジ)」より葉が大きい。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、散房花序
    花期:4~5月
    果実:翼果
    果期:6~9月
    備考:
    イロハカエデとの違い>
    イロハカエデの備考参照。

    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20231031_健康の森
  • オオミヤマガマズミ Viburnum wrightii var. stipellatum

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:大深山莢蒾
    名前の由来:
    「オオミヤマ(大深山)」は、深山にはえる葉の大きい。
    「ガマズミ(莢蒾)」は、ガマズミの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:5~6月
    果実:核果、赤色
    果期:9~10月
    備考:
    「ミヤマガマズミ」の変種。
    <ミヤマガマズミとの違い>
    葉の表面全体に微小な単純毛と分岐毛が生える。
    典型的なものは、葉がミヤマガマズミより大きく、先端は尾状にのびて鋭くとがり、鋸歯も鋭く明瞭で、ミヤマガマズミが15対程度に対し、25対程度になる。
    ガマズミとミヤマガマズミの違い>
    ガマズミは葉の先のとがり方が鈍く、葉柄に短毛や星状毛が密生しているのに対して、ミヤマガマズミは葉の先が鋭くとがり、葉柄には長い絹毛がまばらに生える。

    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • オオバヤシャブシ Alnus sieboldiana

    カバノキ科ハンノキ属
    漢字:大葉夜叉五倍子
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、ヤシャブシより葉が大きい。
    「ヤシャブシ(夜叉五倍子)」は、ヤシャブシの名前の由来参照。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:3~4月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10~11月
    備考:
    ヤシャブシ類は、ヤシャブシの備考参照。
    ヤシャブシ類の雄花穂は枝の先端につくが、オオバヤシャブシだけは、先端に葉芽、その下に雌花穂、その下に雄花穂がつく。
    <ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定>
    ハンノキの備考参照。

    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230626_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230626_富士山こどもの国
  • オオバコ Plantago asiatica

    オオバコ科オオバコ属
    漢字:大葉子
    名前の由来:葉が広く大きい。
    葉:
    花:穂状花序、咲きながら上にのびる
    花期:4~9月
    果実:蓋果
    習性:多年草
    備考:
    <生息場所>
    日当たりのよい道端や荒れ地。踏まれる場所に生えるのは、そこしか生きられる場所がないから。いいかえれば、ほかの植物たちと競争せずに済む平和な世界。
    葉柄には5~7本の筋(維管束)があり、これが丈夫なため踏まれても葉がちぎれない。
    <種子の散布方法>
    果実が熟すと、果実の中央部が横に割れて上部が蓋のように外れ、種子がこぼれ出る。オオバコ属は、表層に増粘多糖類のコーティングがあり、湿ると表面が水を吸って接着剤のような粘液質になり、靴やタイヤにくっついて運ばれる。また、粘液質に雨水を吸い込んで蓄えておくことができ、乾きやすい場所でも、芽は干からびることがない。
    <雌性先熟>
    オオバコの花(風媒花)は、咲くとまず雌しべを出し、あとから雄しべを出すことによって、性の成熟時期をずらす。
    同じ花や株の花粉を受精(自家受粉)を避けるため。自家受粉は近親交配をもたらし、子孫に遺伝的欠陥が生じやすくなり、生存や子孫を残すうえで不利になる(近交弱勢)。
    花茎の下から上に以下ように咲きあがる。雄の花粉が降り注ぐことを避ける工夫。
    1)雌しべ(1本)を出して受粉。
    2)雌しべが枯れると入れ替わりに雄しべ(4本)が伸びる。
    <用途>
    薬草として咳止め、下痢止め、膀胱炎やむくみに用いる。生葉は炙って腫れ物に貼りつけた。

    オオバコ
    20240410_吉田川
    オオバコ
    20240410_吉田川
  • オオバギボウシ Hosta sieboldiana

    キジカクシ科ギボウシ属
    漢字:大葉擬宝珠
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、葉がコバギボウシに比べて大型。
    「ギボウシ(擬宝珠)」は、コバギボウシの名前の由来参照。
    葉:
    花:総状花序、白色~淡紫色
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:若い葉柄をウルイと呼び食用にする。

    オオバギボウシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オオバギボウシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オオバギボウシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • オオバアサガラ Pterostyrax hispida

    エゴノキ科アサガラ属
    漢字:大葉麻殻
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、アサガラより葉が大きい。
    「アサガラ(麻殻)」は、材が軟らかく、折れやすい麻の茎にたとえた。麻殻はオガラからきたもので、皮をはいだ麻の茎のこと。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色、下向き
    花期:6月頃
    果実:核果、下垂、先端は宿存する花柱が残る
    果期:9~10月
    備考:
    <アサガラとの違い>
    オオバアサガラは葉裏の網状の脈が隆起するが、アサガラはあまり隆起しない。

    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
  • オオカサモチ Pleurospermum uralense

    セリ科オオカサモチ属
    漢字:大傘持
    名前の由来:
    「オオ(大)」は、カサモチ属のカサモチに比べて大きい。
    「カサモチ(傘持ち)」は、花の形が昔、傘を持って貴人にお供をしていた「傘持ち」に似ている。
    葉:2~3回羽状複葉
    花:複散形花序、白色
    花期:7~8月
    果実:2個の分果
    習性:多年草
    備考:茎は中空。

    オオカサモチ
    20230717_八島湿原
    オオカサモチ
    20230724_八島湿原
    オオカサモチ
    20230724_八島湿原
  • オオウラジロノキ Malus tschonoskii

    バラ科リンゴ属
    漢字:大裏白の木
    別名:オオズミ
    名前の由来:
    ナナカマド属の「ウラジロノキ」に葉や果実が似ており、果実が大きい。
    「ウラジロノキ(裏白の木)」は、ウラジロノキの名前の由来参照。
    「オオズミ」は、果実がリンゴ属のズミの果実と似ており、ズミより果実が大きい。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、散形花序、白色
    花期:5月
    果実:ナシ状果、黄緑色→淡紅色
    果期:10月頃
    備考:
    果実は淡紅色に熟すとリンゴのような酸味があり食べられる。熟した果実を冬まで家の軒下に置くと、表面が黒く変色し、渋味がなくなって甘くなる。
    材は重硬で割れにくいため、大型の木槌や、斧・鍬の柄、器具材などに用いた。炭焼きでは良質の原木。
    樹皮は水で煮出すと黄色染料が採れる。

    オオウラジロノキ
    20231016_県立森林公園
    オオウラジロノキ
    20231016_県立森林公園