スイカズラ科オミナエシ属
漢字:女郎花
名前の由来:
オミナは「美しい女」、エシが古語の「へし(圧)」を意味し、美女を圧倒する美しさから説、
こんもりと咲く花を優しい味の粟(あわ)ごはんに見立て、「女飯(おんなめし)」が転訛した説など諸説あり。
「女郎花」は、オミナエシよりも日陰に強くて全体に毛が多く、花が白い「オトコエシ(男郎花)」に対比して弱々しい説あり。
葉:対生
花:集散花序、黄色
花期:7~9月
果実:瘦果
習性:多年草
備考:
秋の七草の一つ。
全草から独特のにおいを放つ。特に「敗醤根(はいしょうこん)」と呼ばれる根は、乾燥時に腐った醤油のにおいを放ち、生薬として、解熱や消炎、浄血、排膿などに用いる。
投稿者: kona
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オミナエシ Patrinia scabiosifolia
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オニシバリ Daphne pseudomezereum
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
漢字:鬼縛り
別名:ナツボウズ(夏坊主)
名前の由来:
樹皮の繊維が強靭で鬼をも縛ることができる。
「ナツボウズ(夏坊主)」は、冬に葉をつけて夏に落葉する。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:雌雄異株、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄緑色
花期:2~4月
果実:液質の核果、赤色
果期:5~7月
備考:
果実は有毒で辛味がある。
樹皮は和紙の原料になる。
落葉樹の林の中で育つオニシバリは低木のため、夏の間、葉の繁った高木に太陽の光を奪われる。そのため、夏の期間は葉を落として休眠し、秋、落葉樹の葉が落ち始めて林が明るくなるころ芽を吹く。 -
オニグルミ Juglans mandshurica
クルミ科クルミ属
漢字:鬼胡桃
名前の由来:
「オニ」は、核果の表面が凸凹で、これを鬼面に見立てた説、
殻が厚く堅い説あり。
「クルミ」は、中国を意味する「呉(ご)」の国の「呉実(クレミ)」が転訛した説、
くるくると転がる丸い実の意味とする説あり。
樹形:落葉高木
葉:互生、奇数羽状複葉
花:雌雄同株
花期:5~6月
果実:核果状の堅果、黄緑色
果期:9~10月
備考:
種子は食用。栽培されるクルミのほとんどは、カシグルミとシナノグルミ。
種子を食べられるのは、歯の鋭いネズミやリスぐらい。ネズミは殻に穴を開けて中の種子を食べるが、リスは殻の継ぎ目に歯を入れて割って中の種子を食べる。また、貯食を行う。
<サワグルミとの違い>
果実が、オニグルミは、径4cmぐらいの球形で、果皮を取り除くと堅い凸凹のある3cm前後に核が現れる、サワグルミは、2cmぐらいの広い翼のような苞に1cmほどの小さい堅い実が着く。
サワグルミは、側芽に1~5cmほどの柄がある。 -
オトコエシ Patrinia villosa
スイカズラ科オミナエシ属
漢字:男郎花
名前の由来:オミナエシより強剛なので、男性に見立てた。
葉:対生
花:散房花序、白色
花期:8~10月
果実:瘦果、小苞葉が大きくなってうちわのような翼になる
習性:多年草