【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • イブキボウフウ Libanotis ugoensis var. japonica

    セリ科イブキボウフウ属
    漢字:伊吹防風
    名前の由来:
    「イブキ(伊吹)」は、滋賀県伊吹山に生える。
    「ボウフウ(防風)」は、ボウフウに似る。ボウフウは、漢名「防風」の音読み。薬用植物で根を乾かしたものが漢方の風邪薬。
    葉:互生、2回羽状複葉
    花:複散形花序、白色
    花期:8~9月
    習性:多年草

    イブキボウフウ
    20230724_八島湿原
    イブキボウフウ
    20230724_八島湿原
    イブキボウフウ
    20230724_八島湿原
  • イブキトラノオ Bistorta officinalis

    タデ科イブキトラノオ属
    漢字:伊吹虎の尾
    名前の由来:滋賀県伊吹山に多い。花穂が虎の尾に似ている。
    葉:互生
    花:単花被花(花冠なし萼のみ)、白色~淡紅色
    花期:7~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草

    イブキトラノオ
    20230724_八島湿原
    イブキトラノオ
    20230724_八島湿原
    イブキトラノオ
    20230724_八島湿原
  • イヌマキ Podocarpus macrophyllus

    マキ科マキ属
    漢字:犬槇
    名前の由来:
    かつてスギを「マキ(真木)」と呼んでおり、スギよりも木材として劣る説、
    「ホンマキ」の別名を持つコウヤマキよりも姿形が劣る説あり。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、雄花序は黄白色
    花期:5~6月
    種子:備考参照
    種子期:10~11月
    備考:
    秋に熟す種子は、赤紫色の肉質化した花托(花床)の上に球形で緑白色の実が載る。実は食べられないが、赤紫色に肉質化した花托は食べられる。
    土質を選ばずよく生長し、移植も容易で、強い刈り込みに耐え、病虫害が少ないことから、生垣、防風垣だけでなく、庭木としても用いられる。
    材は水湿に強く、桶材に用いる。

    イヌマキ
    20211026_駿府城公園
    イヌマキ
    20211026_駿府城公園
    イヌマキ
    20211030_遊木の森
    イヌマキ
    20220504_満観峰
    イヌマキ
    20220801_県立美術館
    イヌマキ
    20220801_県立美術館
    イヌマキ
    20231119_その他
    イヌマキ
    20231119_その他
  • イヌホオズキ Solanum nigrum

    ナス科ナス属
    漢字:犬酸漿
    名前の由来:ホオズキに似ているが別物。
    葉:互生
    花:白色
    花期:8~10月
    果実:液果、黒色
    習性:1年草
    備考:有毒植物

    イヌホオズキ
    20230827_朝鮮岩
    イヌホオズキ
    20230827_朝鮮岩
    イヌホオズキ
    20230827_朝鮮岩
    イヌホオズキ
    20230827_朝鮮岩
    イヌホオズキ
    20231119_朝鮮岩
    イヌホオズキ
    20231119_朝鮮岩
  • イヌビワ Ficus erecta

    クワ科イチジク属
    漢字:犬枇杷
    名前の由来:ビワに似た実はビワより小さく味が劣る。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、小花は帯紅色
    花期:4~5月
    果実:イチジク状果(瘦果の集まった複合果)、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    枝には一周する托葉痕あり。
    イチジク属の枝葉、花嚢を傷つけると白い乳液が出る。虫の食害や微生物、菌などの侵入から身を守る。
    果実に見えるのは「花嚢」で、花托が発達して袋状になり、内側に小さな花がたくさん着いたもの。
    <クワ科の植物>
    ヤマグワの備考参照。
    <受粉方法>
    イチジク属の植物とコバチ(絶対送粉共生)
    イチジク属のすべての種は、それぞれ特定の種類のイチジクコバチというハチと一対一の共生関係を築いている。コバチはイチジクの花に産卵して繁殖するお返しに、花粉の媒介をしてあげるという相利共生関係がある。
    イヌビワとイヌビワコバチ(体長2mm程度)の場合
    【雌が雄花嚢へ達した場合】
    雄花嚢は、雄花と虫えい花(ダミーの雌花)が混在。
    雌が雌しべの短い虫えい花に産卵。
    虫えい花は幼虫の餌用で、幼虫は花の内部組織を食べて育ち越冬する。
    羽化すると、雄は羽化する前の雌と交尾して死ぬ。
    雌は歩き回って花粉をたくさん付けた後、産卵のために、他の花嚢を探しに外へ飛び立つ。
    【雌が雌花嚢へ達した場合】
    雌花嚢は、雌花のみ。
    雌は雌花の雌しべが細く長いため、産卵管が奥に届かず産卵できない。
    花嚢に入る際、雌の翅は取れてしまうため、一度入った花嚢から出られない。
    雌花嚢の中を産卵場所を探すために歩き回ることで受粉して実る。
    黒紫色に熟した雌果嚢は甘く食べられる。
    一匹以上の死んだ雌バチが入っている?

    イヌビワ
    20211030_遊木の森
    イヌビワ
    20220410_満観峰
    イヌビワ
    20220410_満観峰
    イヌビワ
    20220410_満観峰
    イヌビワ
    20220619_遊木の森
    イヌビワ
    20220619_遊木の森
    イヌビワ
    20220619_遊木の森
    イヌビワ
    20240310_満観峰・朝鮮岩
    イヌビワ
    20240310_満観峰・朝鮮岩
    イヌビワ
    20250404_県立美術館
    イヌビワ
    20250404_県立美術館
    イヌビワ
    20250404_県立美術館
    イヌビワ
    20250430_県立美術館
    イヌビワ
    20250430_県立美術館
  • イヌツゲ Ilex crenata

    モチノキ科モチノキ属
    漢字:犬黄楊
    名前の由来:
    「イヌ」は、「いな(非、否、異)」に由来し、同じように葉が小さいツゲに似ていて異なる説あり(ツゲは、ツゲ科ツゲ属で、葉は対生し鋸歯はない)。
    「ツゲ」は、葉が層をなして蜜に茂ることから「次から次と茂る」が「ツゲ」に転訛した。
    (参考)
    イヌ〇〇:「いな(非、否、異)」に由来し、「異な物」という意味で使われていた「イナ」がイヌに変化したものとする説が有力。
    「役に立つ植物に似ているが別の種」、「有用な種と同じ仲間であるが役に立たない」など、似て非なるものや劣るものを指す接頭語となっているケースが多いが、「犬」と結び付けるのはつじつまが合わない。
    樹形:常緑小高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、淡黄白色
    花期:5~7月
    果実:核果、黒色
    果期:10~11月
    備考:
    材はモチノキより重硬緻密で、割れにくく狂いが少なく、器具・玩具・印材や櫛に用いられる。
    乾燥地から湿地など幅広い環境下で生育でき、強度な刈り込みにも耐える。

    イヌツゲ
    20211026_駿府城公園
    イヌツゲ
    20211026_駿府城公園
    イヌツゲ
    20211030_遊木の森
    イヌツゲ
    20220801_県立美術館
    イヌツゲ
    20220801_県立美術館
    イヌツゲ
    20220801_県立美術館
    イヌツゲ
    20231016_県立森林公園
    イヌツゲ
    20231016_県立森林公園
    イヌツゲ
    20231115_遊木の森
    イヌツゲ
    20231115_遊木の森
    イヌツゲ
    20231115_遊木の森
    イヌツゲ
    20231115_遊木の森
    イヌツゲ
    20240608_遊木の森
    イヌツゲ
    20240608_遊木の森
    イヌツゲ
    20240608_遊木の森
    イヌツゲ
    20240616_遊木の森
    イヌツゲ
    20240616_遊木の森
  • イヌタデ Persicaria longiseta

    タデ科イヌタデ属
    漢字:犬蓼
    別名:アカマンマ/アカノマンマ
    名前の由来:
    「イヌ(犬)」は、ヤナギタデのような辛味がなく食用にならないタデ。
    「タデ(蓼)」は、中国の漢名の蓼(たで)を音読みにして、多天(たで)と和名をつけた説あり。
    「アカマンマ/アカノマンマ」は、小さな赤い花を赤飯に見立てた。子どもがままごとに使った。
    葉:互生
    花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、紅色(まれに白色)
    花期:6~10月
    果実:瘦果、黒色
    習性:1年草
    備考:托葉鞘は長さ7~8mmの筒形で、縁に長い毛あり。

    イヌタデ
    20241015_遊木の森
    イヌタデ
    20241015_遊木の森
    イヌタデ
    20241015_遊木の森
  • イヌショウマ Cimicifuga biternata

    キンポウゲ科サラシナショウマ属
    漢字:犬升麻
    名前の由来:
    「イヌ(犬)」は、薬用にならないショウマ(升麻)。
    「ショウマ(升麻)」は、サラシナショウマ(晒菜升麻)の根茎のことで、漢方で解熱、解毒に用いる。
    葉:1~2回3出複葉(根生葉)
    花:穂状花序、白色、萼や花弁は早落性
    花期:7~9月
    果実:袋果
    習性:多年草

    イヌショウマ
    20240918_箱根湿生花園
    イヌショウマ
    20240918_箱根湿生花園
  • イヌシデ Carpinus tschonoskii

    カバノキ科クマシデ属
    漢字:犬四手
    名前の由来:
    「イヌ」は、クマシデやアカシデよりも特徴がない説、
    花序の様子を子犬に見立てた説あり。
    「シデ」は、果穂が、神前に供えたり飾ったりする玉串や注連縄(しめなわ)などに付ける白い布や紙の「四手」に似ている。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、雄花 褐黄色、雌花 淡緑色
    花期:3~4月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10月頃
    備考:
    <クマシデ属の葉と果穂の違い>

    側脈葉脚葉形葉身果穂
    アカシデ7~15対広い楔形長卵形6cm前後細長い
    イヌシデ12~15対広い楔形卵形4~8cm短い
    クマシデ20~24対浅心形長楕円形6~11cm太い
    サワシバ15~23対心形倒卵形4~14cm太い
    イヌシデ
    20211018_城北公園
    イヌシデ
    20211018_城北公園
    イヌシデ
    20220613_高山・市民の森
    イヌシデ
    20220613_高山・市民の森
    イヌシデ
    20220613_高山・市民の森
    イヌシデ
    20220619_遊木の森
    イヌシデ
    20220619_遊木の森
    イヌシデ
    20220619_遊木の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20230502_高山・市民の森
    イヌシデ
    20240421_遊木の森
    イヌシデ
    20240421_遊木の森
    イヌシデ
    20240608_遊木の森
    イヌシデ
    20240608_遊木の森
    イヌシデ
    20250309_高山・市民の森
    イヌシデ
    20250309_高山・市民の森
    イヌシデ
    20250412_高山・市民の森
    イヌシデ
    20250412_高山・市民の森
  • イヌザンショウ Zanthoxylum schinifolium

    ミカン科サンショウ属
    漢字:犬山椒
    名前の由来:サンショウに似るが香りが悪い。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、散房花序、淡緑色
    花期:7~8月
    果実:蒴果(3個の分果)、褐色
    果期:9~10月
    備考:
    果実は生薬の「青椒(せいしょう)」と呼ばれ、種子の精油を煎じたものを咳止めや消炎薬とした。
    サンショウとの違い>
    サンショウの備考参照。

    イヌザンショウ
    20221112_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20221112_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231001_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231001_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231016_県立森林公園
    イヌザンショウ
    20231016_県立森林公園
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森