マメ科レンリソウ属
漢字:鼬豇豆
名前の由来:長い豆果をマメ科のササゲに、あとで黄褐色に変わる花をイタチの毛の色にたとえた。
葉:互生、偶数羽状複葉、葉軸の先端は分枝した巻きひげになる
花:蝶形花、総状花序、黄色→黄褐色
果実:豆果
花期:7~8月
習性:多年草
備考:托葉は大きく葉状で半切状の矢尻型、末端は尖り、縁に粗い鋸歯あり。
投稿者: kona
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イケマ Cynanchum caudatum
キョウチクトウ科イケマ属
漢字:生馬/牛皮消
名前の由来:アイヌ語の「カムイ・ケマ(神の足)」に由来し、根が大きいことによる。
葉:対生
花:散形花序、白色
花期:7~8月
果実:細長い袋果、種子は多数の白い冠毛によって飛び散る
習性:蔓性多年草
備考:
<毒を利用するアサギマダラ>
キジョランの備考参照。 -
イイギリ Idesia polycarpa
ヤナギ科イイギリ属
漢字:飯桐
漢名:椅桐
別名:ナンテンギリ(南天桐)
名前の由来:
「イイ(飯)」は、昔、飯をこの葉で包んだ。
「ギリ(桐)」は、材が白くて軽く、箱材や下駄材などキリ材の代用とした。
ナンテンギリの「ナンテン(南天)」は、艶のある赤い果実をナンテンの赤い果実にたとえた。「南天箸」の多くは、ナンテンの代用品としてイイギリを使っている。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:雌雄異株、円錐花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄色
花期:4~6月
果実:液果、赤色
果期:10~11月
備考:
幼木の成長が早い。
枝は、ミズキなどと同様に、同じ場所から横方向に放射状に伸ばし、車輪状に枝を広げた樹形になる。
新枝の葉は基部のものほど大きく、葉柄は葉身より長くなり、先端に行くにしたがって葉は小さくなり、葉柄も短くなり、それぞれの葉が重ならないようになっている。
葉身の基部に1対の褐色の蜜腺、葉柄の基部近くに1~3個の蜜腺がある。
葉縁は低鋸歯だが、先端が小さく突起して腺になっている。 -
アリドオシ Damnacanthus indicus
アカネ科アリドオシ属
漢字:蟻通し
名前の由来:とげが鋭くアリでも刺し通す。
樹形:常緑低木
葉:対生、基部に一対のとげあり、大小の葉が一対ずつ交互につく
花:両性花、筒形、白色、虫媒花
花期:4~5月
果実:核果、赤色、動物(主に鳥)散布
果期:11~1月
備考:[2-3149][2418][3-326P][658P][下242P]
赤い果実は「千両、万両、有り通し」と縁起を担いで庭先に並べて植えられた。正月飾りでは「一両」と呼ばれる。
<異型花柱性>
「長花柱短雄しべ」と「短花柱長雄しべ」がある「異型花柱性(2型花)」で、自家受粉を回避する。 -
アラカシ Quercus glauca
ブナ科コナラ属
漢字:粗樫
名前の由来:
「アラ(粗)」は、枝葉が粗く、葉の鋸歯が粗い。
「カシ(樫)」は、カタギ(堅い木)。
樹形:常緑高木
葉:互生、先半分に粗い鋸歯、厚く硬い
花:雌雄同株、風媒花
花期:4~5月
果実:堅果、殻斗は横縞模様、重力散布または動物(貯食)散布
果期:秋
備考:[1-1958][148][1-256P][369P][下190][1-116P]
葉や樹皮には多量のタンニンを含むため、媒染剤やなめし皮剤に用いる。
小径木が多いことから、薪炭材やパルプ用材にしか用いられない。
カシ類の冬芽は多数の鱗片が重なりあった砲弾形。枝先に複数の同じような大きさの芽がつく「頂生側芽」。上から見ると5稜があり5角鐘形で、コナラ属共通の形態。 -
アメリカフウロ Geranium carolinianum
フウロソウ科フウロソウ属
漢字:アメリカ風露
名前の由来:アメリカから渡来したフウロソウの一種であることに由来。
葉:対生
花:淡紅白色
花期:5~9月
果実:蒴果
習性:1年草
備考:
北アメリカ原産。
実が熟すと果皮が5個に裂けて巻き上がり、その勢いで種を飛ばす。
ゲンノショウコに似るが、本種は葉の切れ込みが深いことで区別できる。 -
アブラチャン Lindera praecox
クスノキ科クロモジ属
漢字:油瀝青
名前の由来:
アブラ「油」+チャン「瀝青(れきせい:タールやピッチ等黒色の粘着性のあるものの総称)」
果実や樹皮に油分が多い。
樹形:落葉低木
葉:互生、全縁、先が尖る、葉柄は赤みを帯びる
花:雌雄異株、散形花序、雄花 淡黄色 雌花 緑黄色、虫媒花
花期:3~4月
果実:液果、黄褐色、種子は赤褐色、動物(主に鳥)散布
果期:9~10月
備考:[1-162][503][1-420P][128P][上38][4-17P]
種子に油が多い。絞って灯明油(とうみょうあぶら)(神仏に供えるともしびの油)や頭髪油に用いた。枝にも油が多く、生木(なまき)でもよく燃える。
枝葉に、クロモジ、ダンコウバイ、ヤマコウバシに似た芳香あり。
株立ちになることが多い。
細長い幹は材のしなりとねじれ強さから、杖や輪かんじき、昔は縄代わりに用いた。
<ダンコウバイ、クロモジ、ヤマコウバシとの違い>開花時期 花序 葉 冬芽 アブラチャン 葉の展開前 短い柄あり ヤマコウバシより厚く、先端が尖り、葉柄が長く赤い 混芽ではない ダンコウバイ 同上 無柄 ‐ 同上 クロモジ 葉の展開と同時 ‐ ‐ 同上 ヤマコウバシ 同上 – アブラチャンより薄く、先端は鈍頭、葉柄は短く赤くない、葉裏がやや粉白色 花と葉の両方が入る混芽 -
アセビ Pieris japonica
ツツジ科アセビ属
漢字:馬酔木
名前の由来:
万葉集で「あしび」の名で読まれており、有毒の実を指す「悪し実(あしみ)」を意味する説が有力。
酔った馬が足を曳(ひ)く「脚曳き」説、
足が痺(しび)れるので「足痺れ」から転訛した説など諸説あり。
漢字「馬酔木」は当て字とされ、馬が食べると酩酊状態になる様子を表現。
樹形:常緑低木
葉:互生、枝先に集まる、低鋸歯
花:両性花、壺形、複総状花序、下垂、白色、虫媒花または鳥媒花
花期:3~4月
果実:蒴果、褐色、先端に花柱が残る、5裂して小さな種子を出す、風散布
果期:9~10月
備考:[2-3078][2177][3-126P][649P][下270][2-22P]
葉や花に有毒成分が含まれ、中毒すると嘔吐、腹痛、下痢、四股麻痺などを起こす。奈良公園にアセビが多いのは、鹿が食べないため。葉の煎液は、殺虫剤に用いた。
ツツジ科の植物は、葉や花に有毒物質を含むものが多い。
鳥媒花:開花時期は、まだ昆虫が少ないため、メジロなどが花粉を媒介することもある。 -
アズマシャクナゲ Rhododendron degronianum
ツツジ科ツツジ属
漢字:東石楠花
名前の由来:
「アズマ」は、東日本に多い。
「シャクナゲ」は、漢名「石南花」を呉音(ごおん)読みした「しゃくなんげ」が転訛したものだが、「石南花」は、本来バラ科のオオカナメモチで誤用。
樹形:常緑低木
葉:互生、全縁、枝先に集まる、厚く革質、表面は光沢あり、裏面は淡褐色の軟毛が密生
花:両性花、淡紅紫~紅紫色、虫媒花
花期:5~6月
果実:蒴果、風散布
果期:7~10月
備考:[2-3051][2151][3-98P][609P][下275]以下には「セイヨウシャクナゲ?」が混ざっている。
























































































