ヒノキ科アスナロ属
漢字:翌檜/明日檜
別名:ヒバ(檜葉)は、アスナロの変種ヒノキアスナロ(var. hondai)をいうことが多い。
名前の由来:「明日はヒノキになろう」からとする俗説があるが、それほどヒノキより劣っているわけではない。
樹形:常緑高木
葉:十字対生(小さな鱗のように見えるのが1個の葉)、気孔帯はW字形に見える
花:雌雄同株、風媒花
花期:5月頃
種子:球果、球形(径1~1.5cm)、風散布
種期:10~11月
備考:[1-39][55][3-636P][75P][上26]
日本固有種。
材の強度はヒノキに少し劣るが、スギよりは強い。材に含まれるヒノキチオールという精油は、強い抗菌性と防虫性をもち、ヒノキよりもはるかに耐久性があり、シロアリなどの害に強い。
材は建築、家具などに用いるほか、漆器の木地にも用いられる。
耐陰性が極めて強いため、日陰の庭木に用いたり、山林の境界木(キョウカイキ)に植えられる。
投稿者: kona
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アスナロ Thujopsis dolabrata
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アズキナシ Sorbus alnifolia
バラ科ナナカマド属
漢字:小豆梨
別名:ハカリノメ(秤の目)
名前の由来:
果実がナシに似ていて、アズキのように小さい。
「ハカリノメ(秤の目)」は、紫黒色の若枝の白色の皮目を秤の目盛りに見立てた。
樹形:落葉高木
葉:互生、重鋸歯、直線的側脈が目立つ、短枝化した側枝に3枚着くことが多い
花:両性花、複散房花序、白色、虫媒花
花期:5~6月
果実:ナシ状果、赤色、表面に白い皮目あり、先端はやや凹む、動物散布
果期:10~11月
備考:[1-1709][1061][1-670P][252P][上164]
材は堅く重く、薪炭材に用いたり、器具類や家具、櫛にも用いられる。 -
アサノハカエデ Acer argutum
ムクロジ科カエデ属
漢字:麻の葉楓
名前の由来:
「アサノハ(麻の葉)」は、葉が麻の葉に似ている。
「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
樹形:落葉小高木
葉:対生、細かい重鋸歯、掌状で5裂が多い、裂片の先は尾状に細長く伸びて尖る、表は葉脈が凹み細かいシワになる
花:雌雄異株、短い総状花序、淡黄緑色、風媒花
花期:5~6月
果実:翼果、翼の開きは水平に近い、風散布
果期:8~10月
備考:[2-2375][1572][2-368P][489P][下214]
日本固有種 -
アケビ Akebia quinata
アケビ科アケビ属
漢字:木通/通草
名前の由来:
果実が紫色に熟し、縦に割れて大きく口を開けた形から「開け実」説、
「開けツビ(女性の性器の古語)」による説など諸説あり。
漢字「木通」は、蔓の木口から息を吹き込むと反対側に抜けるように道管が太い。
樹形:蔓性落葉木本、右巻き(ネジと同一方向として)
葉:互生、5出の掌状複葉
花:雌雄同株、総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡紫色、虫媒花
花期:4~5月
果実:液果、薄紫色、熟すと果皮が裂開する、種子は黒褐色、動物散布またはアリ散布
果期:9~10月
備考:[1-1155][652][2-150P][142P][上66][1-95P]
白い果肉は甘くて美味しいが、種が多い。
アケビの柔らかい新芽は天ぷらや胡麻和え、マヨネーズ和えにする。
蔓(茎)を乾燥したものは生薬の「木通(もくつう)」、実を乾燥したものを「木痛子(もくつうし)」と呼び、利尿、鎮痛、通経などに用いた。
蔓は、薪や柴の結束に用いたり、編んで篭を作る「あけび細工」に用いる(より柔軟で強靭なミツバアケビの蔓がよい)。
<アリ散布>
種子には脂肪の多いエライオソームという付属物があり、アリが好む。アリは、鳥類などが排出した糞から種子を巣に運び、エライオソームを食べた後で種子を外に棄て、種子散布を広げる。 -
アキニレ Ulmus parvifolia
ニレ科ニレ属
漢字:秋楡
名前の由来:
「アキ(秋)」は、春に花が咲くハルニレに対して、秋の9月頃に花が咲く。
「ニレ(楡)」は、樹皮をはぐとヌルヌルすることから「滑れ(ヌレ)」が転じて「ニレ」になった。
樹形:落葉高木
葉:互生、角張った鋸歯、硬い、基部は左右不相称、裏の脈液に毛が密生
花:両性花、淡黄色、風媒花
花期:9月
果実:翼果、短い柄あり偏平な楕円形、風散布
果期:10~11月
備考:[1-1880][162][1-294P][335P][上175] -
アカメヤナギ Salix chaenomeloides
ヤナギ科ヤナギ属
漢字:赤芽柳
別名:マルバヤナギ(丸葉柳)
名前の由来:
「アカメ(赤芽)」は、新葉が赤味を帯びる。
「マルバ(丸葉)」は、葉が丸い。
「ヤナギ(柳)」は、昔、矢を作る材料で「矢の木」と言ったことから「矢の木」が転訛した説など諸説あり。
樹形:落葉高木
葉:互生、細かい鋸歯、裏は粉白色、葉柄上部にイボ状の腺体あり、托葉はえり巻き状で縁に先端が腺状の鋸歯あり
花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)、黄色、虫媒花
花期:4~5月、葉の展開後
果実:蒴果、白い綿毛に包まれた種子(柳絮(りゅうじょ))、風散布
果期:5~6月
備考:[1-2143][88][1-104P][440P][上112]
平野部から低山地の水湿地に生える。








































