ブドウ科ブドウ属
漢字:山葡萄
名前の由来:山に生える「ブドウ」。
樹形:蔓性落葉木本
葉:互生
花:雌雄異株、円錐花序、黄緑色
花期:6~7月
果実:液果、緑→黒紫色
果期:10月頃
備考:
葉は、五角形で長さ、幅とも10~30cmと大きく、基部は深く切れ込み、裏側は赤褐色のフェルトのような毛で覆われている。
果実は、霜が降りる頃には甘くなっておいしい。ジャムやジュース、ワインにする。
蔓の内部繊維は強靭で、綱の代用になる。また、表皮は細く剥いで履き物や編み袋、カバンなど生活用具を作るのに用いた。
<ブドウ属>
葉に対生する巻髭は、2節出て1節出ず(葉のみ)、先は2,3本に分かれる。花序の基部にも巻髭あり。
5個の花弁は先端で互いにくっついているが、下部では花床から離れて落ちる。
投稿者: kona
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ヤマブドウ Vitis coignetiae
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ヤマブキ Kerria japonica
バラ科ヤマブキ属
漢字:山吹
名前の由来:
しなやかな枝が風に揺れる様子の「山振り」が転訛した説、
春に咲く花が山を黄金色に染める「山春黄」が「山吹」に変化した説、
花の色がフキノトウに似て美しい説など諸説あり。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:両性花、黄色
花期:4~5月
果実:瘦果、暗褐色、種子は淡褐色
果期:9月頃
備考:
茎は根本から株立ちし、直立しないでしだれる。
白くて太い髄は「山吹髄」と呼び、釣りの浮きや目印、灯心の代用、玩具の竹鉄砲の弾、顕微鏡用の切片を切り取るピスなどに用いた。
一重咲きのものは結実するが、八重咲きのものは園芸品種で、雄しべが花弁に変化して八重になったもので、雌しべも退化しており結実しない。 -
ヤマハンノキ Alnus hirsuta var. sibirica
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ヤマノイモ Dioscorea japonica
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
漢字:山の芋
別名:ジネンジョ(自然薯)
名前の由来:「サトイモ(里芋)」に対して山で育つ「イモ」。
葉:対生
花:雌雄異株、穂状花序、白色、雄花序は立ち雌花序は垂れ下がる
花期:7~8月
果実:蒴果、平たく円形の翼が3個あり、裂けると偏平で円形の翼をもつ種子が飛び散る
習性:蔓性多年草、右巻き(ネジと同一方向として)
備考:
肉質根は毎年新しいものができて、古いものの養分を吸収して肥大する。晩秋に掘りとり、すりおろして食用とする。
葉腋につく株芽(しゅが)は、地上に落ちるとそこから発芽して新たな植物体をつくる栄養繁殖器官。「むかご」と呼ばれ、油で揚げたり、ご飯に炊き込んだりして食べる。
葉は揚げ物や和え物、健康茶に用いる。 -
ヤマツツジ Rhododendron kaempferi
ツツジ科ツツジ属
漢字:山躑躅
名前の由来:
山に生える「ツツジ」。
「ツツジ(躑躅)」は、たくさんの花が咲く様子から「続き咲き(ツヅキサキ)」が転訛した説、
花の筒形で長いオシベが出ていることから「筒咲」が転訛した説など諸説あり。
漢字の「躑躅」は「てきちょく」と読み、「足踏みをする」「たたずむ」「ためらう」「立ち止まる」意味。
この字がツツジにあてられたのは、中国で毒性のあるシナレンゲツツジの葉を羊が食べて足ぶみしてもがいたり、毒であることを知っている羊はシナレンゲツツジを見ると足踏みして進まなくなることに由来している説や、人が足を止めて見とれてしまうような美しさだからという説あり。
樹形:半落葉低木
葉:互生、枝先に集まってつく
花:両性花、朱色(上面に濃紅色の斑点あり)
花期:4~5月
果実:蒴果
果期:8~10月
備考:
<ほのかに甘い蜜>
ツツジのロート形の花びらを抜いて根本を舐めるとほのかに甘い味がする。ただし、レンゲツツジ及びキレンゲツツジは毒があるので注意が必要。
<蝶をターゲット>
ツツジの花は、花冠の上の裂片に蜜標あり。
雌しべも雄しべも少し上向きに湾曲している。蝶をターゲットにしたもの。蝶が飛来した時、雌しべが最も長いため、蝶の体に着いている他の花の花粉がつく。花に近づくと、雄しべの先から花粉がずるずると引き出され新たに体につく。
<半落葉(半常緑)>
春出る葉は秋には落葉し、夏~秋に出る葉も翌年の春には新しい葉が出ると落葉し、1枚の葉が1年間着いていない。
ヤマツツジ節はすべて半落葉。ミツバツツジやレンゲツツジは落葉。
<ツツジ型菌根(エリコイド菌根)>
ツツジ類やシャクナゲなどは、多量の鉄分等を要求するため酸性土壌を好む。このために根に菌根を形成する。酸性土壌で植物に害作用を示す重金属類の吸収を抑制するため、ツツジ類が岩場や泥炭、火山灰など酸性条件下で生育できる。 -
ヤマトウバナ Clinopodium multicaule
シソ科トウバナ属
漢字:山塔花
名前の由来:
山に生える「トウバナ」。
「トウバナ(塔花)」は、トウバナの名前の由来参照。
葉:対生
花:唇形花、白色
花期:6~7月
果実:4個の分果
習性:多年草
備考:茎は四角形。 -
ヤマコウバシ Lindera glauca
クスノキ科クロモジ属
漢字:山香し
名前の由来:
山に生える「コウバシ」。
「コウバシ(香し)」は、枝を折ると良い香りがする?
樹形:落葉低木
葉:互生
花:雌雄異株(雄株なし)、散形花序、淡黄色
花期:4月
果実:液果、黒色、多少辛味あり
果期:10~11月
備考:
クロモジの仲間は黄葉するが、ヤマコウバシは紅葉する。
紅葉が進むと茶色く枯れるが落葉せずに冬を越し、春に新葉の展開とともに落葉する。「落ちない葉っぱ」は、受験生のお守りとされることもある。
<アブラチャンとの違い>
アブラチャンの備考参照。