サトイモ科テンナンショウ属
漢字:武蔵鐙
名前の由来:逆さに見た仏炎苞の形を、昔武蔵国(関東地方)で使われた馬の鐙(馬具の一つで鞍の両わきにさげて足を踏みかけるもの)に見立てた。
葉:3出複葉
花:雌雄異株、肉穂花序
花期:2~5月
習性:多年草
備考:テンナンショウ属については、ウラシマソウの備考参照。
投稿者: kona
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ムサシアブミ Arisaema ringens
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ムクロジ Sapindus mukurossi
ムクロジ科ムクロジ属
漢字:無患子
名前の由来:
和名は、同じムクロジ科で中国原産のモクゲンジ「木欒子」を誤って本種にあて、日本語読みの「モクランシ」が転訛した。
漢字の「無患子」は、「子が患わ無い」という意味。種子は羽根突きの玉に使われ、羽子板が厄や病気を跳ね返す無病息災のお守りになったり、種子自体をお守りにする。
樹形:落葉高木
葉:互生、偶数羽状複葉(小葉の葉軸へのつき方にずれがあり左右不相称)
花:雌雄同株、円錐花序、黄緑色
花期:6月頃
果実:核果、袋状の半透明な飴色の果皮に包まれる、核は黒色
果期:10~11月
備考:
冬芽には主芽と副芽あり。
果皮にはサポニンが多く、泡立ちがよく、昔は洗剤や洗髪に用いた。
種子(核)は硬く黒く、径1cmほどの球形で、羽根突きの玉や数珠などに用いた。
果皮の薄いところを削って穴をあけ、ストローまたは直接息を吹きかけると、ホイッスルのように大きな音で鳴る。 -
ミヤマヤナギ Salix reinii
ヤナギ科ヤナギ属
漢字:深山柳
名前の由来:
「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
花期:5~6月
果実:蒴果、2裂して白色の綿毛に包まれた種子を飛ばす
果期:6~7月
備考:亜高山帯~高山帯に生える。 -
ミヤマシキミ Skimmia japonica
ミカン科ミヤマシキミ属
漢字:深山樒
名前の由来:
「ミヤマ(深山)」は、林床に生える(奥山なわけではない)。
「シキミ(樒)」は、シキミに葉や葉のつき方が似ており、シキミと同じように全体が有毒。シキミの名前の由来参照。
樹形:常緑低木
葉:互生
花:雌雄異株、円錐花序、白色、香気あり
花期:4~5月
果実:核果、赤色
果期:12月~2月
備考:
葉を日に透かすと細かい油点が多数見え、傷付けると強い香りあり。
葉、茎、果実は有毒で危険。口にすると嘔吐、痙攣、麻痺を起こす。昔はこの毒成分を利用して頭痛や目まいに処方したり、寄生中の駆除に用いた。