【注意】備忘録。誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • イズセンリョウ

    基本情報

    • 学名:Maesa japonica
    • 科名・属名:サクラソウ科イズセンリョウ属
    • 漢字名:伊豆千両
    • 別名:ウバガネモチ

    名前の由来

    • 葉がセンリョウに似ていて、静岡県熱海市にある伊豆山神社に多く生えている

    生育地

    • 湿った常緑樹林内

    樹形

    • 常緑低木
    • 幹は直立せず、枝を垂らし気味に長く伸ばす

    樹皮

    • 紫褐色(若木は緑色)。皮目あり

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~15cm
    • 葉縁:先半分に低鋸歯(全縁もあり)
    • 葉脈:裏ではくっきり緑色に見える
    • 葉質:表は光沢あり、裏は白みを帯びる
    • 葉柄:1~2cm

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:葉腋に総状花序、黄白色の花をつける、基部に長さ1mmに満たない小さな苞あり
    • 花被:花冠は長さ約5mmの筒状で腺条あり、上部は浅く5裂、ふちに細毛あり、雄しべ5個、雌しべ1個、萼は5裂し、基部に広卵形の小さな小苞が1対あり
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :直径約5mmの球形
    • 乳白色
    • 成熟期:晩秋~冬
    • その他:宿存する萼にすっぽり包まれる、表面には褐色の腺条あり、頂部に花柱が残る

    種子

    • :多数
    • :長さ0.5mm、稜あり
    • :黒色
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 裸芽
    • 葉芽は赤褐色の粒状の毛におおわれている

    葉痕

    • :ハート形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2954]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2201]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-180P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[576P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下257]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[4-126P]

    写真

    イズセンリョウ
    20220212_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220221_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220221_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220223_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220223_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220223_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220410_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20220504_朝鮮岩
    イズセンリョウ
    20251207_朝鮮岩
  • イイギリ

    基本情報

    • 学名:Idesia polycarpa
    • 科名・属名:ヤナギ科イイギリ属
    • 漢字名:飯桐(漢名:椅桐)
    • 別名:ナンテンギリ(南天桐)

    名前の由来

    • 「イイ(飯)」は、昔、飯をこの葉で包んだ
    • 「ギリ(桐)」は、材が白くて軽く、箱材や下駄材などキリ材の代用とした
    • ナンテンギリの「ナンテン(南天)」は、艶のある赤い果実をナンテンの赤い果実にたとえた。「南天箸」の多くは、ナンテンの代用品としてイイギリを使っている

    生育地

    • 山地のやや湿気のあるところ

    樹形

    • 落葉高木
    • 枝は、ミズキなどと同様に、同じ場所から横方向に放射状に伸ばし、車輪状に枝を広げた樹形になる。

    樹皮

    • 灰白色。なめらかで粒状の皮目が目立つ

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:三角形、基部は浅い心形かほぼ直線状、葉身長10~20cm
    • 葉縁:粗低鋸歯、鋸歯先端が小さく突起して腺になっている
    • 葉質:裏は粉白色、脈液に白毛あり
    • 葉柄:10~20cm、赤みを帯びることが多い、葉身の基部に1対の褐色の蜜腺、葉柄の基部近くに1~3個の蜜腺がある
    • その他:新枝の葉は基部のものほど大きく、葉柄は葉身より長くなり、先端に行くにしたがって葉は小さくなり、葉柄も短くなり、それぞれの葉が重ならないようになっている

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:枝先に円錐花序を下垂、長さ20~30cm、芳香のある花多数
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)、萼片5~6個、卵形で淡緑色、両面に帯黄色の毛が密生
      • 雄花:直径約1.5cm、雄しべ多数で目立つ
      • 雌花:直径約8mm、子房球形、花柱3~6個、雄しべは退化して小さい
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒(花は目立たないが匂いで誘引)

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :直径8~10mmの球形、ブドウの房のように下垂
    • :赤色
    • 成熟期:10~11月

    種子

    • :多数(80個ほど)
    • :2mmほどの卵状扁球形
    • :紫褐色
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 頂芽は赤褐色で、長さ5~9mmの半球形、芽鱗は7~10個。表面は樹脂のために光沢があり、やや粘る。側芽は発達しにくい

    葉痕

    • :ほぼ円形で大きい
    • 維管束痕:多数で3か所に集まる

    用途

    • :白くて軽く、箱材や下駄材などキリ材の代用とした

    特記事項

    • 幼木の成長が早い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2138]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1791]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-606P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[454P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上110]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[209P]
    • 「読む」植物図鑑:[4-126P]

    写真

    イイギリ
    20230502_高山・市民の森
    イイギリ
    20240504_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
    イイギリ
    20240512_高山・市民の森
  • アリドオシ

    基本情報

    • 学名:Damnacanthus indicus
    • 科名・属名:アカネ科アリドオシ属
    • 漢字名:蟻通し

    名前の由来

    • とげが鋭くアリでも刺し通す

    生育地

    • 常緑樹林内

    樹形

    • 常緑低木
    • 地面を這うように低く横に広がることが多い

    • 短枝の変化した長さは8~20mmの鋭いとげあり。とげは葉と同長または長い

    • 葉序:対生、大小の葉が一対ずつ交互につく
    • 葉形:卵形、葉身長1~5cm
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:革質で光沢あり
    • 葉柄:0~2mm

    • 花性:両性花
    • 花序:枝先や葉腋に白色の花を2個ずつつける
    • 花被:花冠は漏斗形、長さ約1cm、先は4裂し裂片の長さ約3mm、萼は長さ1~1.5mmで4裂、雄しべ4個
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:核果
    • :直径約5mmの球形、先に萼片が残る
    • :赤色
    • 成熟期:11~1月

    種子

    • :?
    • :長さ約3mm
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽


    葉痕


    用途


    特記事項

    • 赤い果実は「千両、万両、有り通し」と縁起を担いで庭先に並べて植えられた。正月飾りでは「一両」と呼ばれる

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3149]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2418]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-326P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[658P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下282]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アリドオシ
    20220221_朝鮮岩
    アリドオシ
    20220221_朝鮮岩
    アリドオシ
    20220410_朝鮮岩
    アリドオシ
    20240517_竜爪山
    アリドオシ
    20240517_竜爪山
    アリドオシ
    20240517_竜爪山
  • アラカシ

    基本情報

    • 学名:Quercus glauca
    • 科名・属名:ブナ科コナラ属
    • 漢字名:粗樫

    名前の由来

    • 「アラ(粗)」は、枝葉が粗く、葉の鋸歯が粗い
    • 「カシ(樫)」は、アカガシの名前の由来参照

    生育地

    • 山野。しばしばスダジイやツブラジイと混生

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 暗灰色。皮目や浅いくぼみあり。大きな割れ目はできない

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~15cm
    • 葉縁先半分に粗い鋸歯
    • 葉脈:裏面の葉脈が盛り上がる
    • 葉質:厚く硬く革質で表面は光沢あり、裏面は細かい毛が密生し淡緑色/灰白色
    • 葉柄:1~3cm

    • 花性: 雌雄同株
    • 花序
      • 雄花序:新枝の下部から下垂、長さ5~10cm、軸には淡褐色の軟毛が密生、雄花は苞のわきに2~3個つく、苞は褐色で軟毛が密生し長さ3~4mmの卵形
      • 雌花序:新枝の上部の葉腋に直立、雌花が3~5個つく、苞は長さ0.7mmの卵形
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被は直径3mmほどで4~6裂、雄しべ4~6個
      • 雌花:花柱3個、さじ形でそり返る
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :長さ1.5~2cmほどの卵球形
    • 殻斗:鱗片が合着した同心円状の環が6~7個ほど並ぶ
    • 成熟期:秋

    種子

    • :1個
    • 食用の可否:タンニンによるアクが強い。アク抜きすれば食べられる
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照

    葉痕

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照

    用途

    • 葉や樹皮には多量のタンニンを含むため、媒染剤やなめし皮剤に用いる
    • 小径木が多いことから、薪炭材やパルプ用材にしか用いられない

    特記事項

    • 山麓に生えるもっともふつうなカシ類なので、単にカシと呼ばれることが多い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1958]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[148]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-256P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[369P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下190]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[109P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-116P]

    写真

    アラカシ
    20211030_遊木の森
    アラカシ
    20220212_朝鮮岩
    アラカシ
    20220212_朝鮮岩
    アラカシ
    20220410_朝鮮岩
    アラカシ
    20220410_朝鮮岩
    アラカシ
    20220619_遊木の森
    アラカシ
    20220619_遊木の森
    アラカシ
    20231023_県立森林公園
    アラカシ
    20231115_遊木の森
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240414_県立美術館
    アラカシ
    20240809_静岡県立美術館
    アラカシ
    20250420_遊木の森
    アラカシ
    20250430_県立美術館
  • アブラチャン

    基本情報

    • 学名:Lindera praecox
    • 科名・属名:クスノキ科クロモジ属
    • 漢字名:油瀝青
    • 別名:ムラダチ/ズサ/ヂシャ

    名前の由来

    • アブラ「油」+チャン「瀝青(れきせい:タールやピッチ等黒色の粘着性のあるものの総称)」
    • 果実や樹皮に油分が多い

    生育地

    • 山地の中腹や山裾の落葉広葉樹林。湿ったところに多い

    樹形

    • 落葉低木。株立ち状になることが多い

    樹皮

    • 灰褐色。小さな円形の皮目が多い

    • 葉序:互生、枝先に集まらない
    • 葉形:卵状楕円形(菱形に近い)、葉身長5~8cm、先端は急に鋭尖
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:両面無毛、表面は緑色、裏面は淡緑色
    • 葉柄:1~2.5cm、基部は赤みを帯びる
    • 香り:ちぎるとクスノキ科特有のツンとした香りあり
    • その他:秋に黄葉する

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:枝先に3~5個ずつ集まった散形花序
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない→花被片)
      • 花被片:6個、やや透明感がある淡黄色、長さ2mmほどの広楕円形、雄花より雌花のほうが小さい、花のあと脱落する
      • 雄花:雄しべ9個(外側に6個、内側に3個)、内側の花糸の両側に黄色の腺体がつく、葯は2室
      • 雌花:雌しべ1個、仮雌しべ9個(外側に6個、内側に3個)
    • 開花期:3〜4月、葉の展開前
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)、熟して乾燥すると果皮は不規則に割れる
    • :直径1.5cmほどの球形
    • :黄褐色
    • 成熟期:9~10月、若い果実は割ると柑橘系の香りあり

    種子

    • :1個
    • :球形、基部から先に向かってごく低い稜が走る
    • :赤褐色
    • 散布方法:動物(鳥)散布、あるいは重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • 鱗芽
      • 葉芽:細い紡錘形で先端はとがり、赤褐色の芽鱗に包まれる、側芽は仮頂芽より小さく、枝に密着する
      • 花芽:球形で、4mmほど柄があり、上向きか横向きにつく

    葉痕

    • :ハート形~半円形
    • 維管束痕:1個または3個

    用途

    • 種子:油が多い。絞って灯明油(とうみょうあぶら)(神仏に供えるともしびの油)や頭髪油に用いた。枝にも油が多く、生木(なまき)でもよく燃える。
    • :細長い幹は材のしなりとねじれ強さから、杖や輪かんじき、昔は縄代わりに用いた。

    特記事項

    • 枝葉に、クロモジ、ダンコウバイ、ヤマコウバシに似た芳香あり
    • クロモジ属 4 種の違い
    開花時期花序冬芽
    アブラチャン葉の展開前短い柄ありヤマコウバシより厚く、先端がとがり、葉柄が長く赤い混芽ではない
    ダンコウバイ同上無柄同上
    クロモジ葉の展開と同時同上
    ヤマコウバシ同上アブラチャンより薄く、先端は鈍頭、葉柄は短く赤くない、葉裏がやや粉白色花と葉の両方が入る混芽

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-162]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[503]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-420P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[128P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上38]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[139P]
    • 「読む」植物図鑑:[4-17P]

    写真

    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230619_富士山こどもの国
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20230817_西臼塚
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20240303_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20241006_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250309_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250407_朝霧高原
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
    アブラチャン
    20250427_高山・市民の森
  • アセビ

    基本情報

    • 学名:Pieris japonica
    • 科名・属名:ツツジ科アセビ属
    • 漢字名:馬酔木
    • 別名:アセボ/アシビ

    名前の由来

    • 万葉集で「あしび」の名で読まれており、有毒の実を指す「悪し実(あしみ)」を意味する説が有力
    • 酔った馬が足を曳(ひ)く「脚曳き」説、足が痺(しび)れるので「足痺れ」から転訛した説など諸説あり
    • 漢字「馬酔木」は当て字とされ、馬が食べると酩酊状態になる様子を表現

    生育地

    • 乾燥した山地や日当たりのよい尾根

    樹形

    • 常緑低木

    樹皮

    • 灰褐色。縦に細かく裂け目が入り、少しねじれる

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:長楕円形、先はとがる、葉身長4~9cm
    • 葉縁:鈍低鋸歯
    • 葉脈:網目がやや凹む
    • 葉質:やや硬い革質、表面は濃い緑色で光沢あり
    • 葉柄:2~7mm
    • その他:展開したばかりの新葉は赤みを帯びる

    • 花性:両性花
    • 花序:枝先の葉腋から複総状花序が下垂、長さ10~15cm、白色の花多数
    • 花被:花冠は長さ6~8mmの細い壺形、浅く5裂、下向き、雄しべ10個、花糸の基部は有毛、葯に刺状の突起が2個、雌しべは花冠とほぼ同長、子房は無毛、萼は5深裂
    • 開花期:3~4月
    • 送粉方法:虫媒または鳥媒(開花時期は、まだ昆虫が少ないため、メジロなどが媒介することもある)

    果実

    • 種類:蒴果、熟すと5裂
    • :直径5~6mmの扁球形、上向き、先端に長い花柱が残る
    • :褐色
    • 成熟期:9~10月

    種子

    • :多数
    • :変化が多い、長さ2~2.5mm
    • :‐
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 側芽は卵形で小さい、花芽(つぼみ)の花軸は花が咲く前年の夏頃にのびだす

    葉痕

    • :ほぼ円形
    • 維管束痕:1個

    用途

    • 葉の煎液は、殺虫剤に用いた

    特記事項

    • 葉や花に有毒成分が含まれ、中毒すると嘔吐、腹痛、下痢、四股麻痺などを起こす。奈良公園にアセビが多いのは、鹿が食べないため
    • ツツジ科の植物は、葉や花に有毒物質を含むものが多い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3078]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2177]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-126P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[649P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下270]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[197P]
    • 「読む」植物図鑑:[2-22P]

    写真

    アセビ
    20211026_駿府城公園
    アセビ
    20211026_駿府城公園
    アセビ
    20220321_その他
    アセビ
    20220321_その他
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20220801_県立美術館
    アセビ
    20240407_駿府城公園
    アセビ
    20240407_駿府城公園
  • アズマシャクナゲ

    基本情報

    • 学名:Rhododendron degronianum
    • 科名・属名:ツツジ科ツツジ属
    • 漢字名:東石楠花
    • 別名:シャクナゲ(石楠花)

    名前の由来

    • 「アズマ」は、東日本に多い
    • 「シャクナゲ」は、漢名「石南花」を呉音(ごおん)読みした「しゃくなんげ」が転訛したものだが、「石南花」は、本来バラ科のオオカナメモチで誤用

    生育地

    • 山地~深山の岩場や礫の多い林内や林縁

    樹形

    • 落葉低木

    樹皮

    • 灰白色

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:長楕円形、葉身長7~17cm
    • 葉縁:全縁、裏側に巻く
    • 葉脈:主脈が目立ち、側脈は目立たない
    • 葉質:厚く革質、表面は光沢あり、裏面は淡褐色の軟毛が密生
    • 葉柄:1~2.5cm

    • 花性:両性花
    • 花序:枝先に散房花序、淡紅紫色~紅紫色の花が3~12個つく
    • 花被:花冠は直径4~6cm、漏斗状鐘形、上部は5裂、花柄の長さ1.5~3cmで縮れ毛あり、雄しべ10個、雌しべ1個
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果、熟すと縦に裂ける
    • :長さ1~2.5cmの円柱形
    • :褐色?
    • 成熟期:7~10月?

    種子

    • :多数
    • :細長く小さい
    • :‐
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 花芽は長さ2.5cmほどで枝先につく

    葉痕

    • :‐
    • 維管束痕:‐

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-3051]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2151]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-98P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[609P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下275]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    以下には他種(セイヨウシャクナゲ?)が混ざっている。

    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アマギシャクナゲ
    20211113_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240303_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20240428_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森
    アズマシャクナゲ
    20250427_高山・市民の森
  • アズキナシ

    基本情報

    • 学名:Alniaria alnifolia
    • 科名・属名:バラ科 アズキナシ属
    • 漢字名:小豆梨
    • 別名:ハカリノメ(秤の目)

    名前の由来

    • 果実がナシに似ていて、アズキのように小さい
    • 「ハカリノメ(秤の目)」は、紫黒色の若枝の白色の皮目を秤の目盛りに見立てた

    生育地

    • 乾燥した尾根筋や斜面などの落葉樹林に多い

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰黒褐色でざらざらする。若木では枝と同じように白い皮目が目立つ。老木になると縦に細長い浅い裂け目が入る

    • 側枝はほとんど短枝化している

    • 葉序:互生、短枝化した側枝に3個束生することが多い
    • 葉形:円形に近い卵形、葉身長5~10cm
    • 葉縁:浅い重鋸歯
    • 葉脈:直線的な側脈が表面で凹み裏面で隆起
    • 葉質:はじめ両面に軟毛が散生するが、のちに無毛
    • 葉柄:1~2cm

    • 花性:両性花
    • 花序:枝先に複散房花序、直径1~1.5cmの白い花を5~20個つける
    • 花被:花弁は円形で平開、雄しべ約20個、花柱は無毛で2個、萼片は長さ2~3mmの三角形で内側に綿毛あり
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:ナシ状果(偽果)
    • :長さ8~10mmの楕円形、表面に白い皮目がまばらにある、頂部に萼片が脱落したまるい跡が残る
    • :赤色
    • 成熟期:10~11月
    • 果肉:石細胞とタンニンが多く、じゃりじゃりしている

    種子

    • :4個
    • :長さ6mmほどの半球形
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 長卵形で先はとがる。頂芽は長さ4~6mm、側芽より大きい、芽鱗は5~6枚

    葉痕

    • :三角形、葉柄の基部が残り隆起する
    • 維管束痕:3個

    用途

    • :堅く重く、薪炭材に用いたり、器具類や家具、櫛にも用いられる

    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1709]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1061]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-670P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[252P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上164]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アズキナシ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    アズキナシ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    アズキナシ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    アズキナシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    アズキナシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    アズキナシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • アサノハカエデ

    基本情報

    • 学名:Acer argutum
    • 科名・属名:ムクロジ科カエデ属
    • 漢字名:麻の葉楓

    名前の由来

    • 「アサノハ(麻の葉)」は、葉が麻の葉に似ている
    • 「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照

    生育地

    • 日本固有種
    • 山地の谷間や谷間に続く斜面に多い、高所に多い

    樹形

    • 落葉小高木

    樹皮

    • 灰褐色~灰色で平滑。皮目が点在

    • 葉序:対生
    • 葉形:5~7裂(5裂が多い)、葉身長4~10cm、裂片の先は尾状に細長く伸びてとがる
    • 葉縁:細重鋸歯
    • 葉質:表面は無毛で葉脈が凹み細かいシワになる
    • 葉柄:3~10cm

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:短い総状花序を出し、淡黄緑色の花をつける
      • 雄花序:5~15個の花がつく、基部に葉はつかない
      • 雌花序:10個ほどの花がつく、基部に葉が一対あり
    • 花被
      • 雄花:花柄の長さ約1.5cmで有毛、花弁と萼片4個、雄しべ4個
      • 雌花:花柄の長さ5~10mmではじめ有毛、子房は無毛、花弁と萼片4個、柱頭は2裂しそり返る
    • 開花期:5〜6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:翼果
    • :分果は長さ2~2.5cmで無毛、翼はほぼ水平に開く
    • :緑色 → 褐色
    • 成熟期:8~10月

    種子

    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 枝先に頂生側芽を伴った頂芽がつく。側芽は対生。芽鱗は紫褐色で2対

    葉痕

    • :V字形またはU字形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2375]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1572]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-368P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[489P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下214]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アサノハカエデ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    アサノハカエデ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • アスナロ

    基本情報

    • 学名:Thujopsis dolabrata
    • 科名・属名:ヒノキ科アスナロ属(1属1種)
    • 漢字名:翌檜/明日檜
    • 別名:ヒバ(檜葉)→アスナロの変種ヒノキアスナロ(var. hondai)をいうことが多い

    名前の由来

    • 「明日はヒノキになろう」からとする俗説があるが、それほどヒノキより劣っているわけではない

    生育地

    • 日本固有種
    • 山地の尾根や湿原

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 赤褐色。古くなると黒褐色になる。ヒノキよりなめらかで、縦に薄くやや繊維状にはがれる

    • 葉序:十字対生
    • 葉形:鱗片状(小さな鱗のように見えるのが1個の葉)、長さ4~7mm(本科最大)
    • 葉質:ヒノキやサワラに比べて厚い、表面は濃緑色で光沢あり、裏面は白く大きくW字形にも見える気孔帯が目立つ

    • 花性: 雌雄同株
    • 花序:小さな花が枝先に1個ずつつく
      • 雄花:長楕円形、青色を帯びる、鱗片内に黄色の3~5葯あり
      • 雌花:8~10個の厚質の鱗片の内面に各々5個の胚珠あり
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:5月頃
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • 種類:球果
    • :直径1~1.5cmの球形
    • 成熟期:10~11月
    • 果鱗(種鱗):4~5対あり、種子を出したあと背面が角状に突き出る、種子は各果鱗内に3~5個あり、両側に翼あり
    • 散布方法:風散布

    冬芽


    葉痕


    用途

    • :建築、家具などに用いるほか、漆器の木地にも用いられる
    • 耐陰性が極めて強いため、日陰の庭木に用いたり、山林の境界木(キョウカイキ)に植えられる

    特記事項

      • 強度はヒノキに少し劣るが、スギよりは強い。材に含まれるヒノキチオールという精油は、強い抗菌性と防虫性をもち、ヒノキよりもはるかに耐久性があり、シロアリなどの害に強い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-39]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[55]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-636P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[75P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上26]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[88P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    アスナロ
    20240911_箱根湿生花園
    アスナロ
    20240911_箱根湿生花園
    アスナロ
    20240911_箱根湿生花園