【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • ヤブラン Liriope muscari

    キジカクシ科ヤブラン属
    漢字:藪蘭
    名前の由来:藪に生え、葉が「ラン」に似ている。
    葉:根生
    花:総状花序、淡紫色
    花期:8~10月
    果実:果実は未熟のうちに破れ種子が裸出、種子は黒色
    習性:多年草
    備考:根の肥大部分を乾燥させたものは生薬の「大葉麦門冬(だいようばくもんどう)」と呼び、鎮咳、去痰などに用いる。

    ヤブラン
    20240904_遊木の森
    ヤブラン
    20240904_遊木の森
    ヤブラン
    20240904_遊木の森
  • ヤブムラサキ Callicarpa mollis

    シソ科ムラサキシキブ属
    漢字:藪紫
    名前の由来:「ムラサキシキブ」に似ていて葉や枝に毛が多いことから「藪」がついた説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、紅紫色
    花期:6~7月
    果実:液果状の核果、紫色
    果期:9~11月
    備考:
    枝葉に灰白色の星状毛が密生しており、ビロードのような感触あり。
    ムラサキシキブとの違い>
    ムラサキシキブの備考参照。

    ヤブムラサキ
    20211212_森林公園
    ヤブムラサキ
    20211212_森林公園
    ヤブムラサキ
    20211212_森林公園
    ヤブムラサキ
    20211212_森林公園
    ヤブムラサキ
    ヤブムラサキ
    20231001_高山・市民の森
    ヤブムラサキ
    20231001_高山・市民の森
    ヤブムラサキ
    20231031_山梨・健康の森
    ヤブムラサキ
    20231124_有度山
    ヤブムラサキ
    20231124_有度山
    ヤブムラサキ
    20231124_有度山
    ヤブムラサキ
    20240428_高山・市民の森
    ヤブムラサキ
    20240428_高山・市民の森
    ヤブムラサキ
    20240517_竜爪山
    ヤブムラサキ
    20240517_竜爪山
    ヤブムラサキ
    20240517_竜爪山
  • ヤブミョウガ Pollia japonica

    ツユクサ科ヤブミョウガ属
    漢字:藪茗荷
    名前の由来:葉や茎が食用のショウガ科の「ミョウガ」に似て、藪に生える。
    葉:互生
    花:両性花と雄花が混在、円錐花序、白色、1日花
    花期:8~9月
    果実:液果、緑白色→黄緑色→茶色→藍紫色(構造色
    果期:10~11月
    習性:多年草
    備考:
    種子でも繁殖するが、多くは長い地下茎を伸ばし、そこから地上部を発生し群生する。
    果実を割っても果汁はなく、乾燥しており、薄い果皮はパリパリと裂けて、砂利のような小型の種子が20個ほど入っている。種子の大きさは2mmほどで不定形で、片面は窪みがあり、反対側は細かな凸凹がある。
    <ミョウガ(コショウ科)との葉の違い>

    感触葉序
    ミョウガつるつる二列互生
    ヤブミョウガ表面に細毛があるためざらざららせん状互生
    ヤブミョウガ
    20230827_朝鮮岩
    ヤブミョウガ
    20230827_朝鮮岩
    ヤブミョウガ
    20230827_朝鮮岩
  • ヤブニッケイ Cinnamomum japonicum

    クスノキ科クスノキ属
    漢字:藪肉桂
    名前の由来:
    藪に生える「ニッケイ」。
    「ニッケイ(肉桂)」は、中国語由来で日本語の音読み。中国では香木を「桂」と呼び、その中で樹皮の肉厚なシナモン類やその樹皮を肉桂と呼んだ。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:両性花、散形花序、淡黄緑色
    花期:6月
    果実:液果、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    クスノキ科の樹木には、樹皮や葉に独特のにおいがあるが、その中でにおいが最も強い。
    クスノキ同様、アオスジアゲハの幼虫の食用。
    種子からは精油をとり、樹皮や葉はリウマチや腰痛、痛風、打撲の薬に用いる。
    材はクスノキより少し緻密で、器具や家具などに用いる。
    <ニッケイとの葉の違い>

    三行脈の側脈(ニ枝脈)裏面
    ヤブニッケイ葉の肩先付近でなくなる無毛で淡い緑色
    ニッケイ葉の先端付近に達する伏毛が密生して粉白色
    明確な肉桂のにおいあり

    クスノキ、ヤブニッケイ、ニッケイ、シロダモ、イヌガシの違い>

    葉序葉の特徴花の色花の雌雄果実の色
    クスノキ三行脈の交点にダニ部屋あり淡黄緑色~黄褐色両性花黒色
    ヤブニッケイ間隔を空けて不規則な互生状同上同上同上
    ニッケイ同上同上同上
    シロダモ枝から輪生状若葉は黄褐色の絹毛でおおわれ下垂
    成葉の裏面はロウ質で灰白色
    同上単性花/異株赤色
    イヌガシ最も細長く、先が鋭く尖る
    裏面はロウ質のため粉白色
    他のようなにおいなし
    暗紅紫色両性花黒色
    ヤブニッケイ
    20211030_遊木の森
    ヤブニッケイ
    20220223_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20220223_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20220223_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20220223_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20220312_花沢山
    ヤブニッケイ
    20220312_花沢山
    ヤブニッケイ
    20240310_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20240310_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20241015_遊木の森
  • ヤブデマリ Viburnum plicatum var.tomentosum

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:藪手鞠
    名前の由来:藪に生えて、手毬のような花が咲く。
    樹形:落葉低木~小高木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:4~6月
    果実:核果、赤→黒色
    果期:8~10月
    備考:
    日本固有種。
    花の着く枝の葉は円形に近く、花の着かない枝の葉は細長い。
    他、ムシカリの備考参照。
    ムシカリとの違い>
    ムシカリの備考参照。

    ヤブデマリ
    20220508_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20220508_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20220508_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20220508_高山・市民の森

    ヤブデマリ
    20220613_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20220613_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20220911_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20241006_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20230502_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20230502_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20240303_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20240303_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20240504_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20240504_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20250309_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20250309_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20250412_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20250412_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20250427_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20250427_高山・市民の森
    ヤブデマリ
    20250427_高山・市民の森
  • ヤブツバキ(ツバキ) Camellia japonica

    ツバキ科ツバキ属
    漢字:藪椿
    名前の由来:
    藪に生える「ツバキ」。
    「ツバキ(椿)」は、葉が厚く、艶があるため、「厚葉木(あつばき)」あるいは「艶葉木(つやばき)」に由来する。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:両性花、赤色(まれに淡紅色、白色)
    花期:12~4月
    果実:蒴果、緑色、種子は褐色
    果期:9~11月(花期2~4月の場合)
    備考:
    日本固有種。
    種子を絞った油(椿油(つばきあぶら))は、食用(天ぷら油)や化粧用(髪油)に用いる。
    材は「一樫、二茱萸(ぐみ)、三椿」という堅い木の順番のことわざがあり、堅く緻密で、将棋の駒やそろばん玉、櫛、漆器の木地などに用いられる。
    木炭は、蒔絵や金箔張りの研磨に使われる。
    焼いた灰は紫染めの媒染剤。
    <鳥媒花>
    花は昆虫の活動が少ない冬から早春の寒い時期に咲く。鳥類は赤い色を最も強く感受するため、花は赤い。鳥(ヒヨドリ)のために横向きに咲く。花びらは鳥(メジロ)の体重でも壊れぬように硬くて丈夫(メジロは下側の花びらに爪をかけてしがみつく)。鳥に花のにおいはほとんど無意味なため、においはない。
    鳥媒花の条件
    ・鳥が活動する昼間に開花する。
    ・鳥の胃袋を満たす薄く大量の蜜を分泌する。
    ・鳥に認識される鮮やかな赤色である。
    サザンカとの違い>

    花の開き方花びらの散り方若枝、葉柄葉を日に透かす果実
    サザンカ平開バラバラ褐色毛あり透けない有毛
    ヤブツバキ半開き花冠ごと落下無毛主脈、側脈が透ける無毛

    花びらの基部が合着しているため、花びらはバラバラに散らないで、固まってポタッと落ちる。雄しべも基部が合着して花びらに着いているため、花びらと一緒に落ちる。

    ヤブツバキ
    20211018_城北公園
    ヤブツバキ
    20211018_城北公園
    ヤブツバキ
    20220801_県立美術館
    ヤブツバキ
    20220801_県立美術館
  • ヤブコウジ Ardisia japonica

    サクラソウ科ヤブコウジ属
    漢字:藪柑子
    名前の由来:藪の中に生えて、葉や果実がミカン科の「コウジ(柑子)」に似る。
    樹形:常緑低木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:7~8月
    果実:核果、赤色
    果期:10~11月
    備考:
    正月飾りでは「十両」と呼ばれる。
    ツルコウジとの違い>
    ツルコウジは、茎や葉に褐色の長い毛がある。ヤブコウジは短毛が密生している。

    ヤブコウジ
    20231016_県立森林公園
    ヤブコウジ
    20231016_県立森林公園
    ヤブコウジ
    20241129_県立美術館
  • ヤブガラシ(ヤブカラシ) Cayratia japonica

    ブドウ科ヤブカラシ属
    漢字:藪枯らし
    別名:ビンボウカズラ(貧乏葛)
    名前の由来:
    繁茂すると付近の藪を枯らしてしまうほど、土地の養分を吸収する。
    「ビンボウカズラ(貧乏葛)」は、家の周辺や庭がこの蔓に覆われているような家は、除草するゆとりもない貧乏人の家説あり。
    葉:5出複葉(鳥足状複葉)または3出複葉
    花:偏平な集散花序、花弁は緑色、花盤(雌しべの基部)は黄赤色
    花期:6~8月
    果実:液果、黒色
    習性:蔓性多年草
    備考:
    他の植物にからみつきそれを覆ってしまう。
    巻きひげと花序は、葉と対生。
    朝開花し、午前中に花弁と雄しべが落ちて雌しべだけになり、花盤は淡紅色になる。花盤に裸出した蜜腺あり。
    小葉が5枚の3倍体(結実しない)と小葉が3枚の2倍体(結実する)あり。
    根には利尿作用があり、生薬「烏瀲苺(うれんぼ)」。
    民間では鎮痛薬にしたり、根を砕いた汁を腫れ物や毒虫刺されに用いた。

    ヤブカラシ
    20240809_県立美術館
    ヤブカラシ
    20240809_県立美術館
  • ヤブウツギ Weigela floribunda

    スイカズラ科タニウツギ属
    漢字:藪空木
    名前の由来:
    「ヤブ(藪)」は、枝が密生してやぶ状になる。
    「ウツギ(空木)」は、ウツギの名前の由来参照。枝の髄は白く充実している。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、濃~暗紅色
    花期:5~6月
    果実:蒴果、裂開すると有翼の細小な種子を出す
    果期:11月頃
    備考:
    日本固有種。
    枝や花冠、果実に毛が多い。

    ヤブウツギ
    20230702_高山・市民の森
    ヤブウツギ
    20230702_高山・市民の森
    ヤブウツギ
    20240428_高山・市民の森
    ヤブウツギ
    20240428_高山・市民の森
    ヤブウツギ
    20240428_高山・市民の森
    ヤブウツギ
    20240428_高山・市民の森
    ヤブウツギ
    20250427_高山・市民の森
  • ヤハズハンノキ Alnus matsumurae

    カバノキ科ハンノキ属
    漢字:矢筈榛の木
    名前の由来:
    「ヤハズ(矢筈)」は、葉の先端のちぎったように凹んだ形を矢筈に見立てた。
    「ハンノキ(榛の木)」は、ハンノキの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:9~11月
    備考:
    日本固有種。
    亜高山帯に生える。
    <ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定>
    ハンノキの備考参照。

    ヤハズハンノキ
    20230817_富士山七曲り駐車場付近
    ヤハズハンノキ
    20230817_富士山七曲り駐車場付近
    ヤハズハンノキ
    20230817_富士山七曲り駐車場付近