ムクロジ科カエデ属
漢字:目薬の木
名前の由来:樹皮や葉を煎じて洗眼液に用いた。
樹形:落葉高木
葉:対生、3出複葉
花:雌雄異株、散形花序、淡黄色
花期:5月
果実:翼果、ほぼ直角に開く
果期:8~10月
備考:
日本固有種。
若枝、葉柄、葉裏(特に葉脈)、花柄に灰白色の粗い毛が密生している。
<ミツデカエデとの花序の違い>
ミツデカエデの備考参照。
投稿者: kona
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メグスリノキ Acer nikoense
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メギ Berberis thunbergii
メギ科メギ属
漢字:目木
名前の由来:木を煎じて洗眼薬にした。
樹形:落葉低木
葉:互生、短枝では束生
花:両性花、淡黄色、下向き
花期:4月
果実:液果、赤色
果期:10~11月
備考:
日本固有種。
枝には稜があり節毎に5~12mmの鋭いとげがあり、3本に分かれていることもあり。
花弁の基部に2個の黄色の蜜腺あり。
材はやや堅く割れにくく、寄木細工に用いる。
キハダ同様に、内皮にベルベリンを含み鮮黄色で苦い。
煎汁は洗眼、健胃・整腸剤に用いる。
雄しべは花弁にくっついているが、触ると「内曲運動」を起こす。
<内曲運動>
刺激を受けると雄しべの花糸が急に内側または外側に屈曲し花粉を虫や雌しべに挿しつける。 -
ムラサキシキブ Callicarpa japonica
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ムラサキケマン Corydalis incisa
ケシ科キケマン属
漢字:紫華鬘
名前の由来:
花が紫色の「ケマンソウ」。
「ケマンソウ(華鬘草)」は、花がたくさん並んで垂れ下がっている様子を、仏殿の欄間(らんま)に飾る華鬘(けまん)に見立てた。
葉:茎葉は互生
花:総状花序、紅紫色
花期:4~6月
果実:蒴果、偏平、熟すと果皮が両側に巻き上がり、黒い光沢のある種子がとび散る
習性:2年草
備考:
<アリ散布>
ハコベの備考参照。 -
ムシカリ(オオカメノキ) Viburnum furcatum
ガマズミ科ガマズミ属
漢字:虫狩/大亀の木
別名:オオカメノキ
名前の由来:
虫食いの葉が多いことから「虫食われ」が転訛した説あり、
「オオカメノキ」は、葉の形を亀の甲羅に見立てて「大亀の木」説、
同類のガマズミの漢字「莢迷」の音読み「キョウメイ」がカメになり、「大きなガマズミ」から説あり。
樹形:落葉小高木
葉:対生
花:両性花、散房花序、白色
花期:4~6月
果実:核果、赤色→黒色
果期:8~10月
備考:
ガマズミ属で装飾花をつけるグループがヤブデマリ節のヤブデマリとムシカリ。
装飾花は花冠が変化したもので、アジサイ属のように萼の変化したものではない。
果実は赤から黒く熟し、ガマズミ類と異なり、果軸は赤く、鳥に目立つ「二色効果」あり。
<ヤブデマリとの違い>装飾花の5つの裂片の大きさ 葉の基部 花序 枝 ムシカリ 同じではないが、極端な差はない。 心形(ハート形) 柄なし 斜上 ヤブデマリ それぞれ違い、1つだけが特に小さい。 広いくさび形~円形 柄あり 水平 -
ムサシアブミ Arisaema ringens
サトイモ科テンナンショウ属
漢字:武蔵鐙
名前の由来:逆さに見た仏炎苞の形を、昔武蔵国(関東地方)で使われた馬の鐙(馬具の一つで鞍の両わきにさげて足を踏みかけるもの)に見立てた。
葉:3出複葉
花:雌雄異株、肉穂花序
花期:2~5月
習性:多年草
備考:テンナンショウ属については、ウラシマソウの備考参照。 -
ムクロジ Sapindus mukurossi
ムクロジ科ムクロジ属
漢字:無患子
名前の由来:
和名は、同じムクロジ科で中国原産のモクゲンジ「木欒子」を誤って本種にあて、日本語読みの「モクランシ」が転訛した。
漢字の「無患子」は、「子が患わ無い」という意味。種子は羽根突きの玉に使われ、羽子板が厄や病気を跳ね返す無病息災のお守りになったり、種子自体をお守りにする。
樹形:落葉高木
葉:互生、偶数羽状複葉(小葉の葉軸へのつき方にずれがあり左右不相称)
花:雌雄同株、円錐花序、黄緑色
花期:6月頃
果実:核果、袋状の半透明な飴色の果皮に包まれる、核は黒色
果期:10~11月
備考:
冬芽には主芽と副芽あり。
果皮にはサポニンが多く、泡立ちがよく、昔は洗剤や洗髪に用いた。
種子(核)は硬く黒く、径1cmほどの球形で、羽根突きの玉や数珠などに用いた。
果皮の薄いところを削って穴をあけ、ストローまたは直接息を吹きかけると、ホイッスルのように大きな音で鳴る。