【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

投稿者: kona

  • アキノキリンソウ Solidago virgaurea ssp. asiatica

    キク科アキノキリンソウ属
    漢字:秋の麒麟草
    名前の由来:
    「アキノ(秋の)」は、晩夏から秋に花が咲く。
    「キリンソウ(麒麟草)」は、ベンケイソウ科のキリンソウに似た花が咲く。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花(雌性)と中心の筒状花(両性)の集まった頭状花序、黄色
    花期:8~11月
    果実:瘦果、冠毛あり
    習性:多年草
    備考:
    <ミヤマアキノキリンソウ(Solidago virgaurea subsp. leiocarpa)との違い>
    ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの高山型とされ、花が頂部に固まってつく傾向があるのに対してアキノキリンソウは比較的まばらにつく。厳密な区別は難しい。

    ミヤマアキノキリンソウ

    ミヤマアキノキリンソウ
    20230817_宝永遊歩道
    ミヤマアキノキリンソウ
    20230817_宝永遊歩道
  • ミヤマイボタ Ligustrum tschonoskii

    モクセイ科イボタノキ属
    漢字:深山水蝋/深山疣取
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、山に生える。
    「イボタ(水蝋/疣取)」は、イボタノキの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果状の核果、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    イボタノキの備考参照。
    イボタノキとの違い>
    ミヤマイボタは葉先が尖るが、イボタノキは丸みを帯びる。
    ミヤマイボタは短枝がよく発達する。
    ミヤマイボタは本州中部では、標高が1000~2000m付近の山地に生える。イボタノキはそれより低い低地に生える。

    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ミミズバイ Symplocos glauca

    ハイノキ科ハイノキ属
    漢字:蚯蚓灰
    名前の由来:
    ハイノキの仲間で、果実がミミズの頭に似ている。
    「ハイノキ(灰の木)」は、木灰を染色の媒染剤に用いた。
    樹形:常緑小高木
    葉:互生
    花:両性花、穂状花序、白色
    花期:7~8月
    果実:核果、紫黒色
    果期:翌年の秋から冬
    備考:茎葉に異臭あり。

    ミミズバイ
    20231016_県立森林公園
    ミミズバイ
    20231016_県立森林公園
    ミミズバイ
    20231016_県立森林公園
    ミミズバイ
    20231016_県立森林公園
    ミミズバイ
    20231124_有度山
    ミミズバイ
    20231124_有度山
    ミミズバイ
    20231124_有度山
    ミミズバイ
    20240310_朝鮮岩
    ミミズバイ
    20240410_有度山
    ミミズバイ
    20240410_有度山
  • ミツマタ Edgeworthia chrysantha

    ジンチョウゲ科ミツマタ属
    漢字:三椏
    名前の由来:枝が3分岐(三股)する。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、筒状花の集まった頭状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄色
    花期:3~4月
    果実:核果(瘦果の記述もあり)、緑色で有毛、宿存萼に包まれる
    果期:6~7月
    備考:
    中国原産。
    内皮繊維が強靭で手ではちぎれない。和紙の原料となり、特に紙幣に用いる。
    コウゾやミツマタの樹皮をたたいて、樹皮細胞の中からリグニン分を取り除き、セルロースを取り出して水に浮かせて漉きとると、和紙ができる。
    (参考)
    「セルロース」「リグニン」「ヘミセルロース」は樹木の主要化学成分。セルロースは、主に細胞の⼆次壁部分(細胞壁の主要部分)に存在し、樹⽊を⽀える役割を果たしている。リグニンは、特に細胞間に⾼濃度で存在し、細胞壁と細胞壁をくっつける役割を果たしている。ヘミセルロースは、セルロースと同様に、主に⼆次壁部分に存在するが、その役割についてはよくわかっていない。

    ミツマタ
    20211113_高山・市民の森
    ミツマタ
    20211113_高山・市民の森
    ミツマタ
    20211113_高山・市民の森
    ミツマタ
    20220613_高山・市民の森_
    ミツマタ
    20220613_高山・市民の森_
    ミツマタ
    20240303_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240303_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240303_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240331_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240331_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240331_高山・市民の森
  • ミツバツツジ Rhododendron dilatatum

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:三葉躑躅
    名前の由来:
    「ミツバ(三葉)」は、枝先に菱形の葉を3枚輪生する。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、枝先に3個輪生
    花:両性花、紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    果期:7~9月
    備考:
    ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。
    <他のミツバツツジ類との違い>
    雄しべが5本、他は10本。
    花柄に腺毛がある。他はなし。

    ミツバツツジ
    20230619_富士山こどもの国
    ミツバツツジ
    20230619_富士山こどもの国
  • ミツバウツギ Staphylea bumalda

    ミツバウツギ科ミツバウツギ属
    漢字:三葉空木
    名前の由来:
    「ミツバ(三葉)」は、葉が三出複葉。
    「ウツギ(空木)」は、白い花がウツギに似ている。
    樹形:落葉低木
    葉:対生、3出複葉
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:5月
    果実:蒴果、褐色、種子は光沢のある淡黄色
    果期:9~11月
    備考:
    若葉は山菜になる。
    材は堅く箸は櫛に用いる。
    袋状の果実は偏平で矢筈のような形をしており、振ると種子がカラカラと音を立てることもある?

    ミツバウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ミツバウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ミツバウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ミツバウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ミツバウツギ
    20230619_富士山こどもの国
    ミツバウツギ
    20230619_富士山こどもの国
    ミツバウツギ
    20230626_富士山こどもの
    ミツバウツギ
    20230817_西臼塚
    ミツバウツギ
    20230817_西臼塚
    ミツバウツギ
    20230817_西臼塚
  • ミツバアケビ Akebia trifoliata

    アケビ科アケビ属
    漢字:三葉木通
    名前の由来:
    「ミツバ(三葉)」は、3出複葉。
    「アケビ(木通)」は、アケビの名前の由来参照。
    樹形:蔓性落葉木本、右巻き(ネジと同一方向として)
    葉:互生、3出掌状複葉
    花:雌雄同株、総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、濃赤紫色
    花期:4~5月
    果実:液果、薄紫色、熟すと果皮が裂開する、種子は黒褐色
    果期:10月
    備考:アケビの備考参照。

    ミツバアケビ
    20231016_県立森林公園
    ミツバアケビ
    20231016_県立森林公園
    ミツバアケビ
    20231016_県立森林公園
    ミツバアケビ
    20231016_県立森林公園
  • ミツデカエデ Acer cissifolium

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:三出楓
    名前の由来:
    「ミツデ(三出)」は、3出複葉。
    「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、3出複葉、葉柄は紅色
    花:雌雄異株、総状花序、黄色
    花期:4~5月
    果実:翼果、翼は鋭角に開く
    果期:7~10月
    備考:
    日本固有種。
    葉柄、小葉に毛はあるが疎らで、葉裏脈液に毛叢がある。
    メグスリノキとの花序の違い>
    ミツデカエデは、5~15cmの細長い総状で垂れ下がり、20~30と多数の花が着くが、メグスリノキは、散形で垂れ下がり、花は1~5個で少ない。

    ミツデカエデ
    20230502_高山・市民の森
    ミツデカエデ
    20230502_高山・市民の森
    ミツデカエデ
    20230502_高山・市民の森
    ミツデカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ミツデカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ミツデカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ミツデカエデ
    20240504_高山・市民の森
    ミツデカエデ
    20240504_高山・市民の森
  • ミソハギ Lythrum anceps

    ミソハギ科ミソハギ属
    漢字:禊萩
    名前の由来:
    花穂でお供え物に水をかける風習「禊萩(みそぎはぎ)」から転訛した説が有力(禊ぎは水でけがれを流し去ること、亡者の喉の渇きを癒すため説あり)。
    他、ハギに似ているが、草丈が低いため「微萩(みそかはぎ)」説、
    疫病を除く御簾(みす)に例えて「御簾萩」説、
    水辺に生えて花がハギに似るため「水萩」または「溝萩」説あり。
    葉:対生、基部は茎を抱かない
    花:短い集散花序、紅紫色
    花期:7~8月
    果実:蒴果、宿存萼の中にある
    習性:多年草
    備考:
    山野の湿地に生える。
    地上部を花期に採取し、乾燥させたものは「千屈菜(せんくつさい)」と呼ばれ、下痢や胃腸炎などに用いる。
    <エゾミソハギとの違い>
    エゾミソハギは、茎や葉、花序に細毛を密生する。葉の基部が茎を抱く。
    <異型花柱性>
    短花柱花、中花柱花、長花柱花の3型の花がある。
    自分を含む同型の花から受粉しても結実しない(自家不和合性)。
    短花柱花:短雌しべ+長/中雄しべ
    中花柱花:中雌しべ+長/短雄しべ
    長花柱花:長雌しべ+中/短雄しべ

    ミソハギ
    20240911_箱根湿生花園
    ミソハギ
    20240911_箱根湿生花園
    ミソハギ
    20240911_箱根湿生花園
    ミソハギ
    20240911_箱根湿生花園
  • ミゾソバ Polygonum thunbergii

    タデ科イヌタデ属
    漢字:溝蕎麦
    別名:ウシノヒタイ(牛の額)
    名前の由来:
    「ミゾソバ(溝蕎麦)」は、溝や湿地に生え、草姿(葉、瘦果)がが「ソバ」に似ている。
    「ウシノヒタイ(牛の額)」は、葉の形が牛の顔(額)のように見える。
    葉:互生
    花:単花被花(花冠なし萼のみ)、萼片の上部は紅紫色、下部は白色
    花期:7~10月
    果実:瘦果、宿存萼に包まれ3稜あり
    習性:1年草
    備考:
    湿地に群生する。
    地表または近くの節から「閉鎖花」をつける短い枝を出す。
    茎には稜があり、稜に沿って下向きの小とげあり。

    ミゾソバ
    20231016_県立森林公園
    ミゾソバ
    20231016_県立森林公園
    ミゾソバ
    20231016_県立森林公園
    ミゾソバ
    20240911_箱根湿生花園
    ミゾソバ
    20240911_箱根湿生花園