【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • ハナミョウガ Alpinia japonica

    ショウガ科ハナミョウガ属
    漢字:花茗荷
    名前の由来:葉などが「ミョウガ」に似ていて、花を咲かせる。
    葉:偽茎に2裂互生
    花:穂状花序、唇弁は白色で紅色のすじが入る
    花期:5~6月
    果実:瘦果、赤色、先に萼片が残っている
    習性:多年草
    備考:
    葉の下面にビロード状の軟毛がある。
    瘦果の白色の仮種皮取り除いた種子を粉末にしたものは生薬で「伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)」と呼び、芳香性健胃薬として腹痛、下痢に用いた。

    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
  • ツルソバ Persicaria chinensis

    タデ科イヌタデ属
    漢字:蔓蕎麦
    名前の由来:蔓状で蕎麦に似る。
    葉:互生
    花:単花被花(花冠なし萼のみ)、白色またはピンク色、花柄に腺毛あり
    花期:5~11月
    果実:瘦果、黒色
    習性:蔓性多年草
    備考:
    暖地の海岸に生える。
    花のあと花被は肥厚して暗黒紫色を帯びた液質になり、瘦果を包む。液質はインクとして遊べる。
    托葉鞘は長さ1~3cmの筒形で、先端は斜めに切れ、基部には下向きの小さなとげあり。
    若い茎は酸味があり、子供が食べる地方あり。

    ツルソバ
    20241202_佐鳴湖
    ツルソバ
    20241202_佐鳴湖
  • ワレモコウ Sanguisorba officinalis

    バラ科ワレモコウ属
    漢字:吾木香/吾亦紅
    名前の由来:
    「吾木香」は、キク科のモッコウ(木香)に古くから日本の木香の意味で「我の木香」という意味で「ワレモコウ」の名があったが、その後、名だけが本種の名となった説あり。
    「吾亦紅」は、神が赤い花を集めていた時に、花自身が「吾もまた紅なり」と唱えた説あり。
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼片のみ)、暗赤紫色
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草

    ワレモコウ
    20230724_八島湿原
    ワレモコウ
    20230724_八島湿原
    ワレモコウ
    20240911_箱根湿生花園
  • ワサビ Eutrema japonicum

    アブラナ科ワサビ属
    漢字:山葵
    名前の由来:
    深山に生え、銭葵(ゼニアオイ)の葉に似ていることから山葵の名が生まれ、のちに「和佐比」の名前がついた説、
    「悪障疼(わるさわりひびく)」「悪舌響(わるしたひびき)」の意味で、鼻につんとくる辛さを語源とした説、
    葉が心臓形で葵の葉に似て、沢に生えていることで「沢葵(さわあおい)」と呼ばれ、短縮して「サワサビ」となり転じた説など諸説あり。
    葉:茎葉は互生
    花:総状花序、白色
    花期:3~5月
    果実:長角果
    習性:多年草
    備考:
    栽培の始まりは、江戸時代(慶長時代)に静岡県の安倍川上流の「有東木」。
    殺菌力が高い(にぎり寿司は、ワサビがなくては完成しなかったといわれる)。
    根茎は香辛料として用いる。すりおろしたものは、リウマチや神経痛の鎮痛剤に用いた。
    現在市販されている粉ワサビや練りワサビはワサビダイコンを緑色に着色したものが多い。

    ワサビ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • ヨツバヒヨドリ Eupatorium glehnii

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:四葉鵯
    名前の由来:
    「ヨツバ(四葉)」は、葉が4枚(5,6枚もあり)輪生する。
    「ヒヨドリ(鵯)」は、ヒヨドリバナの名前の由来参照。
    葉:3~6枚輪生
    花:筒状花の集まった頭状花序、淡紫色
    花期:8~9月
    習性:多年草
    備考:
    奥山に生える。
    フジバカマヒヨドリバナサワヒヨドリとの葉の違い>
    ヒヨドリバナの備考参照。

    ヨツバヒヨドリ
    20230724_八島湿原
    ヨツバヒヨドリ
    20230724_八島湿原
    ヨツバヒヨドリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヨツバヒヨドリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ヨウシュヤマゴボウ Phytolacca americana

    ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
    漢字:洋種山牛蒡
    別名:アメリカヤマゴボウ
    名前の由来:
    「ヨウシュ(洋種)」は、外国種の意味。
    「ヤマゴボウ(山牛蒡)」は、根がゴボウの根に似ている。
    葉:互生
    花:総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、白色(淡紅色を帯びる)
    花期:6~9月
    果実:液果、下垂、黒紫色、つぶすと赤紫色の果汁が出る
    習性:多年草
    備考:
    北アメリカ原産。
    茎をたてに切ると、中にたくさんの膜がはしご状に並んでいる。
    全草にわたって毒あり。毒性:根>葉>果実。果実は特に種子に毒性が高い。根などを誤食すると、強い嘔吐や下痢、けいれん、意識障害が生じ、呼吸障害や心臓まひで死に至ることもあり。

    ヨウシュヤマゴボウ
    20240608_遊木の森
    ヨウシュヤマゴボウ
    20240608_遊木の森
    ヨウシュヤマゴボウ
    20240608_遊木の森
    ヨウシュヤマゴボウ
    20240608_遊木の森
  • ユキノシタ Saxifraga stolonifera

    ユキノシタ科ユキノシタ属
    漢字:雪の下
    名前の由来:
    雪が降り積もっても葉が枯れずに残る説、
    白い花を雪に見立て、その下に緑の葉が見える様説など諸説あり。
    葉:根生
    花:円錐花序、白色
    花期:5~7月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    葉は民間薬として、葉のしぼり汁は虫さされ、耳だれ、中耳炎、あぶった葉は腫れ物や火傷などに用いた。
    葉の裏側だけに衣をつけて天ぷらにした「白雪揚げ」、塩ゆでした葉を水にさらして酢味噌和えやゴマ和え、汁の実など食用になる。

    ユキノシタ
    20240515_その他
    ユキノシタ
    20240515_その他
  • ユキザサ Maianthemum japonicum

    キジカクシ科マイヅルソウ属
    漢字:雪笹
    名前の由来:白色の花と笹に似た葉に基づく。
    葉:2裂互生
    花:円錐花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果、緑色紫斑→赤色
    習性:多年草

    ユキザサ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ユキザサ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ユウゲショウ Oenothera rosea

    アカバナ科マツヨイグサ属
    漢字:夕化粧
    別名:アカバナユウゲショウ
    名前の由来:夕方から咲き始めることに由来するが、実際には昼間でも開花している。
    葉:互生
    花:淡紫色
    花期:5~9月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    南アメリカ原産。
    果実は熟すと、乾いている時は閉じているが、雨などで濡れると果皮が開き、雨粒の衝撃で種子が散布される。

    ユウゲショウ
    20240504_高山・市民の森
    ユウゲショウ
    20240504_高山・市民の森
  • ヤマルリソウ Omphalodes japonica

    ムラサキ科ルリソウ属
    漢字:山瑠璃草
    名前の由来:山に生え、瑠璃色の花が咲く。
    葉:茎葉は互生
    花:サソリ型花序、淡紅色→瑠璃色
    花期:4~5月
    果実:4個の分果
    習性:多年草

    ヤマルリソウ
    20240414_有度山