ショウガ科ハナミョウガ属
漢字:花茗荷
名前の由来:葉などが「ミョウガ」に似ていて、花を咲かせる。
葉:偽茎に2裂互生
花:穂状花序、唇弁は白色で紅色のすじが入る
花期:5~6月
果実:瘦果、赤色、先に萼片が残っている
習性:多年草
備考:
葉の下面にビロード状の軟毛がある。
瘦果の白色の仮種皮取り除いた種子を粉末にしたものは生薬で「伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)」と呼び、芳香性健胃薬として腹痛、下痢に用いた。
カテゴリー: 草本
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ワサビ Eutrema japonicum
アブラナ科ワサビ属
漢字:山葵
名前の由来:
深山に生え、銭葵(ゼニアオイ)の葉に似ていることから山葵の名が生まれ、のちに「和佐比」の名前がついた説、
「悪障疼(わるさわりひびく)」「悪舌響(わるしたひびき)」の意味で、鼻につんとくる辛さを語源とした説、
葉が心臓形で葵の葉に似て、沢に生えていることで「沢葵(さわあおい)」と呼ばれ、短縮して「サワサビ」となり転じた説など諸説あり。
葉:茎葉は互生
花:総状花序、白色
花期:3~5月
果実:長角果
習性:多年草
備考:
栽培の始まりは、江戸時代(慶長時代)に静岡県の安倍川上流の「有東木」。
殺菌力が高い(にぎり寿司は、ワサビがなくては完成しなかったといわれる)。
根茎は香辛料として用いる。すりおろしたものは、リウマチや神経痛の鎮痛剤に用いた。
現在市販されている粉ワサビや練りワサビはワサビダイコンを緑色に着色したものが多い。 -
ヨウシュヤマゴボウ Phytolacca americana
ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
漢字:洋種山牛蒡
別名:アメリカヤマゴボウ
名前の由来:
「ヨウシュ(洋種)」は、外国種の意味。
「ヤマゴボウ(山牛蒡)」は、根がゴボウの根に似ている。
葉:互生
花:総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、白色(淡紅色を帯びる)
花期:6~9月
果実:液果、下垂、黒紫色、つぶすと赤紫色の果汁が出る
習性:多年草
備考:
北アメリカ原産。
茎をたてに切ると、中にたくさんの膜がはしご状に並んでいる。
全草にわたって毒あり。毒性:根>葉>果実。果実は特に種子に毒性が高い。根などを誤食すると、強い嘔吐や下痢、けいれん、意識障害が生じ、呼吸障害や心臓まひで死に至ることもあり。