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カテゴリー: 草本

  • タケニグサ Macleaya cordata

    ケシ科タケニグサ属
    漢字:竹似草
    名前の由来:茎が中空で竹に似る説あり。
    葉:互生
    花:円錐花序、単花被花(花冠なし早落萼のみ)、白色
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    茎や葉に黄色の汁を含む有毒植物。
    <アリ散布>
    ハコベの備考参照。

    タケニグサ
    20240608_遊木の森
    タケニグサ
    20240608_遊木の森
    タケニグサ
    20240608_遊木の森
  • タカトウダイ Euphorbia lasiocaula

    トウダイグサ科トウダイグサ属
    漢字:高燈台
    名前の由来:
    背丈の高い「トウダイグサ」。
    「トウダイグサ(燈台草)」は、草の形が、昔の 照明器具「燈明(とうみょう)」を置く 「燈台(とうだい)」に 似ている。
    葉:互生
    花:杯状花序、黄緑色
    花期:6~7月
    果実:蒴果、表面にいぼ状突起があり3裂する
    習性:多年草
    備考:
    有毒植物。
    葉の縁に細かい鋸歯あり。
    茎や葉を切ると白い汁が出る。

    タカトウダイ
    20230724_八島湿原
    タカトウダイ
    20230724_八島湿原
  • タイワンホトトギス Tricyrtis formosana

    ユリ科ホトトギス属
    漢字:台湾杜鵑草
    名前の由来:
    「タイワン(台湾)」は、台湾でもっともふつうに見られる。
    「ホトトギス(杜鵑草)」は、ホトトギスの名前の由来参照。
    葉:互生
    花:淡紅色で紅紫色の斑点あり
    花期:9~10月
    習性:多年草
    備考:外花被片の基部に球状のふくらみが2個あり。

    タイワンホトトギス
    20231016_県立森林公園
    タイワンホトトギス
    20231016_県立森林公園
  • タイツリオウギ Astragalus membranaceus

    マメ科ゲンゲ属
    漢字:鯛釣黄耆
    名前の由来:
    「タイツリ(鯛釣)」は、豆果が膨れ、長い柄あって垂れる状態を、鯛を釣り上げたのに見立てた。
    「オウギ(黄耆)」は、中国原産の黄耆に似ている。
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:総状花序、蝶形花、黄白色
    花期:7~8月
    果実:豆果
    習性:多年草
    備考:高山帯に生える。

    タイツリオウギ
    20230817_富士山五合目付近
    タイツリオウギ
    20230821_富士山五合目付近
  • センブリ Swertia japonica

    リンドウ科センブリ属
    漢字:千振
    別名:トウヤク(当薬)
    名前の由来:
    熱湯に千回振り出し(煎じ)ても苦味が残る「千振り」に由来。
    「トウヤク」は、苦味生薬が「当に薬とすべし」という意味。
    葉:対生
    花:白色で紫色のすじあり
    花期:9~11月
    習性:2年草
    備考:日本固有の薬草で、全草に強い苦味があり、胃薬などに用いる。

    センブリ
    20231112_高山・市民の森
    センブリ
    20241108_高山・市民の森
    センブリ
    20241108_高山・市民の森
    センブリ
    20241108_高山・市民の森
  • センニンソウ Clematis terniflora

    キンポウゲ科センニンソウ属
    漢字:仙人草
    名前の由来:痩果の先に残る白くて長い毛が密生する花柱を、仙人のヒゲ、あるいは白髪にたとえた。
    葉:対生、奇数羽状複葉
    花:散房花序、単花被花(4個の花冠に見えるのは萼)、白色
    花期:8~9月
    果実:瘦果
    果期:11月
    習性:蔓性多年草
    備考:
    小葉柄は曲がりくねって他物にからまりつく。
    有毒植物。茎や葉から出る液体が皮膚に付着すると水泡ができる。口にすると胃や腸の粘膜が炎症を起こし、血便になることもあり。

    センニンソウ
    20220903_朝鮮岩
    センニンソウ
    20220903_朝鮮岩
    センニンソウ
    20230902_高山・市民の森
    センニンソウ
    20230902_高山・市民の森
    センニンソウ
    20240904_遊木の森
    センニンソウ
    20240904_遊木の森
    センニンソウ
    20241028_県立美術館
    センニンソウ
    20241028_県立美術館
    センニンソウ
    20241129_県立美術館
    センニンソウ
    20241129_県立美術館
  • セントウソウ Chamaele decumbens

    セリ科セントウソウ属
    漢字:仙洞草
    名前の由来:不明
    葉:1~3回3出複葉
    花:複散形花序、白色
    花期:3~5月
    果実:2個の分果が接合
    習性:多年草

    セントウソウ
    20240410_有度山
    セントウソウ
    20240414_有度山
    セントウソウ
    20240414_有度山
  • ゼンテイカ(ニッコウキスゲ) Hemerocallis dumortieri var. esculenta

    ワスレグサ科ワスレグサ属
    漢字:禅庭花
    別名:ニッコウキスゲ
    名前の由来:自生する日光戦場ヶ原を中禅寺の庭に見立てた。
    葉:
    花:橙黄色~濃黄色、朝開花し夕方閉じる
    花期:7~8月
    果実:蒴果、胞背裂開して黒い種子を出す
    習性:多年草

    ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)
    20230717_八島湿原
    ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)
    20230717_八島湿原
  • セイヨウタンポポ Taraxacum officinale


    キク科タンポポ属
    漢字:西洋蒲公英
    名前の由来:
    「セイヨウ(西洋)」は、ヨーロッパ原産。
    「タンポポ(蒲公英)」は、花の蕾を「鼓(づづみ)」に見立て、鼓を叩く音で「タン、ポ、ポ」説など諸説あり。
    葉:
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:3~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    食べられる。
    民間薬として健胃、整腸、解熱、発汗、催乳に用いた。
    <在来種との違い>
    在来種は、総苞片が瓦状に重なり合う。舌状花の雌しべは真っ直ぐ伸びているか、ゆるくわん曲している。
    外来種は、総苞片がくるりと反り返る。舌状花の雌しべの先が強くカールしている。
    セイヨウタンポポと在来のタンポポの交雑により雑種も増えている。
    <在来種との生態的な性質の違い>
    ・春だけでなく、夏から冬も開花結実し、多数のタネをつける。
    ・タネは在来種に比べて軽く、遠くまで飛ぶ。
    ・タネの発芽温度は幅広く、いつでも発芽できる。
    ・成熟が早く、小さな個体でも開花する。
    ・一年を通じて葉を広げ、光合成を行う。
    ・染色体数の面で3倍体である。
    ・無融合生殖によってタネをつくる。
    → 外来種は、都会のような環境で有利。
      在来種(自家不和合性)は、自然度の高い環境で有利。
    <無融合生殖(無性生殖の一型)>
    雌しべの体細胞が減数分裂や受精という過程を経ず、そのまま育って種子になる。
    種子やそれが育った娘植物は、完全に親と同一な遺伝子をもつ「クローン」。
    [利点]
    受粉が不要。
    増殖スピードが、有性生殖に比べて2倍(子を産む雌のみ)の速さ。
    [欠点]
    病気が流行したり環境が変化した場合に同じ運命をたどることになり、全滅の危険性が高い。

    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
  • セイヨウカラシナ Brassica juncea

    アブラナ科アブラナ属
    漢字:西洋芥子菜
    名前の由来:
    「セイヨウ(西洋)」は、旧ソ連で栽培していたものがヨーロッパかアメリカから入ってきた説あり。
    「カラシナ(芥子菜)」は、葉と種子に辛味がある。
    葉:茎葉は互生
    花:総状花序、黄色
    花期:3~4月
    果実:長角果
    習性:2年草
    備考:
    西アジア原産。
    茎葉の基部は茎を抱かない。アブラナは抱く違いあり。
    花、茎、葉は辛味があるが食べられる。

    セイヨウカラシナ
    20240410_吉田川
    セイヨウカラシナ
    20240410_吉田川