ケシ科タケニグサ属
漢字:竹似草
名前の由来:茎が中空で竹に似る説あり。
葉:互生
花:円錐花序、単花被花(花冠なし早落萼のみ)、白色
花期:7~8月
果実:蒴果
習性:多年草
備考:
茎や葉に黄色の汁を含む有毒植物。
<アリ散布>
ハコベの備考参照。
カテゴリー: 草本
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タケニグサ Macleaya cordata
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タイワンホトトギス Tricyrtis formosana
ユリ科ホトトギス属
漢字:台湾杜鵑草
名前の由来:
「タイワン(台湾)」は、台湾でもっともふつうに見られる。
「ホトトギス(杜鵑草)」は、ホトトギスの名前の由来参照。
葉:互生
花:淡紅色で紅紫色の斑点あり
花期:9~10月
習性:多年草
備考:外花被片の基部に球状のふくらみが2個あり。 -
センニンソウ Clematis terniflora
キンポウゲ科センニンソウ属
漢字:仙人草
名前の由来:痩果の先に残る白くて長い毛が密生する花柱を、仙人のヒゲ、あるいは白髪にたとえた。
葉:対生、奇数羽状複葉
花:散房花序、単花被花(4個の花冠に見えるのは萼)、白色
花期:8~9月
果実:瘦果
果期:11月
習性:蔓性多年草
備考:
小葉柄は曲がりくねって他物にからまりつく。
有毒植物。茎や葉から出る液体が皮膚に付着すると水泡ができる。口にすると胃や腸の粘膜が炎症を起こし、血便になることもあり。 -
セイヨウタンポポ Taraxacum officinale
キク科タンポポ属
漢字:西洋蒲公英
名前の由来:
「セイヨウ(西洋)」は、ヨーロッパ原産。
「タンポポ(蒲公英)」は、花の蕾を「鼓(づづみ)」に見立て、鼓を叩く音で「タン、ポ、ポ」説など諸説あり。
葉:
花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
花期:3~9月
果実:瘦果
習性:多年草
備考:
食べられる。
民間薬として健胃、整腸、解熱、発汗、催乳に用いた。
<在来種との違い>
在来種は、総苞片が瓦状に重なり合う。舌状花の雌しべは真っ直ぐ伸びているか、ゆるくわん曲している。
外来種は、総苞片がくるりと反り返る。舌状花の雌しべの先が強くカールしている。
セイヨウタンポポと在来のタンポポの交雑により雑種も増えている。
<在来種との生態的な性質の違い>
・春だけでなく、夏から冬も開花結実し、多数のタネをつける。
・タネは在来種に比べて軽く、遠くまで飛ぶ。
・タネの発芽温度は幅広く、いつでも発芽できる。
・成熟が早く、小さな個体でも開花する。
・一年を通じて葉を広げ、光合成を行う。
・染色体数の面で3倍体である。
・無融合生殖によってタネをつくる。
→ 外来種は、都会のような環境で有利。
在来種(自家不和合性)は、自然度の高い環境で有利。
<無融合生殖(無性生殖の一型)>
雌しべの体細胞が減数分裂や受精という過程を経ず、そのまま育って種子になる。
種子やそれが育った娘植物は、完全に親と同一な遺伝子をもつ「クローン」。
[利点]
受粉が不要。
増殖スピードが、有性生殖に比べて2倍(子を産む雌のみ)の速さ。
[欠点]
病気が流行したり環境が変化した場合に同じ運命をたどることになり、全滅の危険性が高い。