【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • シラタマホシクサ Eriocaulon nudicuspe

    ホシクサ科ホシクサ属
    漢字:白玉星草
    名前の由来:
    「シラタマ(白玉)」は、花に白い毛が多く、白い球のような見える。
    「ホシクサ(星草)」は、ホシクサに似る。
    葉:根生葉
    花:雄花と雌花が混生、頭状花序、白色
    花期:8~10月
    果実:蒴果
    習性:1年草
    備考:伊勢湾沿岸近辺の湿地だけに生える。

    シラタマホシクサ
    20231016_県立森林公園
    シラタマホシクサ
    20231016_県立森林公園
  • ショウジョウバカマ Helonias orientalis

    シュロソウ科ショウジョウバカマ属
    漢字:猩猩袴
    名前の由来:
    淡紅色~紫色の花を猩猩(体はサル、顔が人間に似た酒好きな中国の伝説上の動物)の赤い顔に、地面に広がった根生葉を袴に見立てた説あり。
    葉:ロゼット状
    花:総状花序、淡紅色~濃紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果、3つの突起状になり、裂開すると糸くずのような種子が出る
    習性:多年草
    備考:
    山地の湿地に生える。
    自家受粉もできる自家和合性。早く咲く個体はハエ類による自家受粉が多く、遅く咲く個体はハチ類による他家受粉が多い。
    しばしば枯死直前の葉先に栄養繁殖による小植物体(クローン)を形成する。

    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
    ショウジョウバカマ
    20240331_高山・市民の森
  • シュロソウ Veratrum maackii Regel var. reymondianum

    シュロソウ科シュロソウ属
    漢字:棕櫚草
    名前の由来:根茎と茎の基部の枯れた葉鞘(葉の基部が茎を取り巻き鞘状になるもの)をシュロの毛に見立てた。
    葉:互生
    花:複総状花序、暗紫色、下部に雄花 上部に両性花
    花期:6~8月
    果実:蒴果、先端に柱頭が3本水平に向いて残る
    習性:多年草
    備考:
    山地の林内や湿地に生える。
    有毒植物。

    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
    シュロソウ
    20240911_箱根湿生花園
  • ジャコウソウ Chelonopsis moschata

    シソ科ジャコウソウ属
    漢字:麝香草
    名前の由来:茎葉をゆすると麝香のようなよい香りがする(それほど香りはない)。
    葉:対生
    花:唇形化、淡紅紫色
    花期:8~9月
    果実:4個の分果、宿存性の萼に包まれる
    習性:多年草
    備考:山地の木陰や谷間の湿地に生える。

    ジャコウソウ
    20240911_箱根湿生花園
    ジャコウソウ
    20240911_箱根湿生花園
    ジャコウソウ
    20240911_箱根湿生花園
  • シャガ Iris japonica

    アヤメ科アヤメ属
    漢字:射干
    名前の由来:シャガと同じように葉を扇形につけるヒオウギの漢名「射干(しゃっかん)」を誤って漢字につけて音読みした。
    葉:
    花:淡白紫色
    花期:4~5月
    習性:多年草
    備考:
    朝咲いて夕方しぼむ一日花。
    花は橙色と青紫色に彩られた外花被片(萼片)があり、中央の黄色い部分が「鶏冠状」の突起になっている。
    3組の染色体をもつ「3倍体」(多くの植物は2倍体)で結実しない。鱗茎(球根)や地下茎で栄養繁殖(無性繁殖)することによってクローンを増やす。他、ヒガンバナやニホンスイセンも同様。
    (参考)
    鱗茎(りんけい):短い茎に厚い鱗葉が重なり合ったもの。球根。
    塊茎(かいけい):地下茎の先がふくらんだいも。
    <単面葉>
    葉は表も裏も同じように見えるが、植物学上はすべて「裏」(1枚の葉の表同士が折り紙を折るように内側に折られてくっついて、外側はどちらも「裏」状態)。

    シャガ
    20240517_竜爪山
    シャガ
    20240517_竜爪山
  • シシウド Angelica pubescens

    セリ科シシウド属
    漢字:猪独活
    名前の由来:
    「シシ(猪)」は、ウドより大きくなり、どこにでも見られる様子を「猪」にたとえた説、
    イノシシが食べる大きさ説、
    イノシシがこの根を掘り起こして食べる説など諸説あり。
    「ウド(独活)」は、全体がウコギ科のウドに似る。
    葉:互生、2~3回羽状複葉
    花:複散形花序、白色
    花期:8~11月
    果実:2個の分果、両側に翼あり、紫色
    習性:多年草
    備考:
    葉柄の基部は鞘状にふくれて茎に抱きつくようについている。
    茎や葉にさわると甘い独特の香りあり。
    根茎は生薬「独活(どっかつ)」と呼ばれ、煎じたものは鎮痛、鎮静、血管拡張に、薬湯としてリューマチや神経痛、冷え性に用いた。

    シシウド
    20230724_八島湿原
    シシウド
    20230724_八島湿原
    シシウド
    20230724_八島湿原
    シシウド
    20230717_八島湿原
    シシウド
    20240911_箱根湿生花園
  • シオデ Smilax riparia

    サルトリイバラ科シオデ属
    漢字:牛尾菜
    名前の由来:アイヌの方言シュウオンテ。「牛尾菜」は漢名。
    葉:互生、葉柄の基部に托葉の変形した巻きひげあり
    花:雌雄異株、散形花序、淡黄緑色
    花期:7~8月
    果実:液果、黒色
    習性:蔓性多年草
    備考:若芽は山菜になる。

    シオデ
    20221127_朝鮮岩
    シオデ
    20221127_朝鮮岩
    シオデ
    20221127_朝鮮岩
    シオデ
    20231028_朝鮮岩
    シオデ
    20231028_朝鮮岩
    シオデ
    20231028_朝鮮岩
    シオデ
    20231119_朝鮮岩
    シオデ
    20231119_朝鮮岩
  • サワヒヨドリ Eupatorium lindleyanum

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:沢鵯
    名前の由来:
    湿地に生えて、「ヒヨドリバナ」に似る。
    「ヒヨドリ(鵯)」は、ヒヨドリバナの名前の由来参照。
    葉:対生(しばしば3全裂し、6枚の葉が輪生する)
    花:筒状花の集まった頭状花序、淡紫色
    花期:8~10月
    習性:多年草
    備考:
    フジバカマヨツバヒヨドリヒヨドリバナとの葉の違い>
    ヒヨドリバナの備考参照。

    サワヒヨドリ
    20231023_県立森林公園
    サワヒヨドリ
    20231023_県立森林公園
    サワヒヨドリ
    20240911_箱根湿生花園
    サワヒヨドリ
    20240911_箱根湿生花園
  • サワトラノオ Lysimachia leucantha

    サクラソウ科オカトラノオ属
    漢字:沢虎の尾
    名前の由来:
    「サワ(沢)」は、湿地に生える。
    「トラノオ(虎の尾)」は、花穂を虎の尾に見立てた。
    葉:互生
    花:総状花序、白色
    花期:5~6月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    湿地に生える。
    絶滅危惧lB類(EN)。

    サワトラノオ
    20230619_富士山こどもの国
    サワトラノオ
    20230619_富士山こどもの国
  • サワシロギク Aster rugulosus

    キク科シオン属
    漢字:沢白菊
    名前の由来:沢地に生える白花の菊。
    葉:互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、舌状花は白色→紅紫色
    花期:8~10月
    果実:瘦果、粗毛があり冠毛は淡褐色で多い
    習性:多年草
    備考:湿地に生える。

    サワシロギク
    20231016_県立森林公園
    サワシロギク
    20231016_県立森林公園
    サワシロギク
    20231016_県立森林公園