ホシクサ科ホシクサ属
漢字:白玉星草
名前の由来:
「シラタマ(白玉)」は、花に白い毛が多く、白い球のような見える。
「ホシクサ(星草)」は、ホシクサに似る。
葉:根生葉
花:雄花と雌花が混生、頭状花序、白色
花期:8~10月
果実:蒴果
習性:1年草
備考:伊勢湾沿岸近辺の湿地だけに生える。
カテゴリー: 草本
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ショウジョウバカマ Helonias orientalis
シュロソウ科ショウジョウバカマ属
漢字:猩猩袴
名前の由来:
淡紅色~紫色の花を猩猩(体はサル、顔が人間に似た酒好きな中国の伝説上の動物)の赤い顔に、地面に広がった根生葉を袴に見立てた説あり。
葉:ロゼット状
花:総状花序、淡紅色~濃紅紫色
花期:4~5月
果実:蒴果、3つの突起状になり、裂開すると糸くずのような種子が出る
習性:多年草
備考:
山地の湿地に生える。
自家受粉もできる自家和合性。早く咲く個体はハエ類による自家受粉が多く、遅く咲く個体はハチ類による他家受粉が多い。
しばしば枯死直前の葉先に栄養繁殖による小植物体(クローン)を形成する。 -
シャガ Iris japonica
アヤメ科アヤメ属
漢字:射干
名前の由来:シャガと同じように葉を扇形につけるヒオウギの漢名「射干(しゃっかん)」を誤って漢字につけて音読みした。
葉:
花:淡白紫色
花期:4~5月
習性:多年草
備考:
朝咲いて夕方しぼむ一日花。
花は橙色と青紫色に彩られた外花被片(萼片)があり、中央の黄色い部分が「鶏冠状」の突起になっている。
3組の染色体をもつ「3倍体」(多くの植物は2倍体)で結実しない。鱗茎(球根)や地下茎で栄養繁殖(無性繁殖)することによってクローンを増やす。他、ヒガンバナやニホンスイセンも同様。
(参考)
鱗茎(りんけい):短い茎に厚い鱗葉が重なり合ったもの。球根。
塊茎(かいけい):地下茎の先がふくらんだいも。
<単面葉>
葉は表も裏も同じように見えるが、植物学上はすべて「裏」(1枚の葉の表同士が折り紙を折るように内側に折られてくっついて、外側はどちらも「裏」状態)。 -
シシウド Angelica pubescens
セリ科シシウド属
漢字:猪独活
名前の由来:
「シシ(猪)」は、ウドより大きくなり、どこにでも見られる様子を「猪」にたとえた説、
イノシシが食べる大きさ説、
イノシシがこの根を掘り起こして食べる説など諸説あり。
「ウド(独活)」は、全体がウコギ科のウドに似る。
葉:互生、2~3回羽状複葉
花:複散形花序、白色
花期:8~11月
果実:2個の分果、両側に翼あり、紫色
習性:多年草
備考:
葉柄の基部は鞘状にふくれて茎に抱きつくようについている。
茎や葉にさわると甘い独特の香りあり。
根茎は生薬「独活(どっかつ)」と呼ばれ、煎じたものは鎮痛、鎮静、血管拡張に、薬湯としてリューマチや神経痛、冷え性に用いた。