【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • サクラタデ Persicaria macrantha ssp. conspicua

    タデ科イヌタデ属
    漢字:桜蓼
    名前の由来:
    「サクラ(桜)」は、花色が淡紅色で大きく開きサクラに似る。
    「タデ(蓼)」は、イヌタデの名前の由来参照。
    葉:互生
    花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡紅色
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    水辺や湿地に生える。
    鞘状の托葉の縁には長い毛が並んで生えている。
    <異型花柱性>
    短花柱花と長花柱花の2型の花がある。
    本種は、花柱3個、雄しべ8個。
    自分を含む同形の花から受粉しても結実しない(自家不和合性)。
    短花柱花:雌しべの長さが雄しべより短く、雄しべは花被から突き出る。
    長花柱花:短花柱花の逆で雌しべは花被から突き出る。

    サクラタデ
    20240911_箱根湿生花園
    サクラタデ
    20240911_箱根湿生花園
  • サギゴケ Mazus miquelii

    ハエドクソウ科サギゴケ属
    漢字:鷺苔
    別名:ムラサキサギゴケ
    名前の由来:
    「サギ(鷺)」は、白花(白花をサギゴケ、紫花をムラサキサギゴケとして区別する考えあり)の花の様子をサギに見立てた。
    「ゴケ(苔)」は、地面を這うよう広がる。
    葉:対生
    花:淡紫色~紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    <柱頭運動>
    花柱の先は上下に広がって2裂し、その内側が柱頭になっている。柱頭に触れると分かれていた花柱の先が閉じ、しばらくするとまた開く。花粉を着けた虫が触れると、その刺激で閉じて虫の体に着いた花粉をつかみ取る仕組み。トキワハゼなどにも見られる。

    サギゴケ
    20240504_高山・市民の森
    サギゴケ
    20240504_高山・市民の森
    サギゴケ
    20240504_高山・市民の森
  • コモチマンネングサ Sedum bulbiferum

    ベンケイソウ科マンネングサ属
    漢字:子持ち万年草
    名前の由来:葉腋にむかご(珠芽)をつくり、地に落ちて繁殖する。
    葉:下部で対生、上部で互生
    花:集散花序、黄色
    花期:5~6月
    果実:袋果、放射状に並列する
    習性:多年草

    コモチマンネングサ
    20240608_遊木の森
    コモチマンネングサ
    20240608_遊木の森
  • コメツブツメクサ Trifolium dubium

    マメ科シャジクソウ属
    漢字:米粒詰草
    名前の由来:
    「コメツブ(米粒)」は、花や葉が小さいことによる説あり。
    「ツメクサ(詰草)」は、シロツメクサの名前の由来参照。
    葉:3出複葉
    花:黄色
    花期:5~7月
    習性:1年草
    備考:ヨーロッパ~西アジア原産

    コメツブツメクサ
    20240410_吉田川
    コメツブツメクサ
    20240410_吉田川
    コメツブツメクサ
    20240410_吉田川
  • コバンソウ Briza maxima

    イネ科コバンソウ属
    漢字:小判草
    別名:タワラムギ(俵麦)
    名前の由来:黄褐色に熟した小穂の形を小判や米俵に見立てた。
    葉:
    花:円錐花序、淡緑色→黄褐色
    花期:5~7月
    習性:1年草
    備考:ヨーロッパ原産

    コバンソウ
    20240608_遊木の森
    コバンソウ
    20240608_遊木の森
    コバンソウ
    20240608_遊木の森
  • コバノタツナミ Scutellaria indica var. parvifolia

    シソ科タツナミソウ属
    漢字:小葉の立浪
    名前の由来:
    「コバノ(小葉の)」は、タツナミソウより葉も含め全体に小さい。
    「タツナミ(立浪)」は、同じ方角を向いて咲く花の様子を、海で泡立ちながら立つ波に見立てた。
    葉:対生
    花:唇形花、淡青紫色
    花期:5~6月
    習性:多年草
    備考:
    タツナミソウの変種。タツナミソウに比べ、茎は下部がはい、葉は小さく縁の鋸歯が少ない。
    開花期以降は「閉鎖花」をつける。

    コバノタツナミ
    20240420_その他
    コバノタツナミ
    20240420_その他
    コバノタツナミ
    20240420_その他
  • コバノイチヤクソウ Pyrola alpina

    ツツジ科イチヤクソウ属
    漢字:小葉の一薬草
    名前の由来:
    「コバノ(小葉の)」は、イチヤクソウより葉が小さい。
    「イチヤクソウ(一薬草)」は、全草を1本まるごと乾燥させて薬用にする。
    葉:
    花:白色
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:亜高山帯に生える。

    コバノイチヤクソウ
    20230817_宝永遊歩道
  • コバギボウシ Hosta sieboldii

    キジカクシ科ギボウシ属
    漢字:小葉擬宝珠
    名前の由来:
    「コバ(小葉)」は、葉が「オオバギボウシ」に比べて小型。
    「ギボウシ(擬宝珠)」は、つぼみの形が、橋の欄干飾りである「擬宝珠(ぎぼし)」に似ている。
    葉:
    花:総状花序、斜めに下垂、淡紫色
    花期:7~8月
    果実:蒴果、熟すと3裂し黒色の種子を飛ばす
    習性:多年草
    備考:湿地に生える。

    コバギボウシ
    20230724_八島湿原
    コバギボウシ
    20230724_八島湿原
  • コバイケイソウ Veratrum stamineum

    シュロソウ科シュロソウ属
    漢字:小梅蕙草
    名前の由来:
    小さい「バイケイソウ」。
    「バイケイソウ(梅蕙草)」は、花が梅に似て、葉がケイラン(蕙蘭)に似ている。
    葉:互生
    花:雄花と両性花、複総状花序、白色
    花期:6~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    亜高山帯の湿地に群生する。
    有毒植物。

    コバイケイソウ
    20230717_八島湿原
  • コタヌキラン Carex doenitzii

    カヤツリグサ科スゲ属
    漢字:小狸蘭
    名前の由来:
    「タヌキラン」より小さい。
    「タヌキラン(狸蘭)」は、雌小穂を狸の尾に見立てた。
    葉:叢生
    花:頂小穂は雄性、側小穂は雌性、濃紫褐色
    花期:6~7月
    習性:多年草
    備考:亜高山帯に生える。

    コタヌキラン
    20230817_宝永火口付近