キク科コウゾリナ属
漢字:髪剃菜
名前の由来:茎や葉に剛毛があり、さわるとざらついて、手が切れそうなのを髪剃(コウゾリ = カミソリ)にたとえた。
葉:茎葉は互生
花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
花期:5~10月
果実:瘦果、冠毛は羽毛状
習性:2年草
備考:若芽は食用。
カテゴリー: 草本
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ゲンゲ(レンゲソウ) Astragalus sinicus
マメ科ゲンゲ属
漢字:紫雲英
漢名:翹揺
別名:レンゲソウ
名前の由来:
「ゲンゲ(紫雲英)」は、漢名「翹揺」の音読みとする説などあり。漢字「紫雲英」は、一面に咲いた花を紫の雲にたとえたあて字。
「レンゲソウ(蓮華草)」は、蝶形花が輪状に並んだ様子がハス(蓮)の花(華)に似ている。
葉:互生、奇数羽状複葉
花:蝶形花
花期:4~6月、紅紫色
果実:豆果、黒色
習性:越年草
備考:
中国原産。
<緑肥として>
冬の田んぼで育て、花が咲きそろった頃に土にすきこんで肥料にする。
根に寄生する「根粒菌」が空気中からとりこんだ分だけ土の窒素が増えて、窒素肥料を与えるのと同じ効果が得られる。「根粒菌」については、シロツメクサの備考参照。 -
クルマムグラ Galium japonicum
アカネ科ヤエムグラ属
漢字:車葎
名前の由来:
「クルマ(車)」は、6個の輪生状の葉を車輪に見立てた。
「ムグラ(葎)」は、草むらや藪の意味。
葉:6個輪生
花:集散花序、白色
花期:6~7月
果実:2個の分果、長いかぎ状の毛を密生
習性:多年草
備考:
林内の湿地に生える。
<クルマバソウとの違い>
クルマバソウの花は、漏斗形で筒部あり、花冠の直径は4mmほど、クルマムグラの花冠は、直径2.5mmほど。
クルマムグラの葉は乾くと黒くなる、クルマバソウは芳香あり。
クルマムグラの茎は、4稜あり。
<オククルマムグラとの違い>
オククルマムグラは、葉や茎の裏面中脈に下向きの刺状毛あり。葉は乾いても黒くならない。 -
ギンリョウソウ Monotropastrum humile
ツツジ科ギンリョウソウ属
漢字:銀竜草
別名:ユウレイタケ(幽霊茸)
名前の由来:
下向きにつく花と鱗片葉を銀色の竜に見立てた。
「ユウレイタケ(幽霊茸)」は、薄暗い森林内で、白くひっそりと咲くのを幽霊に見立てた。
葉:互生、葉の退化した鱗片葉
花:白色
花期:5~8月
果実:液果、熟すと種子を落とす
習性:多年草
備考:
光合成をしないため、葉緑素をもたない。
<菌従属栄養植物>
菌類に寄生して栄養を奪うため、「菌従属栄養植物」と呼ばれる。
ギンリョウソウの場合、外生菌根菌(ベニタケ科(ベニタケ属・チチタケ属)のキノコ)を根に誘導して養分吸収器官を作らせ、外生菌根菌が樹木から獲得した栄養分を奪う。
<ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)との違い>
花期が8~9月(本種より遅い)。
果実は蒴果で、果実は直立して上向きにつく。
本種は黒く腐ったように枯れるのに対して、褐色のかさかさした感じに枯れる。