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カテゴリー: 草本

  • エゾリンドウ Gentiana triflora var. japonica

    リンドウ科リンドウ属
    漢字:蝦夷竜胆
    名前の由来:
    「エゾ(蝦夷)」は、北海道と本州中部以北の山地に生える。
    「リンドウ(竜胆)」は、中国で呼ばれていた名前「りゅうたん」が転訛した説あり。
    漢字「竜胆」は、根をかむと非常に苦いため、「竜の胆のように苦い」説あり。
    葉:対生
    花:青紫色
    花期:9~10月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    山地の湿地に生える。
    リンドウ属の根は苦く、生薬で「竜胆(りゅうたん)」と呼ばれ胃薬に用いた。

    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園
    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園
    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園
  • ウラシマソウ Arisaema thunbergii ssp. urashima

    サトイモ科テンナンショウ属
    漢字:浦島草
    名前の由来:付属体が長く伸びているのを、浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に見立てた。
    葉:鳥足状複葉
    花:雌雄異株、肉穂花序
    花期:4~5月
    習性:多年草
    備考:
    <テンナンショウ属>
    目立つ大型の苞(葉)は、仏像のうしろにある光背(こうはい)に見立てて「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる。
    花は、花被なしで「付属体」の下につき、成長や栄養の状態によって、雄花から雌花に性転換する。キノコに似た匂いを出すことで、キノコバエを呼び寄せて花粉を運ばせている。
    有毒のものが多い。

    ウラシマソウ
    20240410_有度山
    ウラシマソウ
    20240410_有度山
  • ウマノアシガタ Ranunculus japonicus

    キンポウゲ科キンポウゲ属
    漢字:馬の脚形
    別名:キンポウゲ(金鳳花)
    名前の由来:
    根生葉を馬のひづめに見立てた(根生葉の周縁が浅く5裂し、裂片が鋭尖形でないことから遠目には円形にみえる)。
    「キンポウゲ(金鳳花)」は、黄色い八重咲きの花を「金色の鳳(おおとり)」に見立てた。
    葉:
    花:黄色(光沢あり)
    花期:4~5月
    果実:瘦果が集まった集合果
    習性:多年草
    備考:有毒

    ウマノアシガタ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ウマノアシガタ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ウマノアシガタ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • ウバユリ Cardiocrinum cordatum

    ユリ科ウバユリ属
    漢字:姥百合
    名前の由来:
    花が咲く時にほとんどの葉が枯れ始めたり、落葉し始めたりすることが多いことから、歯の抜けた老女にたとえた説、
    ウバを「乳母」に見立て、大きな葉は乳母として花を育て、育てた花が開くころ葉がなくなることが多いため、育てた娘が花盛りとなるころに葉(歯)がなくなる説など諸説あり。
    葉:互生
    花:緑白色、横向
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    山野の湿った林内に生える。
    鱗茎から質のよいデンプンが採れる。

    ウバユリ
    20240918_箱根湿生花園
    ウバユリ
    20240918_箱根湿生花園
  • ウド Aralia cordata

    ウコギ科タラノキ属
    漢字:独活
    名前の由来:
    茎が生育すると中空になるので宇登呂(うどろ)が転訛した説、土の中の芽を食べる「埋(うづ)」から転訛した説など諸説あり。
    漢字名は、大きな葉を広げ風が吹かなくても動いているように見えることから「独=ひ とりでも、活=動く」の漢字があてられた。
    葉:互生、2回羽状複葉
    花:雌雄同株(茎の上部に両性花序、下方に雄性花序)、散形花序、淡緑白色
    花期:8~9月
    果実:液果、黒紫色
    習性:多年草
    備考:
    薄紫色の若芽は独特の香気と歯ざわりがあり、春の山菜となる。
    乾燥した根茎を生薬「和独活(わどっかつ)」と呼び、発汗、解熱、鎮痛など用いる。

    ウド
    20240911_箱根湿生花園
    ウド
    20240911_箱根湿生花園
    ウド
    20240918_箱根湿生花園
  • ウツボグサ Prunella vulgaris

    シソ科ウツボグサ属
    漢字:靫草
    名前の由来:花序の形が弓矢を入れるうつぼ(靫)に似る。
    葉:対生
    花:唇形花、紫色
    花期:6~8月
    習性:多年草
    備考:黒く枯れた花序を「夏枯草(かこそう)」と呼び、煎じたものを利尿薬にする。

    ウツボグサ
    20230724_八島湿原
    ウツボグサ
    20230724_八島湿原
  • イワニンジン Angelica hakonensis

    セリ科シシウド属
    漢字:岩人参
    名前の由来:岩場に生えるニンジン。
    葉:互生、2~3回3出複葉
    花:複散形花序、緑白色または帯紫色
    花期:8~10月
    習性:多年草

    イワニンジン
    20230821_宝永遊歩道
  • イワツメクサ Stellaria nipponica

    ナデシコ科ハコベ属
    漢字:岩爪草
    名前の由来:
    岩間に生える「ツメクサ(爪草)」。
    「ツメクサ(爪草)」は、細長く先が尖った葉の形が鳥の爪に似ている。
    葉:対生
    花:白色
    花期:7~8月
    果実:蒴果、6裂する
    習性:多年草
    備考:高山帯に生える。

    イワツメクサ
    20230817_富士山五合目付近
    イワツメクサ
    20230817_富士山五合目付近
  • イワシャジン Adenophora takedae

    キキョウ科ツリガネニンジン属
    漢字:岩沙参
    名前の由来:
    岩場に生える「シャジン(沙参)」。
    「シャジン(沙参)」は、ツリガネニンジンのこと。花の形が釣鐘に似て、根が朝鮮人参に似ている。
    葉:互生
    花:紫色
    花期:9~10月
    習性:多年草

    イワシャジン
    20240918_箱根湿生花園
    イワシャジン
    20240918_箱根湿生花園
  • イワオウギ Hedysarum vicioides

    マメ科イワオウギ属
    漢字:岩黄耆
    名前の由来:岩場に生え、中国原産の黄耆に似ている。
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:蝶形花、総状花序、黄白色
    花期:6~8月
    果実:豆果
    習性:多年草
    備考:高山帯に生える。

    イワオウギ
    20230817_富士山五合目付近
    イワオウギ
    20230817_富士山五合目付近