キク科キオン属
漢字:黄苑
名前の由来:
シオン(紫苑)に対して花が黄色。
「シオン(紫苑)」は、漢名「紫苑」の音読説あり。
葉:互生
花:まわりの舌状花(5個)と中心部の筒状花(10個程度)の集まった頭状花序、黄色
花期:8~9月
果実:瘦果
習性:多年草
カテゴリー: 草本
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カラムシ Boehmeria nivea
イラクサ科カラムシ属
漢字:茎蒸
漢名:苧麻(チョマ)
別名:クサマオ(草真麻)
名前の由来:
茎(幹(から))を蒸して皮をはぎ、繊維をとる説、
蒸してから乾燥させる(乾蒸(からむし))など諸説あり。
葉:互生、鋸歯、裏面に白い綿毛を密生
花:雌雄同株(茎の上部 雌花序、下部 雄花序)
花期:7~9月
習性:多年草
備考:[1-1941][224][野388P][1-225P]
皮のある茎を蒸して皮をはぎ取り、その繊維で上質の織物(上布(じょうふ))を作った。
「ポンポン草」や「パンパン草」の呼び名あり。軽く握った手に葉をのせて、勢いよくこれを叩くと「ポン」という音がする遊びあり。
「ラミーカミキリ(中国原産の外来種)」が好んで葉を食べる。
「アカタテハ」の幼虫は、葉をたたんで糸でとめて身を隠す。 -
カラスノエンドウ Vicia sativa ssp. nigra
マメ科ソラマメ属
漢字:烏野豌豆
別名:ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
名前の由来:
スズメノエンドウに比べて、花、葉、豆果が大形で、豆果が黒く熟すのをカラスにたとえた。
「ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)」は、小葉の先のくぼみの形を矢筈にたとえた。
葉:互生、偶数羽状複葉
花:蝶形花、紅紫色
花期:3~6月
果実:豆果、黒く熟し乾くと裂けて種子が飛ぶ。
習性:蔓性の越年草
備考:
葉柄の基部にある三角形の黒っぽい部分がふちに歯状突起がある托葉で、1個の花外蜜腺になっている。
若い芽や若いさやは、豆苗(とうみょう)のような味で食べられる。
<スズメノエンドウ/カスマグサとの違い>花のサイズとつき方 小葉の長さ 鞘 カラスノエンドウ 10~18mm
葉の付け根に1、2個20~30mm 無毛 スズメノエンドウ 3~4mm
枝先に3~7個10~17mm 有毛 カスマグサ 5~6mm
枝先に2個8~15mm 無毛 -
カタバミ Oxalis corniculata
カタバミ科カタバミ属
漢字:傍食/片喰
漢名:酢漿草
名前の由来:「就眠運動」により葉が閉じると片側が欠けたように見える。
葉:互生、3出複葉
花:散形花序、黄色
花期:4~10月
果実:蒴果、円柱形で熟すと5裂し多数の種子を弾き飛ばす
習性:多年草
備考:
葉や茎は「シュウ酸」を含み、噛むと酸味がある。イタドリ、スイバ、ギシギシ、ルバーブも同様。山菜などに利用されるが、食べ過ぎると結石を引き起こす可能性あり。
昔は、葉を揉んだ汁で銅製の鏡や真鍮のドアノブを磨いた。十円玉を磨くとピカピカになる。
実は熟した時に触れると弾けて種子が勢いよく飛び出す。種子には粘液が着いていて人や動物に張り付いてさらに運ばれる。
<就眠運動>
夜になると、葉は傘をすぼめたように葉を閉じて垂れる(就眠運動)。葉をたたむことで夜間の放射冷却を防いで葉温を保つ説があるが、明確にはわかっていない。
他の例)
シロツメクサ(クローバー)は3枚の葉が立ち上がる。
ネムノキ、ニセアカシアは、葉を開閉する。
シソ、オナモミ、カラムシは、葉をだらんと垂らす。
ヨモギは、葉を立たす。




























