【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • オオバギボウシ Hosta sieboldiana

    キジカクシ科ギボウシ属
    漢字:大葉擬宝珠
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、葉がコバギボウシに比べて大型。
    「ギボウシ(擬宝珠)」は、コバギボウシの名前の由来参照。
    葉:
    花:総状花序、白色~淡紫色
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:若い葉柄をウルイと呼び食用にする。

    オオバギボウシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オオバギボウシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オオバギボウシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • オオカサモチ Pleurospermum uralense

    セリ科オオカサモチ属
    漢字:大傘持
    名前の由来:
    「オオ(大)」は、カサモチ属のカサモチに比べて大きい。
    「カサモチ(傘持ち)」は、花の形が昔、傘を持って貴人にお供をしていた「傘持ち」に似ている。
    葉:2~3回羽状複葉
    花:複散形花序、白色
    花期:7~8月
    果実:2個の分果
    習性:多年草
    備考:茎は中空。

    オオカサモチ
    20230717_八島湿原
    オオカサモチ
    20230724_八島湿原
    オオカサモチ
    20230724_八島湿原
  • オオイヌノフグリ Veronica persica

    オオバコ科クワガタソウ属
    漢字:大犬の陰嚢
    名前の由来:
    「オオ(大)」は、イヌノフグリより大きい。
    「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」は、果実の形を犬の陰嚢(ふぐり)にたとえた。
    葉:対生(下部)、互生(上部)
    花:ルリ色
    花期:3~5月
    習性:2年草
    備考:
    ユーラシア、アフリカ原産。
    <同花受粉>
    花は朝開き夕方閉じる一日花。
    虫媒花で他家受粉できなかった場合、散る前に雄しべが動いて雌しべにくっつき自家受粉を行う。

    オオイヌノフグリ
    20240410_吉田川
    オオイヌノフグリ
    20240410_吉田川
    オオイヌノフグリ
    20240410_吉田川
  • エンレイソウ Trillium apetalon

    シュロソウ科エンレイソウ属
    漢字:延齢草
    名前の由来:
    薬草として命をながらえた人がいたことから「延齢草」説、
    アイヌ語の「エマウリ」が転訛した説あり。
    葉:茎頂に3個輪生
    花:外花被片(萼片)は緑色または紫褐色、内花被片(花弁)は退化している
    花期:4~6月
    果実:液果、緑色 紫黒色 緑紫色など
    習性:多年草
    備考:有毒植物

    エンレイソウ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • エビネ Calanthe discolor

    ラン科エビネ属
    漢字:海老根
    名前の由来:
    地中に球状の偽鱗茎があり、これが横に連なっている形をエビに見立てた。
    葉:
    花:総状花序、萼片と側花弁 暗褐色、唇弁 淡紅白~白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草

    エビネ
    20220508_高山・市民の森
  • エゾリンドウ Gentiana triflora var. japonica

    リンドウ科リンドウ属
    漢字:蝦夷竜胆
    名前の由来:
    「エゾ(蝦夷)」は、北海道と本州中部以北の山地に生える。
    「リンドウ(竜胆)」は、中国で呼ばれていた名前「りゅうたん」が転訛した説あり。
    漢字「竜胆」は、根をかむと非常に苦いため、「竜の胆のように苦い」説あり。
    葉:対生
    花:青紫色
    花期:9~10月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    山地の湿地に生える。
    リンドウ属の根は苦く、生薬で「竜胆(りゅうたん)」と呼ばれ胃薬に用いた。

    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園
    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園
    エゾリンドウ
    20240911_箱根湿生花園
  • ウラシマソウ Arisaema thunbergii ssp. urashima

    サトイモ科テンナンショウ属
    漢字:浦島草
    名前の由来:付属体が長く伸びているのを、浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に見立てた。
    葉:鳥足状複葉
    花:雌雄異株、肉穂花序
    花期:4~5月
    習性:多年草
    備考:
    <テンナンショウ属>
    目立つ大型の苞(葉)は、仏像のうしろにある光背(こうはい)に見立てて「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる。
    花は、花被なしで「付属体」の下につき、成長や栄養の状態によって、雄花から雌花に性転換する。キノコに似た匂いを出すことで、キノコバエを呼び寄せて花粉を運ばせている。
    有毒のものが多い。

    ウラシマソウ
    20240410_有度山
    ウラシマソウ
    20240410_有度山
  • ウマノアシガタ Ranunculus japonicus

    キンポウゲ科キンポウゲ属
    漢字:馬の脚形
    別名:キンポウゲ(金鳳花)
    名前の由来:
    根生葉を馬のひづめに見立てた(根生葉の周縁が浅く5裂し、裂片が鋭尖形でないことから遠目には円形にみえる)。
    「キンポウゲ(金鳳花)」は、黄色い八重咲きの花を「金色の鳳(おおとり)」に見立てた。
    葉:
    花:黄色(光沢あり)
    花期:4~5月
    果実:瘦果が集まった集合果
    習性:多年草
    備考:有毒

    ウマノアシガタ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ウマノアシガタ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ウマノアシガタ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • ウバユリ Cardiocrinum cordatum

    ユリ科ウバユリ属
    漢字:姥百合
    名前の由来:
    花が咲く時にほとんどの葉が枯れ始めたり、落葉し始めたりすることが多いことから、歯の抜けた老女にたとえた説、
    ウバを「乳母」に見立て、大きな葉は乳母として花を育て、育てた花が開くころ葉がなくなることが多いため、育てた娘が花盛りとなるころに葉(歯)がなくなる説など諸説あり。
    葉:互生
    花:緑白色、横向
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    山野の湿った林内に生える。
    鱗茎から質のよいデンプンが採れる。

    ウバユリ
    20240918_箱根湿生花園
    ウバユリ
    20240918_箱根湿生花園
    ウバユリ
    20250407_朝霧高原
  • ウド Aralia cordata

    ウコギ科タラノキ属
    漢字:独活
    名前の由来:
    茎が生育すると中空になるので宇登呂(うどろ)が転訛した説、土の中の芽を食べる「埋(うづ)」から転訛した説など諸説あり。
    漢字名は、大きな葉を広げ風が吹かなくても動いているように見えることから「独=ひ とりでも、活=動く」の漢字があてられた。
    葉:互生、2回羽状複葉
    花:雌雄同株(茎の上部に両性花序、下方に雄性花序)、散形花序、淡緑白色
    花期:8~9月
    果実:液果、黒紫色
    習性:多年草
    備考:
    薄紫色の若芽は独特の香気と歯ざわりがあり、春の山菜となる。
    乾燥した根茎を生薬「和独活(わどっかつ)」と呼び、発汗、解熱、鎮痛など用いる。

    ウド
    20240911_箱根湿生花園
    ウド
    20240911_箱根湿生花園
    ウド
    20240918_箱根湿生花園