【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • フモトスミレ Viola sieboldii

    スミレ科スミレ属
    漢字:麓菫
    名前の由来:
    山麓によく生えるスミレ。
    「スミレ(菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
    葉:根生葉を束生
    花:白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    側弁の内側に突起毛あり(唇弁にもある場合あり)。
    唇弁は他の弁より小さい。
    距の長さは2~3mmで、紅紫色の斑点あり。

    フモトスミレ
    20250427_高山・市民の森
    フモトスミレ
    20250427_高山・市民の森
    フモトスミレ
    20250427_高山・市民の森
  • ヒカゲスミレ Viola yezoensis

    スミレ科スミレ属
    漢字:日陰菫
    名前の由来:
    山林内の日陰、湿り気のあるところに生えるスミレ。
    「スミレ(菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
    葉:根生葉を束生
    花:白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    全体が柔らかい。
    地下匐枝(ふくし)をだして群生する。
    葉柄や花柄、側弁の内側は有毛。
    花柱の先端は、倒三角状にふくらむ。
    萼片の付属体はとがり、下側の萼片の耳は2~3裂する。

    ヒカゲスミレ
    20250416_朝霧高原
    ヒカゲスミレ
    20250416_朝霧高原
    ヒカゲスミレ
    20250416_朝霧高原
  • マルバスミレ Viola keiskei

    スミレ科スミレ属
    漢字:円葉菫
    名前の由来:
    葉が円みを帯びるスミレ。
    「スミレ(菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
    葉:根生葉を束生
    花:白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    花弁はまるく、側弁に少し毛あり。
    距には紫色の斑点があり、後部は上方に膨らむ。
    萼の付属体に決刻あり。
    全体に毛があるものを「ケマルバスミレ」、無毛のものを変種「マルバスミレ」とする説あり。

    マルバスミレ
    20250416_朝霧高原
    マルバスミレ
    20250416_朝霧高原
    マルバスミレ
    20250416_朝霧高原
  • ニオイタチツボスミレ Viola obtusa

    スミレ科スミレ属
    漢字:匂立坪菫
    名前の由来:
    花にかすかな芳香があり「タチツボスミレ」に似る。
    「タチツボスミレ(立坪菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
    葉:根生葉は束生、地上茎は互生
    花:濃紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    花弁の基部の1/3ぐらいが白いので花の中心が白く抜けて見える。
    全体に白い短毛あり。

    ニオイタチツボスミレ
    20250416_朝霧高原
  • ハナネコノメ Chrysosplenium album var. stamineum

    ユキノシタ科ネコノメソウ属
    漢字:花猫の目
    名前の由来:
    花の白さが著しいネコノメソウ。
    「ネコノメソウ(猫の目草)」は、裂開した蒴果の縫線をネコの昼間の目(瞳孔)に見立てた。
    葉:対生
    花:単花被花(花冠なし萼片のみ)、白色
    花期:3~4月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)(var. album)は、西日本に分布し、本種に比べ、萼片の先がとがり、毛が多い。

    ハナネコノメ
    20250407_朝霧高原
    ハナネコノメ
    20250407_朝霧高原
    ハナネコノメ
    20250416_朝霧高原
  • エイザンスミレ Viola eizanensis

    スミレ科スミレ属
    漢字:叡山菫
    名前の由来:
    比叡山に生えるスミレ。
    「スミレ(菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
    葉:根生葉を束生
    花:淡紅色~白色
    花期:3~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    花は芳香がある場合あり。
    葉は3裂しさらに両外側が深く2裂する。
    側弁の内側に突起毛あり。
    距は先がやや膨らむ円柱形
    花後に出る葉は長大になる。

    エイザンスミレ
    20250407_朝霧高原
    エイザンスミレ
    20250407_朝霧高原
    エイザンスミレ
    20250416_朝霧高原
    エイザンスミレ
    20250416_朝霧高原
    エイザンスミレ
    20250416_朝霧高原
  • イワボタン Chrysosplenium macrostemon var. macrostemon

    ユキノシタ科ネコノメソウ属
    漢字:岩牡丹
    別名:ミヤマネコノメソウ(深山猫眼草)
    名前の由来:枝の葉が大形でボタンの花のように見える。
    葉:対生、灰白色斑紋あり
    花:単花被花(花冠なし萼片のみ)、淡黄緑色
    花期:4月
    果実:蒴果、くちばし状に2裂し、左右不同、種子は茶褐色で多数、突起が縦に並ぶ
    習性:多年草
    備考:「ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)var. atrandrum」は、萼裂片が直立し、葯は暗紅色(イワボタンは黄色~橙色)、花糸、花盤なども紅紫色を帯びる。

    イワボタン
    20250407_朝霧高原
    イワボタン
    20250416_朝霧高原
  • アズマイチゲ Anemone raddeana

    キンポウゲ科イチリンソウ属
    漢字:東一華
    名前の由来:関東地方に見られ、一つの茎に一つの花を咲かせる。
    葉:根生葉は2回3出複葉、茎葉は3個輪生し3出複葉
    花:単花被花(花冠なし萼片のみ)、白色(基部と裏面は紫色を帯びる)
    花期:3~5月
    果実:瘦果が集まった集合果
    習性:多年草

    アズマイチゲ
    20250407_朝霧高原
    アズマイチゲ
    20250407_朝霧高原
    アズマイチゲ
    20250407_朝霧高原
    アズマイチゲ
    20250416_朝霧高原
  • ハナミョウガ Alpinia japonica

    ショウガ科ハナミョウガ属
    漢字:花茗荷
    名前の由来:葉などが「ミョウガ」に似ていて、花を咲かせる。
    葉:偽茎に2裂互生
    花:穂状花序、唇弁は白色で紅色のすじが入る
    花期:5~6月
    果実:瘦果、赤色、先に萼片が残っている
    習性:多年草
    備考:
    葉の下面にビロード状の軟毛がある。
    瘦果の白色の仮種皮取り除いた種子を粉末にしたものは生薬で「伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)」と呼び、芳香性健胃薬として腹痛、下痢に用いた。

    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
  • ツルソバ Persicaria chinensis

    タデ科イヌタデ属
    漢字:蔓蕎麦
    名前の由来:蔓状で蕎麦に似る。
    葉:互生
    花:単花被花(花冠なし萼のみ)、白色またはピンク色、花柄に腺毛あり
    花期:5~11月
    果実:瘦果、黒色
    習性:蔓性多年草
    備考:
    暖地の海岸に生える。
    花のあと花被は肥厚して暗黒紫色を帯びた液質になり、瘦果を包む。液質はインクとして遊べる。
    托葉鞘は長さ1~3cmの筒形で、先端は斜めに切れ、基部には下向きの小さなとげあり。
    若い茎は酸味があり、子供が食べる地方あり。

    ツルソバ
    20241202_佐鳴湖
    ツルソバ
    20241202_佐鳴湖