【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • ニオイタチツボスミレ Viola obtusa

    スミレ科スミレ属
    漢字:匂立坪菫
    名前の由来:
    花にかすかな芳香があり「タチツボスミレ」に似る。
    「タチツボスミレ(立坪菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
    葉:根生葉は束生、地上茎は互生
    花:濃紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    花弁の基部の1/3ぐらいが白いので花の中心が白く抜けて見える。
    全体に白い短毛あり。

    ニオイタチツボスミレ
    20250416_朝霧高原
  • ハナネコノメ Chrysosplenium album var. stamineum

    ユキノシタ科ネコノメソウ属
    漢字:花猫の目
    名前の由来:
    花の白さが著しいネコノメソウ。
    「ネコノメソウ(猫の目草)」は、裂開した蒴果の縫線をネコの昼間の目(瞳孔)に見立てた。
    葉:対生
    花:単花被花(花冠なし萼片のみ)、白色
    花期:3~4月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)(var. album)は、西日本に分布し、本種に比べ、萼片の先がとがり、毛が多い。

    ハナネコノメ
    20250407_朝霧高原
    ハナネコノメ
    20250407_朝霧高原
    ハナネコノメ
    20250416_朝霧高原
  • エイザンスミレ Viola eizanensis

    スミレ科スミレ属
    漢字:叡山菫
    名前の由来:
    比叡山に生えるスミレ。
    「スミレ(菫)」は、タチツボスミレの名前の由来参照。
    葉:根生葉を束生
    花:淡紅色~白色
    花期:3~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    花は芳香がある場合あり。
    葉は3裂しさらに両外側が深く2裂する。
    側弁の内側に突起毛あり。
    距は先がやや膨らむ円柱形
    花後に出る葉は長大になる。

    エイザンスミレ
    20250407_朝霧高原
    エイザンスミレ
    20250407_朝霧高原
    エイザンスミレ
    20250416_朝霧高原
    エイザンスミレ
    20250416_朝霧高原
    エイザンスミレ
    20250416_朝霧高原
  • イワボタン Chrysosplenium macrostemon var. macrostemon

    ユキノシタ科ネコノメソウ属
    漢字:岩牡丹
    別名:ミヤマネコノメソウ(深山猫眼草)
    名前の由来:枝の葉が大形でボタンの花のように見える。
    葉:対生、灰白色斑紋あり
    花:単花被花(花冠なし萼片のみ)、淡黄緑色
    花期:4月
    果実:蒴果、くちばし状に2裂し、左右不同、種子は茶褐色で多数、突起が縦に並ぶ
    習性:多年草
    備考:「ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)var. atrandrum」は、萼裂片が直立し、葯は暗紅色(イワボタンは黄色~橙色)、花糸、花盤なども紅紫色を帯びる。

    イワボタン
    20250407_朝霧高原
    イワボタン
    20250416_朝霧高原
  • アズマイチゲ Anemone raddeana

    キンポウゲ科イチリンソウ属
    漢字:東一華
    名前の由来:関東地方に見られ、一つの茎に一つの花を咲かせる。
    葉:根生葉は2回3出複葉、茎葉は3個輪生し3出複葉
    花:単花被花(花冠なし萼片のみ)、白色(基部と裏面は紫色を帯びる)
    花期:3~5月
    果実:瘦果が集まった集合果
    習性:多年草

    アズマイチゲ
    20250407_朝霧高原
    アズマイチゲ
    20250407_朝霧高原
    アズマイチゲ
    20250407_朝霧高原
    アズマイチゲ
    20250416_朝霧高原
  • ハナミョウガ Alpinia japonica

    ショウガ科ハナミョウガ属
    漢字:花茗荷
    名前の由来:葉などが「ミョウガ」に似ていて、花を咲かせる。
    葉:偽茎に2裂互生
    花:穂状花序、唇弁は白色で紅色のすじが入る
    花期:5~6月
    果実:瘦果、赤色、先に萼片が残っている
    習性:多年草
    備考:
    葉の下面にビロード状の軟毛がある。
    瘦果の白色の仮種皮取り除いた種子を粉末にしたものは生薬で「伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)」と呼び、芳香性健胃薬として腹痛、下痢に用いた。

    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
    ハナミョウガ
    20250105_朝鮮岩
  • ツルソバ Persicaria chinensis

    タデ科イヌタデ属
    漢字:蔓蕎麦
    名前の由来:蔓状で蕎麦に似る。
    葉:互生
    花:単花被花(花冠なし萼のみ)、白色またはピンク色、花柄に腺毛あり
    花期:5~11月
    果実:瘦果、黒色
    習性:蔓性多年草
    備考:
    暖地の海岸に生える。
    花のあと花被は肥厚して暗黒紫色を帯びた液質になり、瘦果を包む。液質はインクとして遊べる。
    托葉鞘は長さ1~3cmの筒形で、先端は斜めに切れ、基部には下向きの小さなとげあり。
    若い茎は酸味があり、子供が食べる地方あり。

    ツルソバ
    20241202_佐鳴湖
    ツルソバ
    20241202_佐鳴湖
  • ワレモコウ Sanguisorba officinalis

    バラ科ワレモコウ属
    漢字:吾木香/吾亦紅
    名前の由来:
    「吾木香」は、キク科のモッコウ(木香)に古くから日本の木香の意味で「我の木香」という意味で「ワレモコウ」の名があったが、その後、名だけが本種の名となった説あり。
    「吾亦紅」は、神が赤い花を集めていた時に、花自身が「吾もまた紅なり」と唱えた説あり。
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼片のみ)、暗赤紫色
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草

    ワレモコウ
    20230724_八島湿原
    ワレモコウ
    20230724_八島湿原
    ワレモコウ
    20240911_箱根湿生花園
  • ワサビ Eutrema japonicum

    アブラナ科ワサビ属
    漢字:山葵
    名前の由来:
    深山に生え、銭葵(ゼニアオイ)の葉に似ていることから山葵の名が生まれ、のちに「和佐比」の名前がついた説、
    「悪障疼(わるさわりひびく)」「悪舌響(わるしたひびき)」の意味で、鼻につんとくる辛さを語源とした説、
    葉が心臓形で葵の葉に似て、沢に生えていることで「沢葵(さわあおい)」と呼ばれ、短縮して「サワサビ」となり転じた説など諸説あり。
    葉:茎葉は互生
    花:総状花序、白色
    花期:3~5月
    果実:長角果
    習性:多年草
    備考:
    栽培の始まりは、江戸時代(慶長時代)に静岡県の安倍川上流の「有東木」。
    殺菌力が高い(にぎり寿司は、ワサビがなくては完成しなかったといわれる)。
    根茎は香辛料として用いる。すりおろしたものは、リウマチや神経痛の鎮痛剤に用いた。
    現在市販されている粉ワサビや練りワサビはワサビダイコンを緑色に着色したものが多い。

    ワサビ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • ヨツバヒヨドリ Eupatorium glehnii

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:四葉鵯
    名前の由来:
    「ヨツバ(四葉)」は、葉が4枚(5,6枚もあり)輪生する。
    「ヒヨドリ(鵯)」は、ヒヨドリバナの名前の由来参照。
    葉:3~6枚輪生
    花:筒状花の集まった頭状花序、淡紫色
    花期:8~9月
    習性:多年草
    備考:
    奥山に生える。
    フジバカマヒヨドリバナサワヒヨドリとの葉の違い>
    ヒヨドリバナの備考参照。

    ヨツバヒヨドリ
    20230724_八島湿原
    ヨツバヒヨドリ
    20230724_八島湿原
    ヨツバヒヨドリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヨツバヒヨドリ
    20240719_富士山太郎坊周辺