【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • ヒメシャジン Adenophora nikoensis

    キキョウ科ツリガネニンジン属
    漢字:姫沙参
    名前の由来:
    小さい「シャジン」。
    「シャジン(沙参)」は、ツリガネニンジンのこと。
    葉:互生
    花:紫色
    花期:7~9月
    習性:多年草
    備考:亜高山帯に生える。

    ヒメシャジン
    20230821_富士山五合目付近
    ヒメシャジン
    20230821_富士山五合目付近
  • ヒメオドリコソウ Lamium purpureum

    シソ科オドリコソウ属
    漢字:姫踊り子草
    名前の由来:
    「ヒメ(姫)」は、背丈・葉や花の⼤きさが「オドリコソウ」の半分以下で小さい。
    「オドリコソウ(踊り子草)」は、花の形を笠をかぶった踊り子の姿にたとえた。
    葉:十字対生
    花:唇形花、淡紅色
    花期:4~5月
    果実:4個の分果
    習性:2年草
    備考:
    ヨーロッパ原産。
    <アリ散布>
    ハコベの備考参照。

    ヒメオドリコソウ
    20240410_吉田川
    ヒメオドリコソウ
    20240410_吉田川
  • ヒツジグサ Nymphaea tetragona

    スイレン科スイレン属
    漢字:未草
    漢名:睡蓮
    名前の由来:未の刻(午後2時頃)に開花するとされた(実際は異なる)。
    葉:根生葉は束生
    花:白色
    花期:6~9月
    果実:液果(水中)、熟すとくずれて種子を水中に放出する、種子には袋状の肉質仮種皮あり
    習性:多年草
    備考:
    池や沼に生える。
    花は日中に開いて夜になると閉じ、2~3日開閉をくり返す。

    ヒツジグサ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒツジグサ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒツジグサ
    20240918_箱根湿生花園
  • ハルジオン Erigeron philadelphicus

    キク科ムカシヨモギ属
    漢字:春紫苑
    名前の由来:秋に咲くキク科の「シオン(紫苑)」に似ていて、春に咲く。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序
    花期:5~7月
    習性:多年草
    備考:
    北アメリカ原産。
    若芽は食べられる。
    <ヒメジョオンとの違い>

    葉の基部つぼみロゼット
    ハルジオン中空茎を抱く下向きに垂れる葉柄がはっきりしない
    花期にも残る
    ヒメジョオン中空ではない茎を抱かない下を向かない葉柄がはっきりしている
    花期は消える
    ハルジオン
    20240410_吉田川
    ハルジオン
    20240410_吉田川
  • ハバヤマボクチ Synurus excelsus

    キク科ヤマボクチ属
    漢字:葉場山火口
    名前の由来:
    「ハバヤマ(葉場山)」は、葉場山(草刈り場のある山)に生える。
    「ボクチ(火口)」は、葉裏の綿毛を集めて火口(ほくち:火打ち石でだした火花を移しとるもの)とした。
    葉:茎葉は互生
    花:筒状花の集まった頭状花序、黒紫色
    花期:10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    根生葉の裏面には白い綿毛が密生する。
    <オヤマボクチとの違い>
    本種は根生葉の基部が横にはり出してとがる。

    ハバヤマボクチ
    20230724_八島湿原
    ハバヤマボクチ
    20230724_八島湿原
  • ハハコグサ Gnaphalium affine

    キク科ハハコグサ属
    漢字:母子草
    別名:ホオコグサ、オギョウ
    名前の由来:
    葉や茎が白い綿毛に覆われている様子を、母親が子を包み混んでいるように見立てた説、
    葉を餅に入れて草団子にして食べた「葉っこ草」が転訛した説など諸説あり。
    「ホオコグサ」は、茎の白毛、頭花の冠毛がほおけ立っている。
    葉:互生
    花:頭状花序、筒状花(中心の両性花の周りに雌花)、黄色
    花期:4~6月
    果実:瘦果、黄白色の冠毛あり
    習性:2年草
    備考:
    春の七草のオギョウ(御行)はロゼット。
    全草を細かく刻んで乾燥させたものは生薬「鼠麹草(そきくそう)」と呼び、咳止め、痰切りに用いた。
    かつてはハハコグサを摘んで蒸してついて「母子餅(ほうこもち)」を食べる習慣があったが、「母と子を臼と杵でつくのは縁起がよくない」として、ヨモギが草餅に使われるようになった。

    ハハコグサ
    20240504_高山・市民の森
    ハハコグサ
    20240504_高山・市民の森
  • ハナチダケサシ Astilbe formosa

    ユキノシタ科チダケサシ属
    漢字:花乳茸刺
    名前の由来:
    花が多い「チダケサシ」?
    「チダケサシ(乳茸刺)」は、食用のチチタケ(チダケ)をチダケサシの茎に刺して持ち帰ることに由来。
    葉:3回3出羽状複葉
    花:円錐花序、白色
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:多年草

    ハナチダケサシ
    20230724_八島湿原
    ハナチダケサシ
    20230724_八島湿原
  • ハコベ Stellaria neglecta

    ナデシコ科ハコベ属
    漢字:繁縷
    別名:ミドリハコベ
    名前の由来:
    茎の中にある白い維管束を、絹糸の帛(はく)に見立て、帛糸を引き、群がり繁る草を意味する「帛繁(はくべら)」説、
    帛は同じ意味で、五つの花弁が箆(へら)を意味する「帛箆(はくへら)」説、
    平安時代の本草書「本草和名(ほんぞうわみょう)」に記された「波久倍良(はくべら)」説など諸説あり。
    漢字名「繁縷(はんろう)」は漢名。
    葉:対生
    花:集散花序、白色
    花期:3~11月
    果実:蒴果、熟すと6裂する
    習性:2年草
    備考:
    春の七草の一つ。
    小鳥の餌にする。
    ハコベの仲間は花弁が基部近くまで2列し、花弁が10個あるように見える(実際は5個)。
    花柄は花が終わるとだんだん下に向くが、果実が裂開する頃に再び上を向く。
    生薬で「繁縷(はんろう)」と呼び、利尿や浄血、催乳などに用いる。
    昔は、ハコベを炒って粉にし、塩を混ぜて歯磨き粉に使った。現在も「はこべ塩歯磨」として販売されている。
    <アリ散布>
    種子にエライオソームと呼ばれる脂肪や糖類に富む付属物が付いていてアリが好んで運搬する。アリは「エライオソーム」をかじりとると、残りの部分(種の本体)を巣の近くの地面に捨てるため、種子を散布させることができ相利共生関係が成立している。
    <コハコベ(子繁縷)、ウシハコベ(牛繁縷)との違い>
    ※コハコベもハコベと呼ぶ場合あり

    茎の色花柱と雄しべの数サイズ
    ハコベ(ミドリハコべ)緑色花柱:3
    雄しべ:5~10
    コハコベ白緑色~暗紫色花柱:3
    雄しべ:1~7
    ハコベより小さい
    ウシハコベ同上花柱:5他より茎葉が大きい

    コハコベ

    ハコベ
    20240410_吉田川
    ハコベ
    20240410_吉田川
    ハコベ
    20240410_吉田川
    ハコベ
    20240421_遊木の森
    ハコベ
    20240421_遊木の森
    ハコベ
    20240421_遊木の森
  • バアソブ Codonopsis ussuriensis

    キキョウ科ツルニンジン属
    漢字:婆ソブ
    名前の由来:花冠の内側の斑点を老婆の顔のそばかす(ソブ)にたとえた。
    葉:
    花:花冠の内側の上部は紫色、下半分は濃紫色の斑点あり
    花期:7~8月
    果実:蒴果
    習性:蔓性多年草
    備考:
    つるを切ると白い乳液が出る。
    ツルニンジン(ジイソブ)との違い>
    本種は葉の裏面や縁に白い毛がある

    バアソブ
    20230724_八島湿原
    バアソブ
    20230724_八島湿原
  • ノミノツヅリ Arenaria serpyllifolia

    ナデシコ科ノミノツヅリ属
    漢字:蚤の綴り
    名前の由来:小形の葉をノミの綴り(布切れをつなぎあわせてつくった粗末な衣)に見立てた。
    葉:対生
    花:白色
    花期:3~6月
    果実:蒴果、先端が6裂する、種子は腎臓形で細かい凹凸あり
    習性:越年草

    ノミノツヅリ
    20240504_高山・市民の森
    ノミノツヅリ
    20240504_高山・市民の森