ベンケイソウ科キリンソウ属
漢字:細葉の黄輪草/麒麟草
名前の由来:
「ホソバ(細葉)」は、キリンソウより葉が細い。
「キリンソウ(黄輪草)」は、黄色の花が輪状に咲く説あり。
「キリンソウ(麒麟草)」は、想像上の動物である麒麟が黄色説あり。
葉:互生
花:集散花序、黄色
花期:7~8月
果実:袋果
習性:多年草
備考:
<キリンソウとの違い>
キリンソウの葉は鈍鋸歯が上半分にあるのに対して、本種は基部まで鋸歯あり。花が密に咲く。
カテゴリー: 草本
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ヘクソカズラ Paederia scandens
アカネ科ヘクソカズラ属
漢字:屁糞蔓・屁臭蔓
別名:ヤイトバナ(灸花)/サオトメバナ(早乙女花)
名前の由来:
花、葉、果実をもんだり、つぶしたりすると悪臭がある。
「ヤイトバナ(灸花)」は、お灸を意味する花、筒状の花を伏せた様子が艾(もぐさ)を盛り上げた形に見える、あるいは花の内側が赤色でお灸をすえたように見える。
「サオトメバナ(早乙女花)」は、花を水の上に逆さに浮かべて花相撲をして遊んだ様子を、水田で働く乙女たち(早乙女)に見立てた、あるいは花の形が早乙女たちのかぶる菅笠の形に似ている。
葉:対生
花:集散花序、白色(内側は紅紫色)
花期:8~9月
果実:核果、黄褐色
習性:蔓性多年草
備考:
花筒の内側には白い「腺毛」が密生し、粘液のような物質がついており、アリなどの侵入を防いでいる。
悪臭は葉や蔓を食害する昆虫類への防御とされ、限られた昆虫(スズメガ科のホウジャクやホシホウジャクの幼虫等)しか本種などアカネ科の植物を食草としない。
<毒を利用する昆虫>
ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ
ヘクソカズラのペデロシドを排泄も分解もせずにそのまま自分の体にため込む。
食べた中から特定の成分だけを体内に蓄積(選択蓄積)する。
「まずい」ので、天敵のテントウムシにも襲われずに済む。
植物の防衛物質を自分の防衛に利用している。
目立つピンク色の色彩は、自分がまずくて危険な存在であることを誇示する「警戒色(警告色)」。 -
フジアザミ Cirsium purpuratum
キク科アザミ属
漢字:富士薊
名前の由来:
「フジ(富士)」は、富士山麓に多く生える。
「アザミ(薊)」は、ノアザミの名前の由来参照。
葉:茎葉は互生、根生葉はとげが多い
花:筒状花の集まった頭状花序、紅紫色、下向き
花期:8~10月
習性:多年草
備考:
頭花は直径10cmにもなる。
根は食用になる。 -
ヒヨドリバナ Eupatorium chinense
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ヒメシャジン Adenophora nikoensis
キキョウ科ツリガネニンジン属
漢字:姫沙参
名前の由来:
小さい「シャジン」。
「シャジン(沙参)」は、ツリガネニンジンのこと。
葉:互生
花:紫色
花期:7~9月
習性:多年草
備考:亜高山帯に生える。 -
ヒメオドリコソウ Lamium purpureum
シソ科オドリコソウ属
漢字:姫踊り子草
名前の由来:
「ヒメ(姫)」は、背丈・葉や花の⼤きさが「オドリコソウ」の半分以下で小さい。
「オドリコソウ(踊り子草)」は、花の形を笠をかぶった踊り子の姿にたとえた。
葉:十字対生
花:唇形花、淡紅色
花期:4~5月
果実:4個の分果
習性:2年草
備考:
ヨーロッパ原産。
<アリ散布>
ハコベの備考参照。