【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • トウバナ Clinopodium gracile

    シソ科トウバナ属
    漢字:塔花
    名前の由来:花穂の形を塔に見立てた。
    葉:対生
    花:唇形花、淡紅色
    花期:5~8月
    果実:4個の分果
    習性:多年草

    トウバナ
    20240427_遊木の森
    トウバナ
    20240427_遊木の森
    トウバナ
    20240504_高山・市民の森
    トウバナ
    20240504_高山・市民の森
  • テンニンソウ Leucosceptrum japonicum

    シソ科テンニンソウ属
    漢字:天人草
    名前の由来:
    葉:対生
    花:唇形花、淡黄色、雄しべおよび雌しべは花冠より長い
    花期:8~10月
    習性:多年草
    備考:茎は四角形。

    テンニンソウ
    20240918_箱根湿生花園
    テンニンソウ
    20240918_箱根湿生花園
  • ツワブキ Farfugium japonicum

    キク科ツワブキ属
    漢字:石蕗
    名前の由来:葉に光沢があるフキという意味の「艶蕗」が転訛した。
    葉:根生葉を束生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:10~12月
    果実:瘦果、冠毛を密生
    習性:多年草
    備考:葉柄はフキと同じように、きゃらぶき(甘く煮詰めたもの)にして食べる。

    ツワブキ
    20241028_県立美術館
    ツワブキ
    20241028_県立美術館
  • ツルリンドウ Tripterospermum trinervium

    リンドウ科ツルリンドウ属
    漢字:蔓竜胆
    名前の由来:
    「リンドウ」に似て蔓性。
    「リンドウ(竜胆)」は、エゾリンドウの名前の由来参照。
    葉:対生、裏面は紫色を帯びる
    花:淡紫色
    花期:8~10月
    果実:液果、紅紫色
    習性:蔓性多年草

    ツルリンドウ
    20241121_環境省生物多様性センター
  • ツルニンジン Codonopsis lanceolata

    キキョウ科ツルニンジン属
    漢字:蔓人参
    別名:ジイソブ
    名前の由来:蔓性で根が朝鮮人参のように太い。
    葉:互生
    花:白緑色、内側に紫褐色の斑点あり
    花期:8~10月
    果実:蒴果
    習性:蔓性多年草
    備考:
    雄性先熟。
    葉や茎を切ると白い乳液が出て、切り傷の薬効あり。

    ツルニンジン
    20231021_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20231021_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20231021_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20231119_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20231119_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20240918_箱根湿生花園
    ツルニンジン
    20240918_箱根湿生花園
    ツルニンジン
    20240918_箱根湿生花園
  • ツルアリドオシ Mitchella undulata

    アカネ科ツルアリドオシ属
    漢字:蔓蟻通し
    名前の由来:「アリドオシ」に似て蔓性。
    葉:対生
    花:白色
    花期:6~7月
    果実:液果、赤色
    習性:常緑蔓性多年草
    備考:
    茎は地上をはい、節から根を出す。
    1対で咲く2つの花の基部にある子房が合着しており、結実すると、1つの果実ができ、表面には左右2個の花の萼痕がある。
    <異型花柱性>
    「長花柱短雄しべ」と「短花柱長雄しべ」がある「異型花柱性(2型花)」で、自家受粉を回避する。

    ツルアリドオシ
    20240930_大室山ブナ林
    ツルアリドオシ
    20240930_大室山ブナ林
  • ツリフネソウ Impatiens textorii

    ツリフネソウ科ツリフネソウ属
    漢字:釣舟草
    名前の由来:
    花柄の先につるされた花の形を「帆掛け船」に見立てた説、
    細い柄の先にぶら下がるようにして咲く花が茶席で使う花器の「釣り船」似ている説あり。
    葉:互生
    花:紅紫色
    花期:7~9月
    果実:蒴果
    習性:1年草
    備考:
    有毒植物。
    山麓の水辺や湿地に生える。
    蒴果は熟すと少しの刺激ではじけて種子を飛ばす。
    <雄性先熟>
    花の後ろに伸びた管のような距があり、ここに蜜が溜まっている。マルハナバチがもぐり込むことにより、上部の雄しべの花粉がハチの背中に付着する。雄しべが擦り減り花粉がなくなると雌しべが出てくる。
    <閉鎖花>
    「閉鎖花」をつける。特にキツリフネ

    ツリフネソウ
    20240911_箱根湿生花園
    ツリフネソウ
    20240911_箱根湿生花園
    ツリフネソウ
    20240911_箱根湿生花園
  • ツリガネニンジン Adenophora triphylla var. japonica

    キキョウ科ツリガネニンジン属
    漢字:釣鐘人参
    名前の由来:花の形が釣鐘に似ていて、根が朝鮮人参のように太い。
    葉:輪生
    花:鐘状花、白または淡紫色
    花期:7~11月
    習性:多年草
    備考:春の若芽は「ととき」と呼ばれる山菜。

    ツリガネニンジン
    20231016_県立森林公園
    ツリガネニンジン
    20231016_県立森林公園
    ツリガネニンジン
    20240918_箱根湿生花園
    ツリガネニンジン
    20240918_箱根湿生花園
    ツリガネニンジン
    20240918_箱根湿生花園
  • ツユクサ Commelina communis

    ツユクサ科ツユクサ属
    漢字:露草
    別名:ボウシバナ(帽子花)
    名前の由来:
    朝露が残るうちにだけ咲く説、
    露を帯びて咲く説など諸説あり。
    葉:互生
    花:総序花序、青色
    花期:6~9月
    果実:蒴果
    習性:1年草
    備考:
    <飾り雄しべ>
    青色の反対色で目立つ3本の黄色の「飾り雄しべ」を用意し、たんまり花粉があると見せかけて虫を誘う。飾り雄しべには花粉はない。騙された虫が中間の1本と2本の長い雄しべの花粉に触れて花粉を運ぶ。花は数時間で咲き終わり、受粉できなかったときは「同花受粉」する。
    <同花受粉>
    花は、しぼみながら長い雄しべと雌しべを巻き上げ、絡み合わせて自ら受粉する。確実に実を結ぶことができるが、極端な近親交配となり、変異の幅を狭めると同時に、遺伝的に劣った弱い子孫が生まれる危険をはらむ。冬は枯れる1年草のツユクサとしては、子孫を絶やさないようにするため。
    <朝露について>
    夜間に気温が下がり、空中の水蒸気が冷えてできる結露。
    植物の葉は、昼の間は裏面の気孔から根が吸い上げた水分を蒸散させている(そうすることで、水を葉の隅々までいきわたらせる)。夜になると気孔が閉じて蒸散作用は弱まるが、根は水を吸い上げるため、葉の内部に水が溜まる。この余分な水は葉脈の末端にある水孔から外に押し出され、水滴となって滴り落ちる。

    ツユクサ
    20240809_県立美術館
    ツユクサ
    20240809_県立美術館
    ツユクサ
    20241015_遊木の森
    ツユクサ
    20241015_遊木の森
    ツユクサ
    20241015_遊木の森
  • ツチアケビ Galeola septentrionalis

    ラン科ツチアケビ属
    漢字:土木通
    別名:ヤマノカミノシャクジョウ(山の神の錫杖)
    名前の由来:
    全体が土の色に似ており、果実の色や形がアケビに似ている(果実が裂開することはない)。
    「ヤマノカミノシャクジョウ(山の神の錫杖)」は、果実のついた状態が修験僧の持つ錫杖に似ている。
    葉:
    花:総状花序、淡黄色
    花期:6~7月
    果実:紅色
    習性:多年草
    備考:
    光合成をしないため、葉緑素をもたない。
    菌類に寄生して栄養を奪うため、「菌従属栄養植物」と呼ばれる。
    ツチアケビの場合、ナラタケ(腐生菌)が獲得した栄養分を奪う。
    果実を乾燥させたものは生薬の「土通草(どつうそう)」と呼び、強壮・強精剤に用いる。

    ツチアケビ
    20240918_箱根湿生花園
    ツチアケビ
    20240918_箱根湿生花園