シソ科トウバナ属
漢字:塔花
名前の由来:花穂の形を塔に見立てた。
葉:対生
花:唇形花、淡紅色
花期:5~8月
果実:4個の分果
習性:多年草
カテゴリー: 草本
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ツルリンドウ Tripterospermum trinervium
リンドウ科ツルリンドウ属
漢字:蔓竜胆
名前の由来:
「リンドウ」に似て蔓性。
「リンドウ(竜胆)」は、エゾリンドウの名前の由来参照。
葉:対生、裏面は紫色を帯びる
花:淡紫色
花期:8~10月
果実:液果、紅紫色
習性:蔓性多年草 -
ツルアリドオシ Mitchella undulata
アカネ科ツルアリドオシ属
漢字:蔓蟻通し
名前の由来:「アリドオシ」に似て蔓性。
葉:対生
花:白色
花期:6~7月
果実:液果、赤色
習性:常緑蔓性多年草
備考:
茎は地上をはい、節から根を出す。
1対で咲く2つの花の基部にある子房が合着しており、結実すると、1つの果実ができ、表面には左右2個の花の萼痕がある。
<異型花柱性>
「長花柱短雄しべ」と「短花柱長雄しべ」がある「異型花柱性(2型花)」で、自家受粉を回避する。 -
ツリフネソウ Impatiens textorii
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
漢字:釣舟草
名前の由来:
花柄の先につるされた花の形を「帆掛け船」に見立てた説、
細い柄の先にぶら下がるようにして咲く花が茶席で使う花器の「釣り船」似ている説あり。
葉:互生
花:紅紫色
花期:7~9月
果実:蒴果
習性:1年草
備考:
有毒植物。
山麓の水辺や湿地に生える。
蒴果は熟すと少しの刺激ではじけて種子を飛ばす。
<雄性先熟>
花の後ろに伸びた管のような距があり、ここに蜜が溜まっている。マルハナバチがもぐり込むことにより、上部の雄しべの花粉がハチの背中に付着する。雄しべが擦り減り花粉がなくなると雌しべが出てくる。
<閉鎖花>
「閉鎖花」をつける。特にキツリフネ。 -
ツユクサ Commelina communis
ツユクサ科ツユクサ属
漢字:露草
別名:ボウシバナ(帽子花)
名前の由来:
朝露が残るうちにだけ咲く説、
露を帯びて咲く説など諸説あり。
葉:互生
花:総序花序、青色
花期:6~9月
果実:蒴果
習性:1年草
備考:
<飾り雄しべ>
青色の反対色で目立つ3本の黄色の「飾り雄しべ」を用意し、たんまり花粉があると見せかけて虫を誘う。飾り雄しべには花粉はない。騙された虫が中間の1本と2本の長い雄しべの花粉に触れて花粉を運ぶ。花は数時間で咲き終わり、受粉できなかったときは「同花受粉」する。
<同花受粉>
花は、しぼみながら長い雄しべと雌しべを巻き上げ、絡み合わせて自ら受粉する。確実に実を結ぶことができるが、極端な近親交配となり、変異の幅を狭めると同時に、遺伝的に劣った弱い子孫が生まれる危険をはらむ。冬は枯れる1年草のツユクサとしては、子孫を絶やさないようにするため。
<朝露について>
夜間に気温が下がり、空中の水蒸気が冷えてできる結露。
植物の葉は、昼の間は裏面の気孔から根が吸い上げた水分を蒸散させている(そうすることで、水を葉の隅々までいきわたらせる)。夜になると気孔が閉じて蒸散作用は弱まるが、根は水を吸い上げるため、葉の内部に水が溜まる。この余分な水は葉脈の末端にある水孔から外に押し出され、水滴となって滴り落ちる。 -
ツチアケビ Galeola septentrionalis
ラン科ツチアケビ属
漢字:土木通
別名:ヤマノカミノシャクジョウ(山の神の錫杖)
名前の由来:
全体が土の色に似ており、果実の色や形がアケビに似ている(果実が裂開することはない)。
「ヤマノカミノシャクジョウ(山の神の錫杖)」は、果実のついた状態が修験僧の持つ錫杖に似ている。
葉:
花:総状花序、淡黄色
花期:6~7月
果実:紅色
習性:多年草
備考:
光合成をしないため、葉緑素をもたない。
菌類に寄生して栄養を奪うため、「菌従属栄養植物」と呼ばれる。
ツチアケビの場合、ナラタケ(腐生菌)が獲得した栄養分を奪う。
果実を乾燥させたものは生薬の「土通草(どつうそう)」と呼び、強壮・強精剤に用いる。