イヌサフラン科チゴユリ属
漢字:稚児百合
名前の由来:
「チゴ(稚児)」は、可憐な小型の花を稚児に見立てた。
「ユリ(百合)」は、ササユリの名前の由来参照。
葉:互生
花:白色
花期:4~6月
果実:液果、黒色
習性:多年草
カテゴリー: 草本
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チゴユリ Disporum smilacinum
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タチツボスミレ Viola grypoceras
スミレ科スミレ属
漢字:立坪菫
名前の由来:
「タチツボ(立坪)」は、花のあと茎がのびて立ち、庭(坪)に生える。
「スミレ(菫)」は、横から見た花の形が、大工道具の墨入れに似ていて、墨入れが転訛した説(墨入れを横から見ると、少し膨らんでいる墨壷部分の形が、スミレの花を横から見た時の距の形に似ている)、
食用に「摘まれる」を語源とする説、
花を染料にした「染みれ」を語源とする説、
「つみれ」のような形で食用になった説など諸説あり。
葉:互生
花:淡紫色(変異が多い)
花期:4~5月
果実:蒴果
習性:多年生
備考:
<交配方法(ハナバチ類をターゲット)>
距にたまった蜜を吸おうとハナバチ類が潜り込んで体に花粉がつき、吸蜜に向かった他の花で交配する。植物の交配は、ハナバチ類のような一定の植物に訪花する定花性の昆虫でないと役に立たない。スミレの距の長さ(8mm程)とハナバチの口の長さ(10mm程)が適寸で合致している同士。
<閉鎖花>
スミレは、3月中旬から5月中旬の春に花を咲かせ、ハナバチなどの昆虫に花粉を運んで他家受粉するが、夏や秋は、花を咲かせない閉鎖花による自家受粉を行う。花弁を作らないので省エネになり、少ない日光でも、秋まで種子を作り続けることができる。
<アリ散布>
ハコベの備考参照。 -
タケニグサ Macleaya cordata
ケシ科タケニグサ属
漢字:竹似草
名前の由来:茎が中空で竹に似る説あり。
葉:互生
花:円錐花序、単花被花(花冠なし早落萼のみ)、白色
花期:7~8月
果実:蒴果
習性:多年草
備考:
茎や葉に黄色の汁を含む有毒植物。
<アリ散布>
ハコベの備考参照。 -
タイワンホトトギス Tricyrtis formosana
ユリ科ホトトギス属
漢字:台湾杜鵑草
名前の由来:
「タイワン(台湾)」は、台湾でもっともふつうに見られる。
「ホトトギス(杜鵑草)」は、ホトトギスの名前の由来参照。
葉:互生
花:淡紅色で紅紫色の斑点あり
花期:9~10月
習性:多年草
備考:外花被片の基部に球状のふくらみが2個あり。