【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 草本

  • ヌスビトハギ Desmodium podocarpum ssp. oxyphyllum var. japonicum

    マメ科ヌスビトハギ属
    漢字:盗人萩
    名前の由来:
    「ヌスビト(盗人)」は、半円形の果実の形が、盗みをする人が足の裏の縁だけを地面につけて忍び足で歩く足跡に似ている説、
    盗みに入ったが、知らぬうちに衣類に果実を貼りつけて帰る説あり。
    「ハギ(萩)」は、ヤマハギの名前の由来参照。
    葉:互生、3出羽状複葉
    花:総状花序、蝶形花、淡紅色
    花期:7~9月
    果実:節果、半円形の小節果が2個並ぶ
    果期:10~12月
    習性:多年草
    備考:節果の表面にはかぎ状の毛があり、衣服などにくっついて種子を散布する。

    ヌスビトハギ
    20231119_朝鮮岩
    ヌスビトハギ
    20231119_朝鮮岩
    ヌスビトハギ
    20240608_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240608_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240608_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240904_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240904_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240904_遊木の森
    ヌスビトハギ
    20240911_箱根湿生花園
  • ニワゼキショウ Sisyrinchium rosulatum

    アヤメ科ニワゼキショウ属
    漢字:庭石菖
    名前の由来:
    「セキショウ」に似て、庭に生える。
    「セキショウ(石菖)」は、岩場に生え、ショウブ(菖蒲)に似る。
    葉:根生
    花:紫色または白紫色で濃い色のすじあり
    花期:5~6月
    果実:蒴果、褐紫色
    習性:多年草
    備考:
    北アメリカ原産。
    花は一日でしぼむ。

    ニワゼキショウ
    20240504_高山・市民の森
    ニワゼキショウ
    20240504_高山・市民の森
    ニワゼキショウ
    20240504_高山・市民の森
  • ナズナ Capsella bursa-pastoris

    アブラナ科ナズナ属
    漢字:薺
    別名:ペンペングサ
    名前の由来:
    撫でたいほどかわいい花を意味する「撫菜(なでな)」が転訛した説、
    秋から春には生えているが、夏には生えて無い「夏無(なつな)」が転訛した説、
    朝鮮で本種を指す言葉 Nazi と野菜の「菜」に由来する説など諸説あり。
    「ペンペングサ」は、果実の形が三味線のバチに似るので、三味線の音をとった。
    葉:根生葉は束生、茎葉は互生
    花:総状花序、白色
    花期:2~6月
    果実:蒴果、ハート型(軍配型)で、2室に割れて種子を出す
    習性:越年草
    備考:
    春の七草の一つ。七草がゆに入れる。
    <同花受粉>
    咲いてから時間がたつと、長い4本の雄しべは雌しべの柱頭にゆっくりと近づき、自らの花粉をなすりつける。積極的に同花受粉(同一の花の中で受粉すること(自家受粉の一型))を行い確実に実を結ぶ。近親交配の弊害があるが、一年草のナズナの場合、以下のような事情と想定される。
    ・子の質より子の確保が先決
    ・ハナアブという虫への信頼性の低さ

    ナズナ
    20240410_吉田川
    ナズナ
    20240410_吉田川
  • ドクダミ Houttuynia cordata

    ドクダミ科ドクダミ属
    漢字:蕺草
    別名:ジュウヤク(十薬)
    名前の由来:
    「毒矯め(どくため)」が転訛した説あり。矯めは「直す、改める」意味。
    「ジュウヤク(十薬)」は、10種類の薬効があるという意味。
    葉:互生
    花:無花被花(白い花冠のように見えるのは総苞片(つぼみのとき花全体を包んでいたもの))
    花期:6~7月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    全体に特有の臭気あり。細菌やカビの増殖を抑える働きあり。
    地下茎や葉は民間薬に用いる。
    日本の本種は3倍体で、無融合生殖(単位生殖)で受粉せずに結実する(花は意味なし)。
    無融合生殖は、セイヨウタンポポの備考参照。無融合生殖に加え、地下茎を伸ばして広がるので繁殖力が高い。
    <総苞片の大きさが違う理由>
    総苞片は外側の一番大きなものから順番に開き始める。最も外側から蕾を包んでいる総苞片は、包む面積が大きいので最大サイズになる。逆に、四番目に開く最も内側の総苞片は、包む面積が最小なので最小の総苞片になる。

    ドクダミ
    20240608_遊木の森
    ドクダミ
    20240608_遊木の森
    ドクダミ
    20240608_遊木の森
  • トキワハゼ Mazus pumilus

    ハエドクソウ科サギゴケ属
    漢字:常盤黄櫨
    名前の由来:
    「トキワ(常盤)」は、春から秋まで花が咲いている。
    「ハゼ(黄櫨)」は、果実がはぜる。
    葉:対生
    花:唇形花、淡紫色
    花期:4~11月
    習性:1年草
    備考:
    サギゴケに似るが、花は小さく匍匐する枝はない。
    <柱頭運動>
    サギゴケの備考参照。

    トキワハゼ
    20240504_高山・市民の森
    トキワハゼ
    20240504_高山・市民の森
  • トウバナ Clinopodium gracile

    シソ科トウバナ属
    漢字:塔花
    名前の由来:花穂の形を塔に見立てた。
    葉:対生
    花:唇形花、淡紅色
    花期:5~8月
    果実:4個の分果
    習性:多年草

    トウバナ
    20240427_遊木の森
    トウバナ
    20240427_遊木の森
    トウバナ
    20240504_高山・市民の森
    トウバナ
    20240504_高山・市民の森
  • テンニンソウ Leucosceptrum japonicum

    シソ科テンニンソウ属
    漢字:天人草
    名前の由来:
    葉:対生
    花:唇形花、淡黄色、雄しべおよび雌しべは花冠より長い
    花期:8~10月
    習性:多年草
    備考:茎は四角形。

    テンニンソウ
    20240918_箱根湿生花園
    テンニンソウ
    20240918_箱根湿生花園
  • ツワブキ Farfugium japonicum

    キク科ツワブキ属
    漢字:石蕗
    名前の由来:葉に光沢があるフキという意味の「艶蕗」が転訛した。
    葉:根生葉を束生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:10~12月
    果実:瘦果、冠毛を密生
    習性:多年草
    備考:葉柄はフキと同じように、きゃらぶき(甘く煮詰めたもの)にして食べる。

    ツワブキ
    20241028_県立美術館
    ツワブキ
    20241028_県立美術館
  • ツルリンドウ Tripterospermum trinervium

    リンドウ科ツルリンドウ属
    漢字:蔓竜胆
    名前の由来:
    「リンドウ」に似て蔓性。
    「リンドウ(竜胆)」は、エゾリンドウの名前の由来参照。
    葉:対生、裏面は紫色を帯びる
    花:淡紫色
    花期:8~10月
    果実:液果、紅紫色
    習性:蔓性多年草

    ツルリンドウ
    20241121_環境省生物多様性センター
  • ツルニンジン Codonopsis lanceolata

    キキョウ科ツルニンジン属
    漢字:蔓人参
    別名:ジイソブ
    名前の由来:蔓性で根が朝鮮人参のように太い。
    葉:互生
    花:白緑色、内側に紫褐色の斑点あり
    花期:8~10月
    果実:蒴果
    習性:蔓性多年草
    備考:
    雄性先熟。
    葉や茎を切ると白い乳液が出て、切り傷の薬効あり。

    ツルニンジン
    20231021_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20231021_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20231021_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20231119_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20231119_朝鮮岩
    ツルニンジン
    20240918_箱根湿生花園
    ツルニンジン
    20240918_箱根湿生花園
    ツルニンジン
    20240918_箱根湿生花園