【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • サカキカズラ Anodendron affine

    キョウチクトウ科サカキカズラ属
    漢字:榊葛
    名前の由来:葉がサカキの葉に似る。
    樹形:蔓性常緑木本、右巻き(ネジと同一方向として)
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、淡黄色
    花期:4~6月
    果実:角状の袋果、2個が水平になり果軸に対して直角につく、裂開すると3cmほどの冠毛をもつ種子を出す
    果期:10~11月
    備考:
    枝葉を傷つけると白い乳液が出る(キョウチクトウ科共通)。
    枝は暗緑紫色で、細かい皮目が多数存在する。
    節部に紅紫色の角状突起が4,5本あり。

    サカキカズラ
    20241108_高山・市民の森
    サカキカズラ
    20241108_高山・市民の森
    サカキカズラ
    20241108_高山・市民の森
  • ハナミズキ Cornus florida

    ミズキ科ミズキ属
    漢字:花水木
    別名:アメリカヤマボウシ
    名前の由来:
    美しい花(総苞)をつけるミズキ。
    「ミズキ(水木)」は、ミズキの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:両性花、頭状花、黄緑色
    花期:4~5月
    果実:核果、暗紅色
    果期:9~10月
    備考:
    北アメリカ原産。大正時代に東京市長がワシントンに贈ったサクラの返礼として日本へ渡来した「日米親善の木」として有名。
    静岡市の木。
    4枚の総苞片は、白色または淡紅色。
    <ヤマボウシとの違い><総苞片の先端が異なる理由>
    ヤマボウシの備考参照。

    ハナミズキ
    20250929_県立美術館
    ハナミズキ
    20250929_県立美術館
    ハナミズキ
    20250929_県立美術館
  • サンカクヅル Vitis flexuosa

    ブドウ科ブドウ属
    漢字:三角蔓
    別名:ギョウジャノミズ(行者之水)
    名前の由来:
    葉の形が三角形。
    「ギョウジャノミズ」は、山中で修行する行者がこのつるを切り、その中の水でのどを潤した伝説あり。実際に、このつるを長く2か所で切りはなし、先端に近い方を口にくわえて吹くと、基部の方から水が出る。
    樹形:蔓性落葉木本
    葉:互生、巻きひげと対生
    花:雌雄異株、円錐花序、淡黄緑色
    花期:5~6月
    果実:液果、黒色
    果期:9~10月
    備考:
    黒く熟した果実はヤマブドウより甘味がある。
    <アマヅルとの葉縁の違い>
    本種は、低い歯牙状の鋸歯がある。アマヅルは、低い波状の鋸歯で、その先端が小さな突起になっている。
    <ブドウ属>
    ヤマブドウの備考参照。

    サンカクヅル
    20250926_高山・市民の森
    サンカクヅル
    20250926_高山・市民の森
    サンカクヅル
    20250926_高山・市民の森
    サンカクヅル
    20250926_高山・市民の森
  • ヒコサンヒメシャラ Stewartia serrata

    ツバキ科ナツツバキ属
    漢字:英彦山姫沙羅
    名前の由来:
    九州の英彦山に生える「ヒメシャラ」。
    「ヒメシャラ(姫沙羅)」は、ヒメシャラの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:7月
    果実:蒴果、5個の果片に裂開する
    果期:9~10月
    備考:
    ヒメシャラ>との違い

    樹皮果実
    ヒメシャラ直径1.5~
    2cm
    白毛あり芽鱗が2裂に並び重なり合う
    ヒコサンヒメシャラ筋状の横線が目立つことあり直径3.5~4cm、
    子房は無毛
    無毛、
    ヒメシャラより大
    基部の2枚の直立した芽鱗が大きく、内側の芽鱗はほとんど見えない
    ヒコサンヒメシャラ
    20250825_まなびの森
    ヒコサンヒメシャラ
    20250825_まなびの森
    ヒコサンヒメシャラ
    20250825_まなびの森
    ヒコサンヒメシャラ
    20250825_まなびの森
  • ボタンヅル Clematis apiifolia

    キンポウゲ科センニンソウ属
    漢字:牡丹蔓
    名前の由来:葉が「ボタン」に似ていて蔓性。
    樹形:蔓性落葉半低木
    葉:対生、3出複葉
    花:両性花、円錐花序、単花被花(4個の花冠に見えるのは萼)、白色
    花期:8~9月
    果実:瘦果、花柱が1cmほどのびて羽毛状
    果期:9~11月

    ボタンヅル
    20250819_まなびの森
    ボタンヅル
    20250819_まなびの森
    ボタンヅル
    20250819_まなびの森
  • マサキ Euonymus japonicus

    ニシキギ科ニシキギ属
    漢字:正木/柾
    名前の由来:
    枝や葉が緑色なので「真青木(マサオキ)」がつまった説、
    「籬(竹や柴などで目を粗く編んだ垣根)木(マセキ)」が転訛した説など諸説あり。
    樹形:常緑低木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、緑白色または黄緑色
    花期:6~7月
    果実:蒴果、黄色に熟すと4裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出す
    果期:11~1月

    マサキ
    20250806_県立美術館
    マサキ
    20250806_県立美術館
    マサキ
    20250806_県立美術館
    マサキ
    20250806_県立美術館
  • サンシュユ Cornus officinalis

    ミズキ科ミズキ属
    漢字:山茱萸
    別名:ハルコガネバナ(春小金花)
    名前の由来:
    漢名(山茱萸)の音読み。
    「ハルコガネバナ」は、春に黄色い花が咲く(牧野)。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、散形花序、淡黄色、花序の基部に総苞片が4個あり
    花期:3~4月
    果実:核果、赤色
    果期:9~11月
    備考:
    中国・朝鮮半島原産。江戸時代に薬用植物として渡来。
    葉裏の脈液に褐色の毛叢あり。
    樹皮は灰褐色で不規則に剥がれ落ちる。
    果実は、少し渋く酸っぱく、民間では果実酒として、乾燥させたものは、生薬「山茱萸」として、疲労回復や滋養強壮に用いる。

    サンシュユ
    20250720_県立美術館
    サンシュユ
    20250720_県立美術館
    サンシュユ
    20250720_県立美術館
  • ハリエンジュ(ニセアカシア) Robinia pseudoacacia

    マメ科ハリエンジュ属
    漢字:針槐
    別名:ニセアカシア
    名前の由来:
    エンジュに似て「針」がある。
    「エンジュ(槐)」は、イヌエンジュの名前の由来参照。
    「ニセアカシア」は、種小名「pseudoacacia」の直訳「偽のアカシア」。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、総状花序、蝶形花、白色、芳香あり
    花期:5~6月
    果実:豆果
    果期:10月頃
    備考:
    北アメリカ原産。
    托葉が変化した鋭い刺あり。
    隠芽(葉痕に隠れていて外から見えない芽)
    蜜が豊富で重要な蜜源とされる。
    材は堅く強靭だが割れやすい。加工、乾燥は困難だが、耐久性が強いため、枕木や杭木に適している。
    マメ科植物の特性である根粒菌との共生により窒素固定できるため、痩せた土壌でもよく生育する。このため、崩壊地などの山腹の緑化に植えられ、治山工事などの行われた周辺に野生化している。

    ハリエンジュ
    20250430_県立美術館
    ハリエンジュ
    20250430_県立美術館
    ハリエンジュ
    20250430_県立美術館
    ハリエンジュ
    20250430_県立美術館
  • ミヤマハハソ Meliosma tenuis

    アワブキ科アワブキ属
    漢字:深山柞
    別名:ミヤマホウソ
    名前の由来:
    奥山に生える「ハハソ」。
    「ハハソ(柞)」は、コナラの古称で、鋸歯のある葉がコナラに似る。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、垂れ下がった円錐花序(ジグザグに曲がる)、淡黄緑色
    花期:5~7月
    果実:核果、黒色
    果期:10月
    備考:
    葉裏の脈液に褐色の毛が密生する。
    花の中に雄しべが折りたたまれて収まっており、昆虫が来て花に触れると雄しべが外側に弾き出て花粉の玉を飛ばし、昆虫の体に付着したり、他の花に受粉させる。

    ミヤマハハソ
    20250427_高山・市民の森
    ミヤマハハソ
    20250427_高山・市民の森
    ミヤマハハソ
    20250427_高山・市民の森
  • ミヤマウコギ Eleutherococcus trichodon

    ウコギ科ウコギ属
    漢字:深山五加木
    名前の由来:
    奥山に生える「ウコギ」。
    「ウコギ(五加木)」は、ヤマウコギの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、5出の掌状複葉
    花:雌雄異株、散形花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:液果、紫黒色
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    ヤマウコギとの違い>

    枝の刺の位置葉縁葉表
    ヤマウコギ葉痕の下低い鈍鋸歯無毛
    ミヤマウコギ散在
    葉柄にも小さな刺あり
    細かい重鋸歯脈上に毛状突起あり
    ミヤマウコギ
    20250427_高山・市民の森
    ミヤマウコギ
    20250427_高山・市民の森
    ミヤマウコギ
    20250427_高山・市民の森