【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • ホソバシャクナゲ Rhododendron makinoi Tagg ex Nakai

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:細葉石楠花
    別名:エンシュウシャクナゲ(遠州石楠花)
    名前の由来:
    葉が細いシャクナゲ。
    「エンシュウシャクナゲ(遠州石楠花)」は、遠州地方(静岡県西部)に自生するシャクナゲ。
    「シャクナゲ(石楠花)」は、アズマシャクナゲの名前の由来参照。
    樹形:常緑低木
    葉:互生、全縁、枝先に集まる、厚く革質、表面は光沢がありしわが多い、裏面は褐色の綿毛が密生
    花:両性花、紅紫色、枝先に集まる、漏斗形、5中裂、上側の裂片に濃い色の斑点あり、虫媒花
    花期:5月
    果実:蒴果、風散布
    果期:9~10月
    備考:[2-3055][2155][3-100P][609P][下275]
    絶滅危惧種で、絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。

    ホソバシャクナゲ
    20251029_寸又峡
    ホソバシャクナゲ
    20251029_寸又峡
    ホソバシャクナゲ
    20251029_寸又峡
    ホソバシャクナゲ
    20251029_寸又峡
    ホソバシャクナゲ
    20251029_寸又峡
  • ナガバノコウヤボウキ Pertya glabrescens

    キク科コウヤボウキ属
    漢字:長葉の高野箒
    名前の由来:
    葉が長い「コウヤボウキ」。
    「コウヤボウキ(高野箒)」は、コウヤボウキの名前の由来参照。樹形:落葉低木
    葉:1年枝は互生で卵形、2年枝は節毎に束生で長楕円形で小低鋸歯あり
    花:両性花、筒状花の集まった頭状花序、2年枝の束生した葉の中央、白色、虫媒花
    花期:8~9月
    果実:瘦果、長さ7mm、先端に淡褐色の冠毛あり、風散布
    果期:9~10月
    備考:[2-3755][2946][3-486][723P][下336]
    日本固有種。
    コウヤボウキは枝に短毛が密生するが、本種は無毛。

    ナガバノコウヤボウキ
    20251029_寸又峡
    ナガバノコウヤボウキ
    20251029_寸又峡
  • シラキ Neoshirakia japonica

    トウダイグサ科シラキ属
    漢字:白木
    名前の由来:材が白い。
    樹形:落葉小高木/高木
    葉:互生、全縁で波打つ、表面は光沢があり裏面は緑白色、両面無毛、葉身の基部や裏面の主な側脈の先に腺あり、葉柄の長さ1~2.5cm
    花:雌雄同株(上部に小さな雄花多数と下部に大きな雌花数個)、雌性先熟、総状花序、単花被花(花冠なし萼片のみ)、黄色、虫媒花
    花期:5~7月
    果実:蒴果、黒褐色に熟すと3裂する、種子は黒い斑紋あり、自発散布
    果期:10~11月
    備考:[1-2094][1467][2-194P][422P][上115]
    若枝や葉を傷つけると白い乳液が出る。

    シラキ
    20230902_高山・市民の森
    シラキ
    20230902_高山・市民の森
    シラキ
    20250926_高山・市民の森
    シラキ
    20250926_高山・市民の森
    シラキ
    20250926_高山・市民の森
    シラキ
    20251029_寸又峡
    シラキ
    20251029_寸又峡
    シラキ
    20251029_寸又峡
    シラキ
    20251029_寸又峡
  • イヌザクラ Prunus buergeriana

    バラ科サクラ属
    漢字:犬桜
    名前の由来:サクラの仲間だが、サクラに似ていない。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、縁は波打つ、細かい低鋸歯、先端は尾状に長く尖る、基部はくさび形、葉脈は表面で凹み裏面でやや突出する、目立たない蜜腺が基部に一対あり
    花:両性花、総状花序、白色、虫媒花
    花期:4~5月
    果実:核果、黄赤色→黒紫色、動物散布
    果期:7~9月
    備考:[1-1660][1238][1-538P][237P][上146]
    葉や枝をもむと青臭いにおいあり。
    <ウワミズザクラとの違い>
    ウワミズザクラの備考参照。

    イヌザクラ
    20251029_寸又峡
    イヌザクラ
    20251029_寸又峡
    イヌザクラ
    20251029_寸又峡
  • アサダ Ostrya japonica

    カバノキ科アサダ属
    漢字:浅田?
    別名:ミノカブリ/ハネカワ
    名前の由来:
    不明。樹皮が浅くはがれる様子からという説あり。
    「ミノカブリ」は、樹皮のはがれ方が、ミノムシが蓑(みの)をかぶっているように見える。
    「ハネカワ」は、樹皮が羽根のようにはがれる。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、不揃いの重鋸歯、先端は尖る、若葉は両面に軟毛が密生 その後葉柄と裏面脈上のみに残る
    花:雌雄同株、雄花は 尾状花序で黄褐色、雌花は緑色、風媒花
    花期:4~5月
    果実:堅果が集まった複合果、果穂の長さ5~6cm、果苞は長楕円形(長さ1.5cm)で堅果を包み込む、風散布
    果期:10~11月
    備考:[1-1981][114][1-202P][406P][下200]
    樹皮は浅く縦に裂けて、そり返った長い薄片となってはがれる。
    若枝は有毛。

    アサダ
    20251029_寸又峡
    アサダ
    20251029_寸又峡
    アサダ
    20251029_寸又峡
    アサダ
    20251112_寸又峡
    アサダ
    20251029_寸又峡
    アサダ
    20251112_寸又峡
  • サカキカズラ Anodendron affine

    キョウチクトウ科サカキカズラ属
    漢字:榊葛
    名前の由来:葉がサカキの葉に似る。
    樹形:蔓性常緑木本、右巻き(ネジと同一方向として)
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、淡黄色
    花期:4~6月
    果実:角状の袋果、2個が水平になり果軸に対して直角につく、裂開すると3cmほどの冠毛をもつ種子を出す
    果期:10~11月
    備考:
    枝葉を傷つけると白い乳液が出る(キョウチクトウ科共通)。
    枝は暗緑紫色で、細かい皮目が多数存在する。
    節部に紅紫色の角状突起が4,5本あり。

    サカキカズラ
    20241108_高山・市民の森
    サカキカズラ
    20241108_高山・市民の森
    サカキカズラ
    20241108_高山・市民の森
  • ハナミズキ Cornus florida

    ミズキ科ミズキ属
    漢字:花水木
    別名:アメリカヤマボウシ
    名前の由来:
    美しい花(総苞)をつけるミズキ。
    「ミズキ(水木)」は、ミズキの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、全縁、弧を描く側脈が目立つ、裏面は粉白色を帯びる
    花:両性花、頭状花、黄緑色、4枚の総苞片は、白色または淡紅色、虫媒花
    花期:4~5月
    果実:液果状の核果、楕円形(長さ1cm)、暗紅色、動物(主に鳥)散布
    果期:9~10月
    備考:[2-2851][1976][2-646P][546P][下241]
    北アメリカ原産。大正時代に東京市長がワシントンに贈ったサクラの返礼として日本へ渡来した「日米親善の木」として有名。
    静岡市の木。
    <ヤマボウシとの違い><総苞片の先端が異なる理由>
    ヤマボウシの備考参照。

    ハナミズキ
    20250929_県立美術館
    ハナミズキ
    20250929_県立美術館
    ハナミズキ
    20250929_県立美術館
    ハナミズキ
    20251103_県立美術館
    ハナミズキ
    20251103_県立美術館
  • サンカクヅル Vitis flexuosa

    ブドウ科ブドウ属
    漢字:三角蔓
    別名:ギョウジャノミズ(行者之水)
    名前の由来:
    葉の形が三角形。
    「ギョウジャノミズ」は、山中で修行する行者がこのつるを切り、その中の水でのどを潤した伝説あり。実際に、このつるを長く2か所で切りはなし、先端に近い方を口にくわえて吹くと、基部の方から水が出る。
    樹形:蔓性落葉木本
    葉:互生、巻きひげと対生
    花:雌雄異株、円錐花序、淡黄緑色
    花期:5~6月
    果実:液果、黒色
    果期:9~10月
    備考:
    黒く熟した果実はヤマブドウより甘味がある。
    <アマヅルとの葉縁の違い>
    本種は、低い歯牙状の鋸歯がある。アマヅルは、低い波状の鋸歯で、その先端が小さな突起になっている。
    <ブドウ属>
    ヤマブドウの備考参照。

    サンカクヅル
    20250926_高山・市民の森
    サンカクヅル
    20250926_高山・市民の森
    サンカクヅル
    20250926_高山・市民の森
    サンカクヅル
    20250926_高山・市民の森
  • ヒコサンヒメシャラ Stewartia serrata

    ツバキ科ナツツバキ属
    漢字:英彦山姫沙羅
    名前の由来:
    九州の英彦山に生える「ヒメシャラ」。
    「ヒメシャラ(姫沙羅)」は、ヒメシャラの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:7月
    果実:蒴果、5個の果片に裂開する
    果期:9~10月
    備考:
    ヒメシャラ>との違い

    樹皮果実
    ヒメシャラ直径1.5~
    2cm
    白毛あり芽鱗が2裂に並び重なり合う
    ヒコサンヒメシャラ筋状の横線が目立つことあり直径3.5~4cm、
    子房は無毛
    無毛、
    ヒメシャラより大
    基部の2枚の直立した芽鱗が大きく、内側の芽鱗はほとんど見えない
    ヒコサンヒメシャラ
    20250825_まなびの森
    ヒコサンヒメシャラ
    20250825_まなびの森
    ヒコサンヒメシャラ
    20250825_まなびの森
    ヒコサンヒメシャラ
    20250825_まなびの森
  • ボタンヅル Clematis apiifolia

    キンポウゲ科センニンソウ属
    漢字:牡丹蔓
    名前の由来:葉が「ボタン」に似ていて蔓性。
    樹形:蔓性落葉半低木
    葉:対生、3出複葉
    花:両性花、円錐花序、単花被花(4個の花冠に見えるのは萼)、白色
    花期:8~9月
    果実:瘦果、花柱が1cmほどのびて羽毛状
    果期:9~11月

    ボタンヅル
    20250819_まなびの森
    ボタンヅル
    20250819_まなびの森
    ボタンヅル
    20250819_まなびの森