マンサク科トサミズキ属
漢字:日向水木
名前の由来:
「ヒュウガ(日向)」は、日向の国(宮崎県北部)にはほとんど自生していない(本州の石川県~兵庫県の日本海側に自生)。
トサミズキなどに比べて花数が少ないため「ヒメミズキ(姫ミズキ)」が転訛した説、
明智日向守光秀(あけちひゅうがのかみみつひで)の所領だった丹波地方(京都北部) に多く自生していた説など諸説あり。
「ミズキ(水木)」は、葉がミズキに似ている説あり。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:両性花、穂状花序、黄色
花期:3~4月
果実:蒴果、種子は黒色
果期:10~11月
備考:
<トサミズキとの違い>
トサミズキの備考参照。
カテゴリー: 木本
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ヒメユズリハ Daphniphyllum teijsmannii
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ヒメシャラ Stewartia monadelpha
ツバキ科ナツツバキ属
漢字:姫沙羅
名前の由来:
花の小さい「シャラ」。
「シャラ(沙羅)」は、シャラノキ(ナツツバキの別名)。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:両性花、白色
花期:5月
果実:蒴果、5個の果片に裂開する
果期:9~10月
備考:
樹皮は淡赤褐色で薄く細かく剥げ落ちる。樹肌が滑らか。
樹皮を触ると、薄いため冷たく感じる。
若葉の表面には細毛が密生し、触るとふんわりした感触あり。
ツバキと同様花弁の基部が合着しているため、雄しべと一緒に抜け落ちる。 -
ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki
クワ科コウゾ属
漢字:姫楮
名前の由来:
小さい「コウゾ」。
「コウゾ(楮)」は、樹皮を和紙の原料にしていた紙麻(かみそ)→カミゾ→コウゾ。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:雌雄同株
花期:4~5月
果実:クワ状果(瘦果の集まった複合果)、橙赤色
果期:6~7月
備考:
枝はジグザグに曲がる。
ヤマグワ等のコウゾ属に共通して、同じ枝に着く葉に、裂け目のあるものとないものがある異形葉。
果実は赤く熟して食べられるが、残存する花柱が硬く口当たりはよくない。
平安時代にカジノキが渡来するまでは、靭皮(じんぴ)繊維が重要な繊維材料だった。近年まで重要な和紙原料で、今も手漉き和紙に使われる。
コウゾとして栽培されているものは全て本種とカジノキとの雑種。
<クワ科の植物>
ヤマグワの備考参照。
<ヤマグワとの違い>
ヤマグワの備考参照。 -
ヒノキ Chamaecyparis obtusa
ヒノキ科ヒノキ属
漢字:檜/桧
名前の由来:
幹や枝がこすれるとすぐ火がつく説、
火起こし道具の「火切り板」に多く用いたことから「火の木」から説など諸説あり。
樹形:常緑高木
葉:十字対生(小さな鱗のように見えるのが1個の葉)
花:雌雄同株
花期:4月
種子:球果
種期:10~11月
備考:
日本固有種。
スギに比べると成長は遅いが、乾燥地にも耐えるので、スギに次いで植林されている。
材は緻密で狂いがなく、加工が容易で、光沢があり、香りがよいため、最も優れた建築材とされる。また、耐久性があり、世界最古(1300年以上前)の木造建築である法隆寺がヒノキでつくられていることは有名。
樹皮はスギの皮と同様、屋根を葺くのに用いられ、葺いた屋根を「檜皮葺(ひわだぶき)」という。
<サワラとの葉の違い>白い気孔帯 側面の葉の先端 ヒノキ Y字形 尖らず内曲 サワラ X字形 尖って開出 -
ヒトツバカエデ Acer distylum
ムクロジ科カエデ属
漢字:一葉楓
別名:マルバカエデ(丸葉楓)
名前の由来:
「ヒトツバ(一葉)」は、葉に切れ込みがない、別名も同様。
「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
樹形:落葉高木
葉:対生、葉脚は深い心形
花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、総状花序、黄色
花期:5~6月
果実:翼果、翼は鋭角
果期:8~10月 -
ヒサカキ Eurya japonica
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ヒイラギナンテン Mahonia japonica
メギ科ヒイラギナンテン属
漢字:柊南天
名前の由来:
小葉がヒイラギの葉に似ている「ナンテン」。
「ナンテン」は、ナンテンの名前の由来参照。
樹形:常緑低木
葉:互生、奇数羽状複葉
花:両性花、総状花序、黄色
花期:3~4月
果実:液果、紫黒色
果期:6~7月
備考:
中国~ヒマラヤ・台湾原産。
最も基部の小葉1対は小さく、枝に接するように着き、2番目の小葉は、この小葉から離れて着く。
雄しべに触れると内側に曲がり、中心の雌しべの方に動く(内曲運動)。