【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • ヒュウガミズキ Corylopsis pauciflora 

    マンサク科トサミズキ属
    漢字:日向水木
    名前の由来:
    「ヒュウガ(日向)」は、日向の国(宮崎県北部)にはほとんど自生していない(本州の石川県~兵庫県の日本海側に自生)。
    トサミズキなどに比べて花数が少ないため「ヒメミズキ(姫ミズキ)」が転訛した説、
    明智日向守光秀(あけちひゅうがのかみみつひで)の所領だった丹波地方(京都北部) に多く自生していた説など諸説あり。
    「ミズキ(水木)」は、葉がミズキに似ている説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、穂状花序、黄色
    花期:3~4月
    果実:蒴果、種子は黒色
    果期:10~11月
    備考:
    トサミズキとの違い>
    トサミズキの備考参照。

    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
  • ヒメユズリハ Daphniphyllum teijsmannii

    ユズリハ科ユズリハ属
    漢字:姫譲葉
    名前の由来:
    葉が小さい「ユズリハ」。
    「ユズリハ(譲葉)」は、ユズリハの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)
    花期:5~6月
    果実:核果、紫黒色
    果期:12~1月
    備考:ユズリハの備考参照。

    ヒメユズリハ
    20211018_城北公園
    ヒメユズリハ
    20211018_城北公園
    ヒメユズリハ
    20211026_駿府城公園
    ヒメユズリハ
    20211026_駿府城公園
    ヒメユズリハ
    20220619_遊木の森
    ヒメユズリハ
    20220619_遊木の森
    ヒメユズリハ
    20231023_県立森林公園
    ヒメユズリハ
    20231023_県立森林公園
    ヒメユズリハ
    20240310_朝鮮岩・満観峰
    ヒメユズリハ
    20240310_朝鮮岩・満観峰
    ヒメユズリハ
    20241125_佐鳴湖
    ヒメユズリハ
    20241125_佐鳴湖
  • ヒメシャラ Stewartia monadelpha

    ツバキ科ナツツバキ属
    漢字:姫沙羅
    名前の由来:
    花の小さい「シャラ」。
    「シャラ(沙羅)」は、シャラノキ(ナツツバキの別名)。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:5月
    果実:蒴果、5個の果片に裂開する
    果期:9~10月
    備考:
    樹皮は淡赤褐色で薄く細かく剥げ落ちる。樹肌が滑らか。
    樹皮を触ると、薄いため冷たく感じる。
    若葉の表面には細毛が密生し、触るとふんわりした感触あり。
    ツバキと同様花弁の基部が合着しているため、雄しべと一緒に抜け落ちる。

    ヒメシャラ
    20211212_県立森林公園
    ヒメシャラ
    20220126_その他
    ヒメシャラ
    20220410_その他
    ヒメシャラ
    20220410_その他
    ヒメシャラ
    20220613_その他
    ヒメシャラ
    20220801_県立美術館
    ヒメシャラ
    20230527_下十枚山
    ヒメシャラ
    20230527_下十枚山
    ヒメシャラ
    20230527_下十枚山
    ヒメシャラ
    20240524_その他
    ヒメシャラ
    20240524_その他
    ヒメシャラ
    20240524_その他
    ヒメシャラ
    20240809_静岡県立美術館
    ヒメシャラ
    20250309_高山・市民の森
    ヒメシャラ
    20250309_高山・市民の森
  • ヒメコウゾ Broussonetia kazinoki

    クワ科コウゾ属
    漢字:姫楮
    名前の由来:
    小さい「コウゾ」。
    「コウゾ(楮)」は、樹皮を和紙の原料にしていた紙麻(かみそ)→カミゾ→コウゾ。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:クワ状果(瘦果の集まった複合果)、橙赤色
    果期:6~7月
    備考:
    枝はジグザグに曲がる。
    ヤマグワ等のコウゾ属に共通して、同じ枝に着く葉に、裂け目のあるものとないものがある異形葉。
    果実は赤く熟して食べられるが、残存する花柱が硬く口当たりはよくない。
    平安時代にカジノキが渡来するまでは、靭皮(じんぴ)繊維が重要な繊維材料だった。近年まで重要な和紙原料で、今も手漉き和紙に使われる。
    コウゾとして栽培されているものは全て本種とカジノキとの雑種。
    <クワ科の植物>
    ヤマグワの備考参照。
    ヤマグワとの違い>
    ヤマグワの備考参照。

    ヒメコウゾ
    20221016_朝鮮岩
    ヒメコウゾ
    20221016_朝鮮岩
    ヒメコウゾ
    20221016_朝鮮岩
    ヒメコウゾ
    20231016_県立森林公園
    ヒメコウゾ
    20231016_県立森林公園
    ヒメコウゾ
    20231016_県立森林公園
  • ヒノキ Chamaecyparis obtusa

    ヒノキ科ヒノキ属
    漢字:檜/桧
    名前の由来:
    幹や枝がこすれるとすぐ火がつく説、
    火起こし道具の「火切り板」に多く用いたことから「火の木」から説など諸説あり。
    樹形:常緑高木
    葉:十字対生(小さな鱗のように見えるのが1個の葉)
    花:雌雄同株
    花期:4月
    種子:球果
    種期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    スギに比べると成長は遅いが、乾燥地にも耐えるので、スギに次いで植林されている。
    材は緻密で狂いがなく、加工が容易で、光沢があり、香りがよいため、最も優れた建築材とされる。また、耐久性があり、世界最古(1300年以上前)の木造建築である法隆寺がヒノキでつくられていることは有名。
    樹皮はスギの皮と同様、屋根を葺くのに用いられ、葺いた屋根を「檜皮葺(ひわだぶき)」という。
    サワラとの葉の違い>

    白い気孔帯側面の葉の先端
    ヒノキY字形尖らず内曲
    サワラX字形尖って開出
    ヒノキ
    20221105_朝鮮岩
    ヒノキ
    20240303_高山・市民の森
    ヒノキ
    20240303_高山・市民の森
    ヒノキ
    20240303_高山・市民の森
  • ヒナウチワカエデ Acer tenuifolium

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:雛団扇楓
    名前の由来:ハウチワカエデに比べて繊細なのを雛にたとえた。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:雌雄同株(雄花と両性花が混じる)、散房花序、淡黄色
    花期:4~5月
    果実:翼果、鈍角に開く
    果期:7~9月
    備考:
    コハウチワカエデとの葉の違い>
    本種は、切れ込みが細く深い。切れ込みの最深部にまるい隙間がある。
    コハウチワカエデは、葉柄に短毛が密生しているが、本種は無毛。

    ヒナウチワカエデ
    20241121_環境省生物多様性センター
    ヒナウチワカエデ
    20241121_環境省生物多様性センター
  • ヒトツバカエデ Acer distylum

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:一葉楓
    別名:マルバカエデ(丸葉楓)
    名前の由来:
    「ヒトツバ(一葉)」は、葉に切れ込みがない、別名も同様。
    「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、葉脚は深い心形
    花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、総状花序、黄色
    花期:5~6月
    果実:翼果、翼は鋭角
    果期:8~10月

    ヒトツバカエデ
    20221012_しらびそ高原
    ヒトツバカエデ
    20221012_しらびそ高原
    ヒトツバカエデ
    20221012_しらびそ高原
    ヒトツバカエデ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒトツバカエデ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒトツバカエデ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒトツバカエデ
    20240911_箱根湿生花園
  • ヒサカキ Eurya japonica

    サカキ科ヒサカキ属
    漢字:姫榊
    名前の由来:
    サカキに比べて葉などが小さいため「姫榊」と言っていたものがヒサカキに転訛した説、
    サカキに似ているが異なる「非サカキ」など諸説あり。
    樹形:常緑小高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、白色
    花期:3~4月
    果実:液果、紫黒色
    果期:10~11月
    備考:
    花は、ハエに送粉してもらうため、ハエの好むアンモニアを含む匂い(都市ガス、たくあん漬け、塩ラーメン)あり(特に雌花)。
    サカキの代用として神事に、シキミの代用として仏事に利用される。
    昔は、木灰を草木染めに用いた。
    実を潰すとインクのような果汁が出る。
    ツバキ同様、花弁の基部は合着し、花弁は散らずに抜け落ちる。

    ヒサカキ
    20211030_遊木の森
    ヒサカキ
    20211030_遊木の森
    ヒサカキ
    20211212_森林公園
    ヒサカキ
    20211212_森林公園
    ヒサカキ
    20220619_遊木の森
    ヒサカキ
    20220619_遊木の森
    ヒサカキ
    20220801_県立美術館
    ヒサカキ
    20220801_県立美術館
    ヒサカキ
    20220801_県立美術館
    ヒサカキ
    20240310_朝鮮岩
    ヒサカキ
    20240310_朝鮮岩
    ヒサカキ
    20240331_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20240331_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20250309_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20250309_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20250309_高山・市民の森
    ヒサカキ
    20250323_朝鮮岩
    ヒサカキ
    20250323_朝鮮岩
  • ヒカゲツツジ Rhododendron keiskei

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:日陰躑躅
    別名:サワテラシ(沢照らし)
    名前の由来:
    「ヒカゲ(日陰)」は、日陰に生える説あり。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    「サワテラシ(沢照らし)」は、渓谷の岩壁や岩尾根など、劣悪な環境に適応して生育しており、春には淡黄色の花を枝先一面に着け、秋には見事に紅葉する。
    樹形:常緑低木
    葉:互生、枝先に輪生状につく、葉裏に腺状鱗片が残る
    花:両性花、淡黄色
    花期:4~5月
    果実:蒴果、腺状鱗片が密生する
    果期:
    備考:ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。

    ヒカゲツツジ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒカゲツツジ
    20240918_箱根湿生花園
  • ヒイラギナンテン Mahonia japonica

    メギ科ヒイラギナンテン属
    漢字:柊南天
    名前の由来:
    小葉がヒイラギの葉に似ている「ナンテン」。
    「ナンテン」は、ナンテンの名前の由来参照。
    樹形:常緑低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、総状花序、黄色
    花期:3~4月
    果実:液果、紫黒色
    果期:6~7月
    備考:
    中国~ヒマラヤ・台湾原産。
    最も基部の小葉1対は小さく、枝に接するように着き、2番目の小葉は、この小葉から離れて着く。
    雄しべに触れると内側に曲がり、中心の雌しべの方に動く(内曲運動)。

    ヒイラギナンテン
    20220515_その他
    ヒイラギナンテン
    20220515_その他
    ヒイラギナンテン
    20220515_その他
    ヒイラギナンテン
    20220515_その他
    ヒイラギナンテン
    20240308_その他
    ヒイラギナンテン
    20240308_その他