マンサク科トサミズキ属
漢字:土佐水木
名前の由来:
「トサ(土佐)」は、土佐(高知県)に生える。
「ミズキ(水木)」は、葉がミズキに似ている説あり。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:両性花、穂状花序、黄色
花期:3~4月
果実:蒴果、先端に2個の花柱が残る、種子は黒色
果期:9~10月
備考:
<ヒュウガミズキとの違い>
葉の大きさ | 穂状花序の花の数 | |
トサミズキ | 長さ: 5~11cm 幅 :3~8cm | 7~10個 |
ヒュウガミズキ | 長さ: 3~5cm 幅 : 2~4cm | 1~3個 |
【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。
ドクウツギ科ドクウツギ属
漢字:毒空木
別名:イチロベエゴロシ(一郎(市郎)兵衛殺し)
名前の由来:「ウツギ(アジサイ科)」に似て有毒。
樹形:落葉低木
葉:対生(羽状複葉に見えるが単葉)
花:雌雄同株(同じ葉腋から短い雄花序と長い雌花序がでる)、総状花序、黄緑色
花期:4~5月
果実:5個の分果からなる瘦果、花弁に包まれる、紅色→黒紫色
果期:8~9月
備考:
日本固有種。
全体に毒があり、生葉24gが致死量とされる猛毒植物。トリカブト(キンポウゲ科)、ドクゼリ(セリ科)とともに3大毒草とされる。
根に根粒菌が共生し、空中窒素を固定して養分にしている。
マツ科トウヒ属
漢字:唐檜
名前の由来:漢字「唐檜」は、見た目が唐の国(中国)の木のようであり、材がヒノキの代用になる。
樹形:常緑高木
花:雌雄同株
花期:5~6月
種子:球果
種期:秋
備考:
日本固有種。
亜高山帯で、シラビソ、オオシラビソ、コメツガなどと混生。
エゾマツ(北海道のみに生える)の変種。
葉の裏面に2本の気孔帯があり、内側に曲がり気孔帯に日があたらないようにしている。
葉の断面は扁平。
葉の先端は尖り、老木では鈍頭になる。
トウヒ属は、葉の付け根の葉枕が隆起している。
トウヒ属の球果は、下垂し種子だけ飛び散る、種鱗は脱落せずに球果は丸ごと落ちる。
カサアブラムシが虫えいを作る。
材は音響効果がよく、バイオリンの甲板やピアノの響盤に用いる。
ツツジ科ドウダンツツジ属
漢字:灯台躑躅/満天星躑躅
名前の由来:
「ドウダン(灯台)」は、花の枝分かれの様子が昔の灯火を支えた結び灯台(3本の棒を結び、上に油皿を置いて灯火をともす道具)の形に似ている。
「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
樹形:落葉低木
葉:互生、枝先に集まる
花:両性花、下垂する散形花序、白色
花期:4~5月
果実:蒴果
果期:8~10月
備考:果穂は下垂するが、果実は上を向く。
ムクロジ科カエデ属
漢字:唐楓
名前の由来:
「トウ(唐)」は、中国(唐)原産。
「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
樹形:落葉高木
葉:対生
花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、散房花序、淡黄色
花期:4~5月
果実:翼果、翼は幅が広くあまり開かない
果期:7~9月
備考:
剪定や大気汚染に強く、紅葉が美しいため街路樹に用いる。
幼木の葉には葉縁に細かい鋸歯があるが、成木ではなくなる。
キョウチクトウ科テイカカズラ属
漢字:定家葛
名前の由来:
「定家」は、平安朝の歌人、藤原定家に因む。
藤原定家が式子(しょくし)内親王(後白河天皇の娘)に思いを寄せつづけ、内親王の没後もその墓に葛(かずら)となって絡みついたという伝説による。
樹形:蔓性常緑木本
葉:対生
花:両性花、集散花序、白色→黄色、芳香あり
花期:5~6月
果実:袋果、鞘状で熟すと赤くなり裂けて冠毛をもつ種子を出す
果期:10~11月
備考:蔓は最初は地面をはうが、木の幹を見つけると高みによじ登る。その際、茎の途中から粘液を分泌する気根(付着根)を出してへばりつき、木の幹をはい上がって側面をおおう。
サクラソウ科ヤブコウジ属
漢字:蔓柑子
名前の由来:枝がつる状に匍匐し、葉や果実がミカン科のコウジ(柑子)に似る。
樹形:常緑低木
葉:互生
花:両性花、白色
花期:5~8月
果実:核果、赤色
果期:12月頃
備考:
<ヤブコウジとの違い>
ヤブコウジの備考参照。