【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • ヒノキバヤドリギ Korthaisella japonica

    ビャクダン科ヒノキバヤドリギ属
    漢字:桧葉寄生木
    名前の由来:
    「ヒノキバ(桧葉)」は、枝がヒノキの葉に似ている。
    「ヤドリギ(寄生木)」は、ヤドリギの名前の由来参照。
    樹形:常緑半寄生低木
    葉:小さな突起状の鱗状葉が節に輪生
    花:雌雄同株、黄緑色、直径1mm以下
    花期:春~秋
    果実:液果(備考参照)、橙黄色、直径2mmほど
    果期:10~12月
    備考:
    <半寄生植物>
    ヤドリギの備考参照。
    「ヒノキバヤドリギの場合」
    ツバキ科、モチノキ科、モクセイ科などの常緑樹に寄生。
    種子は1mmほどで、まわりに粘着物があり、小鳥などに付着して運ばれる。

    ヒノキバヤドリギ
    20241125_佐鳴湖
    ヒノキバヤドリギ
    20241202_佐鳴湖
    ヒノキバヤドリギ
    20241202_佐鳴湖
  • ハマボウ Hibiscus hamabo

    アオイ科フヨウ属
    漢字:黄槿
    名前の由来:浜に生える「はう」。「はう」は、ハワイ語でオオハマボウを「ホウ」ということから。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、黄色(底部は暗紅色)
    花期:7~8月
    果実:蒴果、細かい毛があり5つに裂開する
    果期:10~11月
    備考:
    海岸や河口付近に生える。
    花は朝開いて、夕方にはしぼむ1日花。

    ハマボウ
    20241125_佐鳴湖
    ハマボウ
    20241125_佐鳴湖
    ハマボウ
    20241125_佐鳴湖
    ハマボウ
    20241202_佐鳴湖
  • ツルウメモドキ Celastrus orbiculatus

    ニシキギ科ツルウメモドキ属
    漢字:蔓梅擬
    名前の由来:蔓性で「ウメモドキ(モチノキ科)」に似ている。
    樹形:蔓性落葉木本、右巻き(ネジと同一方向として)
    葉:互生
    花:雌雄異株、集散花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:蒴果、黄色に熟すと3裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出す
    果期:10~12月
    備考:
    葉の鋸歯の先端は内側に曲がる。
    果実は、枯れても実が落ちず、色も褪せないので、庭木、生花、リースなどに用いる。
    <葉裏の葉脈の違い>
    ツルウメモドキ:無毛で平滑
    オニツルウメモドキ:畝状の隆起と突起毛
    イヌツルウメモドキ:突起毛が密生
    オオツルウメモドキ:縮毛が密生

    ツルウメモドキ
    20241125_佐鳴湖
    ツルウメモドキ
    20241125_佐鳴湖
    ツルウメモドキ
    20241125_佐鳴湖
    ツルウメモドキ
    20241125_佐鳴湖
    ツルウメモドキ
    20241202_佐鳴湖
    ツルウメモドキ
    20241202_佐鳴湖
    ツルウメモドキ
    20250407_朝霧高原
    ツルウメモドキ
    20250407_朝霧高原
  • ロウバイ Chimonanthus praecox

    ロウバイ科ロウバイ属
    漢字:蝋梅
    名前の由来:花弁が蝋細工のような透明感と独特の光沢があり、ウメのように香ることから説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、黄色、芳香あり
    花期:1~2月
    果実:偽果(内部は瘦花5~20個)
    果期:6~7月
    備考:
    中国原産。
    葉の表面に、葉先に向かって細かく堅い毛が生えている。指を柄からなでおらすとスムーズに進むが、なであげると止まる。
    内側の花被片が赤紫色でなく、黄色のものは、変種「ソシンロウバイ(素心蝋梅)」。

    ロウバイ
    20211103_その他
    ロウバイ
    20211103_その他
    ロウバイ
    20220105_その他
    ロウバイ
    20220105_その他
    ロウバイ
    20220105_その他
    ロウバイ
    20220126_その他
    ロウバイ
    20220410_その他
    ロウバイ
    20220410_その他
    ロウバイ
    20240303_その他
    ロウバイ
    20240420_その他
  • レンゲツツジ Rhododendron molle subsp. japonicum

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:蓮華躑躅
    名前の由来:
    「レンゲ(蓮華)」は、花芽に10個近くの花が着き、蕾の時の状態が蓮華に似ている。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、朱橙色(上面に斑点あり)
    花期:5~7月下旬
    果実:蒴果
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    葉、花、根皮は有毒。
    ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。

    レンゲツツジ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    レンゲツツジ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    レンゲツツジ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • リョウブ Clethra barbinervis

    リョウブ科リョウブ属
    漢字:令法
    名前の由来:律令制の時代(平安時代)に農民にリョウブを植えさせ、葉を救荒食として貯蔵することを命ずる官令が発せられ、この官令(令法)がそのまま名前になった説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、枝先に輪生状につく
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:6~8月
    果実:蒴果
    果期:10~11月
    備考:
    若葉を茹でてから陰干しして保存し、ご飯に混ぜたり、粉にした葉を米や粟の粉に混ぜて団子にしたりして食べた。十分乾燥した葉は1年以上保存でき、夏に土用干しして竈(かまど)で燻(いぶ)したものは、5年程度保存が効くため重要な救荒食だった。
    樹皮が剥げ落ちた跡が縦に長くはっきりとした模様を描く。
    材は緻密で堅く、器具や洋傘の柄、木炭に用いた。また、ヒメシャラやサルスベリなどど同じように皮付き丸太が茶室などの床柱に用いられる。
    <同時枝>
    腋芽が休眠して越冬することなく主軸と同時に側枝も伸びる(先発枝:腋芽が休眠して越冬した後に伸び出す)。
    リョウブの場合は、冬芽の頂芽は大きいが、側芽は発達しない。春、頂芽が伸びて、その先に花序をつけて主軸の伸びが止まる頃、その枝につく葉の葉腋から新しい芽が伸び出してきて側枝となる(同時枝)。花をつけない枝も同様。
    このため、木全体の枝振りを見ると太めの枝がほとんどで、枝分かれの頻度も少ない。

    リョウブ
    20220613_高山・市民の森
    リョウブ
    20220613_高山・市民の森
    リョウブ
    20220613_高山・市民の森
    リョウブ
    20220619_遊木の森
    リョウブ
    20220619_遊木の森
    リョウブ
    20220619_遊木の森
    リョウブ
    20220619_遊木の森
    リョウブ
    20220801_県立美術館
    リョウブ
    20220801_県立美術館
    リョウブ
    20230502_高山・市民の森
    リョウブ
    20230502_高山・市民の森
    リョウブ
    20230705_遊木の森
    リョウブ
    20230705_遊木の森
    リョウブ
    20230705_遊木の森
    リョウブ
    20231011_遊木の森
    リョウブ
    20231011_遊木の森
    リョウブ
    20240303_高山・市民の森
    リョウブ
    20240303_高山・市民の森
    リョウブ
    20240331_高山・市民の森
    リョウブ
    20250309_高山・市民の森
    リョウブ
    20240517_竜爪山
    リョウブ
    20240517_竜爪山
    リョウブ
    20250412_高山・市民の森
    リョウブ
    20250412_高山・市民の森
  • ラクウショウ Taxodium distichum

    ヒノキ科ヌマスギ属
    漢字:落羽松
    別名:ヌマスギ(沼杉)
    名前の由来:
    小枝ごと落葉する葉が水平に並んでつく様子を鳥の羽に見立てた。
    「ヌマスギ(沼杉)」は、沼地などの湿地に生える。
    樹形:落葉高木
    葉:側枝に互生
    花:雌雄同株
    花期:3~4月
    種子:球果、緑白→褐色、種子は褐色
    種期:11~12月
    備考:
    北アメリカ原産。
    地中の根から直立する太い呼吸根(膝根(しっこん))を地上に出す。膝根の由来は、膝を立てたところに似ていることから。
    落葉する際は小枝(側枝)ごと落ちる。枝の葉痕のようなものは枝痕。
    メタセコイアとの違い>
    メタセコイアの備考参照。

    ラクウショウ
    20231016_県立森林公園
    ラクウショウ
    20231016_県立森林公園
    ラクウショウ
    20231016_県立森林公園
    ラクウショウ
    20231023_県立森林公園
    ラクウショウ
    20231023_県立森林公園
  • ユリノキ Liriodendron tulipifera

    モクレン科ユリノキ属
    漢字:百合の木
    別名:ハンテンボク(半纏木)、チューリップツリー
    名前の由来:
    大正天皇が皇太子の時に小石川植物園でこの木を見て命名した説、
    属名の Liriodendron(lirion ユリ + dendron 木)を「ユリノキ」と訳した説あり。
    「ハンテンボク(半纏木)」は、葉を上下ひっくり返すと半纏(はんてん)のように見える。
    「チューリップツリー」は、チューリップのような花を咲かせる。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、黄緑色(基部にオレンジ色の斑紋あり)、萼は緑白色、芳香あり
    花期:5~6月
    果実:翼果が上向きに集まった集合果
    果期:10~3月
    備考:
    北アメリカ原産。
    モクレン科の中では蜜あり。
    花弁にあるオレンジ色の斑紋部分から多量の蜜を分泌して、萼片などに溜まり蜜源となる。
    葉柄基部の托葉は、大きく目立つ。
    材は軽軟だが狂いが少なく、加工性もよく、合板に用いる。

    ユリノキ
    20230804_県立美術館
    ユリノキ
    20230804_県立美術館
    ユリノキ
    20230804_県立美術館
    ユリノキ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ユリノキ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ユリノキ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ユキヤナギ Spiraea thunbergii

    バラ科シモツケ属
    漢字:雪柳
    名前の由来:白い花を雪、しだれる枝をヤナギに見立てた。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、散形花序、白色
    花期:2~4月
    果実:袋果
    果期:5~6月
    備考:枝は株立ちし細長く斜上し弓状に曲がる。

    ユキヤナギ
    20220321_その他
    ユキヤナギ
    20220321_その他
    ユキヤナギ
    20250404_県立美術館
    ユキヤナギ
    20250404_県立美術館
  • ヤマモモ Myrica rubra

    ヤマモモ科ヤマモモ属
    漢字:山桃
    漢名:楊梅(ようばい/ヤンメイ)
    名前の由来:
    山に生える「モモ」。
    「モモ(桃)」は、「桃」のことではなく、「丸い実」を意味する説、
    数が多い「百(もも)」を意味し実がたくさん説、
    漢名の「楊梅(ヤンメイ)」に丸い実を意味する「モモ」を付けて「ヤンメイモモ」が転訛した説など諸説あり。
    樹形:常緑高木
    葉:互生、枝先に集まる
    花:雌雄異株、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:3~4月
    果実:核果、緑→紅→赤褐色
    果期:6~7月
    備考:
    赤く熟した果肉の部分は、外果皮が液質に肥大したもの?甘酸っぱくて食べられ、ジャムなどに用いた。
    樹皮にはタンニンを多く含み、黄~褐色の染料に用いた。
    根に根粒菌が共生し、空中窒素を固定するため、痩せた土地でもよく生育する。
    枝が伸びすぎず、樹形が自然に整うので街路樹や公園に植えられる。

    ヤマモモ
    20211018_城北公園
    ヤマモモ
    20211026_駿府城公園
    ヤマモモ
    20220801_県立美術館
    ヤマモモ
    20220801_県立美術館
    ヤマモモ
    20220801_県立美術館
    ヤマモモ
    20250404_県立美術館
    ヤマモモ
    20250404_県立美術館
    ヤマモモ
    20250404_県立美術館