マメ科コマツナギ属
漢字:駒繋ぎ
名前の由来:
茎が強靭で馬を繋ぎ止めることさえできる説、
馬が好み、これを食べだすと動かない説あり。
樹形:落葉低木
葉:互生、奇数羽状複葉
花:両性花、総状花序、蝶形花、紅紫色
花期:7~9月
果実:豆果
果期:
備考:マメ科の植物は、根に空気中の窒素を固定する根粒菌が共生して窒素を効率よく吸収でき、土地を肥沃にする。また、タンパク質が多く家畜の飼料として優れている。
カテゴリー: 木本
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コブシ Magnolia praecocissima
モクレン科モクレン属
漢字:辛夷
名前の由来:
蕾あるいは果実が拳(こぶし)に似ている。
漢字「辛夷」は、本来はモクレンなどの名で誤用。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:両性花、白色、香気あり
花期:3~4月
果実:袋果が集まった集合果、種子は赤色
果期:10月
備考:
緑色の小枝を折ると香気あり。
赤い種子には辛味あり。
蕾を乾燥させたものは生薬「辛夷(しんい)」と呼び、鎮静や鎮痛、鼻炎、蓄膿症に用いる。
<タムシバとの違い>花 葉 生息地 コブシ 淡乳白色
花のすぐ下に小さな葉(托葉)あり幅が広く、先端に近い部分が最も広い 沢沿いや沼端、平坦地 タムシバ 純白で基部が黄緑色
托葉なし細長く、中央部が最も幅が広い 斜面や尾根筋、二次林 <モクレン科の花>
ハクモクレンやコブシは、花の形が原始的で大きく目立つが、花蜜がない。地球上にハチが現れる前に花が進化したため。当初は甲虫相手で、大きな花弁の白さと雄しべの花粉、花弁の香りでひきつけた。 -
コハウチワカエデ Acer sieboldianum
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コナラ Quercus serrata
ブナ科コナラ属
漢字:小楢
名前の由来:
ミズナラの別名「オオナラ」に対して「小さい葉の楢」。
「ナラ(楢)」は、奈良の都の周囲にこの木の林ができたので、「奈良の木」と言われたとする説、
風が吹くとカサカサと乾いた葉擦れの音が「鳴る」が転訛した説など諸説ありはっきりしない。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:雌雄同株、雄花序は新枝の下部に下垂、雌花序は新枝の先の葉腋につく
花期:4~5月
果実:堅果
果期:秋
備考:
クヌギとともに、シイタケ栽培の原木(ほだ木)や薪炭材に用いた。
ミズナラの仲間は、アカシジミなどシジミチョウ類の食餌木。また、樹液はクヌギに次いで昆虫類が好む。
<ラマスシュート(土用芽)>
頂芽が休眠芽となって越冬せずに、同じ年のうちに再び伸びはじめる枝の二度伸び現象。コナラやクヌギなどのコナラ属で顕著。
<ミズナラとの違い>
ミズナラは葉柄がほとんどなし、コナラは1cm程度あり。
ミズナラの樹皮は割れ目の縁が薄くめくれたようになる、コナラは固く密着している。 -
コゴメウツギ Stephanandra incisa
バラ科コゴメウツギ属
漢字:小米空木
名前の由来:
「コゴメ(小米)」は、白い小さな花を小米(米粒を砕いたもの)に見立てた。
「ウツギ(空木)」は、花がウツギの花に似ている。髄は充実しており、葉形も葉序もウツギとは異なる。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:両性花、散房花序、白色
花期:5~6月
果実:袋果、球形で永存性の萼があり有毛
果期:9~10月
備考:
枝は1年で先端の成長が止まり、次の年には側芽が伸びて新しい枝が出る。側芽は枝の下にあり、毎年枝が出るので枝は縦一列に並び、下の枝ほど若い枝で太くなっている。また、この枝は一年毎に出る方向が右と左にずれている。 -
コクサギ Orixa japonica
ミカン科コクサギ属
漢字:小臭木
名前の由来:全体に臭気があり、葉の大きいクサギに対して葉が小さい。
樹形:落葉低木
葉:コクサギ型葉序(枝の片側に2枚づつ交互につく)
花:雌雄異株、雄花は総状花序、淡黄緑色
花期:4~5月
果実:蒴果(3~4個の分果、自発散布)、種子は光沢のある黒褐色
果期:7~10月
備考:
葉を日に透かすと全面に細かい油点が白く透けて見える。
花は2枚1組ずつの葉のうちの、必ず根本側の葉腋に咲き、先のほうの葉腋からは花をつけないシュートが伸びる。
枝葉に殺虫力のある成分があり、昔は便所に入れて蛆を殺した。