【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • サザンカ Camellia sasanqua

    ツバキ科ツバキ属
    漢字:山茶花、「山茶花」は中国ではツバキのことで誤用。
    名前の由来:漢字「山茶花」の読み「サンサカ」→「ササンカ」→「サザンカ」の説あり。
    樹形:常緑高木
    葉:互生、鈍鋸歯、裏の葉脈は網目が目立たない
    花:両性花、白色(原種)、鳥媒花または虫媒花
    花期:10~12月
    果実:蒴果、種子は褐色、重力散布
    果期:翌年の9~10月
    備考:[2-2969][730][2-174P][581P][下248]
    ヤブツバキの備考参照。
    種子からとる油はヤブツバキより質が劣るといわれる。
    交配や改良を重ねた栽培品種を「カンツバキ(寒椿)」と呼ぶことあり。サザンカとの違いは、高さ2m程度の低木で、葉柄は無毛。サザンカにも八重咲き品があるが、カンツバキは全て八重咲き。

    サザンカ
    20211026_駿府城公園
    サザンカ
    20211026_駿府城公園
    サザンカ
    20220801_県立美術館
    サザンカ
    20251124_朝鮮岩
    サザンカ
    20251124_朝鮮岩
    サザンカ
    20251124_朝鮮岩
  • サカキ Cleyera japonica

    サカキ科サカキ属
    漢字:榊
    名前の由来:
    常緑なので栄える意味の「栄木(さかえき)」説、
    神と人間の境界を示す「境木(さかき)」説など諸説あり。
    漢字名「榊」は、枝葉を神事に使うため「神に捧げる木」を表した。
    樹形:常緑高木
    葉:互生、全縁、先が突き出て鈍く尖る、裏の側脈はほとんど見えない
    花:両性花、白色→黄色味を帯びる、虫媒花
    花期:6~7月
    果実:液果、黒紫色、先端に長い柱頭が残る、動物(主に鳥)散布
    果期:11~12月
    備考:[2-2901][740][2-179P][568P][下250][3-19P]
    枝先端の芽(冬芽)が細長く尖り、湾曲しているのが他との区別点。
    神事に使われ、神社によく植えられている。
    <神事に用いられた理由>
    当時日本文化の中心であった関西地方に多く生えていた。
    枝葉が水平に出ており全体が三角形をなすように広がっているため、形が神が降臨する依代にふさわしく、玉串として使いやすい形状。
    先端の芽が細長く、鎌状に湾曲しており、形が勾玉(まがたま)に似ている。
    枝葉を燃やすとパチパチ音を出し、音が邪気を祓うと考えた。
    材は強靭、堅硬で農機具や杵、天秤棒、舟の竿に用いたほか、昔は床柱や桁材などにも用いた。

    サカキ
    20211030_遊木の森
    サカキ
    20220504_その他
    サカキ
    20220504_その他
    サカキ
    20220801_県立美術館
    サカキ
    20220801_県立美術館
    サカキ
    20230604_その他
    サカキ
    20230604_その他
    サカキ
    20231016_県立森林公園
    サカキ
    20231016_県立森林公園
    サカキ
    20251124_朝鮮岩
  • ゴンズイ Euscaphis japonica

    ミツバウツギ科ゴンズイ属
    漢字:権萃
    名前の由来:
    材に利用価値がないため、役に立たない魚のゴンズイの名が付けられた説、
    樹皮に入る縦筋がゴンズイの模様に似ている説など諸説あり。
    漢字「権萃」は当て字。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生、奇数羽状複葉
    花:両性花、円錐花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:袋果/蒴果、果皮は赤色、種子は光沢のある黒色(二色効果)
    果期:9~11月
    備考:
    枝葉に臭気がある。
    新芽は食べられる。
    コストのかからないアントシアニンで染めた赤い果皮で鳥を誘い、栄養のない種子を食べさせる。

    ゴンズイ
    20220925_朝鮮岩
    ゴンズイ
    20220925_朝鮮岩
    ゴンズイ
    20221016_朝鮮岩
    ゴンズイ
    20221023_朝鮮岩
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230705_遊木の森
    ゴンズイ
    20230920_遊木の森
    ゴンズイ
    20230920_遊木の森
    ゴンズイ
    20250420_遊木の森
  • ゴヨウマツ Pinus parvifloa

    マツ科マツ属
    漢字:五葉松
    別名:ヒメコマツ(姫小松)
    名前の由来:葉が短枝上に5個束生している。
    樹形:落葉高木
    花:雌雄同株(雄花は新枝の下部、雌花は新枝の頂上)
    花期:5~6月
    種子:球果
    種期:翌年の10月頃
    備考:
    葉はややよじれ、アカマツやクロマツに比べて短く、柔らかい。
    五葉松類は樹脂が多く、マツクイムシの被害が少ない。
    材は木目がねじれておらず通直で、肌目も均質で緻密かつ狂いが少ないため、ピアノの鍵盤下地やバイオリンなどの弦楽器の腹板(ふくばん)に柾目材を用いた。また、軽軟で切削加工性に優れているため、鋳造用木型(ちゅうぞうようきがた)に用いた。

    ゴヨウマツ
    20240407_駿府城公園
    ゴヨウマツ
    20240407_駿府城公園
    ゴヨウマツ
    20240407_駿府城公園
  • コメツガ Tsuga diversifolia

    マツ科ツガ属
    漢字:米栂
    名前の由来:
    「コメ(米)」は、「ツガ」より葉、球果が全体的に小振り。
    「ツガ(栂)」は、ツガの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:ツガに比べて小さい、ツガの葉柄は枝に密着し葉が直角に曲がるのに対してそれほど曲がらない
    花:雌雄同株、風媒花
    花期:6月頃
    種子:ツガに比べて小さい、風散布
    種期:秋
    備考:[1-11][22][3-610P][59P][上10][5-97P]
    亜高山帯に生える。静岡県では標高1600m付近を境に下部はツガ、上部はコメツガ。
    ツガの備考参照。

    コメツガ
    20221012_しらびそ高原
    コメツガ
    20221012_しらびそ高原
    コメツガ
    20221012_しらびそ高原
    コメツガ
    20230821_宝永遊歩道
    コメツガ
    20230821_宝永遊歩道
  • コムラサキ Callicarpa dichotoma

    シソ科ムラサキシキブ属
    漢字:小紫
    別名:コシキブ(小式部)
    名前の由来:「ムラサキシキブ」に似てムラサキシキブより小さい。実際はほぼ差なし。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、淡紅紫色
    花期:7~8月
    果実:液果状の核果、紫色
    果期:10~11月
    備考:
    <ムラサキシキブとの違い>
    ムラサキシキブの備考参照。

    コムラサキ
    20240911_箱根湿生花園
    コムラサキ
    20240911_箱根湿生花園
    コムラサキ
    20240918_箱根湿生花園
    コムラサキ
    20240918_箱根湿生花園
    コムラサキ
    20240918_箱根湿生花園
  • コミネカエデ Acer micranthum

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:小峰楓
    名前の由来:
    「ミネカエデ」より花や果実が小さい。
    「ミネカエデ(峰楓)」は、高山に生えるカエデ。
    「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:雌雄異株、総状花序、黄緑色
    花期:6~7月
    果実:翼果、水平近くまで開く
    果期:8~10月
    備考:葉の裂片の先が尾状に長く伸びる、特に中央の裂片。

    コミネカエデ
    20221012_しらびそ高原
    コミネカエデ
    20221012_しらびそ高原
  • コマツナギ Indigofera pseudotinctoria

    マメ科コマツナギ属
    漢字:駒繋ぎ
    名前の由来:
    茎が強靭で馬を繋ぎ止めることさえできる説、
    馬が好み、これを食べだすと動かない説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、総状花序、蝶形花、紅紫色
    花期:7~9月
    果実:豆果
    果期:9~10月
    備考:マメ科の植物は、根に空気中の窒素を固定する根粒菌が共生して窒素を効率よく吸収でき、土地を肥沃にする。また、タンパク質が多く家畜の飼料として優れている。

    コマツナギ
    20230702_高山・市民の森
    コマツナギ
    20230702_高山・市民の森
    コマツナギ
    20230702_高山・市民の森
    コマツナギ
    20230702_高山・市民の森
    コマツナギ
    20231028_朝鮮岩
    コマツナギ
    20231028_朝鮮岩
  • ゴマギ Viburnum sieboldii

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:胡麻木
    名前の由来:若枝や葉を傷つけるとゴマ(胡麻)の香りがする。秋になると香りはなくなる。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、円錐/散房花序、白色
    花期:4~6月
    果実:核果、赤色→黒色
    果期:8~10月(赤色)
    備考:
    日本固有種。
    果実は赤から黒く熟し、果軸や花柄が赤く、鳥に目立つ「二色効果」あり。

    ゴマギ
    20230619_富士山こどもの国
    ゴマギ
    20230619_富士山こどもの国
    ゴマギ
    20230619_富士山こどもの国
    ゴマギ
    20240911_箱根湿生花園
    ゴマギ
    20240911_箱根湿生花園
    ゴマギ
    20240911_箱根湿生花園
    ゴマギ
    20240911_箱根湿生花園
  • コバノガマズミ Viburnum erosum

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:小葉莢蒾
    名前の由来:
    「コバノ(小葉)」は、ガマズミより葉が小さい。
    「ガマズミ(莢蒾)」は、ガマズミの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:4~5月
    果実:核果、暗赤色
    果期:9~11月
    備考:ガマズミの備考参照。

    コバノガマズミ
    20220619_遊木の森
    コバノガマズミ
    20220619_遊木の森
    コバノガマズミ
    20220619_遊木の森
    コバノガマズミ
    20231115_遊木の森
    コバノガマズミ
    20231115_遊木の森
    コバノガマズミ
    20240410_有度山
    コバノガマズミ
    20240410_有度山
    コバノガマズミ
    20250309_高山・市民の森
    コバノガマズミ
    20250309_高山・市民の森
    コバノガマズミ
    20250412_高山・市民の森
    コバノガマズミ
    20250427_高山・市民の森
    コバノガマズミ
    20250427_高山・市民の森