【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • クマノミズキ Cornus macrophylla

    ミズキ科ミズキ属
    漢字:熊野水木
    名前の由来:
    「クマノ(熊野)」は、はじめて発見された三重県熊野に因む。
    「ミズキ(水木)」は、ミズキの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、全縁、枝先に集まってにつく、弧を描く側脈が目立つ、先は尾状に尖る、裏は粉白色
    花:両性花、散房花序、黄白色、虫媒花
    花期:6~7月
    果実:核果、球形(径5mm)黒紫色、果軸は果実が熟す頃に赤色になる、動物(主に鳥)散布
    果期:7~10月
    備考:[2-2849][1974][2-652P][545P][下240]
    <ミズキとの違い>
    ミズキの備考参照。

    クマノミズキ
    20220613_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20220613_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20220613_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20230502_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20230502_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20230502_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20231001_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20231001_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20250412_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20250412_高山・市民の森
    クマノミズキ
    20251029_寸又峡
  • クマシデ Carpinus japonica

    カバノキ科クマシデ属
    漢字:熊四手
    名前の由来:
    「クマ(熊)」は、アカシデやイヌシデに比べると葉が大きくて硬い説、
    アカシデやイヌシデに比べると花穂が大きい説あり。
    「シデ(四手)」は、イヌシデの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:3~5月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10月頃
    備考:
    シデ類の中で材が最も堅い。
    <クマシデ属の葉と果穂の違い>
    イヌシデの備考参照。

    クマシデ
    20230502_高山・市民の森
    クマシデ
    20230502_高山・市民の森
    クマシデ
    20230502_高山・市民の森
    クマシデ
    20231126_丸火自然公園
    クマシデ
    20231126_丸火自然公園
    クマシデ
    20240512_高山・市民の森
    クマシデ
    20240512_高山・市民の森
    クマシデ
    20240512_高山・市民の森
    クマシデ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    クマシデ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    クマシデ
    20241013_高山・市民の森
    クマシデ
    20241013_高山・市民の森
    クマシデ
    20241013_高山・市民の森
    クマシデ
    20250309_高山・市民の森
    クマシデ
    20250309_高山・市民の森
    クマシデ
    20250309_高山・市民の森
    クマシデ
    20250412_高山・市民の森
    クマシデ
    20250412_高山・市民の森
    クマシデ
    20250412_高山・市民の森
    クマシデ
    20250427_高山・市民の森
  • クヌギ Quercus acutissima

    ブナ科コナラ属
    漢字:橡、椚など
    名前の由来:
    日本書紀の伝承説話からきた「国木(くにき)」説、
    ドングリが食べられることから「食之木(くのき)」説、
    葉の形がクリによく似ていることから「栗似木(くりにぎ)」説など諸説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果、褐色、殻斗は大型の椀形で線形の長い鱗片が密生
    果期:翌年の秋
    備考:
    シイタケの原木栽培のほだ木や薪炭材として用いられる。萌芽力があるため、適当な太さになる15~20年生で伐採して、その後の更新は萌芽で行う。
    クワガタやカブトムシは、この木の樹液を最も好む。
    <クリとの違い>
    クリの備考参照。

    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20240303_高山・市民の森
    クヌギ
    20250309_高山・市民の森
    クヌギ
    20241125_佐鳴湖
    クヌギ
    20241125_佐鳴湖
    クヌギハケツボタマフシ(椚葉毛壺玉五倍子)
    20241125_佐鳴湖 クヌギハケツボタマフシ(椚葉毛壺玉五倍子)
    クヌギ
    20241129_県立美術館
    クヌギ
    20241129_県立美術館
    クヌギ
    20250412_高山・市民の森
    クヌギ
    20250412_高山・市民の森
    クヌギ
    20250427_高山・市民の森
  • クチナシ Gardenia jasminoides

    アカネ科アリドオシ属
    漢字:梔子
    名前の由来:
    果実が熟しても裂開しないので「口無し」説、
    宿存するくちばし状の萼をクチ、細かい種子のある果実をナシに見立てた説など諸説あり。
    漢字名「梔子」は、中国の酒器徳利「巵(し)」の形に似ているため、これに木偏をつけた。
    樹形:常緑低木
    葉:対生(ときに3輪生)、全縁、側脈間が膨らむ、枝先の芽が細く尖る、托葉が筒状に枝を包む
    花:両性花、白色、虫媒花
    花期:6~7月
    果実:肉質の液果、楕円形(長さ2~3cm)、橙色/紅黄色、先端に萼片が残る、種子は多数(長さ4mm)、動物(主に鳥)散布
    果期:11~12月
    備考:[2-3131][2400][3-318P][654P][下283][1-47P]
    花の香りがジャスミンに似ている。芳香は真夜中が一番強くなり、夜行性昆虫を引き寄せるためと考えられている。
    花は刺身のツマや、酢の物として食用にできる。花弁は僅かに甘味があり、生でも火を通しても食べられる。
    果実は黄色染料として布地の染色に用いられた。
    無毒なため、近年は食品(栗、きんとん、たくあんなど)の天然着色料に用いられる。
    また、生薬の山梔子(さんしし)として、消炎、利尿、止血などに用いる。
    碁盤の脚はクチナシの実を象(かたど)ってある。勝負に横から口を挟むのを戒めているという意味。

    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20230607_遊木の森
    クチナシ
    20231115_遊木の森
    クチナシ
    20231115_遊木の森
    クチナシ
    20231115_遊木の森
    クチナシ
    20251130_県立美術館
  • クスノキ Cinnamomum camphora

    クスノキ科クスノキ属
    漢字:樟
    名前の由来:
    霊妙、神秘的な木「奇(くす)し木」が語源など諸説あり。
    他「臭い木」、「くすぼる木」、「薬の木」、「久須(くす)は朽ちず」の略など。
    樹形:常緑高木
    葉:互生、全縁、縁は波打つ、3行脈が目立つ、表面に光沢あり
    花:両性花、円錐花序、黄緑色、虫媒花
    花期:5~6月
    果実:液果、杯形の花托に載る、緑色→黒紫色、動物(主に鳥)散布
    果期:10~11月
    備考:[1-140][481][1-394P][118P][上36][2-51P]
    葉を揉んで嗅ぐと「樟脳」のにおいがする。病害虫を防ぐため。
    果実も緑色の時は樟脳臭が強いが、黒紫色に熟すと消える。鳥に散布してもらうため。
    材や枝葉を蒸留して樟脳を生産し、防虫、防臭剤などに用いた。
    アオスジアゲハの幼虫は解毒でき、クスノキなどクスノキ科の植物の葉を食べる。
    大半の葉は、新芽が伸びる初夏前後に紅葉して1年ほどで落葉する。他の常緑樹の葉のように厚く丈夫にする必要がなく薄いため、光の透過性がよく、光合成の効率がよくなり成長が早い。
    材は緻密で軽く加工しやすい。強い芳香があり、建築構造材には使われないが、建築内装、家具、玩具、彫刻材、木魚などに用いられる。
    <ダニ部屋/室(ドマティア)>
    葉の三行脈の起点付近に小さな一対のふくらみがあり、ここに草食性のフシダニが潜んでいる。ふくらみはクスノキがつくったもの。共生か寄生かはわかっていない。フシダニはクスノキにとっては害が少ないため、ダニ部屋にフシダニを住まわせることにより、肉食性のダニをおびき寄せて、他の草食性のダニも含めて食べてもらっている説あり。

    クスノキ
    20220801_県立美術館
    クスノキ
    20220801_県立美術館
    クスノキ
    20230804_県立美術館
    クスノキ
    20230804_県立美術館
    クスノキ
    20240310_朝鮮岩
    クスノキ
    20240310_朝鮮岩
    クスノキ
    20240414_県立美術館
    クスノキ
    20240809_県立美術館
    クスノキ
    20241125_佐鳴湖
    クスノキ
    20241125_佐鳴湖
    クスノキ
    20250430_県立美術館
    クスノキ
    20251103_県立美術館
    クスノキ
    20251103_県立美術館
  • ボケ Chaenomeles speciosa

    バラ科ボケ属
    漢字:木瓜
    名前の由来:本種を中国産の中国名「木瓜」と思い、その読み「もっか」が転訛した。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄同株、両性花と雄花がまじる、紅色
    花期:3~4月
    果実:ナシ状果、黄色
    果期:7~8月
    備考:
    中国原産。
    観賞用に庭などに植栽されている。
    とげ刺状の小枝がある。
    果実は、砂糖漬や果実酒にして食べられ、疲労回復の生薬になる。

    クサボケ
    20220321_その他
    クサボケ
    20220321_その他
    クサボケ
    20220321_その他
    クサボケ
    20240524_その他
    クサボケ
    20240524_その他
  • クサギ Clerodendrum trichotomum

    シソ科クサギ属
    漢字:臭木
    名前の由来:葉や枝をちぎると強い臭気がある。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、花冠 白色 萼 紅紫色、ジャスミンのような甘い芳香あり
    花期:7~9月
    果実:核果、藍色
    果期:10~11月
    備考:
    若葉(新芽)は天ぷらなどの山菜になる。
    若い枝や葉の脈に軟毛が生えている。
    垂直方向につく葉の葉柄は、上側の葉は短く、下側の葉は長くせり上がり平面に並んでいる。1枚1枚の葉が重ならないように配置され、光合成を効率よく行う仕組み。
    果実が藍色、開いた萼の内側が紅色で、鳥に目立つ「二色効果」あり。
    夏の葉は小枝ごと刈り取って乾燥させ、煎液をつくってリウマチや高血圧症、腫れ物、痔に用いた。
    根皮は利尿、健胃剤に用いた。
    果実は青色の染料として用いた。
    <雄性先熟>
    自家受粉を避ける仕組み。
    雄性期:最初に4本の雄しべが伸びて、1本の長い雌しべは下にうなだれている。
    雌性期:雄しべがしおれると、雌しべが起き上がって伸び始める。

    クサギ
    20211030_遊木の森
    クサギ
    20211030_遊木の森
    クサギ
    20211123_その他
    クサギ
    20220619_遊木の森
    クサギ
    20220619_遊木の森
    クサギ
    20220903_朝鮮岩
    クサギ
    20220903_朝鮮岩
    クサギ
    20221105_満観峰
    クサギ
    20230827_朝鮮岩
    クサギ
    20230827_朝鮮岩
    クサギ
    20231011_遊木の森
    クサギ
    20231011_遊木の森
    クサギ
    20250806_県立美術館
    クサギ
    20250806_県立美術館
  • クサイチゴ Rubus hirsutus

    バラ科キイチゴ属
    漢字:草苺
    名前の由来:丈が低く草のように見えるイチゴ。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、細重鋸歯、小葉が1~2対の奇数羽状複葉、頂葉大
    花:両性花、白色、虫媒花
    花期:4~5月
    果実:核果が集まった集合果、赤色、動物散布
    果期:5~6月
    備考:[1-1772][1104][1-600P][296P][上153]
    枝、葉柄、葉表に軟毛と腺毛が多い。枝に疎らにとげあり。
    果実は食べられる。

    クサイチゴ
    20250420_遊木の森
    クサイチゴ
    20250420_遊木の森
    クサイチゴ
    20250420_遊木の森
    クサイチゴ
    20251124_朝鮮岩
    クサイチゴ
    20251124_朝鮮岩
    クサイチゴ
    20251124_朝鮮岩
  • キンモクセイ Osmanthus fragrans var. aurantiacus

    モクセイ科モクセイ属
    漢字:金木犀
    名前の由来:
    「金」は橙黄色の花を金にたとえた。
    「木犀」は木肌が動物のサイ(犀)の肌に似ている。
    樹形:常緑小高木
    葉:対生
    花:雌雄異株、橙黄色
    花期:9~10月
    果実:核果
    果期:(日本に雌株なし)
    備考:
    ギンモクセイの変種。
    10月頃に咲く花は、ギンモクセイより強い芳香あり。
    日本のものは全て雄株で結実しない。挿し木で増やす。

    キンモクセイ
    20211026_駿府城公園
    キンモクセイ
    20211026_駿府城公園
    キンモクセイ
    20211103_その他
    キンモクセイ
    20250404_県立美術館
    キンモクセイ
    20231016_県立森林公園
    キンモクセイ
    20231016_県立森林公園
  • キリ Paulownia tomentosa

    キリ科キリ属
    漢字:桐
    名前の由来:
    根本から伐ってもすぐに芽を出して早く成長することから、「きる(伐る)」の名詞化説、
    木材の木目が美しい「木理(もくり)」による説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、全縁(幼木では鋸歯あり)、3~5浅裂または不分裂、長さ15~30cm、先は尖り基部はハート形、両面に腺毛が密生、葉柄の長さ6~20cm
    花:両性花、円錐花序、淡紫色、甘い香りあり、虫媒花
    花期:4~5月
    果実:蒴果、卵形(長さ3~4cm)、熟すと2裂して翼のある多数の種子(長さ3~4mm)を散らす、風散布
    果期:7月~翌年1月
    備考:[2-3596][2686][3-374P][705P][下311]
    国産材で最も軽い。狂いが少なく、湿気を通さず、燃えにくいなどから、箪笥や下駄、琴などに用いられた。
    成長が早く、植栽後10年ほどで樹高10m、胸高直径50cm近くになる。昔は「女の子が生まれるとキリを植えて、嫁に出す時に伐って嫁入り道具の箪笥を作る」と言われた。
    五百円硬貨の図柄に採用されている。
    <成長が早い理由>
    ・比重が小さい
    ・光合成能力が高い(大きな葉と根が細く窒素吸収能力が高い)
    比重が小さい及び根が細いことは、菌類や微生物、虫などの侵入には弱く、短命になりやすい。ヤマグワ、ヌルデ、ヤナギなども同様。

    キリ
    20220613_高山・市民の森
    キリ
    20220613_高山・市民の森
    キリ
    20220613_高山・市民の森
    キリ
    20230502_高山・市民の森
    キリ
    20230502_高山・市民の森
    キリ
    20230502_高山・市民の森
    キリ
    20231001_高山・市民の森
    キリ
    20240303_高山・市民の森
    キリ
    20240428_高山・市民の森
    キリ
    20240428_高山・市民の森
    キリ
    20240504_高山・市民の森
    キリ
    20240504_高山・市民の森
    キリ
    20240504_高山・市民の森
    キリ
    20251029_寸又峡
    キリ
    20251112_寸又峡