【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • カキノキ Diospyros kaki

    カキノキ科カキノキ属
    漢字:柿の木
    名前の由来:
    赤い実がなる「赤木(アカキ)」が「カキ」に転訛した説が有力、
    秋に紅葉する「赤」い葉と、「黄」色い実から「赤黄」が転訛した説などもあり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、淡黄色
    花期:5~6月
    果実:液果、黄赤色
    果期:10~11月
    備考:
    ヤマガキ(var. sylvestris)は、葉がやや小型で毛が多く、子房にも毛がある。
    柿の渋味はタンニンによるもの。実が熟す前に食べられないようにするため。干し柿等にすると、タンニンが固まって不溶性になるため渋味がなくなる。糖が増加するものではない。
    昔は渋柿から「柿渋」をとり防腐、防水、補強材として紙や糸、布、革、木材に塗布し、漁家では床下の瓶に1年分の柿渋を蓄えて漁網(ぎょもう)の防水や防腐に用いたり、和傘の防水剤にしたり、火傷や虫刺され等に民間薬としても用いた。

    カキノキ
    20220801_県立美術館
    カキノキ
    20220801_県立美術館
    カキノキ
    20220801_県立美術館
    カキノキ
    20220801_県立美術館
  • オリーブ Olea europaea

    モクセイ科オリーブ属
    漢字:阿列布
    名前の由来:古代ギリシャやローマの神話
    樹形:常緑高木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、黄白色、芳香あり
    花期:5~7月
    果実:核果、緑色→黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    未熟果を塩漬けにしてピクルスにし、完熟した果肉からはオリーブ油を採取し、食用、薬用とする。
    地中海沿岸で栽培され、江戸時代末期に日本に渡来、香川県の小豆島(しょうどしま)が最大産地。

    オリーブ
    20241125_佐鳴湖
    オリーブ
    20241125_佐鳴湖
  • オニツルウメモドキ Celastrus orbiculatus var. strigillosus

    ニシキギ科ツルウメモドキ属
    漢字:鬼蔓梅擬
    名前の由来:
    「オニ(鬼)」は、ツルウメモドキより葉が大きい。
    「ツルウメモドキ(蔓梅擬)」は、ツルウメモドキの名前の由来参照。
    樹形:蔓性落葉木本、右巻き(ネジと同一方向として)
    葉:互生
    花:雌雄異株、集散花序、黄緑色
    花期:5~6月
    果実:蒴果、黄色に熟すと3裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出す
    果期:10~12月
    備考:
    ツルウメモドキの変種。

    オニツルウメモドキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オニツルウメモドキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オニツルウメモドキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • オニシバリ Daphne pseudomezereum

    ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
    漢字:鬼縛り
    別名:ナツボウズ(夏坊主)
    名前の由来:
    樹皮の繊維が強靭で鬼をも縛ることができる。
    「ナツボウズ(夏坊主)」は、冬に葉をつけて夏に落葉する。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄緑色
    花期:2~4月
    果実:液質の核果、赤色
    果期:5~7月
    備考:
    果実は有毒で辛味がある。
    樹皮は和紙の原料になる。
    落葉樹の林の中で育つオニシバリは低木のため、夏の間、葉の繁った高木に太陽の光を奪われる。そのため、夏の期間は葉を落として休眠し、秋、落葉樹の葉が落ち始めて林が明るくなるころ芽を吹く。

    オニシバリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オニシバリ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オニシバリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    オニシバリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • オニグルミ Juglans mandshurica

    クルミ科クルミ属
    漢字:鬼胡桃
    名前の由来:
    「オニ」は、核果の表面が凸凹で、これを鬼面に見立てた説、
    殻が厚く堅い説あり。
    「クルミ」は、中国を意味する「呉(ご)」の国の「呉実(クレミ)」が転訛した説、
    くるくると転がる丸い実の意味とする説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄同株
    花期:5~6月
    果実:核果状の堅果、黄緑色
    果期:9~10月
    備考:
    種子は食用。栽培されるクルミのほとんどは、カシグルミとシナノグルミ。
    種子を食べられるのは、歯の鋭いネズミやリスぐらい。ネズミは殻に穴を開けて中の種子を食べるが、リスは殻の継ぎ目に歯を入れて割って中の種子を食べる。また、貯食を行う。
    サワグルミとの違い>
    果実が、オニグルミは、径4cmぐらいの球形で、果皮を取り除くと堅い凸凹のある3cm前後に核が現れる、サワグルミは、2cmぐらいの広い翼のような苞に1cmほどの小さい堅い実が着く。
    サワグルミは、側芽に1~5cmほどの柄がある。

    オニグルミ
    20220613_高山・市民の森
    オニグルミ
    20220613_高山・市民の森
    オニグルミ
    20220613_高山・市民の森
    オニグルミ
    20230702_高山・市民の森
    オニグルミ
    20230702_高山・市民の森
    オニグルミ
    20230702_高山・市民の森
    オニグルミ
    20230702_高山・市民の森
    オニグルミ
    20231202_高山・市民の森
    オニグルミ
    20240303_高山・市民の森
    オニグルミ
    20240428_高山・市民の森 雄花序
    オニグルミ
    20240428_高山・市民の森 雄花序
    オニグルミ
    20240504_高山・市民の森 雌花序
    オニグルミ
    20240504_高山・市民の森 雌花序
    オニグルミ
    20250412_高山・市民の森
    オニグルミ
    20250412_高山・市民の森
    オニグルミ
    20250427_高山・市民の森
    オニグルミ
    20250427_高山・市民の森
    オニグルミ
    20250427_高山・市民の森
  • オガラバナ Acer ukurunduense

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:麻殻花
    名前の由来:材(枝)が麻殻(おがら:皮を剥いだアサの茎)のようにやわらかい。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、総状花序、黄緑色
    花期:6~8月
    果実:翼果、翼は鋭角に開く
    果期:9~10月
    備考:
    亜高山帯に生える。
    葉裏は白みを帯びて毛が多く、特に葉脈に沿って淡褐色の柔らかい毛が密生する。

    オガラバナ
    20221013_しらびそ高原
    オガラバナ
    20221013_しらびそ高原
  • オオモミジ Acer amoenum

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:大紅葉
    名前の由来:「イロハカエデ(イロハモミジ)」より葉が大きい。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、散房花序
    花期:4~5月
    果実:翼果
    果期:6~9月
    備考:
    イロハカエデとの違い>
    イロハカエデの備考参照。

    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20231031_健康の森
  • オオミヤマガマズミ Viburnum wrightii var. stipellatum

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:大深山莢蒾
    名前の由来:
    「オオミヤマ(大深山)」は、深山にはえる葉の大きい。
    「ガマズミ(莢蒾)」は、ガマズミの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:5~6月
    果実:核果、赤色
    果期:9~10月
    備考:
    「ミヤマガマズミ」の変種。
    <ミヤマガマズミとの違い>
    葉の表面全体に微小な単純毛と分岐毛が生える。
    典型的なものは、葉がミヤマガマズミより大きく、先端は尾状にのびて鋭くとがり、鋸歯も鋭く明瞭で、ミヤマガマズミが15対程度に対し、25対程度になる。
    ガマズミとミヤマガマズミの違い>
    ガマズミは葉の先のとがり方が鈍く、葉柄に短毛や星状毛が密生しているのに対して、ミヤマガマズミは葉の先が鋭くとがり、葉柄には長い絹毛がまばらに生える。

    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • オオバヤシャブシ Alnus sieboldiana

    カバノキ科ハンノキ属
    漢字:大葉夜叉五倍子
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、ヤシャブシより葉が大きい。
    「ヤシャブシ(夜叉五倍子)」は、ヤシャブシの名前の由来参照。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:3~4月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10~11月
    備考:
    ヤシャブシ類は、ヤシャブシの備考参照。
    ヤシャブシ類の雄花穂は枝の先端につくが、オオバヤシャブシだけは、先端に葉芽、その下に雌花穂、その下に雄花穂がつく。
    <ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定>
    ハンノキの備考参照。

    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230626_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230626_富士山こどもの国
  • オオバアサガラ Pterostyrax hispida

    エゴノキ科アサガラ属
    漢字:大葉麻殻
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、アサガラより葉が大きい。
    「アサガラ(麻殻)」は、材が軟らかく、折れやすい麻の茎にたとえた。麻殻はオガラからきたもので、皮をはいだ麻の茎のこと。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色、下向き
    花期:6月頃
    果実:核果、下垂、先端は宿存する花柱が残る
    果期:9~10月
    備考:
    <アサガラとの違い>
    オオバアサガラは葉裏の網状の脈が隆起するが、アサガラはあまり隆起しない。

    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森