【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • エゴノキ Styrax japonica

    エゴノキ科エゴノキ属
    漢字:蘞の木
    別名:ロクロギ(轆轤木)
    名前の由来:
    果実は果皮にサポニンを含み、味が非常にえごい(えぐい)。
    「ログロギ(轆轤木)」は、材は白く粘りがあり、和傘の轆轤(ろくろ)に用いられた。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~6月
    果実:蒴果、種子は褐色
    果期:8~9月
    備考:
    側芽の基部に副芽がつく(親亀の背中に子亀が乗ったようにみえる)。
    葉裏脈液に毛叢が残る。
    エゴノネコアシアブラムシが、枝先に蓮華状のエゴノネコアシと呼ばれるの虫えいをつくる。「エゴ五倍子(ごふし)」と呼ばれ、タンニンを含むため、染料やインキ製造に用いた。
    果皮のサポニンは泡立ちがよく洗剤の代用にしたり、「魚毒」とした。
    果実はえぐ味があり不食だが、種子は脂肪分が多くヤマガラの好物。
    <見分けるポイント>
    葉が卵形で互生し、根元から「ひこばえ」と呼ばれる萌芽を出して株立ちしていることが多い。
    樹皮が暗褐色で縦に細かい筋が入り、冬芽は淡褐色で丸っこく、星状毛に覆われている。

    エゴノキ
    20230702_高山・市民の森
    エゴノキ
    20230702_高山・市民の森
    エゴノキ
    20230702_高山・市民の森
    エゴノキ
    20240428_高山・市民の森
    エゴノキ
    20240428_高山・市民の森
    エゴノキ
    20240428_高山・市民の森
    エゴノキ
    20240517_竜爪山
    エゴノキ
    20240517_竜爪山
    エゴノキ
    20240517_竜爪山
    エゴノキ
    20241129_県立美術館
    エゴノキ
    20241129_県立美術館
  • ウワミズザクラ Padus grayana

    バラ科ウワミズザクラ属
    漢字:上溝桜
    名前の由来:
    「上溝」の「溝」はカメの甲羅(亀甲)に線状に彫った溝を指し、ウワミズザクラを薪として燃やし、その上で亀甲を焼いて裂け方で吉凶を占った説あり。
    占い方法には諸説あり。
    ウワミズは、ウワミゾが転訛した。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:4~5月
    果実:核果、黄色→赤色→黒色
    果期:8~9月
    備考:
    葉はしっとり柔らかな感触あり。
    果実は果実酒になる。
    樹皮や小枝を傷つけると(ベンズアルデヒドによる)特異な臭気あり。
    つぼみや未熟の緑色の実を塩漬けにしたものを「杏仁子(あんにんご)」といい食用にする。
    葉身の基部の一番下の鋸歯の部分に一対のはっきりしない蜜腺あり。
    <枝の伸び方>
    前年の葉痕に接して冬芽ができ、そこからシュートが伸びる。当年に伸びた小枝の多くは落葉後に落枝するため、これをくり返して枝が節くれ立つ。
    <イヌザクラとの違い>

    葉の基部花序の枝果実
    ウワミズザクラ円形基部に数個の葉がつく萼片が残らない
    イヌザクラくさび形葉はつかない萼片が残る
    ウワミズザクラ
    20230702_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20230702_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20230702_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20230702_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20231031_健康の森
    ウワミズザクラ
    20231031_健康の森
    ウワミズザクラ
    20231031_健康の森
    ウワミズザクラ
    20231031_健康の森
    ウワミズザクラ
    20240428_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20240428_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20240428_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20240428_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20240428_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20240428_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20240428_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20240614_高山・市民の森
    ウワミズザクラ
    20240614_高山・市民の森
  • ウリハダカエデ Acer rufinerve

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:瓜膚楓/瓜肌楓
    名前の由来:
    「ウリハダ(瓜膚)」は、若い幹や枝の樹皮の緑色に黒い縦縞が入り、その様子がマクワウリ(真桑瓜)の未熟な果実の模様に似ている。
    「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:雌雄異株(雄花雌花が混在する個体もあり)、総状花序、淡黄色
    花期:5月頃
    果実:翼果
    果期:7~10月
    備考:
    冬芽は混芽。
    雄から雌に「性転換」することがある。
    ホソエカエデとの葉の違い>

    葉裏の脈腋葉柄
    ウリハダカエデ三本脈のつけ根と主な葉脈の脇に褐色の軟毛あり緑色
    ホソエカエデ無毛、水かき状の膜がある赤色
    ウリハダカエデ
    20220613_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20220613_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20220613_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20230502_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20230502_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20230502_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240303_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240303_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240504_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240504_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240614_高山・市民の森
    ウリハダカエデ
    20240614_高山・市民の森
  • ウリノキ Alangium platanifolium var. trilobum

    ミズキ科ウリノキ属
    漢字:瓜の木
    名前の由来:葉の形がウリの葉に似ている。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、集散花序、白色
    花期:6月
    果実:核果、藍色
    果期:8~9月
    備考:
    葉柄内芽。
    葉の下で開花し、開花と同時に6~8枚の白い花弁が外側に巻き上がり、鮮やかな黄色の雄しべと白色の雌しべが現れる。

    ウリノキ
    20240504_高山・市民の森
    ウリノキ
    20240504_高山・市民の森
    ウリノキ
    20240614_高山・市民の森
  • ウリカエデ Acer crataegifolium

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:瓜楓
    名前の由来:
    「ウリ(瓜)」は、樹皮がマクワウリ(真桑瓜)の果皮に似ている。
    「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:雌雄異株、総状花序、淡黄色
    花期:4~5月
    果実:翼果、ほぼ水平に開く
    果期:6~10月
    備考:
    日本固有種。
    葉はほとんど分裂しないが、3浅裂、ときに5裂することがある。

    ウリカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ウリカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ウリカエデ
    20240428_高山・市民の森
    ウリカエデ
    20240614_高山・市民の森
    ウリカエデ
    20240608_遊木の森
    ウリカエデ
    20240608_遊木の森
    ウリカエデ
    20240608_遊木の森
    ウリカエデ
    20240608_遊木の森
  • ウラジロモミ Abies homolepis

    マツ科モミ属
    漢字:裏白樅
    名前の由来:
    「ウラジロ(裏白)」は、葉裏の気孔帯の幅が広く白く鮮明。
    「モミ(樅)」は、モミの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    花:雌雄同株
    花期:5~6月
    種子:球果、暗紫色
    種期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    葉に強いにおいあり。
    ブナ帯を中心に、亜高山帯に生える。
    <モミ属>
    モミの備考参照。
    モミとの違い>
    モミの備考参照。

    ウラジロモミ
    20230626_富士山こどもの国
    ウラジロモミ
    20230626_富士山こどもの国
    ウラジロモミ
    20230626_富士山こどもの国
    ウラジロモミ
    20231101_清里自然歩道
    ウラジロモミ
    20231101_清里自然歩道
    ウラジロモミ
    20231101_清里自然歩道
    ウラジロモミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ウラジロモミ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ウラジロノキ Sorbus japonica

    バラ科ナナカマド属
    漢字:裏白の木
    名前の由来:葉裏に白色の綿毛が密生して白い。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、複散房花序、白色
    花期:5~6月
    果実:ナシ状果、赤色、白い皮目が目立つ、先端はやや凹む
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    若枝に白色の綿毛を密生している。
    側枝はほとんど短枝化している。
    材は堅く重く、薪炭材に用いたり、器具類や家具、櫛にも用いられる。

    ウラジロノキ
    20240911_箱根湿生花園
    ウラジロノキ
    20240911_箱根湿生花園_
    ウラジロノキ
    20240911_箱根湿生花園_
  • ウラジロガシ Quercus salicina

    ブナ科コナラ属
    漢字:裏白樫
    名前の由来:
    「ウラジロ(裏白)」は、葉裏が蝋分を分泌して白い。
    「カシ(樫)」は、アラカシの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5月
    果実:堅果
    果期:翌年の秋

    ウラジロガシ
    20230902_高山・市民の森
    ウラジロガシ
    20230902_高山・市民の森
    ウラジロガシ
    20230902_高山・市民の森
    ウラジロガシ
    20231202_高山・市民の森
    ウラジロガシ
    20240303_高山・市民の森
    ウラジロガシ
    20240517_竜爪山
    ウラジロガシ
    20240517_竜爪山
  • ウメモドキ Ilex serrata

    モチノキ科モチノキ属
    漢字:梅擬
    名前の由来:葉がウメの葉に似ている。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、淡紫色
    花期:6月頃
    果実:核果、赤色
    果期:9~10月
    備考:
    側芽の下に小さな副芽あり。
    全体に毛のないものを「イヌウメモドキ」という。
    アオハダとの違い>
    アオハダの備考参照。

    ウメモドキ
    20230502_高山・市民の森
    ウメモドキ
    20230502_高山・市民の森
    ウメモドキ
    20230619_富士山こどもの国
    ウメモドキ
    20230619_富士山こどもの国
    ウメモドキ
    20230619_富士山こどもの国
    ウメモドキ
    20230626_富士山こどもの国
    ウメモドキ
    20230626_富士山こどもの国
    ウメモドキ
    20231016_県立森林公園
    ウメモドキ
    20231016_県立森林公園
    ウメモドキ
    20231016_県立森林公園
    ウメモドキ
    20231016_県立森林公園
    ウメモドキ
    20240428_高山・市民の森
    ウメモドキ
    20240428_高山・市民の森
    ウメモドキ
    20240614_高山・市民の森
    ウメモドキ
    20240614_高山・市民の森
    ウメモドキ
    20240614_高山・市民の森
    ウメモドキ
    20240614_高山・市民の森

    イヌウメモドキ

    イヌウメモドキ
    20240918_箱根湿生花園
    イヌウメモドキ
    20240918_箱根湿生花園
  • ウバメガシ Quercus phillyraeoides

    ブナ科コナラ属
    漢字:姥目樫
    名前の由来:
    「ウバメ(姥目)」は、若葉が星状毛が密生して淡褐色であることが、姥の目に似ている説あり。
    「カシ(樫)」は、アラカシの名前の由来参照。
    樹形:常緑小高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、雄花(尾状花序)は黄色
    花期:4~5月
    果実:堅果
    果期:翌年の秋
    備考:
    材は重硬で割れにくく、加工が困難。
    木炭原料に用いる。最も堅く、火力が強く、灰が少なく持続性がある「備長炭」として有名。
    果実は食べられる。
    <海岸植物>
    トベラの備考参照。
    もともと西日本の海岸沿いで林をつくり、乾燥に適応して葉は堅く、光沢がある。

    ウバメガシ
    20211018_城北公園
    ウバメガシ
    20211026_駿府城公園
    ウバメガシ
    20230804_県立美術館
    ウバメガシ
    20230804_県立美術館
    ウバメガシ
    20230804_県立美術館
    ウバメガシ
    20240414_県立美術館
    ウバメガシ
    20240414_県立美術館
    ウバメガシ
    20240414_県立美術館