【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • オガラバナ Acer ukurunduense

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:麻殻花
    名前の由来:材(枝)が麻殻(おがら:皮を剥いだアサの茎)のようにやわらかい。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、総状花序、黄緑色
    花期:6~8月
    果実:翼果、翼は鋭角に開く
    果期:9~10月
    備考:
    亜高山帯に生える。
    葉裏は白みを帯びて毛が多く、特に葉脈に沿って淡褐色の柔らかい毛が密生する。

    オガラバナ
    20221013_しらびそ高原
    オガラバナ
    20221013_しらびそ高原
  • オオモミジ Acer amoenum

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:大紅葉
    名前の由来:「イロハカエデ(イロハモミジ)」より葉が大きい。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:雌雄同株(ひとつの花序に雄花と両性花が混じる)、散房花序
    花期:4~5月
    果実:翼果
    果期:6~9月
    備考:
    イロハカエデとの違い>
    イロハカエデの備考参照。

    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20231031_健康の森
  • オオミヤマガマズミ Viburnum wrightii var. stipellatum

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:大深山莢蒾
    名前の由来:
    「オオミヤマ(大深山)」は、深山にはえる葉の大きい。
    「ガマズミ(莢蒾)」は、ガマズミの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:5~6月
    果実:核果、赤色
    果期:9~10月
    備考:
    「ミヤマガマズミ」の変種。
    <ミヤマガマズミとの違い>
    葉の表面全体に微小な単純毛と分岐毛が生える。
    典型的なものは、葉がミヤマガマズミより大きく、先端は尾状にのびて鋭くとがり、鋸歯も鋭く明瞭で、ミヤマガマズミが15対程度に対し、25対程度になる。
    ガマズミとミヤマガマズミの違い>
    ガマズミは葉の先のとがり方が鈍く、葉柄に短毛や星状毛が密生しているのに対して、ミヤマガマズミは葉の先が鋭くとがり、葉柄には長い絹毛がまばらに生える。

    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • オオバヤシャブシ Alnus sieboldiana

    カバノキ科ハンノキ属
    漢字:大葉夜叉五倍子
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、ヤシャブシより葉が大きい。
    「ヤシャブシ(夜叉五倍子)」は、ヤシャブシの名前の由来参照。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:3~4月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10~11月
    備考:
    ヤシャブシ類は、ヤシャブシの備考参照。
    ヤシャブシ類の雄花穂は枝の先端につくが、オオバヤシャブシだけは、先端に葉芽、その下に雌花穂、その下に雄花穂がつく。
    <ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定>
    ハンノキの備考参照。

    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230619_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230626_富士山こどもの国
    オオバヤシャブシ
    20230626_富士山こどもの国
  • オオバアサガラ Pterostyrax hispida

    エゴノキ科アサガラ属
    漢字:大葉麻殻
    名前の由来:
    「オオバ(大葉)」は、アサガラより葉が大きい。
    「アサガラ(麻殻)」は、材が軟らかく、折れやすい麻の茎にたとえた。麻殻はオガラからきたもので、皮をはいだ麻の茎のこと。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色、下向き
    花期:6月頃
    果実:核果、下垂、先端は宿存する花柱が残る
    果期:9~10月
    備考:
    <アサガラとの違い>
    オオバアサガラは葉裏の網状の脈が隆起するが、アサガラはあまり隆起しない。

    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
    オオバアサガラ
    20231031_健康の森
  • オオウラジロノキ Malus tschonoskii

    バラ科リンゴ属
    漢字:大裏白の木
    別名:オオズミ
    名前の由来:
    ナナカマド属の「ウラジロノキ」に葉や果実が似ており、果実が大きい。
    「ウラジロノキ(裏白の木)」は、ウラジロノキの名前の由来参照。
    「オオズミ」は、果実がリンゴ属のズミの果実と似ており、ズミより果実が大きい。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、散形花序、白色
    花期:5月
    果実:ナシ状果、黄緑色→淡紅色
    果期:10月頃
    備考:
    果実は淡紅色に熟すとリンゴのような酸味があり食べられる。熟した果実を冬まで家の軒下に置くと、表面が黒く変色し、渋味がなくなって甘くなる。
    材は重硬で割れにくいため、大型の木槌や、斧・鍬の柄、器具材などに用いた。炭焼きでは良質の原木。
    樹皮は水で煮出すと黄色染料が採れる。

    オオウラジロノキ
    20231016_県立森林公園
    オオウラジロノキ
    20231016_県立森林公園
    オオウラジロノキ
    20250819_まなびの森
  • オオイタヤメイゲツ Acer shiraswanum

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:大板屋名月
    名前の由来:
    「オオ(大)」は、コハウチワカエデの別名イタヤメイゲツより葉が大きい。
    「イタヤ(板屋)」は、大きな葉が水平によく茂り、板で葺いた屋根「板屋」に見える。
    「メイゲツ(名月)」は、秋の名月の光で紅葉を見られる。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:雌雄同株(雄花と両性花が混じる花序と雄花だけの花序)、散房花序、花弁は黄白色、萼片は紅紫色
    花期:5~6月
    果実:翼果
    果期:7~9月
    備考:
    ハウチワカエデとの葉柄の違い>
    オオイタヤメイゲツは、葉身10cmほどに対して6~7cmと長く無毛
    ハウチワカエデは、葉身の1/2以下と短く有毛

    オオイタヤメイゲツ
    20221013_しらびそ高原
    オオイタヤメイゲツ
    20221013_しらびそ高原
    オオイタヤメイゲツ
    20221013_しらびそ高原
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
    オオイタヤメイゲツ
    20230527_岩岳
  • エビヅル Vitis ficifolia

    ブドウ科ブドウ属
    漢字:蝦蔓/葡萄蔓
    名前の由来:
    若い葉の裏面に白色~淡紅褐色の毛が密生しているのをエビの色に見立てた説、
    うす紫色の果実の汁の色をえび色といった説あり。
    樹形:蔓性落葉木本
    葉:互生、巻きひげと対生
    花:雌雄異株、円錐花序、黄緑色
    花期:6~8月
    果実:液果、黒色
    果期:10~11月
    備考:
    黒く熟した果実はヤマブドウより甘味がある。
    葉の裏面が淡褐色と白色のクモ毛に被われるため、艾(もぐさ)が手に入らない地域ではこれを代用とした。
    ヤマブドウとの違い>
    葉身は長さ10cmほどと小さく、3~5裂する切れ込みはやや深い点で異なる。
    <ブドウ属>
    ヤマブドウの備考参照。

    エビヅル
    20240811_県立美術館
    エビヅル
    20240811_県立美術館
    エビヅル
    20240811_県立美術館
    エビヅル
    20240811_県立美術館
  • エノキ Celtis sinensis

    アサ科エノキ属
    漢字:榎
    名前の由来:
    実を野鳥などが好んで食べる「餌(え)の木」説、
    農機具などの柄に使われた「柄(え)の木」説など諸説あり。
    「榎」は、「夏に木陰を作る」ことを意味する和製漢字が当てられた。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、基部は左右不相称
    花:雌雄同株(雄花は新枝の下部、両性花は新枝の上部)、淡黄色
    花期:4~5月
    果実:核果、黄色→赤褐色
    果期:9月
    備考:
    赤褐色に熟した実は甘味があって食べられる。
    葉は国蝶のオオムラサキの幼虫の餌になる。
    タマムシが多い。
    昔は一里塚の目印として植えられた。

    エノキ
    20211018_城北公園
    エノキ
    20211018_城北公園
    エノキ
    20220619_遊木の森
    エノキ
    20220619_遊木の森
    エノキ
    20220619_遊木の森
    エノキ
    20230607_遊木の森
    エノキ
    20250420_遊木の森
    エノキ
    20250420_遊木の森
    エノキ
    20250420_遊木の森
    エノキ
    20250806_県立美術館
    エノキ
    20250806_県立美術館
  • エゾノコリンゴ Malus baccata var. mandshurica

    バラ科リンゴ属
    漢字:蝦夷の小林檎
    名前の由来:コリンゴ(ズミの別名)に似ていて、北海道に多い。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生、短枝に密生
    花:両性花、散形花序、白色
    花期:5~6月
    果実:ナシ状果、濃紅色
    果期:9~10月

    エゾノコリンゴ
    20230724_八島湿原
    エゾノコリンゴ
    20230724_八島湿原