【注意】備忘録。誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • カシワ

    基本情報

    • 学名:Quercus dentata
    • 科名・属名:ブナ科コナラ属
    • 漢字名:柏
    • 別名:カシワギ/モチガシワ

    名前の由来

    • 炊(かし)き葉に由来し、食物を包んだり、食物の下に敷いた

    生育地

    • 山地のやせ地や礫地、海岸

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰褐色~黒褐色。縦に不規則に深く割れる

    • 葉序:互生、枝先では輪生状に集まってつく
    • 葉形:倒卵形。葉身長15~32cm(コナラ属で最大)
    • 葉縁:粗く深い波状鋸歯、先はとがらずまるい
    • 葉質:裏面は短毛と星状毛が密生し灰褐色
    • 葉柄:0.2~1cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:新枝の下部から下垂、長さ10~15cm
      • 雌花序:新枝の葉腋に雌花が5~6個つく
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被は直径約2mm
      • 雌花:花柱3個
    • 開花期:5~6月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :長さ1.5~2cmの卵球形
    • 殻斗:線形で先がそり返った長い鱗片が密生、鱗片は薄くやわらか
    • 成熟期:秋

    種子

    • :1個
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照
    • 長さ4~10mmの卵状長楕円形。芽鱗20~25個

    葉痕

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照

    用途

    • :食物を包むのにも使われ、現在も柏餅として残っている。柏餅用の葉は5~7月に採取し、蒸してから乾燥させる
    • :加工がやや困難で狂いも出やすいが、ミズナラとほぼ同じように用いる

    特記事項

    • 枯葉は冬中ついていて、新芽が芽生えるときに落葉する。冬芽を寒風から守る説あり

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1954]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[144]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-238P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[365P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下192]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[106P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    カシワ
    20220410_その他
    カシワ
    20220504_その他
    カシワ
    20220504_その他
    カシワ
    20220504_その他
    カシワ
    20250105_朝鮮岩
    カシワ
    20250105_朝鮮岩
    カシワ
    20250427_高山・市民の森
    カシワ
    20250430_県立美術館
    カシワ
    20250430_県立美術館
    カシワ
    20250430_県立美術館
  • クヌギ

    基本情報

    • 学名:Quercus acutissima
    • 科名・属名:ブナ科コナラ属
    • 漢字名:橡/椚/櫟/櫪

    名前の由来

    • 日本書紀の伝承説話からきた「国木(くにき)」説、
    • ドングリが食べられることから「食之木(くのき)」説、
    • 葉の形がクリによく似ていることから「栗似木(くりにぎ)」説など諸説あり

    生育地

    • 丘陵~山地

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰褐色。コルク層が厚く、不規則に深く割れる

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、クリやアベマキより細長い、葉身長10~22cm。先端は鋭くとがる
    • 葉縁:鋸歯の先端は長さ2~3mmの芒状にとがる、葉緑素(緑色)が抜けている
    • 葉脈:側脈は13~17対
    • 葉質:裏面はクリやアベマキより緑色が濃い
    • 葉柄:1~3cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:新枝の下部から下垂、長さ約10cm、軟毛が多い
      • 雌花序:新枝の上半分の葉腋に雌花がつく
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被は直径約2.5mm。雄しべ3~6個
      • 雌花:花柱3個、小さく目立たない
    • 開花期:4~5月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :直径2~2.3cmの球形
    • 殻斗:線形の鱗片が密生、上部のものほど長い(1cm位)
    • 成熟期:翌年の秋

    種子

    • :1個
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照
    • 長さ4~8mmの長卵形。芽鱗20~30個

    葉痕

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照

    用途

    • :シイタケの原木栽培のほだ木や薪炭材として用いる。萌芽力があるため、適当な太さになる15~20年生で伐採して、その後の更新は萌芽で行う

    特記事項

    • クワガタやカブトムシなどの昆虫は、この木の樹液を最も好む
    • クリとの違い
      • クリ特記事項考参照

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1952]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[142]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-240P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[359P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下192]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[105P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20240303_高山・市民の森
    クヌギ
    20250309_高山・市民の森
    クヌギ
    20241125_佐鳴湖
    クヌギ
    20241125_佐鳴湖
    クヌギハケツボタマフシ(椚葉毛壺玉五倍子)
    20241125_佐鳴湖 クヌギハケツボタマフシ(椚葉毛壺玉五倍子)
    クヌギ
    20241129_県立美術館
    クヌギ
    20241129_県立美術館
    クヌギ
    20250412_高山・市民の森
    クヌギ
    20250412_高山・市民の森
    クヌギ
    20250427_高山・市民の森
  • ミズナラ

    基本情報

    • 学名:Quercus crispula
    • 科名・属名:ブナ科コナラ属
    • 漢字名:水楢
    • 別名:オオナラ(大楢)

    名前の由来

    • 「ミズ(水)」は、材に水分を多く含む
    • 「ナラ(楢)」は、コナラの名前の由来参照

    生育地

    • 山地~亜高山帯あるいは冷温帯。ブナと混生することが多い

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 淡い灰褐色。鱗片状にはがれる

    • 葉序:互生
    • 葉形:倒卵形、葉身長6~20cm
    • 葉縁:粗鋸歯(コナラより粗く大きい)
    • 葉質:裏面は絹毛や微毛が多少あり、淡緑色
    • 葉柄1~5mm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:新枝の下部から数個下垂、長さ6.5~8cm
      • 雌花序:新枝の上部の葉腋からでて雌花が1~3個つく
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被は直径2.5mmほど。雄しべ5~8個
      • 雌花:花柱3個
    • 開花期:5~6月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :長さ2~3cmの長楕円形
    • 殻斗:鱗片が瓦重ね状に並ぶ
    • 成熟期:秋

    種子

    • :1個
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照
    • 長さ5~10mmの卵状長楕円形。芽鱗25~35個

    葉痕

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照

    用途

    • :重硬で強度や弾性に優れ、建築内装材、家具材として有用。ウィスキーの樽材にも用いる。薪炭材としても優れ、シイタケ栽培の原木にも用いられる

    特記事項

    • コナラとの違い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1951]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[141]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-234P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[363P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下193]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[104P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
  • コナラ

    基本情報

    • 学名:Quercus serrata
    • 科名・属名:ブナ科コナラ属
    • 漢字名:小楢
    • 別名:ホウソ/ハハソ/ナラ

    名前の由来

    • ミズナラの別名「オオナラ」に対して「小さい葉の楢」。
      「ナラ(楢)」は、奈良の都の周囲にこの木の林ができたので、「奈良の木」と言われたとする説、
    • 風が吹くとカサカサと乾いた葉擦れの音が「鳴る」が転訛した説など諸説ありはっきりしない

    生育地

    • 日当たりのより山野

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰黒色。縦に不規則な裂け目あり

    • 葉序:互生
    • 葉形:倒卵形(先寄りで幅が最大になる菱形状)、葉身長6~15cm
    • 葉縁:粗鋸歯
    • 葉質:裏面は絹毛や微毛が密生、灰白色
    • 葉柄0.5~2cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:新枝の下部から多数下垂、長さ2~6cm
      • 雌花序:新枝の上部の葉腋からでて雌花が数個つく、長さは短い
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被は直径1.5mmほど、5~7裂し、外側に軟毛密生。雄しべ4~6個
      • 雌花:軟毛が密生した総苞に包まれている。花柱3個で、先端は広がる
    • 開花期:4~5月、葉の展開と同時
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :長さ1.6~2.2cmの長楕円形
    • 殻斗:鱗片が瓦重ね状に並ぶ
    • 成熟期:秋

    種子

    • :1個
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照
    • 頂芽は長さ3~6mmの卵形。芽鱗20~25個

    葉痕

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照

    用途

    • :クヌギとともに、シイタケ栽培の原木(ほだ木)や薪炭材に用いられた

    特記事項

    • ミズナラの仲間は、アカシジミなどシジミチョウ類の食餌木。また、樹液はクヌギに次いで昆虫類が好む
    • ラマスシュート(土用芽)
      • 頂芽が休眠芽となって越冬せずに、同じ年のうちに再び伸びはじめる枝の二度伸び現象。コナラやクヌギなどのコナラ属で顕著
    • ミズナラとの違い
      • 葉柄
        • ミズナラは葉柄がほとんどなし、コナラは1cm程度あり。
      • 樹皮
        • ミズナラの樹皮は割れ目の縁が薄くめくれたようになる、コナラは固く密着している

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1950]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[140]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-229P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[362P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下193]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[104P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    コナラ
    20211018_城北公園
    コナラ
    20211030_遊木の森
    コナラ
    20220619_遊木の森
    コナラ
    20220619_遊木の森
    コナラ
    20231011_遊木の森
    コナラ
    20231011_遊木の森
    コナラ
    20240410_有度山
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240809_静岡県立美術館
    コナラ
    20250404_県立美術館
    コナラ
    20250404_県立美術館
    コナラ
    20250430_県立美術館
    コナラ
    20250430_県立美術館
  • シラカシ

    基本情報

    • 学名:Quercus myrsinifolia
    • 科名・属名:ブナ科コナラ属
    • 漢字名:白樫

    名前の由来

    • 「シラ(白)」は、材色が灰白色に近い
    • 「カシ(樫)」は、アカガシの名前の由来参照

    生育地

    • 山地

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 灰黒色。縦に並んだ皮目がありざらつく。割れ目なし

    • 葉序:互生
    • 葉形:狭長楕円形、葉身長7~13cm
    • 葉縁:葉身の2/3以上に浅い鋸歯
    • 葉質:両面無毛。表面は光沢あり
    • 葉柄:1~2cm

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:新枝の下部や前年の葉腋からでる短枝から下垂、長さ5~12cm、軸には絹毛が密生、雄花は苞のわきに1~3個ずつつく。苞は褐色で長さ2mmほどの広卵形で先端は鋭くとがる
      • 雌花序:新枝の上部の葉腋に直立、雌花が3~4個つく
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被は3~6裂。雄しべ3~6個
      • 雌花:花柱3個、扇形でそり返る
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果
    • :長さ1.5~1.8cmの卵形
    • 殻斗:鱗片が合着した同心円状の環が6~8個ほど並ぶ、灰白色の微毛密生
    • 成熟期:10~11月

    種子

    • :1個
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布

    冬芽

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の冬芽」参照

    葉痕

    • アカガシの「カシ類(ブナ科コナラ属)の葉痕」参照

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-1957]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[147]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-260P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[370P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下190]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[109P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    シラカシ
    20211018_城北公園
    シラカシ
    20211018_城北公園
    シラカシ
    20211026_駿府城公園
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20231202_高山・市民の森
    シラカシ
    20250309_高山・市民の森
    シラカシ
    20250309_高山・市民の森
    シラカシ
    20251103_県立美術館
    シラカシ
    20251103_県立美術館
  • ゲッケイジュ

    基本情報

    • 学名:Laurus nobilis
    • 科名・属名:クスノキ科ゲッケイジュ属
    • 漢字名:月桂樹
    • 別名:ローレル

    名前の由来

    • 明治時代にフランスから日本に木が渡った際に、中国では学名を月桂樹と誤訳していたが、そのままゲッケイジュと読んだ説あり

    生育地

    • 地中海沿岸原産。明治時代に渡来

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 灰色で皮目が多い

    • 葉序:互生
    • 葉形:長楕円形、葉身長6~10cm
    • 葉縁:全縁、波打つ
    • 葉質:革質でかたい。裏面の脈液に毛叢あり
    • 葉柄:0.5~1cm
    • におい:ちぎると精油成分を含み強い芳香あり

    • 花性: 雌雄異株(日本に雌株は少ない)
    • 花序:葉腋に淡黄色の花が集まってつく
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)、花被片は4個
      • 雄花:花被片の長さ約3.5mmの楕円形。雄しべ8~12個。葯2室。内側の雄しべに黄色の腺体あり
      • 雌花:花被片は雄花より小さい。雌しべ1個。葯が退化した仮雄しべ4個、仮雄しべの両側に黄色の腺体あり
    • 開花期:4月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :長さ8~10mmの楕円形
    • 成熟期:10月、暗紫色

    種子

    • :1個
    • :球形、表面にまだら模様が目立つ
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
      • 花芽:球形で柄あり
      • 葉芽:卵形で先端ややとがる

    葉痕

    • :?
    • 維管束痕:?

    用途

    • :精油成分を含み芳香があり、スープやカレーなどの香料、頭髪用の香水「ベーラム」の原料、リュウマチや神経痛の薬に用いる
    • 枝葉:オリンピックなどの競技で勝者に与えられるものにこの枝葉で作られる月桂冠がある

    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-164]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[505]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-438P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[122P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上37]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ゲッケイジュ
    20220801_県立美術館
    ゲッケイジュ
    20220801_県立美術館
    ゲッケイジュ
    20220801_県立美術館
    ゲッケイジュ
    20230804_県立美術館
    ゲッケイジュ
    20230804_県立美術館
    ゲッケイジュ
    20230804_県立美術館
    ゲッケイジュ
    20250404_県立美術館
    ゲッケイジュ
    20250404_県立美術館
  • タブノキ

    基本情報

    • 学名:Machilus thunbergii
    • 科名・属名:クスノキ科タブノキ属
    • 漢字名:椨の木
    • 別名:イヌグス(犬樟)

    名前の由来

    • 朝鮮語で丸木舟を「トンバイ」といい、丸木舟を作る木の意味から転化した説あり
    • 「イヌグス(犬樟)」は、クスノキより材質が劣る

    生育地

    • 海岸付近の極相林の構成種。分布の北限近くでは海岸沿い、南では海岸を離れた山地も

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 淡褐色~褐色でなめらか。皮目が散在

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:倒卵状長楕円形、葉身長8~16cm、先は短く突き出て鈍い
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:革質、両面無毛、表面は光沢あり、裏面は灰白色
    • 葉柄:2~3cm
    • におい:ちぎると香りあり
    • 若葉:赤みを帯びる

    • 花性: 雌雄同株/同花
    • 花序:枝先から新葉といっしょにのびた円錐花序に黄緑色の花を多数つける
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)、花被は深く6裂。花被片は長さは5~7mmの長楕円形(内側の3個がやや大きく、内面に細毛あり)、花のあとも残る。雄しべ9個と仮雄しべ3個、最も内側の雄しべの基部の両側に柄のある黄色の腺体あり。葯は長楕円形で4室。雌しべ1個、花柱は細く、柱頭は肥大
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)、果肉は緑色でやわらかい
    • :直径約1cmの扁球形、基部に6個の花被片が残る
    • 成熟期:7~8月、黒紫色
    • 果柄:赤みを帯びる(二色効果)

    種子

    • :1個
    • :扁球形、表面に網目状の模様あり
    • :褐色
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
      • 混芽
      • 卵形~長卵形で大きく、しばしば赤みを帯びる。多数の芽鱗に包まれる、芽鱗のふちに黄褐色の絹毛あり

    葉痕

    • :?
    • 維管束痕:?

    用途

    • :クスノキより少し重硬。芳香はないが、クスノキ同様に用いられる
    • 樹皮:粘性があり、線香の粘着剤として用いられた。また、絹織物の黄八丈(きはちじょう)の鳶(とび)色の染料にもなる

    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-144]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[485]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-408P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[119P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上40]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[136P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    タブノキ
    20211030_遊木の森
    タブノキ
    20220205_朝鮮岩
    タブノキ
    20220212_朝鮮岩
    タブノキ
    20220223_朝鮮岩
    タブノキ
    20220223_朝鮮岩
    タブノキ
    20220223_朝鮮岩
    タブノキ
    20220223_朝鮮岩
    タブノキ
    20220410_満観峰
    タブノキ
    20220504_朝鮮岩
    タブノキ
    20220619_遊木の森
    タブノキ
    20220619_遊木の森
    タブノキ
    20220801_県立美術館
    タブノキ
    20220801_県立美術館
    タブノキ
    20220801_県立美術館
    タブノキ
    20240414_県立美術館
    タブノキ
    20240414_県立美術館
    タブノキ
    20240414_県立美術館
    タブノキ
    20250404_県立美術館
    タブノキ
    20250430_県立美術館
  • シロダモ

    基本情報

    • 学名:Neolitsea sericea
    • 科名・属名:クスノキ科シロダモ属
    • 漢字名:白だも/白梻?
    • 別名:シロタブ

    名前の由来

    • 「シロ(白)」は、葉裏が白い
    • 「ダモ」は、諸説あるが、タブノキに似るため「タブ」をあてたとする説が有力

    生育地

    • 暖地の山野の比較的湿潤なところ

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 緑色を帯びた暗褐色。まるい小さな皮目が多い

    • 葉序:互生、枝先に集まってつく
    • 葉形:長楕円形、葉身長8~17cm
    • 葉縁:全縁。少し波打つ
    • 葉脈:三行脈が見立つ
    • 葉質:革質。裏面は粉白色を帯び、絹毛が残る
    • 葉柄:2~3cm
    • におい:ちぎるとクスノキ科特有の香りが少しあり
    • 新葉:表裏に黄褐色の絹毛が密生して白っぽく、展葉するにしたがって赤褐色になる

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:新枝の葉腋に黄褐色の花が集まってつく。総苞片は広楕円形
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)、花被片は4個、花のあと脱落
      • 雄花:雄しべ6個。葯4室(内面2室、左右2室)。白色の柱頭の雌しべもあるが結実せず
      • 雌花:約のない仮雄しべ6個。雌しべ1個。白い柱頭が目立つ
    • 開花期:10~11月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :長さ1.2~1.5cmの楕円形
    • 成熟期:翌年の10~11月、赤色。その年の花と同時に見られる

    種子

    • :1個
    • :球形
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
      • 花芽:長楕円形で先端はとがる
      • 葉芽:球形で無柄

    葉痕

    • :?
    • 維管束痕:?

    用途

    • 種子:油を採ってろうそく材料や灯明油に用いられた

    特記事項

    • 葉裏は粉を吹いたような白いロウ質の物質で覆われて灰白色。葉からの水分の蒸散を防ぐためのもの
    • 新葉が垂れ下がっている理由
      • 直射日光による葉の温度上昇や水分蒸散を避けるためと、強い紫外線に細胞組織を破壊されないようにするためと考えられている。新葉は組織が柔らかく柔軟で、これらに対応するためのロウ物質を主成分とするクチクラ層がまだ未成熟
    • 新葉が赤褐色になる理由(2説あり)
      • 紫外線対策
        • 強い紫外線は細胞組織内に活性酸素を発生させ、細胞を破壊してしまう。葉の中に含まれる色素のアントシアニン(赤色)は、紫外線を吸収し、抗酸化物質として働くためと考えられている
      • 害虫対策
        • アントシアニン(赤色)が葉を食べる虫にとって忌避物質として働く

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-148]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[489]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-450P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[114P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上41]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[137P]
    • 「読む」植物図鑑:[3-40P]

    写真

    シロダモ
    20220221_朝鮮岩
    シロダモ
    20220221_朝鮮岩
    シロダモ
    20220221_朝鮮岩
    シロダモ
    20220223_朝鮮岩
    シロダモ
    20220223_朝鮮岩
    シロダモ
    20220306_朝鮮岩
    シロダモ
    20220312_花沢山
    シロダモ
    20220312_花沢山
    シロダモ
    20220312_花沢山
    シロダモ
    20230409_花沢山
    シロダモ
    20240517_竜爪山
    シロダモ
    20241129_県立美術館
    シロダモ
    20241129_県立美術館
    シロダモ
    20241202_佐鳴湖
    シロダモ
    20241202_佐鳴湖
  • ヤブニッケイ

    基本情報

    • 学名:Cinnamomum japonicum
    • 科名・属名:クスノキ科クスノキ属
    • 漢字名:藪肉桂

    名前の由来

    • 藪に生える「ニッケイ」
    • 「ニッケイ(肉桂)」は、中国語由来で日本語の音読み。中国では香木を「桂」と呼び、その中で樹皮の肉厚なシナモン類やその樹皮を肉桂と呼んだ

    生育地

    • 山地。シイ林やタブノキ林の多い

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 灰黒色

    • 葉序:互生(対生に近い)
    • 葉形:長楕円形、葉身長6~12cm
    • 葉縁:全縁
    • 葉脈:三行脈が見立つ
    • 葉質:革質、両面無毛、表面は光沢あり、裏面は粉白色を帯びる
    • 葉柄:0.8~1.5cm
    • におい:ちぎるとシナモンの香りが少しあり

    • 花性: 雌雄同株/同花
    • 花序:新枝の葉腋から長い花序柄の先に淡黄緑色の花を数個ずつつく散形花序
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)、花被は筒形で上部は6裂。花被片は平開しない
    • 開花期:6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :長さ1.5cmほどの球形~楕円形
    • 成熟期:10~11月、黒紫色
    • 果床:杯状で浅くくぼみ、その上に果実をのせる(クスノキ属共通)

    種子

    • :1個?
    • :?
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
      • 芽鱗は赤褐色

    葉痕

    • :?
    • 維管束痕:?

    用途

    • 種子:精油をとる
    • 樹皮や葉:リウマチや腰痛、痛風、打撲の薬に用いる
    • :クスノキより少し緻密で、器具や家具などに用いる

    特記事項

    • ニッケイとの葉の違い
    三行脈の側脈(ニ枝脈)裏面
    ヤブニッケイ葉の肩先付近でなくなる無毛で淡い緑色
    ニッケイ葉の先端付近に達する伏毛が密生して粉白色
    明確な肉桂のにおいあり
    葉序葉の特徴花の色花の性果実の色
    クスノキ三行脈の交点にダニ部屋あり淡黄緑色~黄褐色両性花黒色
    ヤブニッケイ間隔を空けて不規則な互生状同上同上同上
    ニッケイ同上同上同上
    シロダモ枝から輪生状若葉は黄褐色の絹毛でおおわれ下垂
    成葉の裏面はロウ質で灰白色
    同上単性花/異株赤色
    イヌガシ最も細長く、先が鋭く尖る
    裏面はロウ質のため粉白色
    他のようなにおいなし
    暗紅紫色両性花黒色

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-141]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[482]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-398P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[116P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上36]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[136P]
    • 「読む」植物図鑑:[2-56P]

    写真

    ヤブニッケイ
    20211030_遊木の森
    ヤブニッケイ
    20220223_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20220223_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20220223_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20220223_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20220312_花沢山
    ヤブニッケイ
    20220312_花沢山
    ヤブニッケイ
    20240310_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20240310_朝鮮岩
    ヤブニッケイ
    20241015_遊木の森
    ヤブニッケイ
    20251106_県立美術館
    ヤブニッケイ
    20251106_県立美術館
  • クスノキ

    基本情報

    • 学名:Cinnamomum camphora
    • 科名・属名:クスノキ科クスノキ属
    • 漢字名:樟/楠

    名前の由来

    • 霊妙、神秘的な木「奇(くす)し木」が語源など諸説あり
    • 他「臭い木」、「くすぼる木」、「薬の木」、「久須(くす)は朽ちず」の略など

    生育地

    • 暖地に見られるが、自生かはっきりしない

    樹形

    • 常緑高木

    樹皮

    • 帯黄褐色。短冊状に縦に裂ける

    • 葉序:互生
    • 葉形:卵形~楕円形、葉身長6~11cm、先はやや伸びてとがる
    • 葉縁:全縁、波打つ
    • 葉脈:三行脈が見立つ、三行脈の起点付近にダニ部屋/室あり→特記事項参照
    • 葉質:革質、両面無毛、表面は光沢あり、裏面は粉白色を帯びる
    • 葉柄:1.5~3cm
    • におい:→特記事項樟脳参照
    • 紅葉:大半の葉は、新芽が伸びる初夏前後に紅葉して1年ほどで落葉する。他の常緑樹の葉のように厚く丈夫にする必要がなく薄いため、光の透過性がよく、光合成の効率がよくなり成長が早い

    • 花性: 雌雄同株/同花
    • 花序:新葉の葉腋から黄緑色の花をまばらにつける円錐花序
    • 花被:同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)、花被は筒形で上部は6裂。花被片は長さは約1.5mm、花のあと脱落し、杯形の筒部だけ残る。雄しべ9個(3個ずつ3輪に並び、内側に退化した仮雄しべ3個)、最も内側の雄しべの基部の両側に黄色の腺体あり。葯4室。花柱は細く、柱頭は盤状に肥大
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:漿果(液果)
    • :直径8mmほどの球形
    • 成熟期:10~11月、黒紫色。表面に光沢あり
    • 果床:杯状で浅くくぼみ、その上に果実をのせる(クスノキ属共通)

    種子

    • :1個
    • :球形、ヘソ状の突起あり
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
      • 長卵形で先はとがり、芽鱗は淡赤褐色

    葉痕

    • :?
    • 維管束痕:?

    用途

    • 材や枝葉:蒸留して樟脳を生産し、防虫、防臭剤などに用いられた
    • :緻密で軽く加工しやすい。強い芳香があり、建築構造材には使われないが、建築内装、家具、玩具、彫刻材、木魚などに用いられる

    特記事項

    • 樟脳
      • 葉をもんでかぐと「樟脳」のにおいがする。病害虫を防ぐため。果実も緑色の時は樟脳臭が強いが、黒紫色に熟すと消える。鳥に散布してもらうため。アオスジアゲハの幼虫は解毒でき、クスノキなどクスノキ科の植物の葉を食べる
    • ダニ部屋/室(ドマティア)
      • 葉の三行脈の起点付近に小さな一対のふくらみがあり、ここに草食性のフシダニが潜んでいる。ふくらみはクスノキがつくったもの。共生か寄生かはわかっていない。フシダニはクスノキにとっては害が少ないため、ダニ部屋にフシダニを住まわせることにより、肉食性のダニをおびき寄せて、他の草食性のダニも含めて食べてもらっている説あり

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-140]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[481]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-394P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[118P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上36]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[138P]
    • 「読む」植物図鑑:[2-51P]

    写真

    クスノキ
    20220801_県立美術館
    クスノキ
    20220801_県立美術館
    クスノキ
    20230804_県立美術館
    クスノキ
    20230804_県立美術館
    クスノキ
    20240310_朝鮮岩
    クスノキ
    20240310_朝鮮岩
    クスノキ
    20240414_県立美術館
    クスノキ
    20240809_県立美術館
    クスノキ
    20241125_佐鳴湖
    クスノキ
    20241125_佐鳴湖
    クスノキ
    20250430_県立美術館
    クスノキ
    20251103_県立美術館
    クスノキ
    20251103_県立美術館