アサ科ムクノキ属
漢字:椋木
名前の由来:木材を磨くのにムクノキの葉で仕上げたので「木工(むく)」など諸説あり。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:雌雄同株
花期:4~5月
果実:核果、黒紫色→黒色
果期:10月
備考:
黒く熟した果実は甘く食べられる(干し柿に似た味)。
葉表に硬い毛があり、昔は黄葉の前に葉を乾燥して、漆器や象牙、べっ甲などを磨くのに用いた。
材は堅く、農具・運動具・器具などに用いる。
カテゴリー: 木本
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ミヤマヤナギ Salix reinii
ヤナギ科ヤナギ属
漢字:深山柳
名前の由来:
「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
花期:5~6月
果実:蒴果、2裂して白色の綿毛に包まれた種子を飛ばす
果期:6~7月
備考:亜高山帯~高山帯に生える。 -
ミヤマシキミ Skimmia japonica
ミカン科ミヤマシキミ属
漢字:深山樒
名前の由来:
「ミヤマ(深山)」は、林床に生える(奥山なわけではない)。
「シキミ(樒)」は、シキミに葉や葉のつき方が似ており、シキミと同じように全体が有毒。シキミの名前の由来参照。
樹形:常緑低木
葉:互生
花:雌雄異株、円錐花序、白色、香気あり
花期:4~5月
果実:核果、赤色
果期:12月~2月
備考:
葉を日に透かすと細かい油点が多数見え、傷付けると強い香りあり。
葉、茎、果実は有毒で危険。口にすると嘔吐、痙攣、麻痺を起こす。昔はこの毒成分を利用して頭痛や目まいに処方したり、寄生中の駆除に用いた。 -
ミヤマイボタ Ligustrum tschonoskii
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ミミズバイ Symplocos glauca
ハイノキ科ハイノキ属
漢字:蚯蚓灰
名前の由来:
ハイノキの仲間で、果実がミミズの頭に似ている。
「ハイノキ(灰の木)」は、木灰を染色の媒染剤に用いた。
樹形:常緑小高木
葉:互生
花:両性花、穂状花序、白色
花期:7~8月
果実:核果、紫黒色
果期:翌年の秋から冬
備考:茎葉に異臭あり。 -
ミツマタ Edgeworthia chrysantha
ジンチョウゲ科ミツマタ属
漢字:三椏
名前の由来:枝が3分岐(三股)する。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:両性花、筒状花の集まった頭状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄色
花期:3~4月
果実:核果(瘦果の記述もあり)、緑色で有毛、宿存萼に包まれる
果期:6~7月
備考:
中国原産。
内皮繊維が強靭で手ではちぎれない。和紙の原料となり、特に紙幣に用いる。
コウゾやミツマタの樹皮をたたいて、樹皮細胞の中からリグニン分を取り除き、セルロースを取り出して水に浮かせて漉きとると、和紙ができる。
(参考)
「セルロース」「リグニン」「ヘミセルロース」は樹木の主要化学成分。セルロースは、主に細胞の⼆次壁部分(細胞壁の主要部分)に存在し、樹⽊を⽀える役割を果たしている。リグニンは、特に細胞間に⾼濃度で存在し、細胞壁と細胞壁をくっつける役割を果たしている。ヘミセルロースは、セルロースと同様に、主に⼆次壁部分に存在するが、その役割についてはよくわかっていない。