【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • ミヤマヤナギ Salix reinii

    ヤナギ科ヤナギ属
    漢字:深山柳
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
    「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:5~6月
    果実:蒴果、2裂して白色の綿毛に包まれた種子を飛ばす
    果期:6~7月
    備考:亜高山帯~高山帯に生える。

    ミヤマヤナギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマヤナギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ミヤマニガイチゴ Rubus microphyllus var. subcrataegifolius

    バラ科キイチゴ属
    漢字:深山苦苺
    名前の由来:
    標高の高い山地に生える「ニガイチゴ」。
    「ニガイチゴ(苦苺)」は、ニガイチゴの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:5~7月
    果実:核果が集まった集合果、赤色
    果期:8~9月
    備考:
    茎、葉柄、葉裏脈上、花柄に小さなとげあり。
    熟した果実は甘くておいしい。
    ニガイチゴとの違い>
    小型で茎は短く細い。
    とげは小さく弱い。
    葉は大きく中央の裂片が大きく長く尖る。
    枝先の花の数が2~3個で多い。

    ミヤマニガイチゴ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマニガイチゴ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ミヤマザクラ Prunus maximowiczii

    バラ科サクラ属
    漢字:深山桜
    名前の由来:山地から亜高山帯下部の標高の高い所に生える「サクラ」。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、鋸歯の先端が腺になる、葉身の基部に蜜腺あり
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~6月(他のサクラに比べて遅い)
    果実:核果、黒色
    果期:7~8月
    備考:
    <他のサクラとの違い>
    花弁の先が凹まない。
    花軸が長く(3cm程度)円形の葉状の苞葉つける。
    萼裂片がそりかえる。

    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii

    カバノキ科ハンノキ属
    漢字:深山榛の木
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
    「ハンノキ(榛の木)」は、ハンノキの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木(森林限界付近では低木)
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5~7月
    果実:堅果が集まった複合果
    果期:10~11月
    備考:
    亜高山帯から高山帯に生える。
    <ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定>
    ハンノキの備考参照。

    ミヤマハンノキ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマハンノキ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマハンノキ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマハンノキ
    20230817_富士山五合目付近
  • ミヤマシキミ Skimmia japonica

    ミカン科ミヤマシキミ属
    漢字:深山樒
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、林床に生える(奥山なわけではない)。
    「シキミ(樒)」は、シキミに葉や葉のつき方が似ており、シキミと同じように全体が有毒。シキミの名前の由来参照。
    樹形:常緑低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、円錐花序、白色、香気あり
    花期:4~5月
    果実:核果、赤色
    果期:12月~2月
    備考:
    葉を日に透かすと細かい油点が多数見え、傷付けると強い香りあり。
    葉、茎、果実は有毒で危険。口にすると嘔吐、痙攣、麻痺を起こす。昔はこの毒成分を利用して頭痛や目まいに処方したり、寄生中の駆除に用いた。

    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20231202_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20240303_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20240331_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20241108_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20241108_高山・市民の森
  • ミヤマイボタ Ligustrum tschonoskii

    モクセイ科イボタノキ属
    漢字:深山水蝋/深山疣取
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、山に生える。
    「イボタ(水蝋/疣取)」は、イボタノキの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果状の核果、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    イボタノキの備考参照。
    イボタノキとの違い>
    ミヤマイボタは葉先が尖るが、イボタノキは丸みを帯びる。
    ミヤマイボタは短枝がよく発達する。
    ミヤマイボタは本州中部では、標高が1000~2000m付近の山地に生える。イボタノキはそれより低い低地に生える。

    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ミミズバイ Symplocos glauca

    ハイノキ科ハイノキ属
    漢字:蚯蚓灰
    名前の由来:
    ハイノキの仲間で、果実がミミズの頭に似ている。
    「ハイノキ(灰の木)」は、木灰を染色の媒染剤に用いた。
    樹形:常緑小高木
    葉:互生
    花:両性花、穂状花序、白色
    花期:7~8月
    果実:核果、紫黒色
    果期:翌年の秋から冬
    備考:茎葉に異臭あり。

    ミミズバイ
    20231016_県立森林公園
    ミミズバイ
    20231016_県立森林公園
    ミミズバイ
    20231016_県立森林公園
    ミミズバイ
    20231016_県立森林公園
    ミミズバイ
    20231124_有度山
    ミミズバイ
    20231124_有度山
    ミミズバイ
    20231124_有度山
    ミミズバイ
    20240310_朝鮮岩
    ミミズバイ
    20240410_有度山
    ミミズバイ
    20240410_有度山
  • ミツマタ Edgeworthia chrysantha

    ジンチョウゲ科ミツマタ属
    漢字:三椏
    名前の由来:枝が3分岐(三股)する。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、筒状花の集まった頭状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄色
    花期:3~4月
    果実:核果(瘦果の記述もあり)、緑色で有毛、宿存萼に包まれる
    果期:6~7月
    備考:
    中国原産。
    内皮繊維が強靭で手ではちぎれない。和紙の原料となり、特に紙幣に用いる。
    コウゾやミツマタの樹皮をたたいて、樹皮細胞の中からリグニン分を取り除き、セルロースを取り出して水に浮かせて漉きとると、和紙ができる。
    (参考)
    「セルロース」「リグニン」「ヘミセルロース」は樹木の主要化学成分。セルロースは、主に細胞の⼆次壁部分(細胞壁の主要部分)に存在し、樹⽊を⽀える役割を果たしている。リグニンは、特に細胞間に⾼濃度で存在し、細胞壁と細胞壁をくっつける役割を果たしている。ヘミセルロースは、セルロースと同様に、主に⼆次壁部分に存在するが、その役割についてはよくわかっていない。

    ミツマタ
    20211113_高山・市民の森
    ミツマタ
    20211113_高山・市民の森
    ミツマタ
    20211113_高山・市民の森
    ミツマタ
    20220613_高山・市民の森_
    ミツマタ
    20220613_高山・市民の森_
    ミツマタ
    20240303_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240303_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240303_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240331_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240331_高山・市民の森
    ミツマタ
    20240331_高山・市民の森
  • ミツバツツジ Rhododendron dilatatum

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:三葉躑躅
    名前の由来:
    「ミツバ(三葉)」は、枝先に菱形の葉を3枚輪生する。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、枝先に3個輪生
    花:両性花、紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    果期:7~9月
    備考:
    ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。
    <他のミツバツツジ類との違い>
    雄しべが5本、他は10本。
    花柄に腺毛がある。他はなし。

    ミツバツツジ
    20230619_富士山こどもの国
    ミツバツツジ
    20230619_富士山こどもの国
  • ミツバウツギ Staphylea bumalda

    ミツバウツギ科ミツバウツギ属
    漢字:三葉空木
    名前の由来:
    「ミツバ(三葉)」は、葉が三出複葉。
    「ウツギ(空木)」は、白い花がウツギに似ている。
    樹形:落葉低木
    葉:対生、3出複葉
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:5月
    果実:蒴果、褐色、種子は光沢のある淡黄色
    果期:9~11月
    備考:
    若葉は山菜になる。
    材は堅く箸は櫛に用いる。
    袋状の果実は偏平で矢筈のような形をしており、振ると種子がカラカラと音を立てることもある?

    ミツバウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ミツバウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ミツバウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ミツバウツギ
    20230502_高山・市民の森
    ミツバウツギ
    20230619_富士山こどもの国
    ミツバウツギ
    20230619_富士山こどもの国
    ミツバウツギ
    20230626_富士山こどもの
    ミツバウツギ
    20230817_西臼塚
    ミツバウツギ
    20230817_西臼塚
    ミツバウツギ
    20230817_西臼塚