【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • メグスリノキ Acer nikoense

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:目薬の木
    名前の由来:樹皮や葉を煎じて洗眼液に用いた。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、3出複葉
    花:雌雄異株、散形花序、淡黄色
    花期:5月
    果実:翼果、ほぼ直角に開く
    果期:8~10月
    備考:
    日本固有種。
    若枝、葉柄、葉裏(特に葉脈)、花柄に灰白色の粗い毛が密生している。
    <ミツデカエデとの花序の違い>
    ミツデカエデの備考参照。

    メグスリノキ
    20220911_高山・市民の森
    メグスリノキ
    20240911_箱根湿生花
    メグスリノキ
    20240911_箱根湿生花園
    メグスリノキ
    20240911_箱根湿生花園
    メグスリノキ
    20240918_箱根湿生花園
    メグスリノキ
    20240918_箱根湿生花園
    メグスリノキ
    20240918_箱根湿生花園
  • メギ Berberis thunbergii

    メギ科メギ属
    漢字:目木
    名前の由来:木を煎じて洗眼薬にした。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、短枝では束生
    花:両性花、淡黄色、下向き
    花期:4月
    果実:液果、赤色
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    枝には稜があり節毎に5~12mmの鋭いとげがあり、3本に分かれていることもあり。
    花弁の基部に2個の黄色の蜜腺あり。
    材はやや堅く割れにくく、寄木細工に用いる。
    キハダ同様に、内皮にベルベリンを含み鮮黄色で苦い。
    煎汁は洗眼、健胃・整腸剤に用いる。
    雄しべは花弁にくっついているが、触ると「内曲運動」を起こす。
    <内曲運動>
    刺激を受けると雄しべの花糸が急に内側または外側に屈曲し花粉を虫や雌しべに挿しつける。

    メギ
    20240517_竜爪山
    メギ
    20240517_竜爪山
    メギ
    20240517_竜爪山
    メギ
    20240517_竜爪山
    メギ
    20240911_箱根湿生花園
    メギ
    20240911_箱根湿生花園
    メギ
    20240911_箱根湿生花園
    メギ
    20241121_環境省生物多様性センター
  • ムラサキシキブ Callicarpa japonica

    シソ科ムラサキシキブ属
    漢字:紫式部
    名前の由来:
    紫色の重なり合った実を古名「紫重実(むらさきしきみ)」と呼び、「み」が「ぶ」に変わった説、
    紫色の果実に基づいて、紫式部の名前をかりた説あり。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、淡紅紫色
    花期:6~7月
    果実:液果状の核果、紫色
    果期:10~11月
    備考:
    ヤブムラサキとの違い>

    枝、葉、萼葉脚花の色果実
    ムラサキシキブほぼ無毛くさび形淡紫萼が下部を覆わない
    ヤブムラサキ星状毛が密生円形紅紫萼が下部を覆う

    コムラキとの違い>

    花軸の位置葉の鋸歯
    ムラサキシキブ葉腋全体
    コムラサキ湾曲して垂れ下がる葉腋の少し上上半分のみ
    ムラサキシキブ
    20230619_富士山こどもの国
    ムラサキシキブ
    20230619_富士山こどもの国
    ムラサキシキブ
    20230619_富士山こどもの国
    ムラサキシキブ
    20230619_富士山こどもの国
    ムラサキシキブ
    20230702_高山・市民の森
    ムラサキシキブ
    20230702_高山・市民の森
    ムラサキシキブ
    20230702_高山・市民の森
    ムラサキシキブ
    20230702_高山・市民の森
    ムラサキシキブ
    20231031_山梨・健康の森
    ムラサキシキブ
    20231031_山梨・健康の森
    ムラサキシキブ
    20231202_高山・市民の森
    ムラサキシキブ
    20231202_高山・市民の森
    ムラサキシキブ
    20231202_高山・市民の森
    ムラサキシキブ
    20250412_高山・市民の森
    ムラサキシキブ
    20250412_高山・市民の森
  • ムシカリ(オオカメノキ) Viburnum furcatum

    ガマズミ科ガマズミ属
    漢字:虫狩/大亀の木
    別名:オオカメノキ
    名前の由来:
    虫食いの葉が多いことから「虫食われ」が転訛した説あり、
    「オオカメノキ」は、葉の形を亀の甲羅に見立てて「大亀の木」説、
    同類のガマズミの漢字「莢迷」の音読み「キョウメイ」がカメになり、「大きなガマズミ」から説あり。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、散房花序、白色
    花期:4~6月
    果実:核果、赤色→黒色
    果期:8~10月
    備考:
    ガマズミ属で装飾花をつけるグループがヤブデマリ節のヤブデマリとムシカリ。
    装飾花は花冠が変化したもので、アジサイ属のようにの変化したものではない。
    果実は赤から黒く熟し、ガマズミ類と異なり、果軸は赤く、鳥に目立つ「二色効果」あり。
    ヤブデマリとの違い>

    装飾花の5つの裂片の大きさ葉の基部花序
    ムシカリ同じではないが、極端な差はない。心形(ハート形)柄なし斜上
    ヤブデマリそれぞれ違い、1つだけが特に小さい。広いくさび形~円形柄あり水平
    ムシカリ
    20230527_岩岳
    ムシカリ
    20230527_岩岳
    ムシカリ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ムシカリ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ムシカリ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ムシカリ
    20240911_箱根湿生花園
    ムシカリ
    20240911_箱根湿生花園
    ムシカリ
    20240911_箱根湿生花園
  • ムクロジ Sapindus mukurossi

    ムクロジ科ムクロジ属
    漢字:無患子
    名前の由来:
    和名は、同じムクロジ科で中国原産のモクゲンジ「木欒子」を誤って本種にあて、日本語読みの「モクランシ」が転訛した。
    漢字の「無患子」は、「子が患わ無い」という意味。種子は羽根突きの玉に使われ、羽子板が厄や病気を跳ね返す無病息災のお守りになったり、種子自体をお守りにする。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、全縁、偶数羽状複葉、小葉の葉軸へのつき方にずれがあり左右不相称
    花:雌雄同株、円錐花序、黄緑色、心皮は3個だが1個だけ成熟、虫媒花
    花期:6月頃
    果実:核果、球形(径2~3cm)、袋状の半透明な飴色の果皮に包まれる、核は黒色(径1cm)、動物散布(被食と貯食?)
    果期:10~11月
    備考:[2-2361][1599][2-390P][500P][下226][2-118P, 121P]
    冬芽には主芽と副芽あり。
    果皮にはサポニンが多く、泡立ちがよく、昔は洗剤や洗髪に用いた。
    種子(核)は硬く黒く、径1cmほどの球形で、羽根突きの玉や数珠などに用いた。
    果皮の薄いところを削って穴をあけ、ストローまたは直接息を吹きかけると、ホイッスルのように大きな音で鳴る。

    ムクロジ
    20220801_県立美術館
    ムクロジ
    20220801_県立美術館
    ムクロジ
    20231031_山梨・健康の森
    ムクロジ
    20231031_山梨・健康の森
    ムクロジ
    20231031_山梨・健康の森
    ムクロジ
    20231031_山梨・健康の森
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20240912_有度山 成熟しなかった心皮が残る 
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241028_県立美術館
    ムクロジ
    20241129_県立美術館
    ムクロジ
    20251029_寸又峡
    ムクロジ
    20251029_寸又峡
    ムクロジ
    20251029_寸又峡
  • ムクノキ Aphananthe aspera

    アサ科ムクノキ属
    漢字:椋木
    名前の由来:木材を磨くのにムクノキの葉で仕上げたので「木工(むく)」など諸説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、角張った山形の鋸歯、基部から葉脈が3本出て外側に分枝する、両面とも短伏毛がありざらつく
    花:雌雄同株、風媒花
    花期:4~5月
    果実:核果、球形(径7~12mm)、黒紫色→黒色、動物(鳥や哺乳類)散布
    果期:10月
    備考:[1-1885][163][1-298P][339P][上177]
    黒く熟した果実は甘く食べられる(干し柿に似た味)。
    葉表に硬い毛があり、昔は黄葉の前に葉を乾燥して、漆器や象牙、べっ甲などを磨くのに用いた。
    材は堅く、農具・運動具・器具などに用いる。

    ムクノキ
    20220903_その他
    ムクノキ
    20220903_その他
    ムクノキ
    20251103_県立美術館
    ムクノキ
    20251103_県立美術館
    ムクノキ
    20251103_県立美術館
  • ムクゲ Hibiscus syriacus

    アオイ科フヨウ属
    漢字:木槿
    名前の由来:中国語の「木槿(モクキン)」に由来する説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、白/紅紫/桃色など
    花期:8~9月
    果実:蒴果、黄褐色の星状毛が密生、種子は腎形で長い綿毛あり
    果期:10月頃
    備考:
    中国原産。韓国の国花。
    花は雄しべの花糸が合着して筒状となり、雌しべの花柱を包んでいるので、花柱に葯がついているように見える。

    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
    ムクゲ
    20230910_高山・市民の森
  • ミヤマヤナギ Salix reinii

    ヤナギ科ヤナギ属
    漢字:深山柳
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、高山に生える。
    「ヤナギ(柳)」は、アカメヤナギの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:5~6月
    果実:蒴果、2裂して白色の綿毛に包まれた種子を飛ばす
    果期:6~7月
    備考:亜高山帯~高山帯に生える。

    ミヤマヤナギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマヤナギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマヤナギ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ミヤマニガイチゴ Rubus microphyllus var. subcrataegifolius

    バラ科キイチゴ属
    漢字:深山苦苺
    名前の由来:
    標高の高い山地に生える「ニガイチゴ」。
    「ニガイチゴ(苦苺)」は、ニガイチゴの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:5~7月
    果実:核果が集まった集合果、赤色
    果期:8~9月
    備考:
    茎、葉柄、葉裏脈上、花柄に小さなとげあり。
    熟した果実は甘くておいしい。
    ニガイチゴとの違い>
    小型で茎は短く細い。
    とげは小さく弱い。
    葉は大きく中央の裂片が大きく長く尖る。
    枝先の花の数が2~3個で多い。

    ミヤマニガイチゴ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマニガイチゴ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ミヤマザクラ Prunus maximowiczii

    バラ科サクラ属
    漢字:深山桜
    名前の由来:山地から亜高山帯下部の標高の高い所に生える「サクラ」。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、鋸歯の先端が腺になる、葉身の基部に蜜腺あり
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~6月(他のサクラに比べて遅い)
    果実:核果、黒色
    果期:7~8月
    備考:
    <他のサクラとの違い>
    花弁の先が凹まない。
    花軸が長く(3cm程度)円形の葉状の苞葉つける。
    萼裂片がそりかえる。

    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ミヤマザクラ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道