【注意】備忘録。誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • ハクモクレン

    基本情報

    • 学名:Magnolia denudata
    • 科名・属名:モクレン科モクレン属
    • 漢字名:白木蓮/白木蘭

    名前の由来

    • 「ハク(白)」は、花の色が白い
    • 「モクレン(木蓮)」は、花が蓮(ハス)に似ている木説、
    • 漢名「木蘭」が転訛した説あり

    生育地

    • 中国原産
    • 中国で改良された園芸品種で、山には生えていない。ほとんど実がならない。コブシの苗木に枝を接ぎ木して増やされる

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰白色でなめらか

    • 葉序:互生
    • 葉形:倒卵形、葉身長10~18cm、葉先側で幅広くまるくなり、先が短く突き出る
    • 葉縁:全縁
    • 葉質:裏面脈上に軟毛が生える
    • 葉柄:1~3cm

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に直径約10cmの白色の花をつける
    • 花被:花被片9個
    • 開花期:3~4月、葉が展開する前
    • 送粉方法:虫媒(主にハナムグリなどの甲虫類)
    • におい:芳香あり

    果実

    • 種類:袋果が集まった集合果
    • :長さ約10cmのこぶし状の長楕円形
    • 成熟期:10月、裂開して赤い種子が現れ、白い糸状の珠柄の先にぶら下がる

    種子

    • :種皮の外層は赤色、中層は肉質、内層は黒くてかたい?
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 花芽は長さ2~2.5cmの長卵形、長い開出毛におおわれる。葉芽は長さ1~2cm、伏毛におおわれる

    葉痕

    • :V字形~三角形
    • 維管束痕:多数が散在

    用途

    • つぼみを乾燥させたものは生薬「辛夷(しんい)」と呼び、鎮静や鎮痛、鼻炎、蓄膿症に用いる(コブシ、タムシバも)

    特記事項

    • モクレン科

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-120]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[458]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-376P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[105P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上33]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[127P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ハクモクレン
    20220801_県立美術館
    ハクモクレン
    20220801_県立美術館
    ハクモクレン
    20220801_県立美術館
    ハクモクレン
    20240310_その他
    ハクモクレン
    20240310_その他
    ハクモクレン
    20240809_県立美術館
    ハクモクレン
    20250430_県立美術館
    ハクモクレン
    20250430_県立美術館
    ハクモクレン
    20250929_県立美術館
  • コブシ

    基本情報

    • 学名:Magnolia kobus
    • 科名・属名:モクレン科モクレン属
    • 漢字名:辛夷

    名前の由来

    • つぼみあるいは果実が拳(こぶし)に似ている
    • 漢字名「辛夷」は、本来はモクレンなどの名で誤用

    生育地

    • 丘陵、山地

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰白色でなめらか。皮目あり

    • 本年枝は無毛。緑色で紫色を帯びる、小枝を折ると香気あり

    • 葉序:互生
    • 葉形:倒卵形、葉身長7~17cm、先は短く突き出る
    • 葉縁:全縁、波打つ
    • 葉脈:網目は表で凹み、裏に突出
    • 葉柄:1~2cm
    • 紅葉:黄色
    • その他:もむと強い香りあり

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に直径7~10cmの白色の花をつける
    • 花被:外側の萼状の花被片3個は広線形で小さく、内側の花被片6個は大きい
    • 開花期:3~4月、葉が展開する前
    • 送粉方法:虫媒(主にハナムグリなどの甲虫類)
    • におい:芳香あり

    果実

    • 種類:袋果が集まった集合果
    • :長さ7~10cmのこぶし状の長楕円形
    • 成熟期:10月。裂開して赤い種子が現れ、白い糸状の珠柄の先にぶら下がる

    種子

    • :種皮の外層は赤色、中層は肉質、内層は黒くてかたい
    • 散布方法:動物(鳥)散布
    • :辛味がある?

    冬芽

    • 鱗芽
    • 花芽は長さ2~2.5cmの長卵形、長い開出毛におおわれる。葉芽は長さ1~1.5cmで花芽より細い、伏毛におおわれる

    葉痕

    • :V字形~三角形
    • 維管束痕:多数が散在

    用途

    • つぼみを乾燥させたものは生薬「辛夷(しんい)」と呼び、鎮静や鎮痛、鼻炎、蓄膿症に用いる(ハクモクレン、タムシバも)

    特記事項

    • モクレン科
      • 冬芽
        • 2個の托葉と葉柄が合着したキャップ状の芽鱗に包まれる。芽のつく位置に枝を一周する托葉痕あり
        • 同花被花(花冠と萼が同形で区別できない)。花床(花托)が長く伸びて、それに上から多数の雌しべ、雄しべ、花被片がらせん状につく原始的な形態。花蜜がない。地球上にハチが現れる前に花が進化したため。当初は甲虫相手で、大きな花被片の白さと雄しべの花粉、花被片の香りでひきつけた
    • タムシバとの違い
    生息地
    コブシ淡乳白色
    花のすぐ下に小さな葉(托葉)あり
    幅が広く、先端に近い部分が最も広い沢沿いや沼端、平坦地
    タムシバ純白で基部が黄緑色
    托葉なし
    細長く、中央部が最も幅が広い斜面や尾根筋、二次林

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-121]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[459]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-372P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[103P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上33]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[126P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    コブシ
    20211103_その他
    コブシ
    20211103_その他
    コブシ
    20220515_その他
    コブシ
    20220515_その他
    コブシ
    20220515_その他
    コブシ
    20220515_その他
    コブシ
    20220515_その他
    コブシ
    20220613_高山・市民の森
    コブシ
    20220613_高山・市民の森
    コブシ
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    コブシ
    20230304_その他
    コブシ
    20230304_その他
    コブシ
    20230304_その他
    コブシ
    20230902_高山・市民の森
    コブシ
    20230902_高山・市民の森
    コブシ
    20230902_高山・市民の森
    コブシ
    20231202_高山・市民の森
    コブシ
    20240303_高山・市民の森
    コブシ
    20240303_高山・市民の森
    コブシ
    20240331_高山・市民の森
    コブシ
    20240331_高山・市民の森
  • オオミヤマガマズミ

    基本情報

    • 学名:Viburnum wrightii var. stipellatum
    • 科名・属名:ガマズミ科ガマズミ属
    • 漢字名:大深山莢蒾

    名前の由来

    • 「オオミヤマ(大深山)」は、深山にはえる葉の大きい
    • 「ガマズミ(莢蒾)」は、ガマズミの名前の由来参照

    生育地

    • ミヤマガマズミの変種で、母種の生育地より標高の高い山地。太平洋側のブナ帯ではほとんど本種が分布する

    樹形

    • 落葉低木

    • 若い枝は紫褐色

    樹皮

    • 灰褐色

    • 葉序:対生
    • 葉形:丸形、葉身長7~14cm?、先は尾状に長くのびて鋭くとがる(ミヤマガマズミより長い)
    • 葉縁:三角形の鋭鋸歯(ミヤマガマズミは角張る)
    • 葉脈:表面は凹んで裏面で隆起。鋸歯が多く25対以上(ミヤマガマズミは15対前後)
    • 葉質表面全体に微毛が生える(ミヤマガマズミは長毛が散生するかほぼ無毛)
    • 葉柄:1~2.5cm?、長毛が散生
    • 腺点:葉裏は全面に細かい腺点が多く、葉身基部に大きな腺点が2~3個あり(ガマズミ属共通)

    花(ミヤマガマズミ)

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に直径6~10cmの散房花序をだし、白い小さな花を多数つける。軸や小花柄には長い毛がまばらに生え、星状毛がまじる
    • 花被:花冠は直径5~7mmで5中裂し平開。雄しべ5個、花冠からつきでる。雌しべは短い。萼片5個、ごく小さい
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実(ミヤマガマズミ)

    • 種類:核果
    • :長さ6~9mmの広卵形
    • 成熟期:9~10月、赤色

    種子(ミヤマガマズミ)

    • :核1個
    • :長さ4~6mmの卵球形
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽(ミヤマガマズミ)

    • 鱗芽
    • 頂芽は長さ5~7mmの卵形。芽鱗は2対あり無毛または粗い毛あり、1対の小さい頂生側芽がつく

    葉痕

    • :浅いV字形?
    • 維管束痕:3個?

    用途


    特記事項

    • ミヤマガマズミとの違い
      • 葉の表面全体に微小な単純毛と分岐毛が生える。
        典型的なものは、葉がミヤマガマズミより大きく、先端は尾状にのびて鋭くとがる、鋸歯も鋭く明瞭で、ミヤマガマズミが15対程度に対し、25対程度になる
    • ガマズミとミヤマガマズミの違い
      • ガマズミは葉の先のとがり方が鈍く、葉柄に短毛や星状毛が密生しているのに対して、ミヤマガマズミは葉の先が鋭くとがる、葉柄には長い絹毛がまばらに生える

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-4137] ※ミヤマガマズミ
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2829] ※ミヤマガマズミ
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-448P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[725P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下327]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オオミヤマガマズミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • コバノガマズミ

    基本情報

    • 学名:Viburnum erosum
    • 科名・属名:ガマズミ科ガマズミ属
    • 漢字名:小葉の莢蒾

    名前の由来

    • 「コバ(小葉)の」は、ガマズミより葉が小さい
    • 「ガマズミ(莢蒾)」は、ガマズミの名前の由来参照

    生育地

    • 丘陵~山地。ガマズミよりも低山地に多い

    樹形

    • 落葉低木

    • 褐色ときに赤褐色で、4稜あり。星状毛が密生し、粗い毛がまばらにまじる

    樹皮

    • 灰褐色

    • 葉序:対生
    • 葉形:卵形、葉身長4~12cm、ガマズミより一回り小さく細い
    • 葉縁:鋭鋸歯?
    • 葉脈:表面は凹んで裏面で隆起
    • 葉質:両面全体に星状毛がありざらつく、裏面の脈上に長い絹毛が多い
    • 葉柄:0.2~0.7cm、短毛と星状毛が密生し、長い絹毛がまじる
    • 腺点:葉裏は全面に細かい腺点が多く、葉身基部に大きな腺点が2~3個あり(ガマズミ属共通)

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に直径3~7cmの散房花序をだし、白い小さな花を多数つける。柄には星状毛と粗い毛が密生
    • 花被:花冠は直径5mmで5深裂し平開。雄しべ5個、花冠からつきでる、雌しべは短い
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:核果
    • :長さ5~7mmの広卵形
    • 成熟期:9~11月、暗赤色
    • 食用:可、熟すと赤黒くなり甘酸っぱくて食べられる。実を搾った果汁には、クエン酸やリンゴ酸が含まれ、体によい

    種子

    • :核1個
    • :長さ5~6mm?
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 頂芽は長さ4~5mmの卵形。芽鱗は2対あり星状毛密生、1対の小さい頂生側芽がつく

    葉痕

    • :浅いV字形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項

    • ガマズミとの違い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-4135]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2827]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-450P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[726P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下327]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    コバノガマズミ
    20220619_遊木の森
    コバノガマズミ
    20220619_遊木の森
    コバノガマズミ
    20220619_遊木の森
    コバノガマズミ
    20231115_遊木の森
    コバノガマズミ
    20231115_遊木の森
    コバノガマズミ
    20240410_有度山
    コバノガマズミ
    20240410_有度山
    コバノガマズミ
    20250309_高山・市民の森
    コバノガマズミ
    20250309_高山・市民の森
    コバノガマズミ
    20250412_高山・市民の森
    コバノガマズミ
    20250427_高山・市民の森
    コバノガマズミ
    20250427_高山・市民の森
  • ガマズミ

    基本情報

    • 学名:Viburnum dilatatum
    • 科名・属名:ガマズミ科ガマズミ属
    • 漢字名:莢蒾(きょうめい)

    名前の由来

    • マタギがガマズミの実をみつけると、山の神からの授かり物として食したため「神ツ実」が由来とする説、
    • 枝を「鎌(カマ)」の柄に用い、実を染料とする「染め(ソメ)」で「カマソメ」からとする説、
    • 実に酸味があるので「噛み酢実」から説など諸説あり

    生育地

    • 丘陵~山地

    樹形

    • 落葉低木

    • 若枝は灰緑色で、開出毛と小さな星状毛あり

    樹皮

    • 灰褐色

    • 葉序:対生
    • 葉形:円形、葉身長3~14cm、先は短く突き出る
    • 葉縁:波状の鈍鋸歯
    • 葉脈:表面は凹んで裏面で隆起
    • 葉質:表面は短毛が生えざらつく、裏面も短毛があり特に脈上に多い
    • 葉柄:1~3cm、粗い短毛密生
    • 腺点:葉裏は全面に細かい腺点が多く、葉身基部に大きな腺点が2~3個あり(ガマズミ属共通)

    • 花性:雌雄同株/同花
    • 花序:枝先に直径6~10cmの散房花序をだし、白い小さな花を多数つける。柄には開出毛や星状毛が密生
    • 花被:花冠は直径5~8mmで5深裂し平開。雄しべ5個、花冠からつきでる、雌しべは短い
    • 開花期:5~6月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:核果
    • :長さ6~8mmの広卵形
    • 成熟期:9~11月、赤色
    • 食用:可、熟すと赤黒くなり甘酸っぱくて食べられる。実を搾った果汁には、クエン酸やリンゴ酸が含まれ、体によい

    種子

    • :核1個
    • :長さ5~6mm
    • 散布方法:動物(鳥)散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 頂芽は長さ3~5mmの卵形。芽鱗は2対あり星状毛密生、1対の小さい頂生側芽がつく

    葉痕

    • :浅いV字形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • ガマズミ属の枝:弾力があって折れにくく、若い幹や枝をねじって繊維をほぐして縄の代用とした

    特記事項

    • コバノガマズミとの違い
      • 葉柄が長い(ガマズミ:1~3cm、コバノガマズミ:0.2~0.7cm)

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-4134]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[2826]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-444P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[724P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下327]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[217P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ガマズミ
    20230626_富士山こどもの国
    ガマズミ
    20230626_富士山こどもの国
    ガマズミ
    20231011_遊木の森
    ガマズミ
    20231011_遊木の森
    ガマズミ
    20240519_遊木の森
    ガマズミ
    20240519_遊木の森
    ガマズミ
    20240519_遊木の森
    ガマズミ
    20250309_高山・市民の森
    ガマズミ
    20250309_高山・市民の森
    ガマズミ
    20250420_遊木の森
    ガマズミ
    20250420_遊木の森
    ガマズミ
    20250427_高山・市民の森
    ガマズミ
    20250427_高山・市民の森
    ガマズミ
    20250427_高山・市民の森
    ガマズミ
    20250926_高山・市民の森
  • モミ

    基本情報

    • 学名:Abies firma
    • 科名・属名:マツ科モミ属
    • 漢字名:樅

    名前の由来

    • 風で葉がもみ合うように揺れる様子から「もむ」が語源説、
    • 神聖な木とされ「臣の木(オミノキ)」が転訛説、
    • 新芽の「萌黄(もえぎ)色」説など諸説あり

    生育地

    • 日本固有種
    • 低山から標高1400m付近までに生える
    • 海岸近くの丘陵からブナ帯上部まで、上部でウラジロモミと入れかわる

    樹形

    • 常緑高木
    • 樹幹は円錐形、樹形が整っているので、クリスマスツリーに用いられる

    樹皮

    • 灰白色。なめらかまたは浅く割れる。ところどころに横長のヤニ袋が見られる

    • 葉序:上部の枝や日なたの枝はらせん状につき、若木や日陰の枝では羽状につく
    • 葉形:長さ2~3cmの線形で、先は若木や日陰は2裂して鋭く尖る、成木は凹む。葉枕は発達しない
    • 葉質:ウロジロモミよりかたく、裏面には白色が目立たない気孔帯が2本あり

    • 若枝には褐色の短毛あり
    • 幹からは数本が輪生、横枝では平に3分枝

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花:前年枝の葉腋につく、葯(花粉)は黄色
      • 雌花:緑色で、前年枝に直立
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:5月
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • 種類:球果、上向きにつく
    • :長さ6~10cm、直径3cmの円柱形
    • :くすんだ緑色
    • 苞鱗:ペン先のような形で、種鱗より長く、つきでる
    • 種鱗:扇形、長さ約2.5cm、基部に種子が2個つく。熟すとばらばらになって飛散し、中軸だけ残る
    • 種子:種子本体より長い翼あり
    • 成熟期:10~11月
    • 散布方法:風散布

    冬芽

    • 葉芽は卵形で先はとがる、ヤニはほとんどつかない

    葉痕

    • :円形

    用途

    • :食品に接するもの(かまぼこの板など)、冠婚葬祭に関連した道具(棺など)。卒塔婆(そとば)などに用いる

    特記事項

    • モミ属
      • 樹皮にはヤニ袋あり。破るとにおいの強いヤニが流れ出る。ヤニ(樹脂)は、樹皮の傷口を塞いだり、虫や菌の侵入を防いでいる
      • 球果は直立し、種鱗が種子とともに散って、球果は軸を残して脱落する
    • トウヒ属との違い
      • トウヒ属に比べて葉枕が発達せず、葉の基部が膨らんで葉痕は丸くなる
    • ウラジロモミとの違い
    葉の先端若枝葉裏の気孔帯球果
    モミ若木:2裂して鋭く尖る
    成木:凹む程度
    球果をつける枝:鈍頭から円頭
    黒褐色の短毛あり
    溝なし
    白色が目立たない緑色から淡黄褐色
    苞鱗がつきでる
    ウラジロモミ若木でも凹む程度
    葉はモミに比べて柔らかい
    無毛
    縦に流れる溝あり
    モミより白色が目立つ紫色
    苞鱗はつき出ない

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-13]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[24]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-578P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[56P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上3]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[80P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    モミ
    20241129_県立美術館
    モミ
    20241129_県立美術館
    モミ
    20241129_県立美術館
    モミ
    20241129_県立美術館
    モミ
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    モミ
    20251006_県立美術館
    モミ
    20251029_寸又峡
  • オオモミジ

    基本情報

    • 学名:Acer amoenum
    • 科名・属名:ムクロジ科カエデ属
    • 漢字名:大紅葉

    名前の由来

    • 「イロハカエデ(イロハモミジ)」より葉が大きい

    生育地

    • 山地。多少湿り気のある日当たりのよい斜面。太平洋側の山地に多い

    樹形

    • 落葉高木

    樹皮

    • 灰褐色。若木ではなめらかだが、のちに縦に浅く割れる

    • 葉序:対生
    • 葉形:掌状に7裂(ときに5裂や9裂)(イロハカエデより多い)、葉身長6~12cm(イロハカエデより大きい)
    • 葉縁単鋸歯か小ぶりな重鋸歯
    • 葉質:裏面の基部脈液の淡褐色の毛を除いて無毛
    • 葉柄:2~8cm
    • 紅葉:赤色、黄色になるものもあり

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序:複散房花序、雄花と両性花が混じる、直径4~6mmの花を15~30個つく
    • 花被:花弁と萼片5個、花弁は淡黄色ときに紫色を帯びる。雄しべ8個。萼片は暗紫色
    • 開花期:4〜5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:翼果
    • :分果は長さ2~2.5cm、翼はやや鋭角または鈍角に開く
    • 成熟期:6~9月

    種子

    • 散布方法:翼による風散布

    冬芽

    • 鱗芽
    • 芽鱗は4対あり、外側の1対だけ見える。基部は黄褐色の膜質鱗片に包まれ、鱗片のふちに毛が並ぶ。頂芽はできず、枝先に仮頂芽が2個並ぶ、側芽は対生

    葉痕

    • :三日月形
    • 維管束痕:3個

    用途


    特記事項


    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2369]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1566]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-322P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[477P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下217]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[170P]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20231031_健康の森
    オオモミジ
    20251029_寸又峡
    オオモミジ
    20251029_寸又峡
    オオモミジ
    20251029_寸又峡
  • サンショウ

    基本情報

    • 学名:Zanthoxylum piperitum
    • 科名・属名:ミカン科サンショウ属
    • 漢字名:山椒
    • 別名:ハジカミ

    名前の由来

    • 古くから辛いものをあらわす「椒」の字をあて、「山の辛味」という意味

    生育地

    • 丘陵や低い山地のやや湿り気の多い林縁や林内

    樹形

    • 落葉低木

    樹皮

    • 灰褐色。とげやコルク質のいぼ状突起があり、ごつごつしている

    • 葉柄の基部の両側に長さ5~12mmの赤褐色のとげが1個ずつ対生状につく

    • 葉序:互生
    • 葉形:奇数羽状複葉、小葉5~9対、長さ5~17cm
    • 葉柄:上面に溝あり
    • 小葉形:長楕円形、長さ1~4cm、先は凹む
    • 小葉縁:鈍鋸歯、やや波打つ、凹んだ部分に油点あり、葉身にも油点が散らばる
    • におい:強い芳香あり

    • 花性: 雌雄異株
    • 花序:枝先に長さ2~5cmの円錐花序をだし、淡黄緑色の小さな花をつける
    • 花被:単花被花(花冠なし萼のみ)
      • 雄花:花被片5~9個、長さ約2mm、雄しべ4~8個で花被片より長く目立つ
      • 雌花:花被片7~8個、子房2個で花柱離生
    • 開花期:4〜5月
    • 送粉方法:虫媒

    果実

    • 種類:蒴果(2個の分果)
    • :分果は直径約5mmの球形
    • 成熟期:9~10月、裂開して赤褐色または紅色の種子をだす

    種子

    • :分果に1個
    • :長さ3.5~4mmの楕円状球形
    • :黒色で光沢あり
    • 散布方法:動物(鳥)散布
    • 強い辛みあり

    冬芽

    • 裸芽
    • ほぼ球形で長さ1.5~3mm。表面に伏毛密生。葉痕の上にある側芽は小さい

    葉痕

    • :ハート形または半円形
    • 維管束痕:3個、猿の顔のように見える

    用途

    • 雄花:「花山椒(はなざんしょう)」として食用にする
    • 若葉:「木(こ)の芽」と呼ばれ、ツマ、薬味として使われる。葉を手で叩くのは、葉の形を崩さないで油点を壊し香りを出すため
    • 熟す前の緑の果実:「実山椒(みざんしょう)」と呼ばれ、佃煮にしたり、抗菌作用があるとされ糠床に入れる
    • 果皮:粉末にして「粉山椒(こさんしょう)」と呼ばれ、薬味や七味唐辛子の材料にする。また、生薬「山椒」として健胃、鎮痛、利尿、駆虫に用いる
    • :解毒作用があるとされ、擂り粉木(すりこぎ)に用いる

    特記事項

    • サンショウ属の葉
      • アゲハチョウ類の食草
    • イヌザンショウとの違い
      • イヌザンショウの葉のにおいは、サンショウのように良いにおいではない
      • サンショウのとげは、葉の基部両側に対生してつくのに対して、イヌザンショウのとげは、1本づつ、葉の位置に関係なく枝に不規則につく

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[2-2401]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[1493]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[2-250P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[510P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下238]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[168P]
    • 「読む」植物図鑑:[2-109P]

    写真

    サンショウ
    20220508_高山・市民の森
    サンショウ
    20220508_高山・市民の森
    サンショウ
    20220911_高山・市民の森
    サンショウ
    20220911_高山・市民の森
    サンショウ
    20230502_高山・市民の森
    サンショウ
    20230502_高山・市民の森
    サンショウ
    20230502_高山・市民の森
    サンショウ
    20230619_富士山こどもの国
    サンショウ
    20241013_高山・市民の森
    サンショウ
    20231001_高山・市民の森
    サンショウ
    20240428_高山・市民の森
    サンショウ
    20240428_高山・市民の森
    サンショウ
    20250309_高山・市民の森
    サンショウ
    20250309_高山・市民の森
    サンショウ
    20250427_高山・市民の森
    サンショウ
    20250427_高山・市民の森
    サンショウ
    20251207_朝鮮岩
    サンショウ
    20251207_朝鮮岩
  • カヤ

    基本情報

    • 学名:Torreya nucifera
    • 科名・属名:イチイ科カヤ属
    • 漢字名:榧

    名前の由来

    • 古名のカエ(カヘ)と呼ばれたものが転訛した説(カエの語源は「変えず」に由来し常緑の意味?)、
    • 葉や枝、木屑などをいぶして虫除けの「蚊遣(かや)り」とした説など諸説あり

    生育地

    • 日本固有種
    • 山地

    樹形

    • 常緑高木
    • 樹幹は円錐形で、大きくなるとまるくなる

    樹皮

    • 灰白色。縦に浅く割れ、繊維状に細かくはがれ落ちる

    • 葉序:らせん状につくが、側枝ではねじれて2列に並ぶ
    • 葉形:線形(針形)、葉身長1.5~3cm
    • 葉質:かたい。先端は鋭くとがり触れると痛い、表面は濃緑色で光沢あり、裏面の2本の気孔帯は白色で細い
    • においちぎるとグレープフルーツに似た芳香あり

    • 花性: 雌雄異株(まれに同株)
    • 花序
      • 雄花:前年の葉腋につき、長さ1cmほど楕円形、苞に3個の葯あり
      • 雌花:新枝の基部の葉腋につく、胚珠は1個でペアになってつく。先端の孔から受粉滴が分泌され、受粉を助ける
    • 花被:無花被花(花冠と萼なし)
    • 開花期:4~5月
    • 送粉方法:風媒

    果実


    種子

    • :緑色の仮種皮に包まれる、長さ2~4cmの楕円形で核果状。中に褐色の種子1個。種子はかたい種皮に包まれる
    • 成熟期:開花翌年の9~10月、緑色のまま裂開して落下
    • 仮種皮:繊維質で容易に割れる
    • 散布方法:重力散布または動物(貯食)散布?

    冬芽


    葉痕


    用途

    • 種子:胚乳部分をそのまま生食して十二指腸虫(鉤虫(こうちゅう))の駆除薬とした
    • 種子:アク抜きしてから炒るか、土中埋蔵して仮種皮などを腐らせてから蒸して食用とした
    • 種子:脂肪油を35%含むリノール酸を含み、良質な天ぷら油に用いるほか、頭髪油、灯火油、五平餅のタレとした
    • :軟らかく、弾力があり、水湿に強い特性あり。大木から採った柾(まさ)目材は最高級の碁/将棋盤

    特記事項

    先端かたさ大きさ・色裏の気孔帯
    カヤ鋭くとがり手で触ると痛い剛直で光沢あり
    イヌガヤ手で触っても痛みなし柔らかく光沢なしカヤより大きく緑色が薄いカヤより幅が広い

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-64]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[7]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-660P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[89P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上16]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[90P]
    • 「読む」植物図鑑:[1-98P]

    写真

    カヤ
    20220223_朝鮮岩
    カヤ
    20220223_朝鮮岩
    カヤ
    20220312_朝鮮岩
    カヤ
    20220312_朝鮮岩
    カヤ
    20220312_朝鮮岩
  • ヤシャブシ

    基本情報

    • 学名:Alnus firma
    • 科名・属名:カバノキ科ハンノキ属
    • 漢字名:夜叉五倍子

    名前の由来

    • 「ヤシャ(夜叉)」は、果穂に凸凹があり、これを夜叉に見立てた
    • 「ブシ(五倍子)」は、果穂にタンニンが多く、黒色染料とする五倍子(ふし)(ヌルデの虫えい)の代用にした

    生育地

    • 日本固有種
    • 丘陵~山地。とくに尾根沿いに多い。崩壊地や林道などの治山工事後の法面にすばやく侵入する

    樹形

    • 落葉小高木

    樹皮

    • 灰褐色。若木はなめらかだが、古くなるとはがれる

    • 葉序:互生
    • 葉形:長卵形、葉身長5~12cm、基部は左右不ぞろい
    • 葉縁:細重鋸歯
    • 葉脈:側脈13~18対
    • 葉柄:0.7~3cm
    • ヤシャブシ類
      • 裏全体に粘液を分泌する腺あり、やや光沢があって粘り、特有の香りあり

    • 花性: 雌雄同株/異花
    • 花序
      • 雄花序:枝先から下垂、無柄で長さ4~6cm、やや太くて弓形に曲がる
      • 雌花序:雄花序よりすこし下部に1~2個直立、柄あり
    • 花被:単花被花(花冠なし雄花に萼のみ)
      • 雄花:苞のわきに3個つく
      • 雌花:苞のわきに2個つく。花柱は紅色で2裂
    • 開花期:3~4月、葉の展開前
    • 送粉方法:風媒

    果実

    • 種類:堅果が集まった複合果
    • :果穂は長さ1.5~2cmの卵状広楕円形、直立または斜上
    • 果鱗:長さ5~6mmの扇形で黒褐色
    • 成熟期:10~11月

    種子

    • :堅果は2個、果鱗の内側につく
    • :堅果は長さ3.5~4mmの楕円形で、頂部に花柱が残り、両側に本体とほぼ同じ幅の約1mmの翼あり
    • 散布方法:翼による風散布、堅果は風に飛ばされるが、果鱗は果軸に残る

    冬芽

    • 鱗芽
    • 葉芽と雌花序:長さ1~1.5cmの披針形で、無柄。3~4個の光沢のある芽鱗に包まれる
    • 雄花序:芽鱗に包まれず、裸出したまま冬を越す
    • ハンノキ類との違い
    先端
    ヤシャブシ類とがるなし
    ハンノキ類まるい短い柄あり

    葉痕

    • :三角形
    • 維管束痕:3個

    用途

    • 果穂:タンニンが多く、黒色の染料になる

    特記事項

    • ヤシャブシ類の違い
    側脈数花序の位置花穂
    ヤシャブシ13~18対雄花序:枝の先端
    雌花序:雄花序の下
    上向
    1~2個
    オオバヤシャブシ11~16対雌花序:枝先端の葉芽の下
    雄花序:雌花序の下
    上向
    1個
    ヒメヤシャブシ17~28対ヤシャブシと同じ下垂
    2~3個
    • ハンノキ属の根粒菌(放線菌)による窒素固定

    参考

    • スタンダード版 APG牧野植物図:[1-2001]
    • 新牧野日本植物圖鑑:[134]
    • 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[1-158P]
    • 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[399P]
    • “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[下195]
    • 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[‐]
    • 「読む」植物図鑑:[‐]

    写真

    ヤシャブシ
    20231023_県立森林公園
    ヤシャブシ
    20231023_県立森林公園
    ヤシャブシ
    20231023_県立森林公園
    ヤシャブシ
    20231023_県立森林公園
    ヤシャブシ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    ヤシャブシ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    ヤシャブシ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    ヤシャブシ
    20231101_八峰苑鹿の湯
    ヤシャブシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヤシャブシ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヤシャブシ
    20240719_富士山太郎坊周辺