【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • ブナ Fagus crenata

    ブナ科ブナ属
    漢字:橅/椈/山毛欅
    名前の由来:
    ブナは用途が広いが腐りやすく、歩合がよくないことから「歩の合わない木」が転訛した説など諸説あり。
    「橅」は昔は材が狂いやすく腐りやすく「木で無い」として「橅」の字が当てられた。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5月頃
    果実:堅果、とげのある殻斗に包まれ熟すと4裂する
    果期:10月頃
    備考:
    日本固有種。
    風媒花。
    冷温帯の夏緑樹林の代表的な樹種。
    陰樹(幼樹の成長が遅く、開花結実までの年数が長い)で、冷温帯の極相林を形成。
    果実は、生でも炒っても食べられおいしい。
    ブナ属の側脈の先端は、鋸歯の凹端に連なる(多くは凸端に連なる)。
    <イヌブナとの違い>

    側脈の数幹回り雌花堅果を包む総苞
    ブナ長さ:4~8cm
    幅:2~4cm
    裏面は無毛
    7~11対株立ち状にならない花柄は短く、花も果実も上向き長く
    種子を完全に包む
    イヌブナ長さ:5~10cm
    幅:3~6cm
    裏面の葉脈上に白色の長い軟毛が残る
    ブナより薄い
    10~14対株立ち状になる花柄は長く、花も果実も垂れ下がる短く
    種子の半分以下
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • フジイバラ Rosa fujisanensis

    バラ科バラ属
    漢字:富士茨/富士薔薇
    名前の由来:富士山麓に多い「バラ」。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:6~7月
    果実:バラ状果(集合果)、赤色、頂部に永存性の花柱が残る
    果期:10~11月
    備考:托葉の上部が反り返る。

    フジイバラ
    20230817_西臼塚
    フジイバラ
    20230817_西臼塚
    フジイバラ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • フジ Wisteria floribunda

    マメ科フジ属
    漢字:藤
    別名:ノダフジ(野田藤)
    名前の由来:花びらが風に吹かれ舞い散る様子から「吹き散る」が転訛したなど諸説あり。
    樹形:蔓性落葉木本、左巻き(ネジと同一方向として)
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、総状花序、蝶形花、紫色、下垂、芳香あり
    花期:5月
    果実:豆果、熟すと2裂し種子をはじき飛ばす、種子は茶褐色
    果期:10~12月
    備考:
    種子は、昔、おはじきに使った。
    種子は、炒って食べると美味しいが、下剤にもなるので食べすぎに注意。
    古い茎や枝にこぶ状の「藤瘤(ふじこぶ)」ができ、粉末にしたものは、胃がんの制癌剤に用いる。

    フジ
    20220801_県立美術館
    フジ
    20220801_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20231031_山梨・健康の森
    フジ
    20231031_山梨・健康の森
  • フサザクラ Euptelea polyandra

    フサザクラ科フサザクラ属
    漢字:総桜/房桜
    名前の由来:
    「フサ(総/房)」は、花が枝に房状に密生する。
    「ザクラ(桜)」は、樹皮がヤマザクラに似ている。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、無花被花(萼と花冠なし)、紅紫色
    花期:3~4月
    果実:翼果、黄褐色
    果期:10月頃
    備考:
    日本固有種。
    両性花では数少ない風媒花。
    崩壊地などの裸地に最初に侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)の代表。成長が早く、水害などにあっても根元から萌芽して株を維持し続ける。
    乾燥させた葉には、血圧降下作用や抗菌作用があり、健康茶として飲用する。
    材は弾力があり、昔は舟の櫓や櫂、建具、薪炭に用いた。

    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20231101_清里自然歩道
    フサザクラ
    20231101_清里自然歩道
    フサザクラ
    20231101_清里自然歩道
  • フウトウカズラ Piper kadzura

    コショウ科コショウ属
    漢字:風藤葛
    名前の由来:日本には生えていない「風藤」に似ている説あり。
    樹形:蔓性常緑木本
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)、黄色
    花期:4~5月
    果実:液果、赤色
    果期:11~3月
    備考:節間からは気根(付着根)を出さず、節部からだけ出す。

    フウトウカズラ
    20230409_その他
    フウトウカズラ
    20230409_その他
  • フウ Liquidambar formosana

    フウ科フウ属
    漢字:楓
    別名:タイワンフウ(台湾楓)
    名前の由来:中国の漢名「楓」の音読み。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、頭状花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:4月頃
    果実:蒴果が集まった集合果、褐色
    果期:10~11月
    備考:
    中国、台湾原産。
    樹脂は芳香があり、漢方で「楓香脂(ふうこうし)」と呼び、解毒、止痛、止血、結核などの薬に用いられる。

    フウ
    20211018_城北公園
    フウ
    20211018_城北公園
  • ビワ Eriobotrya japonica

    バラ科ビワ属
    漢字:枇杷
    名前の由来:果実あるいは葉の形が弦楽器の琵琶に似ている(琵琶も昔は枇杷の文字だった)。
    樹形:常緑小高木
    葉:互生
    花:両性花、円錐花序、白色、芳香あり。
    花期:11月~1月
    果実:ナシ状果、黄橙色
    果期:5~6月
    備考:
    花は冬に咲く鳥媒花だが、自家受粉も可能。
    枝葉は春、夏、秋と年三回の伸長成長する。
    実は食用。
    材は弾力があり木目が美しいため櫛材や印材、木刀、杖などに用いた。
    葉は生薬「枇杷葉(びわよう)」として、あせも、打ち身・捻挫、咳止め、暑毛(しょっき)あたり、胃腸病などに用いる。種子を乾燥させたものは生薬「枇杷仁(びわにん)」として、鎮咳・鎮静剤に用いる。

    ビワ
    20220312_花沢山
    ビワ
    20220312_花沢山
  • ヒロハツリバナ Euonymus macropterus

    ニシキギ科ニシキギ属
    漢字:広葉吊花
    名前の由来:
    葉が広い「ツリバナ」。
    「ツリバナ(吊花)」は、ツリバナの名前の由来参照。
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:両性花、集散花序、黄緑色
    花期:6~7月
    果実:蒴果、発達した翼が4個あり、紅色に熟すと4裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子を出す
    果期:9~10月
    備考:
    標高1000~2000mの山地に生える。
    マユミの備考参照。

    ヒロハツリバナ
    20241121_大室山ブナ林
    ヒロハツリバナ
    20241121_大室山ブナ林
    ヒロハツリバナ
    20241121_大室山ブナ林
    ヒロハツリバナ
    20241121_環境省生物多様性センター
    ヒロハツリバナ
    20241121_環境省生物多様性センター
  • ヒュウガミズキ Corylopsis pauciflora 

    マンサク科トサミズキ属
    漢字:日向水木
    名前の由来:
    「ヒュウガ(日向)」は、日向の国(宮崎県北部)にはほとんど自生していない(本州の石川県~兵庫県の日本海側に自生)。
    トサミズキなどに比べて花数が少ないため「ヒメミズキ(姫ミズキ)」が転訛した説、
    明智日向守光秀(あけちひゅうがのかみみつひで)の所領だった丹波地方(京都北部) に多く自生していた説など諸説あり。
    「ミズキ(水木)」は、葉がミズキに似ている説あり。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、穂状花序、黄色
    花期:3~4月
    果実:蒴果、種子は黒色
    果期:10~11月
    備考:
    トサミズキとの違い>
    トサミズキの備考参照。

    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
    ヒュウガミズキ
    20240911_箱根湿生花園
  • ヒメユズリハ Daphniphyllum teijsmannii

    ユズリハ科ユズリハ属
    漢字:姫譲葉
    名前の由来:
    葉が小さい「ユズリハ」。
    「ユズリハ(譲葉)」は、ユズリハの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄異株、総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)
    花期:5~6月
    果実:核果、紫黒色
    果期:12~1月
    備考:ユズリハの備考参照。

    ヒメユズリハ
    20211018_城北公園
    ヒメユズリハ
    20211018_城北公園
    ヒメユズリハ
    20211026_駿府城公園
    ヒメユズリハ
    20211026_駿府城公園
    ヒメユズリハ
    20220619_遊木の森
    ヒメユズリハ
    20220619_遊木の森
    ヒメユズリハ
    20231023_県立森林公園
    ヒメユズリハ
    20231023_県立森林公園
    ヒメユズリハ
    20240310_朝鮮岩・満観峰
    ヒメユズリハ
    20240310_朝鮮岩・満観峰
    ヒメユズリハ
    20241125_佐鳴湖
    ヒメユズリハ
    20241125_佐鳴湖