【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

カテゴリー: 木本

  • ホルトノキ Elaeocarpus sylvestris var. ellipticus

    ホルトノキ科ホルトノキ属
    漢字:膽八樹
    別名:モガシ
    名前の由来:「ポルトガルの木」が転訛した。オリーブのことだが、ホルトノキの実がオリーブの実と似ているために間違えた。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:6~8月
    果実:核果、緑色→黒紫色
    果期:11~2月
    備考:
    葉裏の主脈は赤みを帯び、側脈基部には小さな膜あり。
    年中少しずつ葉を落としていくため、1年中紅葉した葉を何枚かつけている

    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20240726_その他
    ホルトノキ
    20241125_佐鳴湖
    ホルトノキ
    20241125_佐鳴湖
    ホルトノキ
    20241125_佐鳴湖
  • ホツツジ Elliottia paniculata

    ツツジ科ホツツジ属
    漢字:穂躑躅
    別名:マツノキハダ(松の木肌)/ヤマワラ(山藁)/ヤマボウキ(山箒)
    名前の由来:
    花が穂になってつく「ツツジ」。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    「マツノキハダ(松の木肌)」は、樹皮がマツの肌に似ている。
    「ヤマワラ(山藁)」は、枝から蓑をつくった。
    「ヤマボウキ(山箒)」は、枝から箒をつくった。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、枝先に集まる
    花:両性花、円錐花序、直立、淡紅色を帯びた白色
    花期:7~9月
    果実:蒴果、果柄は上向きに曲がる、果実と残存する萼の間に1mm程度の柄あり
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    花の蜜は有毒。

    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
  • ホソエカエデ Acer capillipes

    ムクロジ科カエデ属
    漢字:細柄楓
    名前の由来:
    「ホソエ(細柄)」は、花柄が細長い。
    「カエデ(楓)」は、イロハカエデの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生
    花:雌雄異株、総状花序、下垂、淡緑白色
    花期:5~6月
    果実:翼果
    果期:7~10月
    備考:
    日本固有種。
    ウリハダカエデとの葉の違い>
    ウリハダカエデの備考参照。

    ホソエカエデ
    20231101_清里自然歩道
    ホソエカエデ
    20231101_清里自然歩道
    ホソエカエデ
    20231101_清里自然歩道
    ホソエカエデ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ホソエカエデ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ホソエカエデ
    20240614_高山・市民の森
    ホソエカエデ
    20240614_高山・市民の森
    ホソエカエデ
    20240614_高山・市民の森
    ホソエカエデ
    20240614_高山・市民の森
    ホソエカエデ
    20240614_高山・市民の森
    ホソエカエデ
    20241108_高山・市民の森
    ホソエカエデ
    20241108_高山・市民の森
  • ホオノキ Magnolia obovata

    モクレン科モクレン属
    漢字:朴の木
    名前の由来:「ホオ」は、「包」の意味で、大きな葉に食べ物を盛った。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、黄白色
    花期:5~6月
    果実:袋果が集まった集合果、赤褐色、種子は赤色
    果期:10~11月
    備考:
    花と葉は日本の樹木の中で最も大きい。
    大きな葉は、香りがよく、味噌、餅、寿司などを包むのに用いた(朴葉〇〇)。
    花は強い芳香あり。「雌性先熟」で、雌しべと雄しべの成熟時期が異なる。
    材は狂いが少なく、加工しやすく、漆器、下駄の歯、版木(はんぎ)、刀の鞘、和包丁の柄などに用いる。
    炭は「朴炭(ほおずみ)」と呼ばれ、漆器の研磨や金属、石類の細工研磨に用いる。
    樹皮を剥皮して乾燥させたものを生薬「厚朴(こうぼく)」と呼び、鎮静、鎮痛作用があり、胃腸、気管支喘息、利尿の薬として用いる。
    落ち葉や根から他の植物を芽生えさせない物質(アレロパシー)を出している。
    大きな葉は光合成の能力が高く、成長を速くする。ただし、水分の蒸散も激しく、根からの供給が追いつかなければ水不足になる。
    <モクレン科の花>
    コブシの備考参照。

    ホオノキ
    20220504_朝鮮岩
    ホオノキ
    20220504_朝鮮岩
    ホオノキ
    20220504_朝鮮岩
    ホオノキ
    20220613_高山・市民の森
    ホオノキ
    20220613_高山・市民の森
    ホオノキ
    20220613_高山・市民の森
    ホオノキ
    20220613_高山・市民の森
    ホオノキ
    20220613_高山・市民の森
    ホオノキ
    20230502_高山・市民の森
    ホオノキ
    20230502_高山・市民の森
    ホオノキ
    20230502_高山・市民の森
    ホオノキ
    20240303_高山・市民の森
    ホオノキ
    20240310_朝鮮岩・満観峰
    ホオノキ
    20240331_高山・市民の森
    ホオノキ
    20240331_高山・市民の森
    ホオノキ
    20240331_高山・市民の森
    ホオノキ
    20240428_高山・市民の森
    ホオノキ
    20240428_高山・市民の森
    ホオノキ
    20240428_高山・市民の森
  • フユイチゴ Rubus buergeri

    バラ科キイチゴ属
    漢字:冬苺
    名前の由来:果実が冬に熟す「イチゴ」。
    樹形:蔓性常緑低木
    葉:互生
    花:両性花、白色
    花期:9~10月
    果実:核果が集まった集合果、赤色
    果期:11月~1月
    備考:
    花糸が残存している果実は赤く熟しおいしい。ジャムや果実酒にする。クエン酸やリンゴ酸、ビタミンCなどを含むため、強壮強精や疲労回復効果あり。
    フユイチゴのグループは、托葉が葉柄から離れて着き細く裂ける。

    フユイチゴ
    20221127_朝鮮岩
    フユイチゴ
    20221127_朝鮮岩
    フユイチゴ
    20221127_朝鮮岩
  • ブナ Fagus crenata

    ブナ科ブナ属
    漢字:橅/椈/山毛欅
    名前の由来:
    ブナは用途が広いが腐りやすく、歩合がよくないことから「歩の合わない木」が転訛した説など諸説あり。
    「橅」は昔は材が狂いやすく腐りやすく「木で無い」として「橅」の字が当てられた。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5月頃
    果実:堅果、とげのある殻斗に包まれ熟すと4裂する
    果期:10月頃
    備考:
    日本固有種。
    風媒花。
    冷温帯の夏緑樹林の代表的な樹種。
    雄大で美しい姿から「森の女王」とよばれる。
    陰樹(幼樹の成長が遅く、開花結実までの年数が長い)で、冷温帯の極相林を形成。
    1993年に、白神山地のブナ林が世界自然遺産に登録された。
    果実は、生でも炒っても食べられおいしい。
    ブナ属の側脈の先端は、鋸歯の凹端に連なる(多くは凸端に連なる)。
    <果実生産に豊凶がみられる件>
    ブナの場合、数年に一回、広い区域にわたって果実の豊作が見られ(マスティング)、それ以外の年は殆ど果実をつけない。
    ・豊凶を引き起こすしくみ(至近要因)
     気象シグナル仮設:
     気温の変化など気象条件の年変動に反応して、同種個体が一斉に開花。
     資源収支仮設:
     繁殖には植物体内の貯蔵物質が必要なため、大量の開花および結実によって貯蔵物質が消費され、その蓄積に数年かかる。
    ・豊凶が進化した意義(究極要因)
     受粉効率仮説:
     大量に開花することで、受粉効率が高まり、多くの果実を実らせる。
     種子捕食者飽食仮設:
     種子食動物を飽食させ、一部の種子(果実)が食べられずに残る。種子食動物の個体数は一時的に増えるが、種子(果実)の少ない年は、種子食動物の個体数も減るため、種子(果実)豊作時は食い尽くされることはなくなる。
    <イヌブナとの違い>

    側脈の数幹回り雌花堅果を包む総苞
    ブナ長さ:4~8cm
    幅:2~4cm
    裏面は無毛
    7~11対株立ち状にならない花柄は短く、花も果実も上向き長く
    種子を完全に包む
    イヌブナ長さ:5~10cm
    幅:3~6cm
    裏面の葉脈上に白色の長い軟毛が残る
    ブナより薄い
    10~14対株立ち状になる花柄は長く、花も果実も垂れ下がる短く
    種子の半分以下
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20250412_高山・市民の森
    ブナ
    20250412_高山・市民の森
    ブナ
    20250427_高山・市民の森
    ブナ
    20250427_高山・市民の森
  • フジイバラ Rosa fujisanensis

    バラ科バラ属
    漢字:富士茨/富士薔薇
    名前の由来:富士山麓に多い「バラ」。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:6~7月
    果実:バラ状果(集合果)、赤色、頂部に永存性の花柱が残る
    果期:10~11月
    備考:托葉の上部が反り返る。

    フジイバラ
    20230817_西臼塚
    フジイバラ
    20230817_西臼塚
    フジイバラ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    フジイバラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • フジ Wisteria floribunda

    マメ科フジ属
    漢字:藤
    別名:ノダフジ(野田藤)
    名前の由来:花びらが風に吹かれ舞い散る様子から「吹き散る」が転訛したなど諸説あり。
    樹形:蔓性落葉木本、左巻き(ネジと同一方向として)
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:両性花、総状花序、蝶形花、紫色、下垂、芳香あり
    花期:5月
    果実:豆果、熟すと2裂し種子をはじき飛ばす、種子は茶褐色
    果期:10~12月
    備考:
    種子は、昔、おはじきに使った。
    種子は、炒って食べると美味しいが、下剤にもなるので食べすぎに注意。
    古い茎や枝にこぶ状の「藤瘤(ふじこぶ)」ができ、粉末にしたものは、胃がんの制癌剤に用いる。

    フジ
    20220801_県立美術館
    フジ
    20220801_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20230804_県立美術館
    フジ
    20231031_山梨・健康の森
    フジ
    20231031_山梨・健康の森
    フジ
    20250407_朝霧高原
    フジ
    20250407_朝霧高原
    フジ
    20250407_朝霧高原
  • フサザクラ Euptelea polyandra

    フサザクラ科フサザクラ属
    漢字:総桜/房桜
    名前の由来:
    「フサ(総/房)」は、花が枝に房状に密生する。
    「ザクラ(桜)」は、樹皮がヤマザクラに似ている。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:両性花、無花被花(萼と花冠なし)、紅紫色
    花期:3~4月
    果実:翼果、黄褐色
    果期:10月頃
    備考:
    日本固有種。
    両性花では数少ない風媒花。
    崩壊地などの裸地に最初に侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)の代表。成長が早く、水害などにあっても根元から萌芽して株を維持し続ける。
    乾燥させた葉には、血圧降下作用や抗菌作用があり、健康茶として飲用する。
    材は弾力があり、昔は舟の櫓や櫂、建具、薪炭に用いた。

    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20230702_高山・市民の森
    フサザクラ
    20231101_清里自然歩道
    フサザクラ
    20231101_清里自然歩道
    フサザクラ
    20231101_清里自然歩道
    フサザクラ
    20250407_朝霧高原
  • フウトウカズラ Piper kadzura

    コショウ科コショウ属
    漢字:風藤葛
    名前の由来:日本には生えていない「風藤」に似ている説あり。
    樹形:蔓性常緑木本
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)、黄色
    花期:4~5月
    果実:液果、赤色
    果期:11~3月
    備考:節間からは気根(付着根)を出さず、節部からだけ出す。

    フウトウカズラ
    20230409_その他
    フウトウカズラ
    20230409_その他