ブナ科コナラ属
漢字:水楢
別名:オオナラ(大楢)
名前の由来:
「ミズ(水)」は、材に水分を多く含む。
「ナラ(楢)」は、コナラの名前の由来参照。
樹形:落葉高木
葉:互生
花:雌雄同株
花期:5~6月
果実:堅果
果期:秋
備考:
冷温帯でブナとともに夏緑樹林の主要な樹種。
材は重硬で強度や弾性に優れ、建築内装材、家具材として有用。
ウィスキーの樽材にも利用。
薪炭材としても優れ、シイタケ栽培の原木にも用いられる。
<コナラとの違い>
コナラの備考参照。
カテゴリー: 木本
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ミズキ Cornus controversa
ミズキ科ミズキ属
漢字:水木
名前の由来:早春に低い位置の枝を切ると樹液/水が滴り落ちる。
樹形:落葉高木
葉:互生、全縁、枝先に集まってにつく(葉が重ならない)、弧を描く側脈が目立つ、先は急に短く尖る、裏は粉白色
花:両性花、散房花序、白色、虫媒花
花期:5~6月
果実:核果、球形(径6~7mm)緑色→赤色→紫黒色、果軸は果実が熟す頃に赤色になる、動物(鳥や哺乳類)散布
果期:6~10月
備考:[2-2848][1973][2-648P][544P][下240]
葉の6~8本の側脈は、裏面に隆起し、湾曲して先端に向かうが、葉縁には届かない。
葉をそっとちぎると、維管束の一部の白い糸が出てくる。
材は重硬・緻密で加工性がよく、漆器木地や杓子、寄木細工、こけしに用いられる。
白い花が平たく集まっていて、甲虫(ハナカミキリやハナムグリなど)が停まりやすくなっている。
<仮軸分岐(かじくぶんし)>
枝が車輪状に仮軸分岐して水平に張るため、階段状の樹形になる。
主軸が短枝化し、代わって側枝が伸長することをくり返す。
<クマノミズキとの違い>葉と枝 葉柄 花 冬芽 ミズキ 互生 長いものがまじる 5月頃白い花が咲く 数枚の芽鱗に包まれやや丸みがある クマノミズキ 対生
葉はミズキよりやや大きく細長い同じ長さ 6月頃黄白色の花が咲く 2枚の芽鱗に包まれ尖っており黒褐色 -
マンリョウ Ardisia crenata
サクラソウ科ヤブコウジ属
漢字:万両
名前の由来:
カラタチバナを漢名で「百両金」と書くため、よく似た植物でより実の美しいセンリョウを「千両」、それより趣のあるマンリョウを「万両」とした説、
カラタチバナの園芸品種が江戸時代に非常で高価で、百両以下では手に入れられない「百両金」と名づけ、これに準じて実の量が多いマンリョウを「万両」とした説あり。
樹形:常緑低木
葉:互生
花:両性花、散形花序、白色
花期:7~8月
果実:核果、赤色
果期:10月頃熟し、翌年の2月頃まで残る
備考:
江戸時代の植物ブームで、万両を出す価値があると鑑賞用に流通していた人気植物。センリョウ(千両)、カラタチバナ(百両)、ヤブコウジ(十両)、アリドオシ(一両)と続き、冬に赤い実のなる「千両、万両、有り通し」の語呂合わせで植えると金運に恵まれるとされ、庭先に植えられたり、正月飾りに用いる。 -
マンサク Hamamelis japonica
マンサク科マンサク属
漢字:満作
名前の由来:
早春に他の木の花に先駆けて花が咲くので「まず咲く」説、
枝に花をたくさん咲かせる様子から「豊年満作」説あり。
樹形:落葉小高木
葉:互生
花:両性花、黄色
花期:3月頃
果実:蒴果、2裂して光沢のある黒色の種子をはじき飛ばす
果期:9~10月
備考:
日本固有種。
葉は枯れても落ちにくく、春まで着いているものあり。
材(枝)は極めて強靭で、薪や柴などを縛るのに縄の代わりに用いた。 -
マルバノキ Disanthus cercidifolius
マンサク科マルバノキ属
漢字:丸葉の木
別名:ベニマンサク(紅満作)
名前の由来:
葉が丸い。
「ベニマンサク(紅満作)」は、花の色が紅色で形がマンサクの花に似る。
樹形:落葉低木
葉:互生、花期に紅葉
花:両性花、暗紅紫色、背中合わせに2個、ドクダミに似たにおいあり
花期:10~11月
果実:蒴果、腎臓形、暗褐色、種子は黒色、熟すと2裂して種子を弾き飛ばす
果期:花の咲いた翌年の秋
備考:
日本固有種。
本州中部地方以西、四国に自生。
落葉樹ではめずらしく、秋の落葉して休眠する時期に、紅葉しながら花を咲かせる。 -
マルバウツギ Deutzia scabra
アジサイ科ウツギ属
漢字:丸葉空木
名前の由来:
「マルバ(丸葉)」は、葉の形がウツギより円い。
「ウツギ(空木)」は、ウツギの名前の由来参照。
樹形:落葉低木
葉:対生
花:両性花、円錐花序、白色
花期:4~6月
果実:蒴果
果期:10~11月
備考:
株立ちし枝を分ける。
全体に星状毛を密生する。
花序をつける枝の葉は無柄。 -
マルバアオダモ Fraxinus sieboldiana
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マユミ Euonymus sieboldianus
ニシキギ科ニシキギ属
漢字:真弓、檀
名前の由来:古くから弓の材料にされたので本当の意味の「真」をつけた説など諸説あり。
樹形:落葉小高木
葉:対生
花:両性花、集散花序、緑白色
花期:5~6月
果実:蒴果、淡紅色で4裂して赤い仮種皮の種子を4個出す
果期:10~11月
備考:
ニシキギ科の葉は、鋸歯が細かく、先はかぎ状。
マユミの枝には四稜があるが、ニシキギのような翼はない。
マユミやツリバナの材はコケシや将棋の駒、寄木、象嵌細工、印材などに用いた。
マユミの美しい艶のある枝は、強靭で粘り強く曲げ易いため、雪国では道具の柄や輪カンジキ材に用いた。
マユミやツリバナの葉は山菜として食べられ、若芽を茹でておひたしや和え物にした。
ヤユミの樹皮(内皮)を漉いた和紙を高級紙の「檀紙(だんし)」または「陸奥紙(みのくがみ)」と呼んだ。
マユミやツリバナの種子を包む橙赤色の仮種皮にはアルカイド成分を含み、人には有毒。口にすると少量でも嘔吐や下痢をし、大量に摂取すると筋肉麻痺、心臓発作を引き起こす。
<マユミの仲間の蒴果の違い>マユミ 4つの稜あり4裂する ツリバナ 丸く5裂する オオツリバナ 5つの稜あり5裂する ヒロハツリバナ 4つの張り出た翼あり4裂する -
マメザクラ Prunus incisa
バラ科サクラ属
漢字:豆桜
別名 フジザクラ(富士桜)
名前の由来:
ほかのサクラに比べて、葉も花も小さい。
「フジザクラ(富士桜)」は、箱根から伊豆半島、富士山麓周辺に多く分布。
樹形:落葉小高木
葉:互生、欠刻状の重鋸歯
花:両性花、散形花序、淡紅色
花期:3月下旬~5月上旬
果実:核果、黒色
果期:6月
備考:
葉の基部に蜜腺あり。
果実は甘く食べられる。







































































































